彼女はオタク男

tsuusan

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嫉妬

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放課後

はるか、えみこ、ひなたの3人は、ハッピーバーガーに来ていた。セットを頼み3人は、空いてる席へ座ったと同時くらいに、たまっていたうっぷんを撒き散らしはじめる。

悪ぐちマシンガントークが始まる。

「ほんとマジムカつくあの女」

「ほんとだよね、なにあれ」

「ただ私すごいですアピールしに来ただけじゃん」

「かずくんカッコいいのに、目くさってんじゃないのあの女」

「プロデューサーとお寿司だって」

「寿司つまんだあと、プロデューサーにつままれてるって絶対」

「そうだよね、人気のでかたおかしいもん」

「枕やってんじゃない」

「やってるわ、あいつイカっぽい臭いしたもんw」

「wwwwww」

「ちょっとしか居ないなら最初からくんなっての」

「だから自慢しにきたんだって」

「私売れてます、すごいでしょってかぁ」

「こないだCM見たけど、なにあれ。」

「素敵な女性は素敵な香りってやつでしょ」

「ビッチな女性はイカな香りwww」

「wwwwww」

「あいつの曲なんて名前だったけ?」

「激しくみつめてだったはず」

「なにが激しくみつめてだよ、バカじゃないの」

「あいつさぁ勘違いしてんじゃない」

「私たちのほうが可愛いって」

「デビューしたらあいつより人気あるわ」

「今だけだって売れてるの」

「もうちょっとしたらあっちの世界に行くって」

「激しくつついてw」

「wwwwww」

普段からたまっていた彼女たちの嫉妬心が人気アイドル愛に会った事により、爆発した。
自分たちの知っている愛は、可愛い事は確かだったが、目立つ事のない、おとなしい女の子だった。
自分たちの意見に逆らわず、目立つ事もしない女。ハッピーバーガーで、可愛いと言われても戸惑っている感じ、そんな愛を3人は好きだった。
今日見た愛は違っていた。余裕を見せる愛に、腹が立った。こいつら3人は性格が悪い。

平間ひろしに鋭い言葉を浴びせていたのもこいつらだった。他のクラスの人たちは、ひろしに無関心。こいつらは、この見た目の男はどんな奴なのかと興味をもちながら、ひろしをばかにしていた。
だがひろしは、大魔道師カナ・エールにより、愛になった。愛の姿は可愛い女。可愛いくておとなしい女はどんな人なんだろうに書き換えられていた。


人気アイドル平間 愛に嫉妬や不安を持つ人たちは他にもいる。

「今度のミュージックソングスに、愛と、ゆうま、でるんでしょ?心配だわぁ。」

「アイリの一件あったしねー。」

「なんなのアイドルって。ゆうまに近づかないでほしいわ。」

「平間 愛、調子にのってるからなぁー。」

「マジ勘弁。」


ミュージックソングスは、人気の歌番組である。今話題のある人たちが出演し、歌を披露する。
人気アイドル平間 愛と、人気マルチタレント桜庭ゆうまの共演は、避けられないものであった。


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