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桜庭ゆうま
この名前を聞くと、愛の中に眠る憎悪がよみがえる。
平間ひろしが愛していたアイドル、加藤アイリを奪った男
桜庭ゆうまとの共演を大道マネージャーから聞いた時、愛は、なにか復讐できないか考えていた。ゆうまをぶん殴る?…暴力的ではない元オタク男の愛にそんな事できるはずがなかった。なんとか復讐したい、愛はそう思いながら、ミュージックソングスに出演した。
リハーサルで、奴に会う事はなかった。本番でのご対面、愛の心にどんどん怒りがこみ上げる。
ミュージックソングス本番中
司会の男女が、視聴者に向けて、出演者と会話をまじえながら紹介していく。
女「今大人気の平間 愛さんは、デビュー曲を披露してくれまーす。」
男「愛ちゃん可愛いね。」
愛はとびきり営業スマイルで、カメラを見ながら答える。
愛「はい、よろしくお願いしまーす。」
こんな感じで他の出演者たちも紹介され、ゆうまの紹介になった。
女「桜庭ゆうまさんは、この番組の後の主演ドラマの主題歌を歌ってくれまーす。」
男「ゆうまくん忙しいね。」
ゆうま「はい。実はこの後夜のシーン撮りにいきます。」
男「おぉ、がんばってるね。」
ゆうま「はい。よろしくお願いしまーす。」
一曲目に歌う人たちがセットの所へ行き、歌を歌いはじめた。他の出演者たちは司会の人を真ん中に、後ろや横に座り、順番をまつ。
その時、ゆうまは、愛の隣に座った。
カメラは歌っている人たちを映している。
他の人も歌っている人たちを見ている。
ゆうまはそのスキを狙い、愛に紙きれを渡した。そして小声で愛に話しかける。
ゆうま「すぐしまって。後で見てね。」
愛は突然の出来事に頭の中は真っ白になる、本番中で緊張も重なり、紙きれを衣装の中に隠した。
無事、番組も終わり、愛は楽屋へ戻る。大道マネージャーのボディガードは厚く、他の出演者は、愛に話しかける事は、できなかった。
楽屋へ戻ってきた愛は大道マネージャーに紙きれを渡した。大道マネージャーは、なにこれ顔をしている。愛は説明した。
愛「桜庭ゆうまに渡されました。本番中に。」
それを聞いた瞬間、大道マネージャーは、睨むように愛を見る。言葉少なく愛に質問する。
大道「んで、どうする気?」
その紙きれには連絡先が書かれていた。連絡とる気かお前という意味だった。
大道は、以前、アイリのマネージャーだった。必死にアイリを売り込んできた。アイリもそれに答えて頑張ってくれる。大道は一番近くでアイリを見ていた。
アイリの記事がでた時、大道は愕然とする。自分のタレントを守れなかった悔しさに大道は泣いた。
愛は桜庭ゆうまに連絡するのはあり得ないと思いはっきり伝える。
愛「連絡するつもりは、まったくありません。捨ててください。」
大道は安心顔になった。
大道「そうか、安心した。」
結局、愛は、桜庭ゆうまに復讐できなかった。なにもできなかった自分のふがいなさを感じ、愛はモヤモヤした。
大道マネージャーの運転で、愛は家へ帰った。
この名前を聞くと、愛の中に眠る憎悪がよみがえる。
平間ひろしが愛していたアイドル、加藤アイリを奪った男
桜庭ゆうまとの共演を大道マネージャーから聞いた時、愛は、なにか復讐できないか考えていた。ゆうまをぶん殴る?…暴力的ではない元オタク男の愛にそんな事できるはずがなかった。なんとか復讐したい、愛はそう思いながら、ミュージックソングスに出演した。
リハーサルで、奴に会う事はなかった。本番でのご対面、愛の心にどんどん怒りがこみ上げる。
ミュージックソングス本番中
司会の男女が、視聴者に向けて、出演者と会話をまじえながら紹介していく。
女「今大人気の平間 愛さんは、デビュー曲を披露してくれまーす。」
男「愛ちゃん可愛いね。」
愛はとびきり営業スマイルで、カメラを見ながら答える。
愛「はい、よろしくお願いしまーす。」
こんな感じで他の出演者たちも紹介され、ゆうまの紹介になった。
女「桜庭ゆうまさんは、この番組の後の主演ドラマの主題歌を歌ってくれまーす。」
男「ゆうまくん忙しいね。」
ゆうま「はい。実はこの後夜のシーン撮りにいきます。」
男「おぉ、がんばってるね。」
ゆうま「はい。よろしくお願いしまーす。」
一曲目に歌う人たちがセットの所へ行き、歌を歌いはじめた。他の出演者たちは司会の人を真ん中に、後ろや横に座り、順番をまつ。
その時、ゆうまは、愛の隣に座った。
カメラは歌っている人たちを映している。
他の人も歌っている人たちを見ている。
ゆうまはそのスキを狙い、愛に紙きれを渡した。そして小声で愛に話しかける。
ゆうま「すぐしまって。後で見てね。」
愛は突然の出来事に頭の中は真っ白になる、本番中で緊張も重なり、紙きれを衣装の中に隠した。
無事、番組も終わり、愛は楽屋へ戻る。大道マネージャーのボディガードは厚く、他の出演者は、愛に話しかける事は、できなかった。
楽屋へ戻ってきた愛は大道マネージャーに紙きれを渡した。大道マネージャーは、なにこれ顔をしている。愛は説明した。
愛「桜庭ゆうまに渡されました。本番中に。」
それを聞いた瞬間、大道マネージャーは、睨むように愛を見る。言葉少なく愛に質問する。
大道「んで、どうする気?」
その紙きれには連絡先が書かれていた。連絡とる気かお前という意味だった。
大道は、以前、アイリのマネージャーだった。必死にアイリを売り込んできた。アイリもそれに答えて頑張ってくれる。大道は一番近くでアイリを見ていた。
アイリの記事がでた時、大道は愕然とする。自分のタレントを守れなかった悔しさに大道は泣いた。
愛は桜庭ゆうまに連絡するのはあり得ないと思いはっきり伝える。
愛「連絡するつもりは、まったくありません。捨ててください。」
大道は安心顔になった。
大道「そうか、安心した。」
結局、愛は、桜庭ゆうまに復讐できなかった。なにもできなかった自分のふがいなさを感じ、愛はモヤモヤした。
大道マネージャーの運転で、愛は家へ帰った。
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