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第10章~彼氏彼女の事情~
利害関係
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教室に行くと田口がテンション高く喋っていた。
何があったのかと近くまで行くと
「いや~、マジでパないっしょ~!」
「いや、大袈裟だろ」
「でも羨ましい~! 俺もバイク買おっかな~」
どうやらバイクの話をしている様だ。
「おっす」
と挨拶すると、水樹が
「丁度いい所に来た、友也に話があったんだよ」
と言い俺の横に来る。
「話ってなんだ?」
「俺さ中型のバイク買ったんだよ」
「あ~、だから田口のテンションがおかしかったのか」
「アイツはいつもおかしいけどな。それで友也に今日付き合って貰いたくてな」
「ん? 付き合うって何を?」
「まぁ簡単に言えばツーリングだな」
「いやいや、俺は免許持ってないぞ」
「分かってるって。2ケツで行くんだよ」
「俺なんかでいいのか?」
というやり取りをした後、水樹は俺にしか聞こえないトーンで
「沙月について話しておきたくてな」
「沙月?」
「ああ。俺と沙月が従妹同士ってのはこの間話しただろ?」
「あれはビックリしたよ」
「沙月の彼氏になったお前には話しておかなきゃならない話があるんだ」
「……わかった。付き合うよ」
沙月に関しての話なら聞かない訳にもいかない。
俺が了承すると
「それじゃ、学校終わったら友也の家に迎えに行くわ」
「オッケー」
「あっ、なるべく風を通さない暖かい格好に着替えておいてくれ。この時期のバイクはかなり寒いからな」
「分かった」
と水樹との会話が終わるのと同時に予鈴のチャイムが鳴った。
毎度の如くチャイムが鳴ると同時に担任が入って来る。
「あ~、今日は大事な知らせがあるー。知っている奴もいると思うが、近くで女子学生が監禁されるという事件があった。犯人は未だ捕まっていないらしい」
知らなかった生徒もいたらしく、教室中がざわめく。
担任は動揺してるざわついている生徒を黙らせた後
「事件が解決するまではー、部活動は中止になった」
という言葉に喜ぶ生徒や残念がる生徒が居る中、担任は続けて
「帰りはなるべく一人で帰らんようになー。それとなるべく外出はするなよー」
と注意が入った。
それだけ伝えると担任は教室から出て行った。
授業が全て終わり、帰り支度を済ませてグループに合流する。
部活が中止になっただけではなく、一人で帰らない様にする為だ。
帰り道でも事件の話題一色だった。
南は最寄り駅が同じという事で家まで送っていった。
家に帰り、水樹から言われたとおりに暖かい服装に着替える。
水樹が来るのを待っている間に柚希が帰った来た。
「おかえり、ちゃんと集団で帰ったか?」
「それなら心配ないよ。途中までめぐと一緒だったから」
「なら良かった」
と会話を終える。
柚希は階段に向かって歩き出したが、それを止める。
「柚希、ちょっといいか?」
「なに? 寒いから早く着替えたいんだけど」
「えっと、彼氏とはどうやって知り合ったんだ?」
どうやって知り合ったのかは朝に楓から聞いていたが、柚希から直接聞く事にした。
だが、俺の質問を受けて明らかに柚希の機嫌が悪くなった。
「別に。どこだっていいでしょ」
「彼氏はどんな奴なんだ?」
と聞くと柚希は自慢気に
「東京大学の法学部に通ってる22歳の人で、お父さんは政治家なんだよ! 凄いでしょ!」
「あ、ああ」
「お兄ちゃんはとは比べ物にならない位のリア充なんだから!」
「そうだな」
嬉々として彼氏のステータスを羅列する柚希。
そんな柚希に俺は
「彼氏の事は好きなのか?」
と聞く。
彼氏をアクセサリーの様にしていて欲しくないと願うが、柚希からの返答は
「それって重要なの? お互いの利害関係が一致してれば良く無い?」
と、暗に好きではない、只のアクセサリーだという内容の返答が来た。
「もういいでしょ。寒いし部屋行くから」
と言って部屋に籠ってしまった。
やはり柚希は恋愛感情では無く、彼氏をアクセサリーとして見ていた。
だが気になる事も言っていた。
『お互いの利害関係が一致してるなら』
この部分を聞くと、相手も柚希の様な考えを持っている可能性がある。
だとすると、利用価値が無くなったら直ぐに切り替える事もあるという事だ。
面倒な事にならなければいいけど……。
と考えているとバイクの音が家の前で止まったのがわかった。
玄関を開けて確認すると
「お、丁度いいな。ほら、これ被れ」
と言ってヘルメットを渡された。
ヘルメットを被りバイクに近づくと
「ソコの所に足を引っかける所あるからそこに足を乗せて乗ってくれ」
水樹の指示に従って後部座席に座る。
いい機会だから水樹に柚希の事を相談してみるのもありかもな。
「あのさ」
「ん? どうした?
「実は水樹に相談したい事があるんだ」
「相談? 沙月の事か?」
「いや、妹の柚希の事でちょっとな」
「おっけー。俺で良かったら相談のるぜ」
「ああ、頼む」
「んじゃ行くか。俺の腰にしっかり捕まってろよ」
「何処に行くんだ?」
「それは着いてからのお楽しみだな」
と言って水樹はエンジンを掛けて走り出した。
柚希の事も気になるが、水樹がわざわざ二人きりで話したいという話の内容も気になる。
沙月に関する事らしいが、一体何を話すつもりなのだろう。
何があったのかと近くまで行くと
「いや~、マジでパないっしょ~!」
「いや、大袈裟だろ」
「でも羨ましい~! 俺もバイク買おっかな~」
どうやらバイクの話をしている様だ。
「おっす」
と挨拶すると、水樹が
「丁度いい所に来た、友也に話があったんだよ」
と言い俺の横に来る。
「話ってなんだ?」
「俺さ中型のバイク買ったんだよ」
「あ~、だから田口のテンションがおかしかったのか」
「アイツはいつもおかしいけどな。それで友也に今日付き合って貰いたくてな」
「ん? 付き合うって何を?」
「まぁ簡単に言えばツーリングだな」
「いやいや、俺は免許持ってないぞ」
「分かってるって。2ケツで行くんだよ」
「俺なんかでいいのか?」
というやり取りをした後、水樹は俺にしか聞こえないトーンで
「沙月について話しておきたくてな」
「沙月?」
「ああ。俺と沙月が従妹同士ってのはこの間話しただろ?」
「あれはビックリしたよ」
「沙月の彼氏になったお前には話しておかなきゃならない話があるんだ」
「……わかった。付き合うよ」
沙月に関しての話なら聞かない訳にもいかない。
俺が了承すると
「それじゃ、学校終わったら友也の家に迎えに行くわ」
「オッケー」
「あっ、なるべく風を通さない暖かい格好に着替えておいてくれ。この時期のバイクはかなり寒いからな」
「分かった」
と水樹との会話が終わるのと同時に予鈴のチャイムが鳴った。
毎度の如くチャイムが鳴ると同時に担任が入って来る。
「あ~、今日は大事な知らせがあるー。知っている奴もいると思うが、近くで女子学生が監禁されるという事件があった。犯人は未だ捕まっていないらしい」
知らなかった生徒もいたらしく、教室中がざわめく。
担任は動揺してるざわついている生徒を黙らせた後
「事件が解決するまではー、部活動は中止になった」
という言葉に喜ぶ生徒や残念がる生徒が居る中、担任は続けて
「帰りはなるべく一人で帰らんようになー。それとなるべく外出はするなよー」
と注意が入った。
それだけ伝えると担任は教室から出て行った。
授業が全て終わり、帰り支度を済ませてグループに合流する。
部活が中止になっただけではなく、一人で帰らない様にする為だ。
帰り道でも事件の話題一色だった。
南は最寄り駅が同じという事で家まで送っていった。
家に帰り、水樹から言われたとおりに暖かい服装に着替える。
水樹が来るのを待っている間に柚希が帰った来た。
「おかえり、ちゃんと集団で帰ったか?」
「それなら心配ないよ。途中までめぐと一緒だったから」
「なら良かった」
と会話を終える。
柚希は階段に向かって歩き出したが、それを止める。
「柚希、ちょっといいか?」
「なに? 寒いから早く着替えたいんだけど」
「えっと、彼氏とはどうやって知り合ったんだ?」
どうやって知り合ったのかは朝に楓から聞いていたが、柚希から直接聞く事にした。
だが、俺の質問を受けて明らかに柚希の機嫌が悪くなった。
「別に。どこだっていいでしょ」
「彼氏はどんな奴なんだ?」
と聞くと柚希は自慢気に
「東京大学の法学部に通ってる22歳の人で、お父さんは政治家なんだよ! 凄いでしょ!」
「あ、ああ」
「お兄ちゃんはとは比べ物にならない位のリア充なんだから!」
「そうだな」
嬉々として彼氏のステータスを羅列する柚希。
そんな柚希に俺は
「彼氏の事は好きなのか?」
と聞く。
彼氏をアクセサリーの様にしていて欲しくないと願うが、柚希からの返答は
「それって重要なの? お互いの利害関係が一致してれば良く無い?」
と、暗に好きではない、只のアクセサリーだという内容の返答が来た。
「もういいでしょ。寒いし部屋行くから」
と言って部屋に籠ってしまった。
やはり柚希は恋愛感情では無く、彼氏をアクセサリーとして見ていた。
だが気になる事も言っていた。
『お互いの利害関係が一致してるなら』
この部分を聞くと、相手も柚希の様な考えを持っている可能性がある。
だとすると、利用価値が無くなったら直ぐに切り替える事もあるという事だ。
面倒な事にならなければいいけど……。
と考えているとバイクの音が家の前で止まったのがわかった。
玄関を開けて確認すると
「お、丁度いいな。ほら、これ被れ」
と言ってヘルメットを渡された。
ヘルメットを被りバイクに近づくと
「ソコの所に足を引っかける所あるからそこに足を乗せて乗ってくれ」
水樹の指示に従って後部座席に座る。
いい機会だから水樹に柚希の事を相談してみるのもありかもな。
「あのさ」
「ん? どうした?
「実は水樹に相談したい事があるんだ」
「相談? 沙月の事か?」
「いや、妹の柚希の事でちょっとな」
「おっけー。俺で良かったら相談のるぜ」
「ああ、頼む」
「んじゃ行くか。俺の腰にしっかり捕まってろよ」
「何処に行くんだ?」
「それは着いてからのお楽しみだな」
と言って水樹はエンジンを掛けて走り出した。
柚希の事も気になるが、水樹がわざわざ二人きりで話したいという話の内容も気になる。
沙月に関する事らしいが、一体何を話すつもりなのだろう。
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