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ユーリス様との出会い
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「オレ カイっていうんだよろしくな。クラマには屋内訓練場の世話係を頼む。前任者が入院・・・辞めちゃって後任が決まらない。大変だと思うがオレもできることは協力するからなんかあったら言ってくれ」
薄茶色の短い刈り込んだ髪に、これまた薄茶色の利発そうな瞳を輝かせながら、軽く言い放った。
私は面接の後、即行で騎士団の訓練施設に馬車で連れてこられた。
小一時間ほど乗っていたと思う。もう馬車の揺れでお尻の痛みがすごいことになっている。
いたた。時を止める能力って、ほんと役に立たないなあ。
私に魔力があれば、ここで疲労回復魔法とかでさらっとこんな痛み無くせるんだろうけど。
それにしても、この子うちのクラスにいたバスケ部の田中くんに似てる。いや外見はむっちゃ違うけどなんか雰囲気がそっくりだ。
なんかこの世界に来てから、こんなにほっこりした気分になったのは初めて。すっごく嬉しいなあ。
そこまで考えて、はたと気づく、あれ?今、入院っていった?
「・・でも僕、この仕事初めてなんですが。一体どんなお仕事なんでしょうか?面接官の人には、はっきり教えていただけなかったので」
不安になって聞いてみる。
「大丈夫。仕事は雑用だから、何をすればいいかは騎士見習いのキースさんが教えてくれる。仕事ぶりに関しては、みんなそんなに期待していないから大丈夫だ。それよりもクラマ。おまえ反射神経のほうはどうなんだ?」
「反射神経???雑用係に反射神経が必要なんですか?たぶん普通の人よりはいいとは思います。でもどうし・・・」
クラマが言い終わらない前に、カイが両肩に手を置いて励ますように言い放った。
「よし。その意気だ! 突然、剣や岩が飛んできても必死でよけろ。間違ってもあたったりするなよ!」
「は・・・はい?」
なんなんだ。なんでお世話するのに剣や岩やらが飛んでくる事態になるわけ?
私がその答えを知るには、そう時間はかからなかった。
騎士団は13隊と王族を守るための近衛騎士隊で成り立っている。その頂点にいるのが騎士団総長で、齢30歳ながら魔力と武力のコンビネーションで炎竜の騎士という二つ名でとおっているらしい。
ほおう。日本で言うところの防衛庁長官みたいなものか。この間テレビで見た雲の上の人だな。うんうん。
その総長の下に14人の隊長がいて、副隊長、その下に100人の分隊長、副分隊長。
その数えるのも面倒なほどの隊員を考えると、ものすごい規模になることは予想できる。
その中でも騎士の称号を持つものは限られていて、現在は総勢108人。
もちろん広大な王国を守る要の騎士が、一同にこの騎士団の訓練場にいるわけではなく、国中に散らばって必要な警備や魔獣駆除をしているらしい。
今この訓練所で鍛錬をしている騎士様は13人。
なんていうかジャスティンビーバーやビヨンセ並みの超有名人の集まりのお世話係なんてもったいない仕事を、こんな普通の・・・いや普通以下の少年に、あんな簡単な面接だけでまかせてしまってもいいのだろうか?
この国大丈夫なのか?
という疑問はカイに連れられて屋内訓練所を一目見たとたんに、一瞬にして吹き飛んだ。
魔石で支えられているらしく、国立競技場がすっぽりと入ってしまうくらいの大きさだ。
反対側の壁など眼を凝らしてようやっと見える感じの広大な敷地の中で、彼らは訓練をしていた。
奥のほうで何人かが剣を交えているのが見える。
この世界の剣技は、私が知っていた日本のそれとはだいぶ違うらしい。剣技。とは到底いえない。
ここでは魔力で剣に力を乗せて振り切るのだ。つまり技術ではなく力勝負なのだ。
あんなとてつもない力で剣を受ければ、普通の人ならば何百メートル先に吹き飛ばされるだろう。事実剣が触れてさえいないのに、地面がその切っ先から伸びる風で亀裂を起こし吹き上がっていく。
こぶし大の石があちこちに飛びかう中、カイは平気な顔でそれを避けてその奥にいる人物に向かって、歩いていく。
その後ろに隠れるようにして進んだ。
死・・死ぬう!!今の危なかった。あれ頭に当たったら、打ち所が悪ければ死んでたよ。
生まれたての子馬のようにひざを震わせ、涙目になりながらカイを追う。
「キースさん、新しい世話係が決まりましたよ。紹介します。クラマです。仕事を教えてやってくれませんか?」
「あ・あの、僕クラマといいます。キース様よろしくお願いします。」
私は目の前にいる柔和な雰囲気のお兄さんに、頭を下げた。その間にも凶器ともいえる大きさの石がクラマの目の前をかすめてくる。
「クラマくんか。騎士見習いのキースだ。今戦っておられるのが第3隊副隊長のブルーノ・デル・クルワーノ様と第5隊隊長のユーリス・シグリス・ダイクレール様だ。君の仕事は騎士様が落とされた剣を拾って、届ける仕事だよ」
は?落とされたって?いつ落としたりするの?
と思った瞬間、ザンッ!!と風を斬る大きな音がしたと思えば、クラマの背丈ほどもある大振りの剣が宙を舞って壁に刺さる。
落とされるって・・・これって普通に飛んできてますけどぅ!
この国でいう戦争は、剣力で戦う騎士団と魔力で戦う魔士団の二つの戦力で成り立っている。剣力で戦う場合、勝敗は剣を取り落とすかどうかにかかっている。訓練は実戦を想定しているわけで、もちろん敗者は剣を取り落とすことになるのだ。
誇り高い騎士にしてみれば、負けた上にすごすごと何百メートル先の自分の剣を取りにいくといった動作は、屈辱といってもいいだろう。
戦争ならばその時点で命を落としているからだ。
そこで考え出された対処法が世話係である。この仕事はこの世で一番死に近い職業らしい。
もっと、早めに言ってくれたらいいのに!!あの面接官め!!!
これは後から知ったことだが、この仕事を1年間続ければ他の安全な仕事に回してもらえるらしい。
でもその一年の間に怪我したり命をおとす者がほとんどらしい。
騎士様達は自身の屈辱よりも自身の剣にかかって怪我をする少年たちが忍びなく、この制度を無くしてほしいと嘆願したらしいが、何世紀も前から続く伝統のあるしきたりを変更することは許されないと、頭の固い評議員らに却下されたらしい。
こういう頭の固い議員がいるって言うのは、あんまり日本と変わりないなあ。
そう考えながら、剣を取っておそらくその剣の持ち主らしき騎士様に返しに行こうとする。
お・重い!!これ何キロあるんだろう。
その剣の重さに少しふらつきながらも、なんとか目的の騎士様にたどり着き、自分の名を名乗り膝を折って剣をお渡しする。
それに答えて5番隊隊長を名乗ったユーリス様は、その大きくがっしりした剣にふさわしく、無駄の無い筋肉をまとっている。栗色の髪のいろに、群青色の瞳がとても映えている。
大
剣をまるで箸でも持つかのように軽く片手で持ち上げて、心配そうな顔で私の顔を覗き込む。
「こんな小さな体で大丈夫なのかい? 私は正直言うとこの制度に反対なんだ。これ以上私の剣で無垢な者を傷つけたくはない。だからわざと軽い怪我をさせて、もうここにはこれないようにしたというのに、まだこんな少年を送ってくるなんて」
そういって大きくため息をついた。
そうなんだ、ユーリス様はとってもお優しい方なんだ。私この人のために役に立ちたい!
「ユーリス様。私は大丈夫でございます。これでも運動神経はかなりのもので、毎年日本剣道総大会で優勝するほどの腕前です。だから心配なさらないでください。是非お役に立って見せます」
そういって。誇らしげに自分の胸をたたいた。
ユーリスは自分よりはるかに小さい少年が意気揚々に、わけの分からない言葉を交えて胸を張るその動作に、自然と微笑がこぼれた。
初めて自分が騎士団に入ったときを思い出した。
きっとあの時の自分もこんな眼をしていたんだろう。そう思うと懐かしい気持ちがした。
それと同時に目の前のこの少年の身を案じた。
薄茶色の短い刈り込んだ髪に、これまた薄茶色の利発そうな瞳を輝かせながら、軽く言い放った。
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小一時間ほど乗っていたと思う。もう馬車の揺れでお尻の痛みがすごいことになっている。
いたた。時を止める能力って、ほんと役に立たないなあ。
私に魔力があれば、ここで疲労回復魔法とかでさらっとこんな痛み無くせるんだろうけど。
それにしても、この子うちのクラスにいたバスケ部の田中くんに似てる。いや外見はむっちゃ違うけどなんか雰囲気がそっくりだ。
なんかこの世界に来てから、こんなにほっこりした気分になったのは初めて。すっごく嬉しいなあ。
そこまで考えて、はたと気づく、あれ?今、入院っていった?
「・・でも僕、この仕事初めてなんですが。一体どんなお仕事なんでしょうか?面接官の人には、はっきり教えていただけなかったので」
不安になって聞いてみる。
「大丈夫。仕事は雑用だから、何をすればいいかは騎士見習いのキースさんが教えてくれる。仕事ぶりに関しては、みんなそんなに期待していないから大丈夫だ。それよりもクラマ。おまえ反射神経のほうはどうなんだ?」
「反射神経???雑用係に反射神経が必要なんですか?たぶん普通の人よりはいいとは思います。でもどうし・・・」
クラマが言い終わらない前に、カイが両肩に手を置いて励ますように言い放った。
「よし。その意気だ! 突然、剣や岩が飛んできても必死でよけろ。間違ってもあたったりするなよ!」
「は・・・はい?」
なんなんだ。なんでお世話するのに剣や岩やらが飛んでくる事態になるわけ?
私がその答えを知るには、そう時間はかからなかった。
騎士団は13隊と王族を守るための近衛騎士隊で成り立っている。その頂点にいるのが騎士団総長で、齢30歳ながら魔力と武力のコンビネーションで炎竜の騎士という二つ名でとおっているらしい。
ほおう。日本で言うところの防衛庁長官みたいなものか。この間テレビで見た雲の上の人だな。うんうん。
その総長の下に14人の隊長がいて、副隊長、その下に100人の分隊長、副分隊長。
その数えるのも面倒なほどの隊員を考えると、ものすごい規模になることは予想できる。
その中でも騎士の称号を持つものは限られていて、現在は総勢108人。
もちろん広大な王国を守る要の騎士が、一同にこの騎士団の訓練場にいるわけではなく、国中に散らばって必要な警備や魔獣駆除をしているらしい。
今この訓練所で鍛錬をしている騎士様は13人。
なんていうかジャスティンビーバーやビヨンセ並みの超有名人の集まりのお世話係なんてもったいない仕事を、こんな普通の・・・いや普通以下の少年に、あんな簡単な面接だけでまかせてしまってもいいのだろうか?
この国大丈夫なのか?
という疑問はカイに連れられて屋内訓練所を一目見たとたんに、一瞬にして吹き飛んだ。
魔石で支えられているらしく、国立競技場がすっぽりと入ってしまうくらいの大きさだ。
反対側の壁など眼を凝らしてようやっと見える感じの広大な敷地の中で、彼らは訓練をしていた。
奥のほうで何人かが剣を交えているのが見える。
この世界の剣技は、私が知っていた日本のそれとはだいぶ違うらしい。剣技。とは到底いえない。
ここでは魔力で剣に力を乗せて振り切るのだ。つまり技術ではなく力勝負なのだ。
あんなとてつもない力で剣を受ければ、普通の人ならば何百メートル先に吹き飛ばされるだろう。事実剣が触れてさえいないのに、地面がその切っ先から伸びる風で亀裂を起こし吹き上がっていく。
こぶし大の石があちこちに飛びかう中、カイは平気な顔でそれを避けてその奥にいる人物に向かって、歩いていく。
その後ろに隠れるようにして進んだ。
死・・死ぬう!!今の危なかった。あれ頭に当たったら、打ち所が悪ければ死んでたよ。
生まれたての子馬のようにひざを震わせ、涙目になりながらカイを追う。
「キースさん、新しい世話係が決まりましたよ。紹介します。クラマです。仕事を教えてやってくれませんか?」
「あ・あの、僕クラマといいます。キース様よろしくお願いします。」
私は目の前にいる柔和な雰囲気のお兄さんに、頭を下げた。その間にも凶器ともいえる大きさの石がクラマの目の前をかすめてくる。
「クラマくんか。騎士見習いのキースだ。今戦っておられるのが第3隊副隊長のブルーノ・デル・クルワーノ様と第5隊隊長のユーリス・シグリス・ダイクレール様だ。君の仕事は騎士様が落とされた剣を拾って、届ける仕事だよ」
は?落とされたって?いつ落としたりするの?
と思った瞬間、ザンッ!!と風を斬る大きな音がしたと思えば、クラマの背丈ほどもある大振りの剣が宙を舞って壁に刺さる。
落とされるって・・・これって普通に飛んできてますけどぅ!
この国でいう戦争は、剣力で戦う騎士団と魔力で戦う魔士団の二つの戦力で成り立っている。剣力で戦う場合、勝敗は剣を取り落とすかどうかにかかっている。訓練は実戦を想定しているわけで、もちろん敗者は剣を取り落とすことになるのだ。
誇り高い騎士にしてみれば、負けた上にすごすごと何百メートル先の自分の剣を取りにいくといった動作は、屈辱といってもいいだろう。
戦争ならばその時点で命を落としているからだ。
そこで考え出された対処法が世話係である。この仕事はこの世で一番死に近い職業らしい。
もっと、早めに言ってくれたらいいのに!!あの面接官め!!!
これは後から知ったことだが、この仕事を1年間続ければ他の安全な仕事に回してもらえるらしい。
でもその一年の間に怪我したり命をおとす者がほとんどらしい。
騎士様達は自身の屈辱よりも自身の剣にかかって怪我をする少年たちが忍びなく、この制度を無くしてほしいと嘆願したらしいが、何世紀も前から続く伝統のあるしきたりを変更することは許されないと、頭の固い評議員らに却下されたらしい。
こういう頭の固い議員がいるって言うのは、あんまり日本と変わりないなあ。
そう考えながら、剣を取っておそらくその剣の持ち主らしき騎士様に返しに行こうとする。
お・重い!!これ何キロあるんだろう。
その剣の重さに少しふらつきながらも、なんとか目的の騎士様にたどり着き、自分の名を名乗り膝を折って剣をお渡しする。
それに答えて5番隊隊長を名乗ったユーリス様は、その大きくがっしりした剣にふさわしく、無駄の無い筋肉をまとっている。栗色の髪のいろに、群青色の瞳がとても映えている。
大
剣をまるで箸でも持つかのように軽く片手で持ち上げて、心配そうな顔で私の顔を覗き込む。
「こんな小さな体で大丈夫なのかい? 私は正直言うとこの制度に反対なんだ。これ以上私の剣で無垢な者を傷つけたくはない。だからわざと軽い怪我をさせて、もうここにはこれないようにしたというのに、まだこんな少年を送ってくるなんて」
そういって大きくため息をついた。
そうなんだ、ユーリス様はとってもお優しい方なんだ。私この人のために役に立ちたい!
「ユーリス様。私は大丈夫でございます。これでも運動神経はかなりのもので、毎年日本剣道総大会で優勝するほどの腕前です。だから心配なさらないでください。是非お役に立って見せます」
そういって。誇らしげに自分の胸をたたいた。
ユーリスは自分よりはるかに小さい少年が意気揚々に、わけの分からない言葉を交えて胸を張るその動作に、自然と微笑がこぼれた。
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