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サクラ奪回作戦
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現在作戦会議室に集まっているのは総勢8名。アルフリード第一王子にクラウス騎士団総長。ルーク補佐官に、ユーリス騎士隊隊長。キアヌス騎士、マリス騎士、そしてヘル騎士ことヘルミーナ伯爵令嬢。それに騎士団医療班のアイシス子爵令嬢。
アイシスがクリスティーナの転換魔法を分析した結果、転移する前に愛情を有していた相手でないと、転換の魔法の効力はきれないと聞いたからだ。アルフリード王子が自身の力で何度も覚醒したことは奇跡に近いことらしい。
リュースイ宰相は既に亡くなっている姪への愛情が、クリスティーナに転換されていた。なので今回の作戦会議には参加させなかった。その場合、日にちが経てば元に戻るらしい。
ちなみにセイアレスは聖女に・・・とはいえユイカではない、本来あるべき聖女の姿を彼は敬愛しているらしい。20年近く大神官を務めて、ようやく聖女の召喚を成し遂げた彼にふさわしいといえよう。
エルドレッドは・・・自身の母親だった。誰も何も言わなかったが、マザコンか!!と心の中で誰もが考えたに違いない。
ルーク補佐官の場合は皆が予想したとおり、魔法にかかってはいなかった。彼の場合アルフリード王子を心酔するあまり、女性に対して愛情を持ったことは一度もなかったのだ。
聖女ユイカはクリスティーナが牢に入れられてから興味を失ったようで、ギルセナ王国の事などどうでもいいことだと、笑いながらいった。ユイカは、遠くのイケメンより近くのイケメンがいいといって、神官3名を連れて神殿に戻っていった。
クラウスが先に口を開いた。ヘルミーナが傍にいるため、いつもは硬派な顔をしている顔が少しにやついている。
「セシリアとレイブレント王との結婚式が、2週間後に開かれるらしいな。どうするつもりだ?相手の名前は セリーヌ・ド・ボン・クレーヌ公爵令嬢となっているが、十中八九セシリアのことだろう」
それに応えてルーク補佐官が情報を的確に伝える。
「婚姻式への招待状がウェースプ王国にも届いています。もちろん対外的には友好国との位置づけなので当然ですね」
アルフリードが続ける。
「その日ならセシリアは必ず顔を出すだろう。そこを狙って連れ戻すのが一番いい方法だと思う」
いまだドレスを着たままの女装姿でヘルミーナが続けて言う。
「そうだな。だが問題は敵国のど真ん中で、どうやってセシリアを奪回するかということだ。すぐに囲まれて殺されてしまうだろう」
そこは問題ないだろうと、アルフリードは思った。サクラが時を止めさえすれば、動けるアルフリードとクラウスとユーリスでどんな敵でも倒せるだろう。あの大魔獣ですら敵ではなかった。アルフリードは皆を安心させるために言った。
「セシリアさえ私達に手を貸してくれれば、彼女の能力で我々は助かるだろう。心配はない」
ユーリスが一番の疑問点を口に出す。
「ただ、この結婚の事をセシリアがどこまで納得しているかです。当日突然知らせたにしても、彼女は結婚を良しとしないでしょう・・。一国の王だからと結婚を承諾する彼女ではありませんから」
アイシスが頭の中の情報を探るようにしばし熟考してから、返事をする。
「・・・恐らく中毒性のある薬を使っていると考えるのが妥当かしら・・。少なくともわたくしだったら必ずそうしますわ。これまでにも意に沿わない結婚をさせる為に、歴史上古くから用いられている薬ですのよ。ギルセナ王国で現在使われそうな薬には、ひとつ心当たりがあります」
ヘルミーナが気になって仕方がないとばかりにいう。
「中毒性のある薬とは・・・一体どんな物なんだ?アイシス」
「一度飲むと際限なく欲しくなってきて、薬のためなら何でもするようになります。この短期間でそのような状態にさせる薬ですと、かなりきつい症状が出ているとおもわれますわ。いうならば、そうですね・・・考えることをやめた人形のような状態です」
ユーリスがサクラの身を案じていう
「ということはセシリアに会っても、私達のことを分からない可能性もあるということか・・・」
それでは時を止めてもらうのは不可能かもしれない。そうだあの用意周到なレンブレント王が、そんなことを考えに入れていないわけがなかった。我々を招待した時点で、気付くべきだった。ユーリスはそう考えて、握り締めた拳に力を込める。
アルフリードが心痛の面持ちでたずねる。
「その薬を解毒させることは可能なのか?」
「解毒薬はないことはないですわね。ただ、即効性ではありませんので、時間がかかるとおもわれますわ」
「どれくらいなんだ?」ヘルミーナが尋ねる。
「そうね。正常な考え方ができるようになるのが24時間後・・・。体が動くようになるには3日はかかるでしょう。体から完全に薬が抜けるのはさらに1週間はかかると思いますわ。しかもかなりの禁断症状に苦しむ事になると思います」
「「「・・・・・・・・・」」」
皆が一様に黙り込んだ。これは無謀な賭けのような作戦だったからだ。全てを運に任せるしかないような作戦だ。サクラが正気に戻らなければ、全てが水の泡になる。救出に向かった者は即捕らえられて、処刑されるだろう。
アルフリードが重い口を開いた。
「救出に向かう者は命をかける覚悟がないといけない。セシリアのために命をかけても良いと思う者だけ、ここに残ってくれ。あとの者は帰ってもらって構わん。そのかわりここでのことは誰にもいうな」
皆が押し黙って、誰もその場を動こうとはしなかった。その時、マリス騎士が声を上げた。
「俺・・・セシリア様には会った事も無いのでわかりませんが、クラマの大事な人なら助けにいきます。そう約束したから」
ヘルミーナがマリス騎士を見直したような目で見る。そして自らも突然、両腕を体の前で組んでのけぞりながら宣言した。
「私も構わん。大事な義弟の婚約者だ。この命をかけてでも助けてやりたい。それに、セシリアがギルセナ国の手に渡れば、どの道この国は滅ぼされるんだろう?アルフリード殿下」
アルフリードが答える代わりに、無言で頷いた。そうしてアイシスのほうを見る。
「アイシス、お前はどうなんだ。この作戦に乗ってもなんのメリットもないぞ。それでも命をかけるというのか?」
アイシスはキアヌス騎士と目を合わせ、キアヌス騎士が頷いたのを確認した後、発言した。
「この王国が無くなったら、折角もうすこしで借金完済できるチャンスをみすみす失うことになりますわ。それにセシリアは、わたくしの大事な遠い親戚の子ですもの」
この場に居る誰もが席を立たなかった。みなの意思は固まった。2週間後の結婚式に向けて、セシリア奪回作戦を行うと・・・。
「あのおばか・・・今頃、何をしてるのかしら・・・こんなに心配かけて・・・」
アイシスが誰にも聞こえない程の小さな声で呟いた。
アイシスがクリスティーナの転換魔法を分析した結果、転移する前に愛情を有していた相手でないと、転換の魔法の効力はきれないと聞いたからだ。アルフリード王子が自身の力で何度も覚醒したことは奇跡に近いことらしい。
リュースイ宰相は既に亡くなっている姪への愛情が、クリスティーナに転換されていた。なので今回の作戦会議には参加させなかった。その場合、日にちが経てば元に戻るらしい。
ちなみにセイアレスは聖女に・・・とはいえユイカではない、本来あるべき聖女の姿を彼は敬愛しているらしい。20年近く大神官を務めて、ようやく聖女の召喚を成し遂げた彼にふさわしいといえよう。
エルドレッドは・・・自身の母親だった。誰も何も言わなかったが、マザコンか!!と心の中で誰もが考えたに違いない。
ルーク補佐官の場合は皆が予想したとおり、魔法にかかってはいなかった。彼の場合アルフリード王子を心酔するあまり、女性に対して愛情を持ったことは一度もなかったのだ。
聖女ユイカはクリスティーナが牢に入れられてから興味を失ったようで、ギルセナ王国の事などどうでもいいことだと、笑いながらいった。ユイカは、遠くのイケメンより近くのイケメンがいいといって、神官3名を連れて神殿に戻っていった。
クラウスが先に口を開いた。ヘルミーナが傍にいるため、いつもは硬派な顔をしている顔が少しにやついている。
「セシリアとレイブレント王との結婚式が、2週間後に開かれるらしいな。どうするつもりだ?相手の名前は セリーヌ・ド・ボン・クレーヌ公爵令嬢となっているが、十中八九セシリアのことだろう」
それに応えてルーク補佐官が情報を的確に伝える。
「婚姻式への招待状がウェースプ王国にも届いています。もちろん対外的には友好国との位置づけなので当然ですね」
アルフリードが続ける。
「その日ならセシリアは必ず顔を出すだろう。そこを狙って連れ戻すのが一番いい方法だと思う」
いまだドレスを着たままの女装姿でヘルミーナが続けて言う。
「そうだな。だが問題は敵国のど真ん中で、どうやってセシリアを奪回するかということだ。すぐに囲まれて殺されてしまうだろう」
そこは問題ないだろうと、アルフリードは思った。サクラが時を止めさえすれば、動けるアルフリードとクラウスとユーリスでどんな敵でも倒せるだろう。あの大魔獣ですら敵ではなかった。アルフリードは皆を安心させるために言った。
「セシリアさえ私達に手を貸してくれれば、彼女の能力で我々は助かるだろう。心配はない」
ユーリスが一番の疑問点を口に出す。
「ただ、この結婚の事をセシリアがどこまで納得しているかです。当日突然知らせたにしても、彼女は結婚を良しとしないでしょう・・。一国の王だからと結婚を承諾する彼女ではありませんから」
アイシスが頭の中の情報を探るようにしばし熟考してから、返事をする。
「・・・恐らく中毒性のある薬を使っていると考えるのが妥当かしら・・。少なくともわたくしだったら必ずそうしますわ。これまでにも意に沿わない結婚をさせる為に、歴史上古くから用いられている薬ですのよ。ギルセナ王国で現在使われそうな薬には、ひとつ心当たりがあります」
ヘルミーナが気になって仕方がないとばかりにいう。
「中毒性のある薬とは・・・一体どんな物なんだ?アイシス」
「一度飲むと際限なく欲しくなってきて、薬のためなら何でもするようになります。この短期間でそのような状態にさせる薬ですと、かなりきつい症状が出ているとおもわれますわ。いうならば、そうですね・・・考えることをやめた人形のような状態です」
ユーリスがサクラの身を案じていう
「ということはセシリアに会っても、私達のことを分からない可能性もあるということか・・・」
それでは時を止めてもらうのは不可能かもしれない。そうだあの用意周到なレンブレント王が、そんなことを考えに入れていないわけがなかった。我々を招待した時点で、気付くべきだった。ユーリスはそう考えて、握り締めた拳に力を込める。
アルフリードが心痛の面持ちでたずねる。
「その薬を解毒させることは可能なのか?」
「解毒薬はないことはないですわね。ただ、即効性ではありませんので、時間がかかるとおもわれますわ」
「どれくらいなんだ?」ヘルミーナが尋ねる。
「そうね。正常な考え方ができるようになるのが24時間後・・・。体が動くようになるには3日はかかるでしょう。体から完全に薬が抜けるのはさらに1週間はかかると思いますわ。しかもかなりの禁断症状に苦しむ事になると思います」
「「「・・・・・・・・・」」」
皆が一様に黙り込んだ。これは無謀な賭けのような作戦だったからだ。全てを運に任せるしかないような作戦だ。サクラが正気に戻らなければ、全てが水の泡になる。救出に向かった者は即捕らえられて、処刑されるだろう。
アルフリードが重い口を開いた。
「救出に向かう者は命をかける覚悟がないといけない。セシリアのために命をかけても良いと思う者だけ、ここに残ってくれ。あとの者は帰ってもらって構わん。そのかわりここでのことは誰にもいうな」
皆が押し黙って、誰もその場を動こうとはしなかった。その時、マリス騎士が声を上げた。
「俺・・・セシリア様には会った事も無いのでわかりませんが、クラマの大事な人なら助けにいきます。そう約束したから」
ヘルミーナがマリス騎士を見直したような目で見る。そして自らも突然、両腕を体の前で組んでのけぞりながら宣言した。
「私も構わん。大事な義弟の婚約者だ。この命をかけてでも助けてやりたい。それに、セシリアがギルセナ国の手に渡れば、どの道この国は滅ぼされるんだろう?アルフリード殿下」
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アイシスはキアヌス騎士と目を合わせ、キアヌス騎士が頷いたのを確認した後、発言した。
「この王国が無くなったら、折角もうすこしで借金完済できるチャンスをみすみす失うことになりますわ。それにセシリアは、わたくしの大事な遠い親戚の子ですもの」
この場に居る誰もが席を立たなかった。みなの意思は固まった。2週間後の結婚式に向けて、セシリア奪回作戦を行うと・・・。
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