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アルフリードとセシリア
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ウェースプ王国アルフリード第一王子のアルだった。私は淑女教育の授業を終え、気晴らしにテラスのベンチに腰掛けて、ぼんやりと王城の庭園を眺めている最中だった。突然後ろからアルに声をかけられ、動揺が止まらなくなる。
「お・・・お久しぶりですね。アルフリード王子、元気でいらっしゃったのでしょうか?」
声が裏返る。
「3日前、図書館で会ったばかりじゃないか。どうして急に他人行儀になるんだ?お前は」
だって・・・アルと初めて会ったのは王立図書館で、その時アルはお忍びできていたから、黒い髪に黒い瞳で、前髪も長かったし目つきだって悪かった。着ていた服だって平民の物で汚れてたし、まさかこの王国の王子様だったなんて思いもしなかったのだ。
あの事件の時、アルが王子様だと聞いてびっくりした。しかも王子様姿のアルは光り輝く金髪に、深い青の瞳をしていて、そのうえ王子の正装をしている。王子姿のアルはものすごく美形で、本に出てくる本物の王子様そのものだった。
王子様どころか、普通の男性にすら免疫のない私が対応できるはずもなく、恥ずかしさに顔も見られない状態だ。
「なにかお前、王城でオレに会うといつもおかしいな。やっぱりこの姿が違和感でもあるのか?中身は同じだぞ」
そういって、私の目を無理やり自分に向けるようにする。無理無理!!近い!!すると突然アルが私の両頬を両手でつかむと、無理やり私の顔を自分の顔に向けて固定させた。
「お前はこの前からそうやって逃げるばかりだ。もういい加減オレも実力行使に出させてもらう」
「ちょっと!!やめてってば!!」
私は必死に抵抗するも、アルに抑えられた顔は微動だにしない。なけなしの抵抗を試みて、目を塞いだ。これだとアルの顔は見えない。
「目を開けろ。セシリア・・・」
「やだ・・・絶対やだ・・・・!」
アルの怒っているような声が聞こえるが、無視して瞼に力を込める。
「目を開けろ!サクラ!」
何度言われても絶対に開けないもんね。
「やだったら・・・やだ!!」
しばらくそんな言い合いが続いた後で、突然アルが無言になった。もしや、ものすごく怒ってしまったのではと気が気ではなくなったが、いま目を開けるとどう考えても至近距離に、アルの顔があるに違いない。そんな衝撃にこの私が耐えられるわけがない!!
そんな事を考えていると、突然唇に柔らかいものが触れた。最初はあまりにも突然で何だかわからなかったけれど、そういえばこの感触には覚えがある。
アルがセイアレスとの戦いで瀕死の重傷を負った時、私の膝に頭を置いたアルが最後にキスをしてほしいと言った時の感触だ。あの時のキスは涙と血の味がして、だんだん弱っていくアルを見てもう死んでしまうのではないかと恐怖した。あの時の感触・・・。
「んっ・・・・」
「んんっ・・・・」
何度も唇を離してはまた近づける。私はキスの海に溺れそうになる。頭の中がボーっとして何も考えられたくなる。何回キスを繰り返したのだろうか・・・。暫くすると、アルがキスをやめたと思ったら、額を私の額にくっつけた。さすがにびっくりして目を開けると、すぐ目の前にアルの目が見えた。
「オレを避けないでくれ、サクラ・・・。そうでなくてもオレはユーリスと違ってお前といつも一緒にいられる訳じゃない。せっかく会える貴重な時間なのに、避けられるとどうしていいかわからなくなる」
その顔がものすごく真剣で、文句を言おうと思っていた気持ちも萎えてしまう。私は正直な気持ちを伝えることにした。
「ご・・・ごめんなさい・・避けてたわけじゃなくて、王城にいるアルをみたら、本当に王子様なんだって、ものすごく遠い人に感じて・・・。よく見るとものすごくかっこいいし、そう思ったら恥ずかしくなって、どんな顔していいか分からなくなったの」
そうしたらアルは思いっきり嬉しそうな顔になるといった。
「お前はオレの顔をかっこいいと思うんだな。そうなんだな?」
「・・・そりゃあ、誰でもそう思うと思う・・・」
アルは誰が見ても超絶イケメンだというに違いない。自分でも聞き飽きているんじゃないの?
「じゃあ、オレとユーリスとどっちがかっこいいと思うんだ?」
そうきたか・・・それは困った質問だ。なんせ二人は系統が全く違う。アルはシャープで整った顔の正統派イケメンの正真正銘の王子様だけど、ユーリは柔らかくて安心する癒し系の顔だ。なのに王国最強の騎士といったギャップ萌えがすごくいい。どっちがっていうのはちょっと違う気がする。
でもこういう質問をするということは、自分のほうがかっこいいと言ってもらいたいわけで・・・。でも今のどちらも選べない中途半端な状況なのに、どちらかに期待を持たせることを言うのは駄目だと思う。なので思いきっていった。
「アルもユーリもどっちも一番かっこいいと思う!!」
「・・・・・・・」
沈黙が流れる。余りの沈黙の長さに、なんだか罪悪感さえわき始めた頃、アルが口を開いた。
「・・・まあいい。今はそれでいいが、オレがサクラと会える時間はユーリスより少なくて不利なんだ。だからせめて会える時間はじっくりと向きあって欲しい。じゃないと、毎回キスするからな。サクラ」
う・・・善処します・・。私は目の前にあるアルの顔を見る。本当に整った顔・・・。肌だってきめ細かくて、男の人の肌だとは思えないくらいすべすべだ。生まれながらの王子様なのに、どうしてこんな人が私を好きだっていうんだろうか不思議に思う。
私が黙ってアルの顔を見つめていると、こんな質問をしてきた。
「お前はオレをどう思っているんだ?」
へ?どういうって・・・。この間、執務室でアルが仕事を終えるのを待っていた時に感じたことでいいのかな・・・。
「・・そうだね。責任感が強くて、弱音を吐けなくてなにもかもお腹にため込むタイプかな?他人をあまり信用していないから、全部仕事を一人で引き受けて、またまたストレスを溜め込んじゃう」
私が前にいた世界の剣道部の部長が、同じタイプだった。なまじっか器用で何でもできちゃうから、全部仕事を一手に引き受けちゃって・・・。自分は大量の仕事で大変だわ後輩は育たないわで、部長が卒業した後は引継ぎがうまくできていなくて、ものすごく大変だったのを覚えている。
「確かにアルがやると他の人の10倍は早いけど、あまりそういうの続けると人が育たないよ。アルみたいに上に立つ人は、人を育てて次の世代に繋げることが大事だと思う。アルだっていつまででも若い訳じゃないんだから・・・」
そうそう。じきにおじさんになって、おじいさんになる。う・・・でもアルのおじいさんの姿想像できない!!国王陛下みたいになるのかな?
そんなことを考えていたら、アルの様子がおかしいことに気が付いた。なんだか無表情がさらに無表情になって、能面のようになっている。なまじっか端正な顔だから、彫像のようで怖さが増す。
「・・・いやぁ、まあ一般論としてだよ。アルは頑張ってる!!私は自分が聖女だって事から逃げているのに、アルはちゃんと国王になることを受け入れているんだもんね。すごいよ!!」
あ・・・自分で言ってて、落ち込んできた。そうだな、逃げちゃだめだな、私・・・。聖女なのに自分勝手言って、訓練場で雑用係をいまだにさせてもらっている。
・・・でも今は無理、どうしても受け入れられない。聖女は私には荷が勝ちすぎる大役だ。人々を助けるってあの犯罪にしか向かない能力で、どうやって助ければいいのだ。
「あ・・・でも大魔獣を倒せたのは私のお陰かも・・・でもアルとユーリが結局は駆除したわけで・・・でも私にだって3日くらいあれば、地味に駆除できたかもしれない。うーーーん、難しい・・・」
思わず声に出ていたらしく、アルが怪訝そうな目で見る。
「あの・・・私もいつかは自分が聖女だってことを受け入れなきゃいけない時が来るのかなと思って色々考えてたの」
私が正直に言うと、アルはニヤッと口角だけを上げるいつもの笑い方で笑って、いつになく優しい口調で言った。
「お前はまだゆっくりでいい。この世界にきてサクラはまだ半年だ。オレの場合は、生まれた時から次代の王になることが決まっていたからな。お前の場合は覚悟ができるまでオレが全力で協力するから、安心していろ」
うわぁぁ、ものすごく嬉しい・・・。
「アルはやっぱり優しいよね。ありがとうアル。私も王子姿のアルに緊張しないようにするね」
するとアルは突然ベンチから立ち上がり、私の腰に両手を当てたかと思うと一気に抱き上げた。足が50センチくらいの高さの宙に浮いたまま、ぶらぶら揺れている。私の頭がアルの頭の位置よりも少し高い位置にある。
「ちょ・・・ちょっと・・・アルってば・・。これ見られたらまずいってば。セシリアはユーリの婚約者なんだよ?!」
私は誰にも聞こえないくらいの小さな声で反論すると、アルは私を見上げたままいたずらっ子の様な顔で言った。
「大丈夫だ。ここは人払いしてあるから誰も見てない。それよりも、こうしたほうが今のオレに慣れやすくていいだろう」
くそぅ・・・純情な17歳の乙女を24歳のいい大人がからかいやがって!もう顔が真っ赤だよ!
結局その日はあまりに遅い夕食に、私のお腹が大きく音をたてるまで、その体勢のままアルと話をさせられた。
「お・・・お久しぶりですね。アルフリード王子、元気でいらっしゃったのでしょうか?」
声が裏返る。
「3日前、図書館で会ったばかりじゃないか。どうして急に他人行儀になるんだ?お前は」
だって・・・アルと初めて会ったのは王立図書館で、その時アルはお忍びできていたから、黒い髪に黒い瞳で、前髪も長かったし目つきだって悪かった。着ていた服だって平民の物で汚れてたし、まさかこの王国の王子様だったなんて思いもしなかったのだ。
あの事件の時、アルが王子様だと聞いてびっくりした。しかも王子様姿のアルは光り輝く金髪に、深い青の瞳をしていて、そのうえ王子の正装をしている。王子姿のアルはものすごく美形で、本に出てくる本物の王子様そのものだった。
王子様どころか、普通の男性にすら免疫のない私が対応できるはずもなく、恥ずかしさに顔も見られない状態だ。
「なにかお前、王城でオレに会うといつもおかしいな。やっぱりこの姿が違和感でもあるのか?中身は同じだぞ」
そういって、私の目を無理やり自分に向けるようにする。無理無理!!近い!!すると突然アルが私の両頬を両手でつかむと、無理やり私の顔を自分の顔に向けて固定させた。
「お前はこの前からそうやって逃げるばかりだ。もういい加減オレも実力行使に出させてもらう」
「ちょっと!!やめてってば!!」
私は必死に抵抗するも、アルに抑えられた顔は微動だにしない。なけなしの抵抗を試みて、目を塞いだ。これだとアルの顔は見えない。
「目を開けろ。セシリア・・・」
「やだ・・・絶対やだ・・・・!」
アルの怒っているような声が聞こえるが、無視して瞼に力を込める。
「目を開けろ!サクラ!」
何度言われても絶対に開けないもんね。
「やだったら・・・やだ!!」
しばらくそんな言い合いが続いた後で、突然アルが無言になった。もしや、ものすごく怒ってしまったのではと気が気ではなくなったが、いま目を開けるとどう考えても至近距離に、アルの顔があるに違いない。そんな衝撃にこの私が耐えられるわけがない!!
そんな事を考えていると、突然唇に柔らかいものが触れた。最初はあまりにも突然で何だかわからなかったけれど、そういえばこの感触には覚えがある。
アルがセイアレスとの戦いで瀕死の重傷を負った時、私の膝に頭を置いたアルが最後にキスをしてほしいと言った時の感触だ。あの時のキスは涙と血の味がして、だんだん弱っていくアルを見てもう死んでしまうのではないかと恐怖した。あの時の感触・・・。
「んっ・・・・」
「んんっ・・・・」
何度も唇を離してはまた近づける。私はキスの海に溺れそうになる。頭の中がボーっとして何も考えられたくなる。何回キスを繰り返したのだろうか・・・。暫くすると、アルがキスをやめたと思ったら、額を私の額にくっつけた。さすがにびっくりして目を開けると、すぐ目の前にアルの目が見えた。
「オレを避けないでくれ、サクラ・・・。そうでなくてもオレはユーリスと違ってお前といつも一緒にいられる訳じゃない。せっかく会える貴重な時間なのに、避けられるとどうしていいかわからなくなる」
その顔がものすごく真剣で、文句を言おうと思っていた気持ちも萎えてしまう。私は正直な気持ちを伝えることにした。
「ご・・・ごめんなさい・・避けてたわけじゃなくて、王城にいるアルをみたら、本当に王子様なんだって、ものすごく遠い人に感じて・・・。よく見るとものすごくかっこいいし、そう思ったら恥ずかしくなって、どんな顔していいか分からなくなったの」
そうしたらアルは思いっきり嬉しそうな顔になるといった。
「お前はオレの顔をかっこいいと思うんだな。そうなんだな?」
「・・・そりゃあ、誰でもそう思うと思う・・・」
アルは誰が見ても超絶イケメンだというに違いない。自分でも聞き飽きているんじゃないの?
「じゃあ、オレとユーリスとどっちがかっこいいと思うんだ?」
そうきたか・・・それは困った質問だ。なんせ二人は系統が全く違う。アルはシャープで整った顔の正統派イケメンの正真正銘の王子様だけど、ユーリは柔らかくて安心する癒し系の顔だ。なのに王国最強の騎士といったギャップ萌えがすごくいい。どっちがっていうのはちょっと違う気がする。
でもこういう質問をするということは、自分のほうがかっこいいと言ってもらいたいわけで・・・。でも今のどちらも選べない中途半端な状況なのに、どちらかに期待を持たせることを言うのは駄目だと思う。なので思いきっていった。
「アルもユーリもどっちも一番かっこいいと思う!!」
「・・・・・・・」
沈黙が流れる。余りの沈黙の長さに、なんだか罪悪感さえわき始めた頃、アルが口を開いた。
「・・・まあいい。今はそれでいいが、オレがサクラと会える時間はユーリスより少なくて不利なんだ。だからせめて会える時間はじっくりと向きあって欲しい。じゃないと、毎回キスするからな。サクラ」
う・・・善処します・・。私は目の前にあるアルの顔を見る。本当に整った顔・・・。肌だってきめ細かくて、男の人の肌だとは思えないくらいすべすべだ。生まれながらの王子様なのに、どうしてこんな人が私を好きだっていうんだろうか不思議に思う。
私が黙ってアルの顔を見つめていると、こんな質問をしてきた。
「お前はオレをどう思っているんだ?」
へ?どういうって・・・。この間、執務室でアルが仕事を終えるのを待っていた時に感じたことでいいのかな・・・。
「・・そうだね。責任感が強くて、弱音を吐けなくてなにもかもお腹にため込むタイプかな?他人をあまり信用していないから、全部仕事を一人で引き受けて、またまたストレスを溜め込んじゃう」
私が前にいた世界の剣道部の部長が、同じタイプだった。なまじっか器用で何でもできちゃうから、全部仕事を一手に引き受けちゃって・・・。自分は大量の仕事で大変だわ後輩は育たないわで、部長が卒業した後は引継ぎがうまくできていなくて、ものすごく大変だったのを覚えている。
「確かにアルがやると他の人の10倍は早いけど、あまりそういうの続けると人が育たないよ。アルみたいに上に立つ人は、人を育てて次の世代に繋げることが大事だと思う。アルだっていつまででも若い訳じゃないんだから・・・」
そうそう。じきにおじさんになって、おじいさんになる。う・・・でもアルのおじいさんの姿想像できない!!国王陛下みたいになるのかな?
そんなことを考えていたら、アルの様子がおかしいことに気が付いた。なんだか無表情がさらに無表情になって、能面のようになっている。なまじっか端正な顔だから、彫像のようで怖さが増す。
「・・・いやぁ、まあ一般論としてだよ。アルは頑張ってる!!私は自分が聖女だって事から逃げているのに、アルはちゃんと国王になることを受け入れているんだもんね。すごいよ!!」
あ・・・自分で言ってて、落ち込んできた。そうだな、逃げちゃだめだな、私・・・。聖女なのに自分勝手言って、訓練場で雑用係をいまだにさせてもらっている。
・・・でも今は無理、どうしても受け入れられない。聖女は私には荷が勝ちすぎる大役だ。人々を助けるってあの犯罪にしか向かない能力で、どうやって助ければいいのだ。
「あ・・・でも大魔獣を倒せたのは私のお陰かも・・・でもアルとユーリが結局は駆除したわけで・・・でも私にだって3日くらいあれば、地味に駆除できたかもしれない。うーーーん、難しい・・・」
思わず声に出ていたらしく、アルが怪訝そうな目で見る。
「あの・・・私もいつかは自分が聖女だってことを受け入れなきゃいけない時が来るのかなと思って色々考えてたの」
私が正直に言うと、アルはニヤッと口角だけを上げるいつもの笑い方で笑って、いつになく優しい口調で言った。
「お前はまだゆっくりでいい。この世界にきてサクラはまだ半年だ。オレの場合は、生まれた時から次代の王になることが決まっていたからな。お前の場合は覚悟ができるまでオレが全力で協力するから、安心していろ」
うわぁぁ、ものすごく嬉しい・・・。
「アルはやっぱり優しいよね。ありがとうアル。私も王子姿のアルに緊張しないようにするね」
するとアルは突然ベンチから立ち上がり、私の腰に両手を当てたかと思うと一気に抱き上げた。足が50センチくらいの高さの宙に浮いたまま、ぶらぶら揺れている。私の頭がアルの頭の位置よりも少し高い位置にある。
「ちょ・・・ちょっと・・・アルってば・・。これ見られたらまずいってば。セシリアはユーリの婚約者なんだよ?!」
私は誰にも聞こえないくらいの小さな声で反論すると、アルは私を見上げたままいたずらっ子の様な顔で言った。
「大丈夫だ。ここは人払いしてあるから誰も見てない。それよりも、こうしたほうが今のオレに慣れやすくていいだろう」
くそぅ・・・純情な17歳の乙女を24歳のいい大人がからかいやがって!もう顔が真っ赤だよ!
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