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守護精獣 レオール
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私達は必死で足音のする方向とは反対の方向に、走って逃げた。たくさんの木の枝が顔に当って痛い。暗闇の中、月の光だけを頼りに私達は森の中を走って行く。少女は道を知っているのか、迷わずに一直線に走って行くので、私はその後を必死で追いかけた。とたんに目の前が金色の毛皮で覆われて、その毛皮の上に倒れこんだ。
「ぶっぶぶぶ!!!」
口に毛が入ったので、変な声が出る。何が起こったのかと目の前を確認すると、そこには金色の毛をした巨大な豹がいた。2メートルはあろうかという、その巨体はその大きさにそぐわずしなやかで躍動的だった。
「私は食べてもおいしくないよ!!!!」とっさに命乞いをする。
その豹はまるで人間のように溜息をつくと、まるで人間のように喋り始めた。
「わしはお前の守護獣だ。願いを3つまでなら聞いてやる。さっさと言え」
なんだか投げやりに言い捨てる。
「あれ?これ日本語???!」
豹が喋る驚きよりも、この世界に来て日本語を聞いた驚きのほうが大きくて驚愕する。驚いている顔をみただけで私の疑問を悟ったのか、豹がまた日本語で話し出す。
「さっきお前にこの世界の言葉が分かるように術を授けた。だからこれはお前の国の言葉じゃない」
あれっ・・そういえば、なんだか違和感はあるかも・・・。でもこの豹。自分のこと守護獣って言ったよね。
「あのー。守護獣って・・・守ってくれる獣って言う意味なの?」
おそるおそる聞いてみる。守ると言うからには私を食べたりはしないのだろう。それとも私が守らなきゃいけない獣なんだろうか?
「お前は聖女だからな。守護獣の声を聞くことができる」
え?今なんていいました?声が聞こえるだけ?守ってくれないの?わたし・・・性女じゃないよ!!!いやいや。キャバクラで働いていたけど同伴はしていなかったし、たまに親父に尻を触られたりするくらいで、それも十分報復してきたし・・・。厚生省の監査も入ったりしてたけど、私・・・性・・・は売ってませんからーーー!!!!
「勘違いだと思います。私は性女じゃありません。まあ処女ではないですけどお金でそういったことはしません。しかももう1年近くそういったことは経験ありませんから、いわばセカンドバージンです!!2回目処女です!!人違いなので、ほかを当ってください」
私は早口でそういうと、豹に手を振ってその場を去ろうとした。豹が慌てて私の前に立ち進路を遮る。
「待て!!3回願いを叶えるのがわしの仕事だ。逃がすわけにはいかんぞ」
冷たい目をして豹を見上げていった。
「あなた私をなんだと認識していますか?」
「召喚された523番目の聖女・・・だろう」
その答えを言い終わるかどうかのうちに私は踵を返して歩き出した。豹はその後をついてくる。一体どこまで着いてくるつもりだと思ったが、ふと考えを変えた。
まあ後ろにこんな凶暴そうな豹がいれば私は安全でいいかも。このまま、3回の願いをいわないままついてきてもらおう。
私は先程見た少女が走って行ったであろう方向に歩いていく。その後ろを巨大な黄金色をした豹が3歩ほど離れてついていく。
暫く歩くと、小さな崖を挟んだところから声が聞こえてきた。そおっと、木の葉に隠れながらそっちを覗くと、そこには頭から脚まで繋がったマントのようなものを着た人たちが、あの少女を連れていくのが見えた。その変な格好をし、フードを目深にかぶった明らかに怪しい集団は口々にこう叫んでいた。
「聖女様。降臨」
「聖女様。万歳」
「我らの救い。聖女様」
うわっ。あの子私のコートを着ていたから、性女に間違われちゃったんじゃないの!!んでもって警察に連れて行かれて売春防止法とかで裁かれたりして・・・焦って少女を助けに行こうとした百合香に豹が言う。
「あの神官達。あの子を聖女と勘違いしたらしいな。おい、お前どうする?自分が聖女だって名乗りを上げれば、神殿に連れて行ってもらって第523番目の聖女として、良い暮らしが保障されるぞ」
「へ・・・?」
良い暮らしが保障って、どういうこと?よく見ればあの子だって喜んであの人たちに付いて行ってるかも・・・。この世界では性女って実は美人とかの意味だったのかな?
「・・・ならいいや。じゃ助けなくてもいいのね」
私は拍子抜けして言った。
「ああ・・・だから早く3つの願いを言え」
この豹、しつこいなぁ。
「・・・わかった。はっきりさせよう。貴方は私の何なの?どうして3つの望みを言わせたがるの?」
豹の目は座っていても2メートルほど上部にあるので、私は首が痛くなるほど天を仰いで腰に手を当て、仁王立ちになっていった。
「お前は変わったやつだなぁ。わしは聖女のガイドのお役目はこれで3回目だが、皆自分が聖女だと聞けば喜んでいたし、3つの願いを叶えると言えばすぐに願いをいった。まあこの世界のことを知らないようだから教えてやる、一度しか言わないからちゃんと聞けよ」
と、偉そうにのたまってこの世界について話してくれた。
まとめると、この世界には魔法が存在するらしい。なんてファンタジーなんだろう。なので生活全般から戦争にいたるまで、魔法を使う。それでもって聖女様っていうのが各国の勢力を簡単に変えてしまう重大な要素らしい。なんせ聖女には守護獣や守護精霊を操って戦争に参加させることができるからだ。
だからどの国もやっきになって聖女を召喚するらしい。私は建国以来523番目に召喚された聖女なのだ。現在生存している聖女は皆神殿で暮らしていて、89人ほどいるらしい。(なんて数の多さだ・・・)
私の《 性女 》の誤解もここで解けた。
ちくしょう。乙女の微妙な性遍歴を語らせやがって、どうしてくれるんだ!!
聖女がどうしてそんなに重要視されるかというと、聖女のみに守護獣の声が聞こえることと、守護獣を自分の守護精霊にすることができるかららしい。
守護獣とはこの世界に存在するありとあらゆる自然エネルギーの精霊で、人間の前には獣の姿で出てくるから、守護獣とよばれるようになった。本来は光だったり、草だったり、森だったり自然の万物だったりする。
聖女が召喚されるたびガイドになる守護獣が選定されていて、その守護獣は聖女にこの国の言語を理解できる術を施して、そして聖女の3つの願いを叶えるとお役ごめんでガイドからは解放される。
「つまり貴方は早くガイドの役目を終わらせたいわけだ」
「まあそういうことだな・・だからユリカ。早く望みを言え」
「うーん。んで、あなた何ができるの?」
「わしは地の精霊だからな。山を崩したり作ったり、そうだお前みたいな若い女は宝石とか欲しいんじゃないか?深い地層から、どんな宝石でも金でも取ってきてやるぞ」
ドヤ顔でのたまう。
うわーーー!!役にたたねーーー!!!
山の部分はもう説明するのも面倒、宝石や金だけ貰ったって換金しないと使えないし、今の私がそんな分不相応なもの持っていたら、即、泥棒に盗まれて殺されて終わりじゃないの。私の現状では、一番必要ないものだ。
「この世界の服とか布団とか食べ物とかは出せるの?」
だめもとで聞いてみた。
「だせない・・・」
もういい。うん。
「わかった。とにかく今日は布団になって頂戴。私眠くなってきたから・・」
「ふ・・・布団・・!!!?わしは守護獣で断じて布団では・・・・」
状況をある程度把握したら、突然眠気が襲ってきた。しかも目の前には、もふもふの金色のお布団。嫌がる豹を押し倒して、毛皮に包まれて横になる。頬にあたる毛が猫の毛のように柔らかくて暖かくて気持ちいい。私はすぐに眠りに落ちた。
「ぶっぶぶぶ!!!」
口に毛が入ったので、変な声が出る。何が起こったのかと目の前を確認すると、そこには金色の毛をした巨大な豹がいた。2メートルはあろうかという、その巨体はその大きさにそぐわずしなやかで躍動的だった。
「私は食べてもおいしくないよ!!!!」とっさに命乞いをする。
その豹はまるで人間のように溜息をつくと、まるで人間のように喋り始めた。
「わしはお前の守護獣だ。願いを3つまでなら聞いてやる。さっさと言え」
なんだか投げやりに言い捨てる。
「あれ?これ日本語???!」
豹が喋る驚きよりも、この世界に来て日本語を聞いた驚きのほうが大きくて驚愕する。驚いている顔をみただけで私の疑問を悟ったのか、豹がまた日本語で話し出す。
「さっきお前にこの世界の言葉が分かるように術を授けた。だからこれはお前の国の言葉じゃない」
あれっ・・そういえば、なんだか違和感はあるかも・・・。でもこの豹。自分のこと守護獣って言ったよね。
「あのー。守護獣って・・・守ってくれる獣って言う意味なの?」
おそるおそる聞いてみる。守ると言うからには私を食べたりはしないのだろう。それとも私が守らなきゃいけない獣なんだろうか?
「お前は聖女だからな。守護獣の声を聞くことができる」
え?今なんていいました?声が聞こえるだけ?守ってくれないの?わたし・・・性女じゃないよ!!!いやいや。キャバクラで働いていたけど同伴はしていなかったし、たまに親父に尻を触られたりするくらいで、それも十分報復してきたし・・・。厚生省の監査も入ったりしてたけど、私・・・性・・・は売ってませんからーーー!!!!
「勘違いだと思います。私は性女じゃありません。まあ処女ではないですけどお金でそういったことはしません。しかももう1年近くそういったことは経験ありませんから、いわばセカンドバージンです!!2回目処女です!!人違いなので、ほかを当ってください」
私は早口でそういうと、豹に手を振ってその場を去ろうとした。豹が慌てて私の前に立ち進路を遮る。
「待て!!3回願いを叶えるのがわしの仕事だ。逃がすわけにはいかんぞ」
冷たい目をして豹を見上げていった。
「あなた私をなんだと認識していますか?」
「召喚された523番目の聖女・・・だろう」
その答えを言い終わるかどうかのうちに私は踵を返して歩き出した。豹はその後をついてくる。一体どこまで着いてくるつもりだと思ったが、ふと考えを変えた。
まあ後ろにこんな凶暴そうな豹がいれば私は安全でいいかも。このまま、3回の願いをいわないままついてきてもらおう。
私は先程見た少女が走って行ったであろう方向に歩いていく。その後ろを巨大な黄金色をした豹が3歩ほど離れてついていく。
暫く歩くと、小さな崖を挟んだところから声が聞こえてきた。そおっと、木の葉に隠れながらそっちを覗くと、そこには頭から脚まで繋がったマントのようなものを着た人たちが、あの少女を連れていくのが見えた。その変な格好をし、フードを目深にかぶった明らかに怪しい集団は口々にこう叫んでいた。
「聖女様。降臨」
「聖女様。万歳」
「我らの救い。聖女様」
うわっ。あの子私のコートを着ていたから、性女に間違われちゃったんじゃないの!!んでもって警察に連れて行かれて売春防止法とかで裁かれたりして・・・焦って少女を助けに行こうとした百合香に豹が言う。
「あの神官達。あの子を聖女と勘違いしたらしいな。おい、お前どうする?自分が聖女だって名乗りを上げれば、神殿に連れて行ってもらって第523番目の聖女として、良い暮らしが保障されるぞ」
「へ・・・?」
良い暮らしが保障って、どういうこと?よく見ればあの子だって喜んであの人たちに付いて行ってるかも・・・。この世界では性女って実は美人とかの意味だったのかな?
「・・・ならいいや。じゃ助けなくてもいいのね」
私は拍子抜けして言った。
「ああ・・・だから早く3つの願いを言え」
この豹、しつこいなぁ。
「・・・わかった。はっきりさせよう。貴方は私の何なの?どうして3つの望みを言わせたがるの?」
豹の目は座っていても2メートルほど上部にあるので、私は首が痛くなるほど天を仰いで腰に手を当て、仁王立ちになっていった。
「お前は変わったやつだなぁ。わしは聖女のガイドのお役目はこれで3回目だが、皆自分が聖女だと聞けば喜んでいたし、3つの願いを叶えると言えばすぐに願いをいった。まあこの世界のことを知らないようだから教えてやる、一度しか言わないからちゃんと聞けよ」
と、偉そうにのたまってこの世界について話してくれた。
まとめると、この世界には魔法が存在するらしい。なんてファンタジーなんだろう。なので生活全般から戦争にいたるまで、魔法を使う。それでもって聖女様っていうのが各国の勢力を簡単に変えてしまう重大な要素らしい。なんせ聖女には守護獣や守護精霊を操って戦争に参加させることができるからだ。
だからどの国もやっきになって聖女を召喚するらしい。私は建国以来523番目に召喚された聖女なのだ。現在生存している聖女は皆神殿で暮らしていて、89人ほどいるらしい。(なんて数の多さだ・・・)
私の《 性女 》の誤解もここで解けた。
ちくしょう。乙女の微妙な性遍歴を語らせやがって、どうしてくれるんだ!!
聖女がどうしてそんなに重要視されるかというと、聖女のみに守護獣の声が聞こえることと、守護獣を自分の守護精霊にすることができるかららしい。
守護獣とはこの世界に存在するありとあらゆる自然エネルギーの精霊で、人間の前には獣の姿で出てくるから、守護獣とよばれるようになった。本来は光だったり、草だったり、森だったり自然の万物だったりする。
聖女が召喚されるたびガイドになる守護獣が選定されていて、その守護獣は聖女にこの国の言語を理解できる術を施して、そして聖女の3つの願いを叶えるとお役ごめんでガイドからは解放される。
「つまり貴方は早くガイドの役目を終わらせたいわけだ」
「まあそういうことだな・・だからユリカ。早く望みを言え」
「うーん。んで、あなた何ができるの?」
「わしは地の精霊だからな。山を崩したり作ったり、そうだお前みたいな若い女は宝石とか欲しいんじゃないか?深い地層から、どんな宝石でも金でも取ってきてやるぞ」
ドヤ顔でのたまう。
うわーーー!!役にたたねーーー!!!
山の部分はもう説明するのも面倒、宝石や金だけ貰ったって換金しないと使えないし、今の私がそんな分不相応なもの持っていたら、即、泥棒に盗まれて殺されて終わりじゃないの。私の現状では、一番必要ないものだ。
「この世界の服とか布団とか食べ物とかは出せるの?」
だめもとで聞いてみた。
「だせない・・・」
もういい。うん。
「わかった。とにかく今日は布団になって頂戴。私眠くなってきたから・・」
「ふ・・・布団・・!!!?わしは守護獣で断じて布団では・・・・」
状況をある程度把握したら、突然眠気が襲ってきた。しかも目の前には、もふもふの金色のお布団。嫌がる豹を押し倒して、毛皮に包まれて横になる。頬にあたる毛が猫の毛のように柔らかくて暖かくて気持ちいい。私はすぐに眠りに落ちた。
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