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領都へ
第138話 ウエストエンド冒険者ギルド4
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月の魔女とよばれるまで
第138話 ウエストエンド冒険者ギルド4
受付嬢に、パウエルが細小を伝えると帰ってきた時に用意していたらしく、金貨40枚が出てきた。それが、パウエル達が受けた古代遺跡調査のクエストの報酬であった。
金貨を受け渡された際に、受付嬢が深々と頭を下げた。
「依頼自体、ランクを偽った形になってしまっていますから、今はこの金額ですが後々上乗せされると思います。本当に申し訳ありませんでした」
「俺たちもきちんと精査していなかったからな。ギルドだけを責める気は無い。Cランクのランクアップ試験がかなりヘヴィーになりすぎていた。あれは、今後改善が必要だろう?」
パウエルが言ったのは、Cランク昇格試験でオーガ退治に変更になった件だ。ちなみに、この嫌がらせを行ったのが前サブギルドマスターであった。既に、その件が露見したことで解雇されている。
が、Cランクの昇格試験にしては難易度が高すぎたことで、他の冒険者たちからも苦情が寄せられる結果になってしまった。これもギルドとして、かなりの失態であった。
「その件につきましては、ギルド内部でも調査中です。被害者で昇格者のパウエルさんたちが苦言を言われるのももっともな話になってしまいますし、ギルドマスター自身が動くと公言していますので、申し訳ありませんがしばらくお時間をいただけると嬉しいです」
流石に、サブギルドマスターが解雇された事案だけにギルドマスター自身が動かないと事態の収拾が付かないことを承知の上だったようだ。
その件に関してはパウエル達もギルドに任せている状態なので、それ以上は口出しをしないことにしていた。
「こちらとしては、改善してくれればそれで良いさ。依頼の報告だけで、明日また顔を出す。この子の鑑定をして欲しい。俺たちに付いてくるつもりなんだ」
パウエルは沙更を見てから、受付嬢にそう話すと受付嬢は頷いた。
「特性を見たいと言う事で良いでしょうか?それに、年齢は若すぎますけど一応登録も出来ます。そちらもしておきますか?」
「ああ、登録も頼む。実際、エンシェントゲートとクルシスで登録しておこうかと思ったが設備的に難しい気がして、しないでここまで来たんだ」
「エンシェントゲートは出張所ですし、クルシスも支部とは言え、小さいですから魔力を鑑定する水晶もそこまで良いのは無かったはずです。その点、ここなら王都に次ぐ規模なので設備も整ってますよ」
「これから、古代遺跡まで行って帰ってきた時に会った人を送ってこなければならないから、明日頼みたいんだが予約は出来るか?」
パウエルの言葉に、受付嬢は頷く。予約を取っておいてくれるらしい。
元々、明日いろいろと報告しなければならないことがあることもあり、どうせここに来る事になるのだ。今、鑑定したいのはやまやまだがジークとの待ち合わせもある。
ここまで報告するのにもそれなりに時間が掛かったことから明日にした方が良いだろうと言う判断だった。
第138話 ウエストエンド冒険者ギルド4
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「依頼自体、ランクを偽った形になってしまっていますから、今はこの金額ですが後々上乗せされると思います。本当に申し訳ありませんでした」
「俺たちもきちんと精査していなかったからな。ギルドだけを責める気は無い。Cランクのランクアップ試験がかなりヘヴィーになりすぎていた。あれは、今後改善が必要だろう?」
パウエルが言ったのは、Cランク昇格試験でオーガ退治に変更になった件だ。ちなみに、この嫌がらせを行ったのが前サブギルドマスターであった。既に、その件が露見したことで解雇されている。
が、Cランクの昇格試験にしては難易度が高すぎたことで、他の冒険者たちからも苦情が寄せられる結果になってしまった。これもギルドとして、かなりの失態であった。
「その件につきましては、ギルド内部でも調査中です。被害者で昇格者のパウエルさんたちが苦言を言われるのももっともな話になってしまいますし、ギルドマスター自身が動くと公言していますので、申し訳ありませんがしばらくお時間をいただけると嬉しいです」
流石に、サブギルドマスターが解雇された事案だけにギルドマスター自身が動かないと事態の収拾が付かないことを承知の上だったようだ。
その件に関してはパウエル達もギルドに任せている状態なので、それ以上は口出しをしないことにしていた。
「こちらとしては、改善してくれればそれで良いさ。依頼の報告だけで、明日また顔を出す。この子の鑑定をして欲しい。俺たちに付いてくるつもりなんだ」
パウエルは沙更を見てから、受付嬢にそう話すと受付嬢は頷いた。
「特性を見たいと言う事で良いでしょうか?それに、年齢は若すぎますけど一応登録も出来ます。そちらもしておきますか?」
「ああ、登録も頼む。実際、エンシェントゲートとクルシスで登録しておこうかと思ったが設備的に難しい気がして、しないでここまで来たんだ」
「エンシェントゲートは出張所ですし、クルシスも支部とは言え、小さいですから魔力を鑑定する水晶もそこまで良いのは無かったはずです。その点、ここなら王都に次ぐ規模なので設備も整ってますよ」
「これから、古代遺跡まで行って帰ってきた時に会った人を送ってこなければならないから、明日頼みたいんだが予約は出来るか?」
パウエルの言葉に、受付嬢は頷く。予約を取っておいてくれるらしい。
元々、明日いろいろと報告しなければならないことがあることもあり、どうせここに来る事になるのだ。今、鑑定したいのはやまやまだがジークとの待ち合わせもある。
ここまで報告するのにもそれなりに時間が掛かったことから明日にした方が良いだろうと言う判断だった。
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