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新たなる住処
第158話 孤児院の現状3
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月の魔女とよばれるまで
第158話 孤児院の現状3
シスターヴァレリーに困窮している事実を確認した沙更は、ミリアの顔を見た。
「ミリアお姉さん、私もここにお世話になることにします。ミリアお姉さんがここを大切にしているのは分かっています。だから、私にも力添えをさせては貰えませんか?」
「セーナちゃんいいの?あたしの事情に完全に巻き込んだ形なのに…」
「ミリアお姉さん、私の事情を忘れては居ませんか?もう帰る場所はないのです。ここを新たなる住処にしようと思いました。それだけじゃいけませんか?」
沙更であり、セーナでもあるこの身に帰る場所はもうない。開拓村は聖なる炎で焼き払い、既に住む家はないのだから。それに、ここで拒否をされた場合流れに流れるだけと決めていた。
ミリアがここに連れてきた時点で、ここでお世話になることになるだろうとは思っていたが万が一拒否をされたら、ウエストエンドを離れることも頭に入れていた。
ミリアやパウエル達に望んだことは、既に叶えて貰っている。それ以上を受け取るつもりはあまりなく、ここで拒絶されたとしても王都や他の町、もしくは他の大陸に行くことも頭の片隅に置いてある当たり、沙更が人に余り頼らないつもりなのがよく分かる。
沙更自身、天涯孤独の孤児である。根無し草なのは本人がよく分かっていた。そんな沙更の表情を見ていて、ミリアが困った顔をした。
「もう、セーナちゃんがそこまで考えなくて良いの。ごめんね、凄く気を遣わせたんだよね。あたしが、孤児院に連れてきて助けてくれって言っちゃったから、その思いに応えてくれた。それだけでもありがたいのに、孤児院のことも頼ろうとしちゃってごめん」
「ミリアお姉さんが謝る必要はないんです。その思いに応えてあげたいって思っただけです。でも、ミリアお姉さんもですけど、シスターヴァレリーが現状で厳しいのなら、お世話になったら負担になっちゃう。今居る子たちをないがしろにするわけにもいきませんから、それなら一人で行こうと思ってました」
そこは素直に告げておく。外見は五歳でも中身は二十歳以上なので、そう言うことも視野に入れていると言う事をだ。
その言葉に、シスターヴァレリーが驚いた顔をした。それもそのはず、そこまで考えているとは思ってもみなかったからだ。
でも、ミリアはその言葉に沙更の頭を撫でつつも首を振った。
「もう、セーナちゃんそれは寂しいよ。あれだけ頼んでばかりいたのに、お返しさせてくれないの?」
「幼い恩人を追い出すつもりはありません。それにしても辛い思いをしてきたのですね。ここに留まるのもまたお導きなのでしょう」
シスターヴァレリーは、そう言って沙更が孤児院に居ても良いと許可をくれた。
第158話 孤児院の現状3
シスターヴァレリーに困窮している事実を確認した沙更は、ミリアの顔を見た。
「ミリアお姉さん、私もここにお世話になることにします。ミリアお姉さんがここを大切にしているのは分かっています。だから、私にも力添えをさせては貰えませんか?」
「セーナちゃんいいの?あたしの事情に完全に巻き込んだ形なのに…」
「ミリアお姉さん、私の事情を忘れては居ませんか?もう帰る場所はないのです。ここを新たなる住処にしようと思いました。それだけじゃいけませんか?」
沙更であり、セーナでもあるこの身に帰る場所はもうない。開拓村は聖なる炎で焼き払い、既に住む家はないのだから。それに、ここで拒否をされた場合流れに流れるだけと決めていた。
ミリアがここに連れてきた時点で、ここでお世話になることになるだろうとは思っていたが万が一拒否をされたら、ウエストエンドを離れることも頭に入れていた。
ミリアやパウエル達に望んだことは、既に叶えて貰っている。それ以上を受け取るつもりはあまりなく、ここで拒絶されたとしても王都や他の町、もしくは他の大陸に行くことも頭の片隅に置いてある当たり、沙更が人に余り頼らないつもりなのがよく分かる。
沙更自身、天涯孤独の孤児である。根無し草なのは本人がよく分かっていた。そんな沙更の表情を見ていて、ミリアが困った顔をした。
「もう、セーナちゃんがそこまで考えなくて良いの。ごめんね、凄く気を遣わせたんだよね。あたしが、孤児院に連れてきて助けてくれって言っちゃったから、その思いに応えてくれた。それだけでもありがたいのに、孤児院のことも頼ろうとしちゃってごめん」
「ミリアお姉さんが謝る必要はないんです。その思いに応えてあげたいって思っただけです。でも、ミリアお姉さんもですけど、シスターヴァレリーが現状で厳しいのなら、お世話になったら負担になっちゃう。今居る子たちをないがしろにするわけにもいきませんから、それなら一人で行こうと思ってました」
そこは素直に告げておく。外見は五歳でも中身は二十歳以上なので、そう言うことも視野に入れていると言う事をだ。
その言葉に、シスターヴァレリーが驚いた顔をした。それもそのはず、そこまで考えているとは思ってもみなかったからだ。
でも、ミリアはその言葉に沙更の頭を撫でつつも首を振った。
「もう、セーナちゃんそれは寂しいよ。あれだけ頼んでばかりいたのに、お返しさせてくれないの?」
「幼い恩人を追い出すつもりはありません。それにしても辛い思いをしてきたのですね。ここに留まるのもまたお導きなのでしょう」
シスターヴァレリーは、そう言って沙更が孤児院に居ても良いと許可をくれた。
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