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フィリエス家の内情と戦
第268話 カタリーナの治療1
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月の魔女とよばれるまで
第268話 カタリーナの治療1
リエットとカタリーナの雪解けと共にほっとしたのはガーゼルベルトであった。
(子供に不慣れではあったが、不器用なのは妹に似たか…。が、これでいい)
王都とウエストエンドは、実際の所馬車で10日以上かかる。が、ガーゼルベルトに取ってその距離は数時間で事足りる。加速を司る魔法の靴を持っているからだ。古代遺跡で手に入れたもので、古代の遺産であった。
それを使い、久しぶりにウエストエンドに来てみれば領内は荒れた状態。カタリーナが床についてから二年で、様変わりしてしまっていた。
カタリーナの見舞いに来てみれば、ジークとカタリーナの娘のリエットに護衛の冒険者数人と出会う。ふと、魔力の圧を感じて見てみれば、冒険者達の側に居る小さい娘からその魔力を感じ取った。
ジークがカタリーナの治療とリエットの護衛を任せたと言うのも納得の腕利きの冒険者だった。在野に埋もれていた事を考えると有用な人材が眠っている可能性が高い。
辺境とは過酷だが、そう言う人材もいるからこそ面白いと思う。老いた身だが、そう思うのだった。
場が、大分和んだところで沙更として本題に入ることにした。カタリーナの治療をだ。
「そろそろ、治療に入ってもいいでしょうか?」
「そうだったな。君はその為に呼ばれたのだった。待たせてしまった」
ガーゼルベルトは、そう答えてカタリーナのところへ沙更を案内する。
カタリーナのそばまでやって来ると、沙更は魔力鑑定をカタリーナに行う。瞬時に結果が沙更の前に現れるとカタリーナの纏う魔力がおかしいことに気づく。他人から魔力に干渉された形跡があったし、この状態は不自然すぎた。
「他人から魔力に干渉を受けています。自身でこれを治すのならば、よほどの高位魔法士でなければ正常に戻すことなどとても望めません」
あっさりとカタリーナの不調を見抜いた沙更に、ガーゼルベルトは流石に驚く。個人の魔力に干渉すると言うのは、今の人間にできない事だからだ。
オーラと違い、魔力に干渉して人を害する呪詛を扱えるのはこの世界ではほんのひと握りしかいない。そして、それらを解除するのならば治癒士では不可能であった。
「他人の魔力に干渉出来るほどの存在ともなれば、異世界からの悪魔共だけだ。それでは、カタリーナが治らなかったのもこれで理由が付く」
「干渉している魔力は私の魔力で剥がせると思います。その前に、一回解呪魔法を使わせて貰いますが大丈夫ですか?」
「なっ、高位の光魔法を扱えると言うのか?」
高位の光魔法の扱い手はこの世界から消えて久しい。解呪の魔法もいまや使い手がいない為、失伝してしまっていた。それを扱える沙更は特別な存在と言っても過言ではない。
教会の聖女として祭り上げられても問題が出るわけもない。これだけの光魔法を扱えると言うのだから。
第268話 カタリーナの治療1
リエットとカタリーナの雪解けと共にほっとしたのはガーゼルベルトであった。
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それを使い、久しぶりにウエストエンドに来てみれば領内は荒れた状態。カタリーナが床についてから二年で、様変わりしてしまっていた。
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場が、大分和んだところで沙更として本題に入ることにした。カタリーナの治療をだ。
「そろそろ、治療に入ってもいいでしょうか?」
「そうだったな。君はその為に呼ばれたのだった。待たせてしまった」
ガーゼルベルトは、そう答えてカタリーナのところへ沙更を案内する。
カタリーナのそばまでやって来ると、沙更は魔力鑑定をカタリーナに行う。瞬時に結果が沙更の前に現れるとカタリーナの纏う魔力がおかしいことに気づく。他人から魔力に干渉された形跡があったし、この状態は不自然すぎた。
「他人から魔力に干渉を受けています。自身でこれを治すのならば、よほどの高位魔法士でなければ正常に戻すことなどとても望めません」
あっさりとカタリーナの不調を見抜いた沙更に、ガーゼルベルトは流石に驚く。個人の魔力に干渉すると言うのは、今の人間にできない事だからだ。
オーラと違い、魔力に干渉して人を害する呪詛を扱えるのはこの世界ではほんのひと握りしかいない。そして、それらを解除するのならば治癒士では不可能であった。
「他人の魔力に干渉出来るほどの存在ともなれば、異世界からの悪魔共だけだ。それでは、カタリーナが治らなかったのもこれで理由が付く」
「干渉している魔力は私の魔力で剥がせると思います。その前に、一回解呪魔法を使わせて貰いますが大丈夫ですか?」
「なっ、高位の光魔法を扱えると言うのか?」
高位の光魔法の扱い手はこの世界から消えて久しい。解呪の魔法もいまや使い手がいない為、失伝してしまっていた。それを扱える沙更は特別な存在と言っても過言ではない。
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