301 / 365
フィリエス家の内情と戦
第278話 カタリーナ出陣
しおりを挟む
月の魔女とよばれるまで
第278話 カタリーナ出陣
ジークに連れられ、辺境伯の館を訪れたセリエ達ミストヘイムとパウエル達荒野の狼は、騎士達に混じっていた。普通ならば、冒険者が騎士と肩を並べる事はあり得ない。
だが、沙更の力量を知っている騎士ゼオンが居たこと。そして、パウエル達がリエットを救い出した事をここに居る騎士達は知っていた。街道の盗賊を討伐できる力量と言う事は、下手な新人騎士よりも戦力になると言う証であり歓迎しないわけがない。
騎士達の基本武器は、鋼鉄のロングソードである。が、パウエルの魔鉄の青い剣やガレムの炭素鋼の斧、ヘレナの魔鉄のメイスはその水準を上回っている。そして、格上モンスターとの経験もあれば対人戦闘の経験を持つと言う騎士でもなかなか経験できない経験を持った優秀な人材だったのだ。
セリエたちでも一般騎士に肩を並べる事が出来るほどの腕は持っている。それだけに、カタリーナ側として参戦した騎士達はセリエ達を厚遇したのだ。
元より少ない兵力だが、その人員は戦経験豊富なベテラン揃い。騎士ゼオンが若手になるほどの剛の者の集まりであった。
少ない兵力とは言え、統率は取れているだけに軍として完全に機能できる程。実際、士気もそこまで低くは無い。
そんな中、カタリーナが出てきた。ミスリルのハーフメイルとミスリルの細剣を身に着けている。体調は戻ったばかりだが、それでも出ないわけには行かない。
実際、リエットもこの場に来ている。跡取り娘なのでカタリーナの側にいることになっていた。流石に、この軍にリエットを殺害しようと企む人間はいない。ウエストエンドの治安は、現状リエットの父親がいた時よりも向上していた。
「皆の者、我が夫アランが子爵を殺害し、子爵領の騎士とこの領を裏切った騎士たちでこの領地を狙っている。わたくしは、その行為を認めません。そして、この領地を命を張って守る事をここに宣言します!!」
カタリーナの声に、声を上げる騎士たち。そもそもここにいるのは古くからフィリエス家に仕える人ばかり、カタリーナの言葉に疑いを持つことはなかった。
ここで、リエットの父親が率いる軍を打ち倒さない限り辺境伯領は、上向くことは無い。そもそも圧政を敷いたのはリエットの父親であって、カタリーナではなかった。
そして、そのまま出陣へと移行する。騎士600、兵士2400からなるカタリーナの辺境伯軍はリエットの父親で子爵領と辺境伯領の半分を集めたリエットの父親が率いる一万の軍とぶつかることとなる。
民達は戸惑いを見せつつも、沿道に出てくる。カタリーナを見てほっとした表情の大人達が沙更にとっては印象的だった。ガーゼルベルトの教えを受けているカタリーナの治世を知らないので、なんとも言えないがそれでも信頼されているのだというのは分かった。
第278話 カタリーナ出陣
ジークに連れられ、辺境伯の館を訪れたセリエ達ミストヘイムとパウエル達荒野の狼は、騎士達に混じっていた。普通ならば、冒険者が騎士と肩を並べる事はあり得ない。
だが、沙更の力量を知っている騎士ゼオンが居たこと。そして、パウエル達がリエットを救い出した事をここに居る騎士達は知っていた。街道の盗賊を討伐できる力量と言う事は、下手な新人騎士よりも戦力になると言う証であり歓迎しないわけがない。
騎士達の基本武器は、鋼鉄のロングソードである。が、パウエルの魔鉄の青い剣やガレムの炭素鋼の斧、ヘレナの魔鉄のメイスはその水準を上回っている。そして、格上モンスターとの経験もあれば対人戦闘の経験を持つと言う騎士でもなかなか経験できない経験を持った優秀な人材だったのだ。
セリエたちでも一般騎士に肩を並べる事が出来るほどの腕は持っている。それだけに、カタリーナ側として参戦した騎士達はセリエ達を厚遇したのだ。
元より少ない兵力だが、その人員は戦経験豊富なベテラン揃い。騎士ゼオンが若手になるほどの剛の者の集まりであった。
少ない兵力とは言え、統率は取れているだけに軍として完全に機能できる程。実際、士気もそこまで低くは無い。
そんな中、カタリーナが出てきた。ミスリルのハーフメイルとミスリルの細剣を身に着けている。体調は戻ったばかりだが、それでも出ないわけには行かない。
実際、リエットもこの場に来ている。跡取り娘なのでカタリーナの側にいることになっていた。流石に、この軍にリエットを殺害しようと企む人間はいない。ウエストエンドの治安は、現状リエットの父親がいた時よりも向上していた。
「皆の者、我が夫アランが子爵を殺害し、子爵領の騎士とこの領を裏切った騎士たちでこの領地を狙っている。わたくしは、その行為を認めません。そして、この領地を命を張って守る事をここに宣言します!!」
カタリーナの声に、声を上げる騎士たち。そもそもここにいるのは古くからフィリエス家に仕える人ばかり、カタリーナの言葉に疑いを持つことはなかった。
ここで、リエットの父親が率いる軍を打ち倒さない限り辺境伯領は、上向くことは無い。そもそも圧政を敷いたのはリエットの父親であって、カタリーナではなかった。
そして、そのまま出陣へと移行する。騎士600、兵士2400からなるカタリーナの辺境伯軍はリエットの父親で子爵領と辺境伯領の半分を集めたリエットの父親が率いる一万の軍とぶつかることとなる。
民達は戸惑いを見せつつも、沿道に出てくる。カタリーナを見てほっとした表情の大人達が沙更にとっては印象的だった。ガーゼルベルトの教えを受けているカタリーナの治世を知らないので、なんとも言えないがそれでも信頼されているのだというのは分かった。
0
あなたにおすすめの小説
幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~
黄色いひよこ
ファンタジー
薬師のロベルト・シルベスタは偉大な師匠(神様)の教えを終えて自領に戻ろうとした所、異世界勇者召喚に巻き込まれて、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。
─── からの~数年後 ────
俺が此処に来て幾日が過ぎただろう。
ここは俺が生まれ育った場所とは全く違う、環境が全然違った世界だった。
「ロブ、申し訳無いがお前、明日から来なくていいから。急な事で済まねえが、俺もちっせえパーティーの長だ。より良きパーティーの運営の為、泣く泣くお前を切らなきゃならなくなった。ただ、俺も薄情な奴じゃねぇつもりだ。今日までの給料に、迷惑料としてちと上乗せして払っておくから、穏便に頼む。断れば上乗せは無しでクビにする」
そう言われて俺に何が言えよう、これで何回目か?
まぁ、薬師の扱いなどこんなものかもな。
この世界の薬師は、ただポーションを造るだけの職業。
多岐に亘った薬を作るが、僧侶とは違い瞬時に体を癒す事は出来ない。
普通は……。
異世界勇者巻き込まれ召喚から数年、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。
勇者?そんな物ロベルトには関係無い。
魔王が居ようが居まいが、世界は変わらず巡っている。
とんでもなく普通じゃないお師匠様に薬師の業を仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。
はてさて一体どうなるの?
と、言う話。ここに開幕!
● ロベルトの独り言の多い作品です。ご了承お願いします。
● 世界観はひよこの想像力全開の世界です。
異世界で大往生した私、現代日本に帰還して中学生からやり直す。~最強の補助魔法で、冴えないおっさんと最強美女を操って大金持ちになります~
タカノ
ファンタジー
異世界へ転移し、聖女として崇められ、愛する家族に囲まれて88歳で大往生した……はずだった。 目が覚めると、そこは現代日本。 孤児の中学2年生、小金沢ヒナ(14)に戻っていた。
時間は1秒も進んでおらず、待っていたのは明日のご飯にも困る極貧生活。 けれど、ヒナの中身は酸いも甘いも噛み分けたおばあちゃん(88歳)のまま!
「もう一度、あの豊かで安らかな老後(スローライフ)を手に入れてみせる!」
ヒナは決意する。異世界で極めた国宝級の【補助魔法】と【回復魔法】をフル活用して、現代社会で大金を稼ぐことを。 ただし、魔法は自分自身には使えないし、中学生が目立つと色々面倒くさい。 そこでヒナがビジネスパートナー(手駒)に選んだのは――
公園で絶望していた「リストラされた冴えないおっさん」と、 借金取りに追われる「ワケあり最強美女」!?
おっさんを裏から魔法で強化して『カリスマ社長』に仕立て上げ、 美女をフルバフで『人間兵器』に変えてトラブルを物理的に粉砕。 表向きはニコニコ笑う美少女中学生、裏では彼らを操るフィクサー。
「さあ善さん、リオちゃん。稼ぎますよ。すべては私の平穏な老後のために!」
精神年齢おばあちゃんの少女が、金と魔法と年の功で無双する、痛快マネー・コメディ開幕!
アイムキャット❕~異世界キャット驚く漫遊記~
ma-no
ファンタジー
神様のミスで森に住む猫に転生させられた元人間。猫として第二の人生を歩むがこの世界は何かがおかしい。引っ掛かりはあるものの、猫家族と楽しく過ごしていた主人公は、ミスに気付いた神様に詫びの品を受け取る。
その品とは、全世界で使われた魔法が載っている魔法書。元人間の性からか、魔法書で変身魔法を探した主人公は、立って歩く猫へと変身する。
世界でただ一匹の歩く猫は、人間の住む街に行けば騒動勃発。
そして何故かハンターになって、王様に即位!?
この物語りは、歩く猫となった主人公がやらかしながら異世界を自由気ままに生きるドタバタコメディである。
注:イラストはイメージであって、登場猫物と異なります。
R指定は念の為です。
登場人物紹介は「11、15、19章」の手前にあります。
「小説家になろう」「カクヨム」にて、同時掲載しております。
一番最後にも登場人物紹介がありますので、途中でキャラを忘れている方はそちらをお読みください。
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
異世界に召喚されたけど、戦えないので牧場経営します~勝手に集まってくる動物達が、みんな普通じゃないんだけど!?~
黒蓬
ファンタジー
白石悠真は、ある日突然異世界へ召喚される。しかし、特別なスキルとして授かったのは「牧場経営」。戦えない彼は、与えられた土地で牧場を経営し、食料面での貢献を望まれる。ところが、彼の牧場には不思議な動物たちが次々と集まってきて――!? 異世界でのんびり牧場ライフ、始まります!
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる