月の魔女と呼ばれるまで

空流眞壱

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最終章 目覚める神

第306話 生まれた開拓村へ

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月の魔女とよばれるまで

第306話 生まれた開拓村へ

 開拓村周辺に余りモンスターがいないことから、沙更たちは元セーナがいた一番奥の開拓村跡地に向かうことにした。エンシェントゲートに一番近いこの開拓村よりもさらに奥の為、モンスターがいることを予想してだ。

 エアウォークで加速して、そこまで経たないうちに到着。ホワイトフレイムで全て焼き払った後に、他の開拓村の人達がここを使おうとしたのがありありと分かるほどに、いろいろと出来ていた。が、それらも無残に破壊されていて使うことはもう出来ない。

 その光景を見つつ、沙更はあの時セーナの思った通りに動いて良かったと思っていた。

「やっぱり、あの時しっかり焼いておいて良かったです。生まれた家を無断で使用されるところでした」

「なんとなく予感があったんだ?あの時のセーナちゃんの覚悟が凄いなって思っただけだったけど、いろいろとせこい人が多かったってこと?」

「元々、私の両親が冒険者で他の開拓村にはそう言う人達がいなくて優遇されてるって文句を言っていたんです。モンスター退治も父親主導で行っていたのもあって」

「ここが一番奥だから、危険度が高いからってことでしょ?そう考えると他の開拓村の人達ってあまりいい人達じゃなかったんだね」

 沙更の言葉にミリアがそう答える。モンスター退治は、ここの開拓村が主導していたし、そのお金を村の運営費として回していたから他の開拓村よりも裕福であった。それが妬ましかったのだろうと今は思う。

 モンスター退治が出来なくなって、畑を増やそうとしても上手くいかないところにモンスターの氾濫によって壊滅したのだから、ある意味致し方ないと言うしか無い。

 増えたモンスターを間引けなかったのだから、それは増えるに決まっているし退治出来ないだけ襲われる可能性が増えるのも当然の話であった。

 開拓村でも一番奥のこの村までやってくれば、やはりモンスターもこちらに反応して近づいてきた。それを沙更の探査魔法が検知して、警告する。

「モンスターの群れが来ます。数30」

「今日、初めてモンスターと出くわす格好だな」

「ようやく、動けそうだぜ」

 沙更の警告に、パウエルとガレムはそう答える。元々、モンスターを間引く為にここに来たのだから来て貰わないと困るが本音だったのだ。

 本当なら、カタリーナの軍と一緒に動くべきなのだがそれが出来ないのだから今できる事をすることにしたのだから。

 沙更の警告からそんなに経たない内にモンスターの姿が見えてきた。Cランクモンスターのデスハウンドが20体に、同じCランクモンスターのオーガが10体だ。

 沙更としては、ここまで来てもAやBランクのモンスターが出てこないと言うことを考えてしまうがその思考も一瞬でしまい込み、モンスターと対峙した。
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