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最終章 目覚める神
第311話 魔力、それは月女神の祝福
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月の魔女とよばれるまで
第311話 魔力、それは月女神の祝福
大地に魔力が戻っていく。それは、失われし月女神の祝福そのものでありこの世界に元々あったもの。それ故に、失った力を取り戻していくことで活力すらも取り戻していく。
そもそも、月女神が生み出した魔力はこの世界を祝福していた。月女神がいなくなるとその祝福は失われて、大地の活力も失われてしまった。そのおかげで、作物も良いのが取れずにこの世界の人間が困る形となってしまったのだがそれも沙更の存在が月女神の代わりを果たそうとしていた。
それは、月女神の眷属が復活させる手段としていたもの。だが、今となっては不要のもの。それに気付いていないのも滑稽と言うしか無い。
「あの魔力は、まさか御方は既に目覚めていると言うのか!?」
流石にあれだけの魔力を扱えるのは、沙更と月女神くらいだろう。古代魔法士でもあれだけの魔力を扱える人間はほとんどいない。それだけの魔力量を使っているからだ。
大地に魔力の祝福を与えられるほどに、魔力を満ちさせたとなればそう判断するのも納得出来てしまう。
一方、三度のモンスターを沙更の魔法で排除したことで、沙更のスターサファイアのロッドが再度の変化を起こした。膨大な魔力を三度操りきったことで役目を終えたと言う事なのだろう。そもそも、沙更の魔力に反応して成長してきただけに、次の形態が気になるのもまた確か。
スターサファイアのロッドが役目を終え、その形を変えていく。スターサファイアのロッドからバトンタッチされたのは、持ち手をムーンシルバーで作られ、先端にディープブルーのサファイアがはめ込まれたロッド。ムーンシルバーロッドに切り替えられた格好だ。
「また形が変わったけど、それほどに私の魔力って凄いってことなのかな?」
沙更は実感してはいないが、プロミネンスもニブルヘイムもテンペストも神しか扱えないと言われるほどの魔法である。そもそも大地を焼き焦がしたり、氷に閉ざしたり、人知を越える風で大地を削ってみたりなんて他の魔法では出来るはずも無い。
沙更の前世の知識があるからこそ扱えるとは言え、それでもその威力はまさに天災と呼べるレベルなのだ。それをあっさり操れるあたりは神の器を持つ者と言う事なのだろう。
「セーナちゃん、一回エンシェントゲートに戻ろう。ここで、ずっと迎撃しているわけにもいかないでしょ?魔法でで迎撃して貰ってるけど、このままはちょっとね」
「確かに、波状攻撃をされたら体力が持ちませんね。私の魔力はもう戻ってますから大丈夫ですけど、ずっととなると厳しいですし」
ミリアの提案に沙更も頷く。既にモンスター数百体を消滅させた格好になっている。モンスターの氾濫のごく一部とは言え、冒険者のパーティー五人だけで、それだけの数を潰したとなれば大事になるのはなんとなく理解出来た。それに、魔石なども抱え込んでいる事で少しでも換金しておきたいと言う頭もあった。
第311話 魔力、それは月女神の祝福
大地に魔力が戻っていく。それは、失われし月女神の祝福そのものでありこの世界に元々あったもの。それ故に、失った力を取り戻していくことで活力すらも取り戻していく。
そもそも、月女神が生み出した魔力はこの世界を祝福していた。月女神がいなくなるとその祝福は失われて、大地の活力も失われてしまった。そのおかげで、作物も良いのが取れずにこの世界の人間が困る形となってしまったのだがそれも沙更の存在が月女神の代わりを果たそうとしていた。
それは、月女神の眷属が復活させる手段としていたもの。だが、今となっては不要のもの。それに気付いていないのも滑稽と言うしか無い。
「あの魔力は、まさか御方は既に目覚めていると言うのか!?」
流石にあれだけの魔力を扱えるのは、沙更と月女神くらいだろう。古代魔法士でもあれだけの魔力を扱える人間はほとんどいない。それだけの魔力量を使っているからだ。
大地に魔力の祝福を与えられるほどに、魔力を満ちさせたとなればそう判断するのも納得出来てしまう。
一方、三度のモンスターを沙更の魔法で排除したことで、沙更のスターサファイアのロッドが再度の変化を起こした。膨大な魔力を三度操りきったことで役目を終えたと言う事なのだろう。そもそも、沙更の魔力に反応して成長してきただけに、次の形態が気になるのもまた確か。
スターサファイアのロッドが役目を終え、その形を変えていく。スターサファイアのロッドからバトンタッチされたのは、持ち手をムーンシルバーで作られ、先端にディープブルーのサファイアがはめ込まれたロッド。ムーンシルバーロッドに切り替えられた格好だ。
「また形が変わったけど、それほどに私の魔力って凄いってことなのかな?」
沙更は実感してはいないが、プロミネンスもニブルヘイムもテンペストも神しか扱えないと言われるほどの魔法である。そもそも大地を焼き焦がしたり、氷に閉ざしたり、人知を越える風で大地を削ってみたりなんて他の魔法では出来るはずも無い。
沙更の前世の知識があるからこそ扱えるとは言え、それでもその威力はまさに天災と呼べるレベルなのだ。それをあっさり操れるあたりは神の器を持つ者と言う事なのだろう。
「セーナちゃん、一回エンシェントゲートに戻ろう。ここで、ずっと迎撃しているわけにもいかないでしょ?魔法でで迎撃して貰ってるけど、このままはちょっとね」
「確かに、波状攻撃をされたら体力が持ちませんね。私の魔力はもう戻ってますから大丈夫ですけど、ずっととなると厳しいですし」
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