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序章
第4話 ウエストエンドの今後2
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月の魔女と聖剣
第4話 ウエストエンドの今後2
沙更の提案に、驚くカタリーナ。治安の維持は領主たる貴族の役目であり、住む住民達も携わることなどあり得なかった。平民が政に口を出す前例がなかったからだ。
それでも、ウエストエンドほどの大きくて古い都市になると領主が把握出来ていない場所がどうしても出てきてしまう上に、兵士達の巡回も悪人達に把握されてしまっていて効果を上げない事も増えてくる。それが積もり積もった結果が現在だったりするので、早急に手を打つ必要があった。
それともう一つ重要な問題があった。ウエストエンドほどの古い都市をいじるとなれば、国の許可が必要になってくる。税収などの関係で、無許可での都市の増築を防ぎ地方領主達の力を強めるのを防ぐ為の措置であった。
辺境伯ともなれば、国の守りと同時に信頼されている家柄である。でも、王家の事を考えればそう言う対策は必要となってくるのもまた事実。
沙更として、ある程度の知恵ならば貸せるがそれでもそれ以上の事は出来ない。下手にやり過ぎてしまえば、他の貴族や王族に目を付けられるのは目に見えていた。今までの事で、結構危険になっている状況下でこれ以上は流石に遠慮したかった。
そんな状況でも、カタリーナやリエットにはきちんと筋は通す辺りは辺境伯家が好きな証拠とも言える。
「そこの辺りは、伯父様にも手を貸して貰っているわ。どちらにしろ、いずれ手を入れなければならないのなら今が一番良いと思ったのも確かなの」
カタリーナとして手を打っているのならば、沙更が気にする必要は無い。許可が下りない可能性もあるが、それならそれで対応するだけ。どちらにしろ、現状維持が一番まずい。
「辺境伯家に従う貴族や兵士でもないのに、知恵を貸してくれと言っている時点でやれることはやっていると言うことでもあるのだけれど、貴女は本当に凄い人なのだから」
「私の事は、そこまでおっかなびっくりな態度じゃなくても大丈夫です。平民ですし、確かに力は持っていますけどそれ以上でもそれ以下でもありません」
沙更はあっさりとそう言う物のカタリーナからしてみれば、もの凄く恩を受けているだけにその言葉に頷けなかった。少なくとも二回は助けて貰っている上に、モンスターの氾濫を収束させた立役者だ。辺境伯としても、カタリーナ個人としてもカタリーナ自身や娘のリエットを助けて貰っていたりと返していない恩が多すぎた。
さらに、古代魔法を操れる唯一の人間であると共に途方もないほどの魔力の持ち主でもあると言う点も見逃せないだけに、囲い込んでおきたいと思うのも無理はなかった。
沙更としては、囲い込まれても困ってしまうから求められれば応えるという程度に済ませていると言うのが実情で、深入りはそこまでする予定はなかった。
第4話 ウエストエンドの今後2
沙更の提案に、驚くカタリーナ。治安の維持は領主たる貴族の役目であり、住む住民達も携わることなどあり得なかった。平民が政に口を出す前例がなかったからだ。
それでも、ウエストエンドほどの大きくて古い都市になると領主が把握出来ていない場所がどうしても出てきてしまう上に、兵士達の巡回も悪人達に把握されてしまっていて効果を上げない事も増えてくる。それが積もり積もった結果が現在だったりするので、早急に手を打つ必要があった。
それともう一つ重要な問題があった。ウエストエンドほどの古い都市をいじるとなれば、国の許可が必要になってくる。税収などの関係で、無許可での都市の増築を防ぎ地方領主達の力を強めるのを防ぐ為の措置であった。
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そんな状況でも、カタリーナやリエットにはきちんと筋は通す辺りは辺境伯家が好きな証拠とも言える。
「そこの辺りは、伯父様にも手を貸して貰っているわ。どちらにしろ、いずれ手を入れなければならないのなら今が一番良いと思ったのも確かなの」
カタリーナとして手を打っているのならば、沙更が気にする必要は無い。許可が下りない可能性もあるが、それならそれで対応するだけ。どちらにしろ、現状維持が一番まずい。
「辺境伯家に従う貴族や兵士でもないのに、知恵を貸してくれと言っている時点でやれることはやっていると言うことでもあるのだけれど、貴女は本当に凄い人なのだから」
「私の事は、そこまでおっかなびっくりな態度じゃなくても大丈夫です。平民ですし、確かに力は持っていますけどそれ以上でもそれ以下でもありません」
沙更はあっさりとそう言う物のカタリーナからしてみれば、もの凄く恩を受けているだけにその言葉に頷けなかった。少なくとも二回は助けて貰っている上に、モンスターの氾濫を収束させた立役者だ。辺境伯としても、カタリーナ個人としてもカタリーナ自身や娘のリエットを助けて貰っていたりと返していない恩が多すぎた。
さらに、古代魔法を操れる唯一の人間であると共に途方もないほどの魔力の持ち主でもあると言う点も見逃せないだけに、囲い込んでおきたいと思うのも無理はなかった。
沙更としては、囲い込まれても困ってしまうから求められれば応えるという程度に済ませていると言うのが実情で、深入りはそこまでする予定はなかった。
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