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極星騎士団と王都冒険者ギルド
第53話 オーク大発生の後始末2
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月の魔女と聖剣
第53話 オーク大発生の後始末2
オーク達を討伐した翌日、パウエルたちは王都に戻ってきた。野営を夜明け共に終わらせて、エアウォークで加速して早めに戻ったのは、早く冒険者ギルドに報告する必要があったからだ。
城門を銀貨5枚を渡して、王都の中に入る。貴族達の退避は終わったようで、閑散としていた。所々で、極星騎士団の人間を見かけるが防衛任務中なのが分かっているので、ガーゼルベルトに直接報告した方が早い。どちらにしろ、冒険者ギルドに報告した後はガーゼルベルトに報告に行く予定なので、その時で良いだろうと判断した。
冒険者ギルドに辿り着くと既により良い依頼を求めて冒険者たちでごった返していた。
その熱気を感じつつも受付に並ぶとエリィがこちらに気づいて、他の受付嬢に耳打ちするとこちらに近づいてきた。
「例の依頼は終わったのですか?」
そう小声で言うとパウエルがそれに頷く。昨日の時点で決着は付けてある。それがエリィに伝わると受付の裏へと案内されることとなった。
奥で待っていたのは、王都の冒険者ギルドマスターだろうと思われる老年の男だった。
「お前たちが、ダイスが褒めていた冒険者たちか。わしはシルバール王国の冒険者ギルドを束ねるグランドギルドマスターのグレイドと言う。昔は大剣グレイドと言われた者だ」
グレイドと名乗った老年の男は、冒険者ギルドの頂点に立つ男であり、ダイスを知っているようだ。
「もっと分かりやすく言うなら、ガーゼルベルトの戦友と言った方がわかりやすいだろう。あいつも君たちを買っていると聞いてな。会ってみたかったのだよ」
ガーゼルベルトの戦友ならばとパウエルは警戒するのをやめた。少なくとも自分たちよりも強いことを理解できたからた。経験の差がそこにはあった。
パウエルが警戒を解いたのを見て、ガレムやミリアもそれに習う。ヘレナはグレイドの名を知っていたから驚きの表情を浮かべていた。沙更は流石に分からなかったが、ガーゼルベルトの戦友ならば相当強いのだろうと言う事だけは理解できていた。
そんな様子を見ていたグレイドは笑みを浮かべる。
「ほう、奴と知り合いなのは本当のようじゃな。普通の冒険者は疑うぞ?」
「ガーゼルベルト様とは辺境に居た時に、カタリーナ様の件で引き合わせてもらいました。その時からの縁です」
「なるほど、辺境伯の彼女からならば奴も信用するわけじゃな。納得がいった」
どうやら、パウエルの言葉で信用されるに至ったらしい。
パウエルたちはそういう意味でも特別であった。武としてのガーゼルベルトはこの国の生ける伝説である。その人から認められていると言う事がどれだけの事か分かっていなかったのだ。
それに、辺境伯家に気に入られていると言うことも冒険者として特殊過ぎる。貴族としての辺境伯家は、公爵家にも引けを取らない名家であり、王家の剣と盾でもある。
今の王家に公爵家が手助けしていないのは、先代の王家とのいざこざがあったからで、それに倣って侯爵家もほぼ政に顔を出さない。そんな状態で、国としてのまとまりを失っていないのはガーゼルベルトが宰相で残っていたからであり、完全に引退していたならば国として成り立っていなかっただろうと言われる程であった。
そんな伝説の男に認められている冒険者ならばグレイドとしても会ってみたかった。それだけのために時間を取ってここにいたのだ。
「エリィから依頼の件は聞いている。オーク達を討伐してくれと頼まれたそうだな。そして無事に戻ってきたと」
「依頼の報告に来たのは確かで、証明する物はこれです」
グレイドの言葉に、パウエルはそう答えると沙更の魔力に気づいたグレイドの表情が変わった。
第53話 オーク大発生の後始末2
オーク達を討伐した翌日、パウエルたちは王都に戻ってきた。野営を夜明け共に終わらせて、エアウォークで加速して早めに戻ったのは、早く冒険者ギルドに報告する必要があったからだ。
城門を銀貨5枚を渡して、王都の中に入る。貴族達の退避は終わったようで、閑散としていた。所々で、極星騎士団の人間を見かけるが防衛任務中なのが分かっているので、ガーゼルベルトに直接報告した方が早い。どちらにしろ、冒険者ギルドに報告した後はガーゼルベルトに報告に行く予定なので、その時で良いだろうと判断した。
冒険者ギルドに辿り着くと既により良い依頼を求めて冒険者たちでごった返していた。
その熱気を感じつつも受付に並ぶとエリィがこちらに気づいて、他の受付嬢に耳打ちするとこちらに近づいてきた。
「例の依頼は終わったのですか?」
そう小声で言うとパウエルがそれに頷く。昨日の時点で決着は付けてある。それがエリィに伝わると受付の裏へと案内されることとなった。
奥で待っていたのは、王都の冒険者ギルドマスターだろうと思われる老年の男だった。
「お前たちが、ダイスが褒めていた冒険者たちか。わしはシルバール王国の冒険者ギルドを束ねるグランドギルドマスターのグレイドと言う。昔は大剣グレイドと言われた者だ」
グレイドと名乗った老年の男は、冒険者ギルドの頂点に立つ男であり、ダイスを知っているようだ。
「もっと分かりやすく言うなら、ガーゼルベルトの戦友と言った方がわかりやすいだろう。あいつも君たちを買っていると聞いてな。会ってみたかったのだよ」
ガーゼルベルトの戦友ならばとパウエルは警戒するのをやめた。少なくとも自分たちよりも強いことを理解できたからた。経験の差がそこにはあった。
パウエルが警戒を解いたのを見て、ガレムやミリアもそれに習う。ヘレナはグレイドの名を知っていたから驚きの表情を浮かべていた。沙更は流石に分からなかったが、ガーゼルベルトの戦友ならば相当強いのだろうと言う事だけは理解できていた。
そんな様子を見ていたグレイドは笑みを浮かべる。
「ほう、奴と知り合いなのは本当のようじゃな。普通の冒険者は疑うぞ?」
「ガーゼルベルト様とは辺境に居た時に、カタリーナ様の件で引き合わせてもらいました。その時からの縁です」
「なるほど、辺境伯の彼女からならば奴も信用するわけじゃな。納得がいった」
どうやら、パウエルの言葉で信用されるに至ったらしい。
パウエルたちはそういう意味でも特別であった。武としてのガーゼルベルトはこの国の生ける伝説である。その人から認められていると言う事がどれだけの事か分かっていなかったのだ。
それに、辺境伯家に気に入られていると言うことも冒険者として特殊過ぎる。貴族としての辺境伯家は、公爵家にも引けを取らない名家であり、王家の剣と盾でもある。
今の王家に公爵家が手助けしていないのは、先代の王家とのいざこざがあったからで、それに倣って侯爵家もほぼ政に顔を出さない。そんな状態で、国としてのまとまりを失っていないのはガーゼルベルトが宰相で残っていたからであり、完全に引退していたならば国として成り立っていなかっただろうと言われる程であった。
そんな伝説の男に認められている冒険者ならばグレイドとしても会ってみたかった。それだけのために時間を取ってここにいたのだ。
「エリィから依頼の件は聞いている。オーク達を討伐してくれと頼まれたそうだな。そして無事に戻ってきたと」
「依頼の報告に来たのは確かで、証明する物はこれです」
グレイドの言葉に、パウエルはそう答えると沙更の魔力に気づいたグレイドの表情が変わった。
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