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辺境伯対他貴族
第87話 街道沿いの盗賊退治7
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月の魔女と聖剣
第87話 街道沿いの盗賊退治7
盗賊たちを倒したが、盗賊達に入れ知恵していた副官を逃す形になってしまった。が、そもそも荒野の狼の面々だけで今回の件を終わらせるように言われているわけではない。
「隙を突かれちゃったね。逃がしちゃったよ」
「ミリアお姉さん、出来る事をしたのだからこれ以上を望んでも」
確かに捕らえることは出来たかもしれない。だが、沙更はそれを望まなかった。副官を捕らえたとしてもトカゲの尻尾切りの様に始末されるだろうと予測できていたからだ。
「やっぱ、盗賊ごときじゃ燃えねえな」
「ずる賢い部分もある、油断は出来ないのは変わらないぞ」
「ガレムの今の強さについて行ける人間がどれだけいるか…。どちらにしろ、ここはどうにかなったってところだと思うけどどうするの?」
「まずは一つってところでしょう。このまま王都まで行くことになるでしょうから」
なんとなく予感めいた物を沙更は感じていた。街道沿いの領主は弱小の子爵家や男爵家が多い。新興というわけでもないが、古参というわけでもない微妙な立ち位置の貴族が多かった。
それだけに、力が弱く下手な高位貴族の揺さぶりには弱い傾向があった。高位貴族に対抗できる貴族はそう多くはない。それだけにカタリーナに泣きつく事になってしまったが真相であった。
盗賊たちを縛り上げて、そのまま放置する。アジト側を探索していなかったのもあって、そちらへと動いていく。やはり、侵入者用に二重三重にトラップが仕掛けてあったがそれらはミリアの罠解除スキルにより、無効化されていく。
「なんか、かなり念入りにしかけてあったけどこの先が気になるなあ」
ミリアとしては違和感を感じていただけに、注意して進むがなにもない。一番奥にたどり着くと1人の黒い甲冑を着た男が待っていた。
「流石に盗賊どもでは足止めも出来ぬか…。使えぬ者どもめ」
「あたしが感じていたのは貴方。何者なの?」
「我が何者かは今は語ることは出来ぬな。それに、君らはここで退場して貰おう」
黒い甲冑の男は、その場に己の剣を突き刺すと一つの文言をつぶやいた。
「大地よ、我が呼びかけに応えよ!!」
その文言を言った途端に、洞窟が崩れ出す。大地に干渉する宝剣のようで、その力による物だと沙更は気づいた。
崩れ落ちる洞窟だが、黒い甲冑の男はその場から動かない。
「自分ごと埋もれる気なの!?」
「埋もれるのは我ではなく、君たちだよ」
黒い甲冑の男はそう言うが、そうさせないのが沙更だと言うことに気づいていない。頭上から大きい土砂が襲いかかってくる。そのまま、しばらくして洞窟はすっかり埋まってしまった。生きていた盗賊達もろとも埋めてしまったのだ。
「ふっ、わざわざ我が出てきたのだからな。それにしても使えぬ駒よ」
黒い甲冑の男は、崩れ落ちた洞窟から無傷で出てくるとそのまま王都に向かった。
第87話 街道沿いの盗賊退治7
盗賊たちを倒したが、盗賊達に入れ知恵していた副官を逃す形になってしまった。が、そもそも荒野の狼の面々だけで今回の件を終わらせるように言われているわけではない。
「隙を突かれちゃったね。逃がしちゃったよ」
「ミリアお姉さん、出来る事をしたのだからこれ以上を望んでも」
確かに捕らえることは出来たかもしれない。だが、沙更はそれを望まなかった。副官を捕らえたとしてもトカゲの尻尾切りの様に始末されるだろうと予測できていたからだ。
「やっぱ、盗賊ごときじゃ燃えねえな」
「ずる賢い部分もある、油断は出来ないのは変わらないぞ」
「ガレムの今の強さについて行ける人間がどれだけいるか…。どちらにしろ、ここはどうにかなったってところだと思うけどどうするの?」
「まずは一つってところでしょう。このまま王都まで行くことになるでしょうから」
なんとなく予感めいた物を沙更は感じていた。街道沿いの領主は弱小の子爵家や男爵家が多い。新興というわけでもないが、古参というわけでもない微妙な立ち位置の貴族が多かった。
それだけに、力が弱く下手な高位貴族の揺さぶりには弱い傾向があった。高位貴族に対抗できる貴族はそう多くはない。それだけにカタリーナに泣きつく事になってしまったが真相であった。
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「なんか、かなり念入りにしかけてあったけどこの先が気になるなあ」
ミリアとしては違和感を感じていただけに、注意して進むがなにもない。一番奥にたどり着くと1人の黒い甲冑を着た男が待っていた。
「流石に盗賊どもでは足止めも出来ぬか…。使えぬ者どもめ」
「あたしが感じていたのは貴方。何者なの?」
「我が何者かは今は語ることは出来ぬな。それに、君らはここで退場して貰おう」
黒い甲冑の男は、その場に己の剣を突き刺すと一つの文言をつぶやいた。
「大地よ、我が呼びかけに応えよ!!」
その文言を言った途端に、洞窟が崩れ出す。大地に干渉する宝剣のようで、その力による物だと沙更は気づいた。
崩れ落ちる洞窟だが、黒い甲冑の男はその場から動かない。
「自分ごと埋もれる気なの!?」
「埋もれるのは我ではなく、君たちだよ」
黒い甲冑の男はそう言うが、そうさせないのが沙更だと言うことに気づいていない。頭上から大きい土砂が襲いかかってくる。そのまま、しばらくして洞窟はすっかり埋まってしまった。生きていた盗賊達もろとも埋めてしまったのだ。
「ふっ、わざわざ我が出てきたのだからな。それにしても使えぬ駒よ」
黒い甲冑の男は、崩れ落ちた洞窟から無傷で出てくるとそのまま王都に向かった。
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