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聖剣の鞘の行方
第117話 王立学園閉鎖
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月の魔女と聖剣
第117話 王立学園閉鎖
サマンサとケイトに王都を案内されてからしばらく経って、公爵家と侯爵家の大半が参加した貴族連合軍が王都に迫ってきていた。その影響でさらに王都から逃げ出す者が後を絶たない。
そして、王立学園もこんな情勢を受けて閉鎖されることとなった。シルバール王家ではもう王都を守り切れないのは分かりきっていたし、貴族達の思惑が重なっていた王国騎士団は解散してしまっていた。極星騎士団はガーゼルベルトの直属であるため、治安維持をしていてくれるが貴族連合軍が来るとなれば治安維持も出来なくなる。
その前に、学園から生徒を解放するのが先と言う事になった為だった。
「結局、半年も通うこともなくここから去らねばならなくなるなんて…」
リエットとしては、来たくもなかったがそれでもここで得られる物もあると思って通っていたが結局自分の思うような結果を得る前に辺境に帰ることになってしまった。デビュタントすら終わっていないのに、王都を去る事になろうとは思ってもなかった為だ。
一番困ったのは通っていた平民達で、まだ技能を学び終えていないのに閉鎖されてしまったのが一番痛かった。王都に残っても貴族連合軍との戦いに巻き込まれる可能性が高く、危険であること。そして、そのまま住んでいたとしても食料の調達が徐々に厳しくなってきていることもあり途方に暮れる人すら出ていた。
そんな様子を見つつ、学園から帰るリエットと沙更、そして荒野の狼の面々。馬車の中で沙更は、お節介の件を切り出した。
「リエット様、あの2人にお節介を焼いてきて良いですか?」
「治癒士様が決めたのなら、私に拒否権はありませんよ。それに、今ならばまだ間に合います」
「リエット様が頷いてくれなければ、辺境への移住を勧められません。行くだけでも大変なのに、許可無しだったら苦労をさせるだけになってしまいますから」
「王都を守り切れるだけの力は、誰も持ち得ません。治癒士様が本気を出したら多分出来てしまうのでしょうけれど、その気は無いのですよね?」
「私がそこまで介入しちゃうと確実に妬まれるでしょうから、この場では遠慮したいです。ガーゼルベルト様が動くのならば力添えくらいはさせて貰いますけど」
「大伯父様は、国王様に申し出たけれど却下されたと言っていました。宰相として二心無く仕えてくれたのは、大伯父様だけだったそうで、その褒美を貰ったと言っていましたけどどんな褒美なのでしょうね?」
リエットはガーゼルベルトからジョージ41世から褒美を貰ったとだけしか聞いていなかった。その褒美を後で知ることになるのだが、その時には顔を真っ赤にしてしまったとだけ言っておく。
沙更として、あの2人の家族くらいならば手助けして貰ったお礼に助けるのも良いだろうと手を差し伸べることにしたのだった。見返りという訳ではないが、やはり困った時に助けられるのが友達だと沙更は思っていたからに他ならない。お人好しというのかもしれないが、きちんと困った時に助けて貰っている上に約束すら守ってくれている。だから、その気持ちに応えようと思っていたのだ。
第117話 王立学園閉鎖
サマンサとケイトに王都を案内されてからしばらく経って、公爵家と侯爵家の大半が参加した貴族連合軍が王都に迫ってきていた。その影響でさらに王都から逃げ出す者が後を絶たない。
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一番困ったのは通っていた平民達で、まだ技能を学び終えていないのに閉鎖されてしまったのが一番痛かった。王都に残っても貴族連合軍との戦いに巻き込まれる可能性が高く、危険であること。そして、そのまま住んでいたとしても食料の調達が徐々に厳しくなってきていることもあり途方に暮れる人すら出ていた。
そんな様子を見つつ、学園から帰るリエットと沙更、そして荒野の狼の面々。馬車の中で沙更は、お節介の件を切り出した。
「リエット様、あの2人にお節介を焼いてきて良いですか?」
「治癒士様が決めたのなら、私に拒否権はありませんよ。それに、今ならばまだ間に合います」
「リエット様が頷いてくれなければ、辺境への移住を勧められません。行くだけでも大変なのに、許可無しだったら苦労をさせるだけになってしまいますから」
「王都を守り切れるだけの力は、誰も持ち得ません。治癒士様が本気を出したら多分出来てしまうのでしょうけれど、その気は無いのですよね?」
「私がそこまで介入しちゃうと確実に妬まれるでしょうから、この場では遠慮したいです。ガーゼルベルト様が動くのならば力添えくらいはさせて貰いますけど」
「大伯父様は、国王様に申し出たけれど却下されたと言っていました。宰相として二心無く仕えてくれたのは、大伯父様だけだったそうで、その褒美を貰ったと言っていましたけどどんな褒美なのでしょうね?」
リエットはガーゼルベルトからジョージ41世から褒美を貰ったとだけしか聞いていなかった。その褒美を後で知ることになるのだが、その時には顔を真っ赤にしてしまったとだけ言っておく。
沙更として、あの2人の家族くらいならば手助けして貰ったお礼に助けるのも良いだろうと手を差し伸べることにしたのだった。見返りという訳ではないが、やはり困った時に助けられるのが友達だと沙更は思っていたからに他ならない。お人好しというのかもしれないが、きちんと困った時に助けて貰っている上に約束すら守ってくれている。だから、その気持ちに応えようと思っていたのだ。
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