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聖剣の鞘の行方
第127話 月の魔女と聖剣の邂逅
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月の魔女と聖剣
第127話 月の魔女と聖剣の邂逅
同調しつつも聖剣キャリバーンを鞘に収めるリエット。その様子がなぜか手慣れた感じを受けたのはウィリアムだけでは無く、ガーゼルベルトもだった。初めて聖剣を握るはずなのに、妙に手慣れた感じがしたのはそれだけ聖剣との相性が良いからなのかもしれない。
聖剣が目覚めた事は沙更の方でも把握出来た。流石に、王家が守ってきた聖剣だけあって光の力が濃い。古代魔法士の知恵もあるだけに、強い属性の力を把握するのは楽だった。
「聖剣の力は純粋な光。でも、あの力は人が扱うには制限がある」
「欲に塗れる人間じゃ扱えないと思う。あれだけの純粋な光を扱うのなら尚更だよね」
沙更の言葉にミリアがそう答える。強い力を持つ武器は、どうしても人を選ぶものだ。武器ごとに選ぶ人間は違うものだが、聖剣キャリバーンは戦う力を重視しないらしい。リエットは力を持つ者ではないからだ。
だが、リエットを選んだ時点で人格を重視するのだろうと言う推測が成り立つ。そう考えると聖剣を恐れる必要はないと思う。聖剣が神に作られた物では無いのはなんとなく察することが出来た。
光の力だからか、沙更にはリエットが選ばれたことに疑問を抱かなかったのも確かだった。沙更とセーナが神の器を持つせいか聖剣の力を恐れることもない。月女神の力は絶大な上に、神としての特殊さが光り過ぎていた。
月女神の剣、セレスティアルソードと聖剣キャリバーンは力が近い。作った人間が似せて作ったのだろうとなんとなく沙更は察する。神の剣は絶大な力を誇るが、人には扱えない。だからこそ、人でも扱えるだけの力に落とし込む必要があったのだろう。
「どちらにしろ、沙更さんにも縁がありそうな気がするよ」
「聖剣がですか?可能性があるとすれば、ご先祖様が手を入れていたかもくらいですけど」
ミリアの言葉にそう答える沙更。古代魔法士の知恵でも聖剣関連の事は残っていないだけに、推測になってしまうのは失われた歴史だからだろう。古代遺跡の発掘もそこまで進んでいるわけではない。月女神のことですら、おぼろげに現代に伝わっているだけなのだから。
そう話しているとそこにリエットがやってきた。腰に差した聖剣が沙更の魔力に反応する。
『やはり、貴女は創造主の血を引いているのだな』
『王を選定する剣ならば、意思を持っていてもおかしくは無いけれど…』
『それだとしても理解はしてくれるのか。やはり、創造主の血を引くだけはある』
聖剣キャリバーンとして、この状況を普通の人間が理解出来るとは思っていない。だが、そこは相手が沙更だからだろう。古代魔法士の知恵も持ちつつ、月女神の器を宿すからこそ聖剣が意思を持っていても驚くことはなかった。そのことが聖剣としては嬉しいことだったのだ。
第127話 月の魔女と聖剣の邂逅
同調しつつも聖剣キャリバーンを鞘に収めるリエット。その様子がなぜか手慣れた感じを受けたのはウィリアムだけでは無く、ガーゼルベルトもだった。初めて聖剣を握るはずなのに、妙に手慣れた感じがしたのはそれだけ聖剣との相性が良いからなのかもしれない。
聖剣が目覚めた事は沙更の方でも把握出来た。流石に、王家が守ってきた聖剣だけあって光の力が濃い。古代魔法士の知恵もあるだけに、強い属性の力を把握するのは楽だった。
「聖剣の力は純粋な光。でも、あの力は人が扱うには制限がある」
「欲に塗れる人間じゃ扱えないと思う。あれだけの純粋な光を扱うのなら尚更だよね」
沙更の言葉にミリアがそう答える。強い力を持つ武器は、どうしても人を選ぶものだ。武器ごとに選ぶ人間は違うものだが、聖剣キャリバーンは戦う力を重視しないらしい。リエットは力を持つ者ではないからだ。
だが、リエットを選んだ時点で人格を重視するのだろうと言う推測が成り立つ。そう考えると聖剣を恐れる必要はないと思う。聖剣が神に作られた物では無いのはなんとなく察することが出来た。
光の力だからか、沙更にはリエットが選ばれたことに疑問を抱かなかったのも確かだった。沙更とセーナが神の器を持つせいか聖剣の力を恐れることもない。月女神の力は絶大な上に、神としての特殊さが光り過ぎていた。
月女神の剣、セレスティアルソードと聖剣キャリバーンは力が近い。作った人間が似せて作ったのだろうとなんとなく沙更は察する。神の剣は絶大な力を誇るが、人には扱えない。だからこそ、人でも扱えるだけの力に落とし込む必要があったのだろう。
「どちらにしろ、沙更さんにも縁がありそうな気がするよ」
「聖剣がですか?可能性があるとすれば、ご先祖様が手を入れていたかもくらいですけど」
ミリアの言葉にそう答える沙更。古代魔法士の知恵でも聖剣関連の事は残っていないだけに、推測になってしまうのは失われた歴史だからだろう。古代遺跡の発掘もそこまで進んでいるわけではない。月女神のことですら、おぼろげに現代に伝わっているだけなのだから。
そう話しているとそこにリエットがやってきた。腰に差した聖剣が沙更の魔力に反応する。
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『王を選定する剣ならば、意思を持っていてもおかしくは無いけれど…』
『それだとしても理解はしてくれるのか。やはり、創造主の血を引くだけはある』
聖剣キャリバーンとして、この状況を普通の人間が理解出来るとは思っていない。だが、そこは相手が沙更だからだろう。古代魔法士の知恵も持ちつつ、月女神の器を宿すからこそ聖剣が意思を持っていても驚くことはなかった。そのことが聖剣としては嬉しいことだったのだ。
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