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聖剣の鞘の行方
外伝1 王都壊滅
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月の魔女と聖剣
外伝1 王都壊滅
(この話は、かなりの血やグロい部分があります。苦手な方は回れ右してください)
ガーゼルベルト達が王都を離れた後、貴族連合軍は王都に攻め込んだ。
「王都シルバールはもういらないのだ。ここにわしの国を作るのだから、前の王都は必要ない」
征服者ならではの前の王朝の物を消して、己が作る物を崇めさせる。ある意味自己功名心が強すぎると言って良い。だからこそ、カスル・ジャントゥール公爵の事をジョージ41世もガーゼルベルトも見透かしていたのだ。
前の王朝を消して、己の王朝を立てようとする野心は数代前から始まっていたがそれすら王家とフィエリス家が見逃すわけがなかった。貴族連合軍で王都に攻め込むと言う事は、貴族達の身分を固定したいと言う思惑からの行動であって民たちの為では無い。
貴族連合軍は王都に攻城兵器を使って攻め込み、王都の民を見つけては攻撃していく。家は焼かれ、商店も焼かれ、スラムに居る人も平民街にいる人間も貴族街にいる人間すら切り捨てる辺り、まさに鬼畜の所業であった。王都に積み重なる死体の山、山、山。血が王都中所狭しと流れ、道のあちこちにはちぎれた腕や足がいたるところに転がっている状態はまさに地獄そのもの。老人も子供も女性も男性もそこには等しく息絶えた状態で、放置されていく。
この日、亡くなった平民は10万をくだらなかった。そして、それとは違い亡くなった人間が2人いる。平民では無いのに殺された人間。それは、王家の2人であった。
王城シルバールも貴族連合軍に攻められた結果、城壁は崩れ、中も軍が暴れた結果ぼろぼろになってしまっていた。そもそも壊すつもりで来ているのだから、もったいないもなにもあったのものではない。聖剣キャリバーンが収められていた城の奥の間すら破壊したが聖剣は見つからなかった。途中、出会った使用人達をも切り捨てていく様はまさに悪魔そのもので人の皮を被った化け物と言って良かった。
「ヘンリー、聖剣を知らぬか?」
「カスルか、俺も聖剣を探しているがここから持ち出されたよ。父上しか知らないだろう」
「そうか…ならば死ね!!」
聞ける事を聞いた時点で、カスルはヘンリーに剣を向ける。ヘンリーは及び腰になりつつも逃げようとするが既に出口はカスルの配下が封鎖していた。
「公爵の身で、王族を殺す気か!?」
「落ちぶれた王家に代わるときが来たのだよ!!今の王家は我らにとって邪魔なのだ!!」
そう言って、逃げようとするヘンリーを背中から切りつけて怪我を負わせたところに、配下の騎士達が一斉にヘンリーに剣を突き立てていく。何本もの剣に貫かれたヘンリー。
「聖剣は…お前を認…め…な…い…」
そう言うとヘンリーは息絶えた。聖剣が奥の間にない事から、カスルは配下の騎士と共に謁見の間に向かう。血の付いた剣と共に。
謁見の間にたどり着いたカスルと配下の騎士達を見て、ジョージ41世はヘンリー王子が亡くなったことに気づいた。
『ヘンリーをも殺したか…。既に自分達がこの後権威の座につけると思っているようだ。だが、そう簡単にはいくまい』
ジョージ41世は聖剣を託したのがガーゼルベルトで正解だったと自負しているだけに、カスルに聖剣の事を教える訳にはいかなかった。自分が死んだとしても自分の血筋は残る。ウィリアムがいるからだ。
「聖剣キャリバーンをどこにやった!!」
「貴様に答える義理は無い。我が娘を不幸にたたき落とした貴様に、それを答えるわけなどあるまい」
カスル・ジャントゥールの問いにジョージ41世はあっさりと否定の言葉を返す。末姫の嫁ぎ先はジャントゥール公爵家。だが、既に末姫は亡くなっている。王家の血を継ぐ子供と引き換えに。
元々、欲しかったのは王家の血のみ。末姫には子供を産むと言う仕事をさせるだけの贄でしかなかったのだ。ジョージ41世もこのカスルがそこまで非道な事をするとは思ってもいなかったが故に、嫁がせてしまったのを悔いていたのだ。
「ふん、今の王家に我らに対抗する力などなかろうがこの落ちぶれ者が!!」
「その王家の血を欲しがったのは誰だ!?権威に跪くあたりが貴様が小物だという証よ。少なくともガーゼルベルトならそういうことはしなかったであろうな」
「くっ、ガーゼルベルトか。本当に、口を開けばガーゼルベルトと言う貴様はあの老いぼれにどこまで希望を持っている!?兵の力は我らの方が上。攻めれば、こちらが勝つに決まっている」
カスルのその言葉に、ジョージ41世は鼻で笑った。数だけでガーゼルベルトを破れるとするのならば、とうに彼はこの世にいるはずが無い。どれだけ数で押しても勝てなかった。それが英雄ガーゼルベルトであったのだから。
「カスルよ、お前は領地に居てあいつの戦いを間近で見たことが無かろう。だから、そんな過小評価が出来るのだ。あのモンスターの氾濫に先陣を切り、幾多のモンスターを切り捨て王国を守り切ったあの男はそんなものではないぞ」
「今の辺境の兵は多くても五千。わしが率いる貴族連合軍は5万。10倍の兵力で守り切れるとでも?」
「数の力に頼るのは分からなくも無いが、相手が悪すぎる。それに聖剣は貴様を認めぬよ。あの剣は穢れを嫌うのは周知の事実だ。野望に燃える貴様では聖剣が認めるわけが無かろう」
ジョージ41世は聖剣に認められただけはあり、聖剣がどういう人物を認めるかを知っている。だからこそ、カスルの思惑通りにいかないと知っていた。
「自分の力を持てる所まで引き上げたわけでもないのに、権威を求めるのは過ぎざるは身を滅ぼす元ぞ」
「我らが後ろ盾にいたからこそ、政を出来ていた小物は貴様ではないか!!」
「その言葉をそのままそっくり返そう。王家の血にこだわる小物は貴様だ!!」
ジョージ41世として、末姫の父親としてカスルに言うことを言っておくつもりでいた。ここが死に場所だと分かっている。だが、末姫を死なせたこの男にせめて恨みをぶつけねば死ぬに死ねぬ。父親としての無念がジョージ41世を奮い立たせていた。
「ちっ、聖剣はここにはないと言う事か…。ならば、貴様も姫の後を追うが良い。国土を隅から隅まで探し尽くして聖剣を我が手に収めて見せよう」
「国を滅ぼした愚者として名が残るであろうが、わしには興味は無いな。どうせ、貴様も地獄行きよ。先にあの世で待っているぞ」
ジョージ41世がそこまで言ったところで、カスルは配下の騎士達に合図をすると騎士達はジョージ41世を次々と剣で貫いていった。そのまま倒れるジョージ41世。
王都も王城も血で塗られたこの惨劇を持って、シルバール王国は滅んだのだった。
外伝1 王都壊滅
(この話は、かなりの血やグロい部分があります。苦手な方は回れ右してください)
ガーゼルベルト達が王都を離れた後、貴族連合軍は王都に攻め込んだ。
「王都シルバールはもういらないのだ。ここにわしの国を作るのだから、前の王都は必要ない」
征服者ならではの前の王朝の物を消して、己が作る物を崇めさせる。ある意味自己功名心が強すぎると言って良い。だからこそ、カスル・ジャントゥール公爵の事をジョージ41世もガーゼルベルトも見透かしていたのだ。
前の王朝を消して、己の王朝を立てようとする野心は数代前から始まっていたがそれすら王家とフィエリス家が見逃すわけがなかった。貴族連合軍で王都に攻め込むと言う事は、貴族達の身分を固定したいと言う思惑からの行動であって民たちの為では無い。
貴族連合軍は王都に攻城兵器を使って攻め込み、王都の民を見つけては攻撃していく。家は焼かれ、商店も焼かれ、スラムに居る人も平民街にいる人間も貴族街にいる人間すら切り捨てる辺り、まさに鬼畜の所業であった。王都に積み重なる死体の山、山、山。血が王都中所狭しと流れ、道のあちこちにはちぎれた腕や足がいたるところに転がっている状態はまさに地獄そのもの。老人も子供も女性も男性もそこには等しく息絶えた状態で、放置されていく。
この日、亡くなった平民は10万をくだらなかった。そして、それとは違い亡くなった人間が2人いる。平民では無いのに殺された人間。それは、王家の2人であった。
王城シルバールも貴族連合軍に攻められた結果、城壁は崩れ、中も軍が暴れた結果ぼろぼろになってしまっていた。そもそも壊すつもりで来ているのだから、もったいないもなにもあったのものではない。聖剣キャリバーンが収められていた城の奥の間すら破壊したが聖剣は見つからなかった。途中、出会った使用人達をも切り捨てていく様はまさに悪魔そのもので人の皮を被った化け物と言って良かった。
「ヘンリー、聖剣を知らぬか?」
「カスルか、俺も聖剣を探しているがここから持ち出されたよ。父上しか知らないだろう」
「そうか…ならば死ね!!」
聞ける事を聞いた時点で、カスルはヘンリーに剣を向ける。ヘンリーは及び腰になりつつも逃げようとするが既に出口はカスルの配下が封鎖していた。
「公爵の身で、王族を殺す気か!?」
「落ちぶれた王家に代わるときが来たのだよ!!今の王家は我らにとって邪魔なのだ!!」
そう言って、逃げようとするヘンリーを背中から切りつけて怪我を負わせたところに、配下の騎士達が一斉にヘンリーに剣を突き立てていく。何本もの剣に貫かれたヘンリー。
「聖剣は…お前を認…め…な…い…」
そう言うとヘンリーは息絶えた。聖剣が奥の間にない事から、カスルは配下の騎士と共に謁見の間に向かう。血の付いた剣と共に。
謁見の間にたどり着いたカスルと配下の騎士達を見て、ジョージ41世はヘンリー王子が亡くなったことに気づいた。
『ヘンリーをも殺したか…。既に自分達がこの後権威の座につけると思っているようだ。だが、そう簡単にはいくまい』
ジョージ41世は聖剣を託したのがガーゼルベルトで正解だったと自負しているだけに、カスルに聖剣の事を教える訳にはいかなかった。自分が死んだとしても自分の血筋は残る。ウィリアムがいるからだ。
「聖剣キャリバーンをどこにやった!!」
「貴様に答える義理は無い。我が娘を不幸にたたき落とした貴様に、それを答えるわけなどあるまい」
カスル・ジャントゥールの問いにジョージ41世はあっさりと否定の言葉を返す。末姫の嫁ぎ先はジャントゥール公爵家。だが、既に末姫は亡くなっている。王家の血を継ぐ子供と引き換えに。
元々、欲しかったのは王家の血のみ。末姫には子供を産むと言う仕事をさせるだけの贄でしかなかったのだ。ジョージ41世もこのカスルがそこまで非道な事をするとは思ってもいなかったが故に、嫁がせてしまったのを悔いていたのだ。
「ふん、今の王家に我らに対抗する力などなかろうがこの落ちぶれ者が!!」
「その王家の血を欲しがったのは誰だ!?権威に跪くあたりが貴様が小物だという証よ。少なくともガーゼルベルトならそういうことはしなかったであろうな」
「くっ、ガーゼルベルトか。本当に、口を開けばガーゼルベルトと言う貴様はあの老いぼれにどこまで希望を持っている!?兵の力は我らの方が上。攻めれば、こちらが勝つに決まっている」
カスルのその言葉に、ジョージ41世は鼻で笑った。数だけでガーゼルベルトを破れるとするのならば、とうに彼はこの世にいるはずが無い。どれだけ数で押しても勝てなかった。それが英雄ガーゼルベルトであったのだから。
「カスルよ、お前は領地に居てあいつの戦いを間近で見たことが無かろう。だから、そんな過小評価が出来るのだ。あのモンスターの氾濫に先陣を切り、幾多のモンスターを切り捨て王国を守り切ったあの男はそんなものではないぞ」
「今の辺境の兵は多くても五千。わしが率いる貴族連合軍は5万。10倍の兵力で守り切れるとでも?」
「数の力に頼るのは分からなくも無いが、相手が悪すぎる。それに聖剣は貴様を認めぬよ。あの剣は穢れを嫌うのは周知の事実だ。野望に燃える貴様では聖剣が認めるわけが無かろう」
ジョージ41世は聖剣に認められただけはあり、聖剣がどういう人物を認めるかを知っている。だからこそ、カスルの思惑通りにいかないと知っていた。
「自分の力を持てる所まで引き上げたわけでもないのに、権威を求めるのは過ぎざるは身を滅ぼす元ぞ」
「我らが後ろ盾にいたからこそ、政を出来ていた小物は貴様ではないか!!」
「その言葉をそのままそっくり返そう。王家の血にこだわる小物は貴様だ!!」
ジョージ41世として、末姫の父親としてカスルに言うことを言っておくつもりでいた。ここが死に場所だと分かっている。だが、末姫を死なせたこの男にせめて恨みをぶつけねば死ぬに死ねぬ。父親としての無念がジョージ41世を奮い立たせていた。
「ちっ、聖剣はここにはないと言う事か…。ならば、貴様も姫の後を追うが良い。国土を隅から隅まで探し尽くして聖剣を我が手に収めて見せよう」
「国を滅ぼした愚者として名が残るであろうが、わしには興味は無いな。どうせ、貴様も地獄行きよ。先にあの世で待っているぞ」
ジョージ41世がそこまで言ったところで、カスルは配下の騎士達に合図をすると騎士達はジョージ41世を次々と剣で貫いていった。そのまま倒れるジョージ41世。
王都も王城も血で塗られたこの惨劇を持って、シルバール王国は滅んだのだった。
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