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対公爵 対邪神
第173話 防衛ラインの策定
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月の魔女と聖剣
第173話 防衛ラインの策定
辺境伯だけの兵力では、貴族連合軍をしのぐことが出来るかは不透明と言って良い。極星騎士団を投入したとしてもかなりの被害が出ることが予想できた。しかも相手の兵力は辺境伯家の兵力の約10倍。新しくなったウエストエンドで籠城戦をしてもギリギリだと思われた。
「ウエストエンドの城壁を新しくしたことで相手として攻める場所が限られるのがせめてもの救いか」
「ウエストエンドで籠城戦をするつもりですか?もし、そうだとしたら場所を移して欲しいです」
「幼い治癒士様は、平民達の被害を頭に入れているのですね。でも、ここで無ければ防備がしっかりしたところなどありませんわ」
カタリーナは沙更の言葉にそう返す。城塞都市としても名をはせているウエストエンドだが、新しくなったとは言え城壁の中は町なのだから相当数の被害が出ることを予想しなければならない。となれば、場所を移して欲しいと言う沙更の気持ちを理解出来なくは無いが、防戦を行える場所が無かった。
「わしたちとて平民たちに被害を与えたいと思っているわけではない。カタリーナの言うとおり、防戦を行える場所がないのだ」
「ないのなら作りましょう。ウエストエンドが戦場になって孤児院の子たちが巻き込まれかねないのなら、その要素を排除するのに全力を使ったとしても問題ありませんよね?」
沙更がそう言うとリエットは王都の前に作った砦を思い出した。あれですら、土魔法であっという間に作り上げたものだが、下手な砦よりも堅牢で貴族の私兵たちが攻めあぐねたのは記憶に残っていた。
「まさか、幼い治癒士様あの時のように土魔法で砦を作るなんて言いませんよね?」
リエットの言葉に、カタリーナとガーゼルベルトが沙更を見る。三人に見られた沙更はリエットの言葉に頷く。今回の規模はあれ以上と決めてあったからだ。
「ウエストエンドの前に関所がありましたよね。あそこの土地を使わせて貰います。問題ありませんよね?」
「ああ、確かにあそこは関所としてしか使っていないが…」
「土魔法で、それだけの建物を建てるなんて魔力が枯渇しかねないわ。いかに魔力が多いとは言っても…」
ガーゼルベルトとカタリーナはそんな魔法士に会ったことがないので、言いよどんでしまう。そもそも要塞を作るのならば数ヶ月どころか年単位での建造が必要で、たった数日で作ることが出来る代物ではないと言うのがこの時代の常識であった。
そう言う意味では完全に常識を破壊しまくっている沙更であったが、今回作り上げようとしている代物がしゃれにならないものになることをまだ四人は知らない。
後生、辺境を守る大要塞が生まれることになるきっかけだった。
第173話 防衛ラインの策定
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「ないのなら作りましょう。ウエストエンドが戦場になって孤児院の子たちが巻き込まれかねないのなら、その要素を排除するのに全力を使ったとしても問題ありませんよね?」
沙更がそう言うとリエットは王都の前に作った砦を思い出した。あれですら、土魔法であっという間に作り上げたものだが、下手な砦よりも堅牢で貴族の私兵たちが攻めあぐねたのは記憶に残っていた。
「まさか、幼い治癒士様あの時のように土魔法で砦を作るなんて言いませんよね?」
リエットの言葉に、カタリーナとガーゼルベルトが沙更を見る。三人に見られた沙更はリエットの言葉に頷く。今回の規模はあれ以上と決めてあったからだ。
「ウエストエンドの前に関所がありましたよね。あそこの土地を使わせて貰います。問題ありませんよね?」
「ああ、確かにあそこは関所としてしか使っていないが…」
「土魔法で、それだけの建物を建てるなんて魔力が枯渇しかねないわ。いかに魔力が多いとは言っても…」
ガーゼルベルトとカタリーナはそんな魔法士に会ったことがないので、言いよどんでしまう。そもそも要塞を作るのならば数ヶ月どころか年単位での建造が必要で、たった数日で作ることが出来る代物ではないと言うのがこの時代の常識であった。
そう言う意味では完全に常識を破壊しまくっている沙更であったが、今回作り上げようとしている代物がしゃれにならないものになることをまだ四人は知らない。
後生、辺境を守る大要塞が生まれることになるきっかけだった。
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