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対公爵 対邪神
第183話 貴族連合軍対辺境伯3
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月の魔女と聖剣
第183話 貴族連合軍対辺境伯3
ガーゼルベルトと極星騎士団の団員合わせて101名の奇襲部隊は、貴族連合軍の陣地へ向けて夜陰を使い、馬の機動力を上手く使って迅速に動いていた。土煙は上がるが、夜の闇に隠れて目立つことはない。
「警戒はしているようだが、甘いな」
「我ら相手にあの程度の警戒ではあってないような物」
「うむ、行くぞ!」
ガーゼルベルトは敵陣地の警戒網を把握していただけにそう言う。副団長ナゼルもそれに同意する。極星騎士団は騎士団とは名が付いてはいるが少数過ぎる。だが、こと夜襲となればその少数が役に立つ。
貴族連合軍の陣地は哨戒している兵士はいるものの、その数は多くはない。そして、前面の警戒は出来ているが側面と裏面の哨戒は行われていなかった。それを見て、ガーゼルベルトは甘いと評したのだ。
そして、貴族連合軍の陣地の側面から101騎の騎馬部隊が襲いかかった。貴族連合軍の陣地は、いきなりの敵襲に混乱を引き起こすことになる。
「敵襲!敵襲!!」
兵士たちが陣地の中心にある天幕に、敵襲を告げる。カスル・ジャントゥール公爵は、兵士たちの報告に怒りをあらわにした。
「哨戒させていた兵は何をしていた!!」
「敵騎馬部隊は、陣地の側面から仕掛けてきた模様。兵士たちも対応出来た者はいなかった様子で」
「馬鹿もの!!側面と言えば、補給物資が近いではないか!補給物資を死守してまいれ」
カスルは流石に敵の意図を正確に読んでいた。が、流石に遅かったと言わざるを得ない。相手が悪かったとも言えるが、極星騎士団の速度は思っている以上に早かったからだ。戦の常套手段を知り尽くしているだけに、遠征軍の弱点など手に取るように分かるのはそれだけ戦場を渡り歩いた証。
「補給物資さえ潰してしまえば、長期間の展開は出来まい。しかもここまでに軍資金をかなり使っているはず」
「それが分かっていて、潰しに来るのはいつものことですか」
「一番の泣き所を潰しておく。それが戦場の常というものよ」
騎馬隊で貴族連合軍の陣地を荒らし回り、機動力を持って敵兵を圧倒する極星騎士団の団員達。わずか101騎の騎馬兵でしかないが、雑兵である貴族連合軍では抑える事すらままならない。混乱している状態で、組織だっての抵抗など出来るわけもない。さらに、陣地に火をつけてそちらへ注意を向けさせていく辺りは、相手の意識をそらすこともだが、こちらに集中出来ない様にしていることから戦慣れしていると言うしかない。
「敵が火を放ったぞ、消火急げ!!」
「敵を食い止めきれません。騎馬での攻撃に、こちらの損害多数!」
火をつけられたことで、敵兵に集中出来ない。カスルだけではなく、他の貴族達の兵士たちにもかなりの被害を与えることになり、さらに。
「補給物資を入れた天幕を焼き討ちされました。中にあった物資は、ほぼ絶望的かと…」
「くっ、ガーゼルベルトめ。わざわざこれのために出向いたと言うのか!!」
カスルは、攻めてきた相手がガーゼルベルトだという事に気づかざるを得なかった。これだけの少数で一糸乱れぬ夜襲を仕掛けられる将と言えば嫌でも分かろうと言うもの。それに、極星騎士団総員での夜襲となればこちらの被害も甚大になるのも無理は無かった。
はなから練度の差がありすぎる上に、夜襲でこちらの出鼻と補給物資を潰しに来つつ、火を放って混乱させるということまでやってのける。やはり相手にするには恐ろしすぎると言わざるを得ない。
補給物資を積んだ天幕を焼き討ちし、火を放って、敵陣地を蹂躙した極星騎士団とガーゼルベルトは相手の混乱に乗じて陣地から撤退していった。陣地に攻め入ってから補給物資の天幕を焼き討ちし、撤退するまでの時間はそれほどかけていない。それだけ分散する事無く騎馬で駆け抜けたと言う証であった。
第183話 貴族連合軍対辺境伯3
ガーゼルベルトと極星騎士団の団員合わせて101名の奇襲部隊は、貴族連合軍の陣地へ向けて夜陰を使い、馬の機動力を上手く使って迅速に動いていた。土煙は上がるが、夜の闇に隠れて目立つことはない。
「警戒はしているようだが、甘いな」
「我ら相手にあの程度の警戒ではあってないような物」
「うむ、行くぞ!」
ガーゼルベルトは敵陣地の警戒網を把握していただけにそう言う。副団長ナゼルもそれに同意する。極星騎士団は騎士団とは名が付いてはいるが少数過ぎる。だが、こと夜襲となればその少数が役に立つ。
貴族連合軍の陣地は哨戒している兵士はいるものの、その数は多くはない。そして、前面の警戒は出来ているが側面と裏面の哨戒は行われていなかった。それを見て、ガーゼルベルトは甘いと評したのだ。
そして、貴族連合軍の陣地の側面から101騎の騎馬部隊が襲いかかった。貴族連合軍の陣地は、いきなりの敵襲に混乱を引き起こすことになる。
「敵襲!敵襲!!」
兵士たちが陣地の中心にある天幕に、敵襲を告げる。カスル・ジャントゥール公爵は、兵士たちの報告に怒りをあらわにした。
「哨戒させていた兵は何をしていた!!」
「敵騎馬部隊は、陣地の側面から仕掛けてきた模様。兵士たちも対応出来た者はいなかった様子で」
「馬鹿もの!!側面と言えば、補給物資が近いではないか!補給物資を死守してまいれ」
カスルは流石に敵の意図を正確に読んでいた。が、流石に遅かったと言わざるを得ない。相手が悪かったとも言えるが、極星騎士団の速度は思っている以上に早かったからだ。戦の常套手段を知り尽くしているだけに、遠征軍の弱点など手に取るように分かるのはそれだけ戦場を渡り歩いた証。
「補給物資さえ潰してしまえば、長期間の展開は出来まい。しかもここまでに軍資金をかなり使っているはず」
「それが分かっていて、潰しに来るのはいつものことですか」
「一番の泣き所を潰しておく。それが戦場の常というものよ」
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「敵が火を放ったぞ、消火急げ!!」
「敵を食い止めきれません。騎馬での攻撃に、こちらの損害多数!」
火をつけられたことで、敵兵に集中出来ない。カスルだけではなく、他の貴族達の兵士たちにもかなりの被害を与えることになり、さらに。
「補給物資を入れた天幕を焼き討ちされました。中にあった物資は、ほぼ絶望的かと…」
「くっ、ガーゼルベルトめ。わざわざこれのために出向いたと言うのか!!」
カスルは、攻めてきた相手がガーゼルベルトだという事に気づかざるを得なかった。これだけの少数で一糸乱れぬ夜襲を仕掛けられる将と言えば嫌でも分かろうと言うもの。それに、極星騎士団総員での夜襲となればこちらの被害も甚大になるのも無理は無かった。
はなから練度の差がありすぎる上に、夜襲でこちらの出鼻と補給物資を潰しに来つつ、火を放って混乱させるということまでやってのける。やはり相手にするには恐ろしすぎると言わざるを得ない。
補給物資を積んだ天幕を焼き討ちし、火を放って、敵陣地を蹂躙した極星騎士団とガーゼルベルトは相手の混乱に乗じて陣地から撤退していった。陣地に攻め入ってから補給物資の天幕を焼き討ちし、撤退するまでの時間はそれほどかけていない。それだけ分散する事無く騎馬で駆け抜けたと言う証であった。
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