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【小選挙区】入れるぞ、英二!当選しろおおおおおぉぉぉ!!【基本】

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入れるぞ、英二!当選しろおおおおおおおぉ!
 

夏の夕暮れ、アスファルトに沈む陽光がまだ熱を帯びていた。
演説台の前、汗をぬぐいながら、男がマイクを握っていた。

スーツの胸元にピンマイク。
明らか重不可。
だが、言葉に濁りはなかった。

「この国で真っ当に生きてる人が、損をしてはいけない。
 …日本を、ちゃんと強く豊かにする。そういう政治を、取り戻すために、立ちました」

拍手があがる。
確かな熱があった。

「えいじぃ……!」

男の名は――英二。
できたばかりの政党から立った候補者だった。


「今回は、参議院選挙だよ」

商店街の入り口で、コロッケをかじる高校生が言った。
横にいた友人が答える。

「ふーん。でも小選挙区ってやつじゃなかった?なんで7人も通るの?」

「ちょっと違う。“小選挙区”ってのは、1つの選挙区から1人しか受かんない。衆議院がそれ。
今回のは“参議院”だから、“複数人区”って言うんだよ」

東京選挙区――今回は7人までが当選する。

「つまり、票の多かった順に、上から7人が当選ってことか?」

「そう。簡単だけど、激戦だよな。
 新人政党は、知名度もないし、組織票もないし――だけど、英二はそこに挑んでる」


「1票が、直接の力になる」
居酒屋で缶ビール片手にテレビを見ていたサラリーマンがつぶやいた。
「どうせ大手が強いんだろ」とは、もう言わなかった。

なぜなら小選挙区と違い、この東京のような複数人区では、“組織票以外の声”も入りやすい。

「ギリギリ7位で滑り込む候補って、案外、“SNS見て入れた”とか“演説聞いたから”みたいな一票の積み重ねだったりするんだよな」

つまりは激戦。
 たった一票で、落選も当選も左右される世界。
そして、小選挙区は基本「候補者本人の名前」を書いて投票。

🌅 静かな朝、静かな決意
早朝の道を、自転車で通り過ぎる新聞配達の学生がいた。
英二のポスターに目をやり、少しだけペダルを緩める。

「あの人が通れば、少しは違うかもしれない」

 
候補者は何人いても、
あなたが書くのは、たったひとつの名前。

今回はそれが、「英二」なのかもしれない。
ゆえに……

「入れるぞ、英二!
当選しろおおおおおおおぉ!!!」
 
今回は、お前にするよ、英二!
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