4 / 9
第4話 異世界の子供はこうやって遊ぶ
しおりを挟む
村長宅の怒鳴り込み事件から数日後、俺の日常には新しい習慣が加わっていた。
村長の娘、アンリが毎日のように俺の家に遊びに来るようになったのだ。
「シリウスー、畑行くのー?」
「ああ、今から父さんの手伝いだ」
俺が農具を手に畑へ向かえば、アンリは当たり前のようにその後ろをついてくる。
栗色の髪をポニーテールに揺らしながら、俺が鍬を振るうのを土手から眺めていることもあれば、小さなスコップを手に「手伝ってあげるわ!」と土を掘り返していることもある。
その姿は、なんとも微笑ましいものだった。
農作業が終わった後の時間は、俺とアンリの訓練の時間だ。
もちろん、周りからはただの子供の遊びにしか見えないだろうが。
「もういいかーい?」
「もーいいよー!」
村外れの空き地。
かくれんぼで鬼になった俺は、意識を集中させる。探索(サーチ)を発動すると、脳内に簡易マップが展開され、アンリの居場所を示す光点がチカチカと点滅していた。
(……茂みの裏か。相変わらず気配を消すのがうまいな)
アンリのユニークスキル『狩猟者』は伊達じゃない。
フィジカル、特に隠密行動や瞬発力に関しては、五歳の子供の枠には収まらない。
サーチを使わなければ、俺には絶対に見つけられないだろう。
「みーつけた!」
ご機嫌を損ねないよう、しばらく探すフリをしてから見つけてあげるのがポイントだ。
「むー、また見つかった! シリウス、あんた絶対ズルしてるでしょ!」
「し、してないさ。アンリの動きの癖がわかってきただけだよ」
「怪しい……だってシリウス以外、大人にだって見つからないのに、どうしてよ」
「いやぁ、僕も運が良いだけだよ」
……すまない、アンリ。
大人になったら白状するよ、たぶん。
そして、他にもチャンバラごっこに見せかけた剣術基礎の訓練や、竹のような木で作った手製の弓での射的訓練など、俺たちは遊びの中で着実にスキルレベルを上げていった。
5歳児がバク転で攻撃を避けたり、ジャンプで軽く高さ2メートルくらいまで飛び上がれるのは、ここが異世界で俺とアンリに身体強化スキルがあるからであって、前世の公園で子供たちがこんなことをしていたら周りの大人は腰を抜かすだろうな。
時折、様子を見に来た村長が「おぉ、アンリ!ケガしていないかい」などと言ってとアンリに駆け寄るが、その度にアンリが「パパは黙ってて! これは私の特訓なんだから!」と一喝し、村長がしょんぼりと帰っていくのがお約束になっていた。
ブラック企業で摩耗していた前世では、考えられなかった優しい時間だと感じる。
これが、俺の望んだ異世界生活。
俺は、この何気ない日常を、心から愛おしいと感じていた。
◇
アンリと別れ、家族との温かい夕食を終え、両親が寝静まる深夜。
俺はこっそりと家を抜け出し、村の近くの森へと足を運んでいた。
「……よし、始めるか」
昼間の訓練は、あくまで対人戦闘や身体能力の基礎を固めるもの。
俺の力の根幹である魔法の訓練は、人目につかないこの場所でしかできない。
「灯火(ライト)、石弾(ストーンバレット)、水生成(クリエイトウォーター)……」
俺は取得した魔法を一つ一つ確認するように、基礎的な魔法を無詠唱で発動させていく。
魔力の流れ、コントロールの精度、持続時間。
前世で幾度もやったデバッグ作業のように、俺は自らの能力を冷静に分析し、最適化を繰り返した。
(魔力総量は順調に増えている。魔力の制御もうまくなってきた。けど、子供の身体はやっぱり燃費が悪いな……)
すぐに体が疲労を訴え始める。前世のように〇ッドブル片手に徹夜で作業、というわけにはいかないのがもどかしい。
「今日はこんなところかな……ん?」
その夜も、一通り訓練を終えて帰ろうとした時だった。
ガサリ、と茂みが揺れる。
(……なんだ?)
茂みからぬるりと現れたのは、青く、半透明なゲル状の物体。大きさはバスケットボールほど。
『グランオルタナティブ』における最弱モンスター、スライムだ。
この世界に来て、初めて遭遇する魔物だった。緊張で心臓が跳ねる。
スライムはこちらに気づき、体を震わせながらゆっくりと距離を詰めてくる。
俺は冷静に右手を前に突き出した。最近覚えた攻撃魔法。
「ファイヤーボール!」
手のひらから放たれた小さな火の玉が、スライムに直撃し、しばらくパチパチとしばらく音を立てて燃えた。
最後にジュウ、と嫌な音を立ててスライムは消滅した。
――経験値を獲得しました。シリウスのレベルが2に上がりました。
――スキルポイントを750pt獲得しました。
脳内に響くシステムメッセージ。
初めてのレベルアップだ。
スキルポイントは本来レベルアップ時に500pt付与だが、最初に成長ブーストスキルを取っているためレベル30までは獲得量150%増しだ。
そして、スライムが消えた地面には、小指の爪ほどの大きさの、黒く濁った石が一つ転がっていた。
「これが、魔石か……」
開発時の知識によれば、魔物は倒されると、その魔力の源である魔石を残す。
そして、この魔石の品質は、色で判別できる。黒は、最も質の低く、市場での価値はほとんどない。
俺はそれを拾い上げると、慎重に指先に魔力を込めた。
(……やれるか?)
俺がこの世界で最も試してみたかったことの1つ。
――ルーンの刻印。
俺は指先をペン代わりに、魔力で魔石の表面に複雑な紋様を描いていく。古代文字に由来する、「風」を意味するルーンだ。
すると、どうだろう。
俺の手の中の黒い石が、淡い緑色の光を放ち始めた。
ふわり、と俺の顔に心地よいそよ風が吹き付ける。魔石が、風を生み出しているのだ。
「……成功だ!」
興奮に、思わず声が漏れた。
風は10秒ほど吹き続けたが、やがて魔石の光が消えると同時に、石そのものがサラサラと灰になって崩れていった。
品質が低すぎたせいで、一度の魔法で限界を迎えてしまったのだろう。
だが、俺の心は興奮で満たされていた。
もっと品質の高い魔石が欲しい。
赤や青、虹色に輝く高純度の魔石を手に入れたら?
風だけじゃない。
火、水、土、光、闇……様々なルーンを刻んだら、一体どんな現象が起きるんだ?
それは、この世界の新たな可能性。
この手のクラフト要素については、ゲームの開発時から、例の高性能AIが微妙な配合の違いやプレーヤーのスキルを元に結果を書き換える仕様になっていたのだから、どうなるのかは俺にだって分からなかった。
前世から気になることはとことん突き詰めたくなるタチだった。
こっちの世界でもそれは変わらない。
探求心という名の炎が、強く燃え上がった。
その後しばらく辺りをサーチで探ったが、魔物の気配は無く、その日はここまでにして帰宅した。
翌日以降の俺は、今までより少し森の奥まで立ち入るようになり、
スライムやキラーアント、ホーンラビットといった弱い魔物から魔石を集めるようになったのだった。
村の周りに出現するのはどれもEランク相当の魔物ばかりで、高純度の魔石にはまだ出会えていないが、ルーンの研究は少しずつ前進し始めた。
(……もっと質の良い魔石が欲しいな)
俺がそんな事を願ったせいか、このあとデポ村は大変な事態に陥ってしまうのだった。
村長の娘、アンリが毎日のように俺の家に遊びに来るようになったのだ。
「シリウスー、畑行くのー?」
「ああ、今から父さんの手伝いだ」
俺が農具を手に畑へ向かえば、アンリは当たり前のようにその後ろをついてくる。
栗色の髪をポニーテールに揺らしながら、俺が鍬を振るうのを土手から眺めていることもあれば、小さなスコップを手に「手伝ってあげるわ!」と土を掘り返していることもある。
その姿は、なんとも微笑ましいものだった。
農作業が終わった後の時間は、俺とアンリの訓練の時間だ。
もちろん、周りからはただの子供の遊びにしか見えないだろうが。
「もういいかーい?」
「もーいいよー!」
村外れの空き地。
かくれんぼで鬼になった俺は、意識を集中させる。探索(サーチ)を発動すると、脳内に簡易マップが展開され、アンリの居場所を示す光点がチカチカと点滅していた。
(……茂みの裏か。相変わらず気配を消すのがうまいな)
アンリのユニークスキル『狩猟者』は伊達じゃない。
フィジカル、特に隠密行動や瞬発力に関しては、五歳の子供の枠には収まらない。
サーチを使わなければ、俺には絶対に見つけられないだろう。
「みーつけた!」
ご機嫌を損ねないよう、しばらく探すフリをしてから見つけてあげるのがポイントだ。
「むー、また見つかった! シリウス、あんた絶対ズルしてるでしょ!」
「し、してないさ。アンリの動きの癖がわかってきただけだよ」
「怪しい……だってシリウス以外、大人にだって見つからないのに、どうしてよ」
「いやぁ、僕も運が良いだけだよ」
……すまない、アンリ。
大人になったら白状するよ、たぶん。
そして、他にもチャンバラごっこに見せかけた剣術基礎の訓練や、竹のような木で作った手製の弓での射的訓練など、俺たちは遊びの中で着実にスキルレベルを上げていった。
5歳児がバク転で攻撃を避けたり、ジャンプで軽く高さ2メートルくらいまで飛び上がれるのは、ここが異世界で俺とアンリに身体強化スキルがあるからであって、前世の公園で子供たちがこんなことをしていたら周りの大人は腰を抜かすだろうな。
時折、様子を見に来た村長が「おぉ、アンリ!ケガしていないかい」などと言ってとアンリに駆け寄るが、その度にアンリが「パパは黙ってて! これは私の特訓なんだから!」と一喝し、村長がしょんぼりと帰っていくのがお約束になっていた。
ブラック企業で摩耗していた前世では、考えられなかった優しい時間だと感じる。
これが、俺の望んだ異世界生活。
俺は、この何気ない日常を、心から愛おしいと感じていた。
◇
アンリと別れ、家族との温かい夕食を終え、両親が寝静まる深夜。
俺はこっそりと家を抜け出し、村の近くの森へと足を運んでいた。
「……よし、始めるか」
昼間の訓練は、あくまで対人戦闘や身体能力の基礎を固めるもの。
俺の力の根幹である魔法の訓練は、人目につかないこの場所でしかできない。
「灯火(ライト)、石弾(ストーンバレット)、水生成(クリエイトウォーター)……」
俺は取得した魔法を一つ一つ確認するように、基礎的な魔法を無詠唱で発動させていく。
魔力の流れ、コントロールの精度、持続時間。
前世で幾度もやったデバッグ作業のように、俺は自らの能力を冷静に分析し、最適化を繰り返した。
(魔力総量は順調に増えている。魔力の制御もうまくなってきた。けど、子供の身体はやっぱり燃費が悪いな……)
すぐに体が疲労を訴え始める。前世のように〇ッドブル片手に徹夜で作業、というわけにはいかないのがもどかしい。
「今日はこんなところかな……ん?」
その夜も、一通り訓練を終えて帰ろうとした時だった。
ガサリ、と茂みが揺れる。
(……なんだ?)
茂みからぬるりと現れたのは、青く、半透明なゲル状の物体。大きさはバスケットボールほど。
『グランオルタナティブ』における最弱モンスター、スライムだ。
この世界に来て、初めて遭遇する魔物だった。緊張で心臓が跳ねる。
スライムはこちらに気づき、体を震わせながらゆっくりと距離を詰めてくる。
俺は冷静に右手を前に突き出した。最近覚えた攻撃魔法。
「ファイヤーボール!」
手のひらから放たれた小さな火の玉が、スライムに直撃し、しばらくパチパチとしばらく音を立てて燃えた。
最後にジュウ、と嫌な音を立ててスライムは消滅した。
――経験値を獲得しました。シリウスのレベルが2に上がりました。
――スキルポイントを750pt獲得しました。
脳内に響くシステムメッセージ。
初めてのレベルアップだ。
スキルポイントは本来レベルアップ時に500pt付与だが、最初に成長ブーストスキルを取っているためレベル30までは獲得量150%増しだ。
そして、スライムが消えた地面には、小指の爪ほどの大きさの、黒く濁った石が一つ転がっていた。
「これが、魔石か……」
開発時の知識によれば、魔物は倒されると、その魔力の源である魔石を残す。
そして、この魔石の品質は、色で判別できる。黒は、最も質の低く、市場での価値はほとんどない。
俺はそれを拾い上げると、慎重に指先に魔力を込めた。
(……やれるか?)
俺がこの世界で最も試してみたかったことの1つ。
――ルーンの刻印。
俺は指先をペン代わりに、魔力で魔石の表面に複雑な紋様を描いていく。古代文字に由来する、「風」を意味するルーンだ。
すると、どうだろう。
俺の手の中の黒い石が、淡い緑色の光を放ち始めた。
ふわり、と俺の顔に心地よいそよ風が吹き付ける。魔石が、風を生み出しているのだ。
「……成功だ!」
興奮に、思わず声が漏れた。
風は10秒ほど吹き続けたが、やがて魔石の光が消えると同時に、石そのものがサラサラと灰になって崩れていった。
品質が低すぎたせいで、一度の魔法で限界を迎えてしまったのだろう。
だが、俺の心は興奮で満たされていた。
もっと品質の高い魔石が欲しい。
赤や青、虹色に輝く高純度の魔石を手に入れたら?
風だけじゃない。
火、水、土、光、闇……様々なルーンを刻んだら、一体どんな現象が起きるんだ?
それは、この世界の新たな可能性。
この手のクラフト要素については、ゲームの開発時から、例の高性能AIが微妙な配合の違いやプレーヤーのスキルを元に結果を書き換える仕様になっていたのだから、どうなるのかは俺にだって分からなかった。
前世から気になることはとことん突き詰めたくなるタチだった。
こっちの世界でもそれは変わらない。
探求心という名の炎が、強く燃え上がった。
その後しばらく辺りをサーチで探ったが、魔物の気配は無く、その日はここまでにして帰宅した。
翌日以降の俺は、今までより少し森の奥まで立ち入るようになり、
スライムやキラーアント、ホーンラビットといった弱い魔物から魔石を集めるようになったのだった。
村の周りに出現するのはどれもEランク相当の魔物ばかりで、高純度の魔石にはまだ出会えていないが、ルーンの研究は少しずつ前進し始めた。
(……もっと質の良い魔石が欲しいな)
俺がそんな事を願ったせいか、このあとデポ村は大変な事態に陥ってしまうのだった。
0
あなたにおすすめの小説
「魔物の討伐で拾われた少年――アイト・グレイモント」
(イェイソン・マヌエル・ジーン)
ファンタジー
魔物の討伐中に見つかった黄金の瞳の少年、アイト・グレイモント。
王宮で育てられながらも、本当の冒険を求める彼は7歳で旅に出る。
風の魔法を操り、師匠と幼なじみの少女リリアと共に世界を巡る中、古代の遺跡で隠された力に触れ——。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
悪の組織に人体改造された俺、目覚めると組織が壊滅していたので、ヒーローを目指してみようと思います。
銀猫
ファンタジー
異世界より現れた悪の組織『ダークマター』。世界征服を掲げて人を攫い、怪人に改造して世界を恐怖のどん底に陥れた。
このまま世界征服されてしまうかと思われていたが、『ダークマター』を倒す為に魔法少女やヒーローが現れ立ち塞がる。
長い長い戦いの末、ヒーロー達は『ダークマター』を打ち破り世界に平和が訪れた。
組織壊滅から数年。未だ復興の目途は立たず、新たに加わった超常により未だ世間は混乱の渦中にあった。とめどなく変化する世界の中で、辺境にあったラボで1人の怪人が目覚めていた。『ダークマター』が最後に作った怪人にして最終兵器。
「組織滅んでんじゃん」
怪人に改造され記憶を失った少年は世界を滅ぼす為に戦う、わけでもなく。
お金を稼ぐ為に今日もバイトに出勤する。
記憶を失った少年が歩むのは怪人の道か、あるいは――
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる