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第3話:アンリ
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「どうしたもこうしたもあるか! ロナルド! お前のところのせがれを出せ!」
突然家に怒鳴り込んできた村長に、俺たち家族は顔を見合わせるしかなかった。
怒りの形相でずかずかと土間に入ってきた村長は、父さんの胸ぐらを掴まんばかりの勢いだ。
「ま、待ってくれ村長! いったい何が……うちのシリウスが、何かしたのか?」
父さんが必死になだめるが、村長の怒りは収まらない。
「何かしたか、だと? ああ、したさ! あのガキのせいで……うちのアンリが、アンリがいなくなったんだ!」
アンリ。村長の一人娘で、俺と同じ五歳のはずだ。会ったことはないが。
そして、村長が語った内容は、こうだった。
俺の「神童」騒ぎは、当然村長の耳にも入っていた。
そして今日の昼過ぎ、村長の奥さんが、娘のアンリに向かって、つい口を滑らせてしまったらしい。
『うちの子も、シリウスくんみたいに才能があればいいのにねえ』
悪気のない、親なら誰もが抱くような、ささやかな願望。
だが、多感な五歳の少女にとって、それは何よりも残酷な言葉だった。
アンリは泣きながら家を飛び出し、それっきり戻ってこないという。
「村の男衆で手分けして探してるんだが、どこにもいねえ! 日が暮れちまう! 森にでも入ったらどうするんだ! これもこれも、全部お前のところの変なガキが目立つせいじゃないか!」
どう考えても理不尽な八つ当たりだ。
だが、原因の一端が俺にあるのも事実。
そして何より、このままでは俺が望むスローライフからますます遠ざかっていく。
この問題は、俺が解決するしかない。
「……父さん、村長さん。俺、探してくるよ」
「シリウス!? だが、お前だってまだ子供だぞ!」
「大丈夫。俺、鼻が利くんだ。アンリって子、きっと見つけるから」
俺はそう言って、両親の制止を振り切って家を飛び出した。
もちろん、鼻など利くものか。
頼るのは、日ごろの訓練の成果。つまり魔法だ。
(……探索(サーチ))
心の中で呟くと、脳内に村の簡易的なマップが広がり、そこにいる人々の位置が光点として表示される。
これは『グランオルタナティブ』では、主にアイテムやモンスターを探すための魔法だったが、対人にも応用が利く。
魔法適性が上がっていることで、浮かび上がるマップも随分とクリアになっている。
村人たちの光点が村中に散らばっている。だが、その中に一つだけ、奇妙な場所で静止している光点があった。
意外と近いな。あれは確か――馬小屋だ。地上から少し高い場所?……屋根裏か!
◇
馬小屋に入り、梯子を上ると、干し草の山の中にうずくまる小さな影があった。
俺が近づく気配に気づき、干し草の向こうから少女が顔を上げる。
栗色の髪に、少し吊り上がった勝ち気な瞳。
涙を拭ったあとだろうか、頬が少し泥で汚れていた。
(スキル「鑑定」)
ビンゴ、彼女がアンリで間違いないようだ。
「……なによ。あんた、誰?」
棘のある声だった。
「俺はシリウス。村長さんが心配してたから、探しに来たんだ、君がアンリだろ?」
「シリウス!?あんたが……ふん、余計なお世話よ! 別にあんたには関係ないんだから、とっととあっち行って!」
強がってはいるが、声が震えている。
俺は彼女の隣に、少し距離をあけて腰を下ろした。
「すごいな、君は」
「……はあ? なにがよ」
「隠れるのが、すごく上手い。大人たちが何人も探してたのに、誰にも見つからなかったんだろ? 普通の子供にできることじゃない。君には才能があるんだろう」
俺の言葉に、アンリは虚を突かれたように目を見開いた。
「才能……?」
「ああ。たぶん、君には狩りの才能があるんだと思う。気配を消して、音を消して、素早く動くのが得意なんだろ?」
「! な、なんで、分かるのよ……」
事実アンリには「狩猟者」というユニークスキルとそこから派生して身体強化が付いているのだけど、ここで鑑定を使ったからなんていうのはなんだか無粋だな。
「なんとなく、そう思っただけだよ。その才能を伸ばせば、君はすごい狩人になれる。弓や剣の扱いも、きっと上手くなる」
「ほ、本当……なの?」
「あぁ、間違いないよ」
嫉妬していた相手に、自分でも気づいていなかった才能を真っ直ぐに認められる。
その衝撃は大きかったようだ。アンリの目から、敵意が少しずつ消えていく。
「そっか……あんた、変なやつね」
「へへっ、そうかもな」
少しの沈黙の後、俺は切り札を切ることにした。
「ねえ、アンリ。俺たちもう友達だろ?仲良くなったしるしに、一つ僕の秘密を教えてあげるよ。その代わり、大人には誰にも言うなよ?」
「な、なな、仲良くなんて……でも、良いわよ。そこまで言うなら仲良くなってあげるし、秘密だって守ってあげるわ」
……?なぜかアンリの顔が少し赤い気がしたが、きっと泣きつかれて少し暑いのだろう。
特に気にせず、俺は右手をそっと掲げ、小声で呟く。
「小灯(ライト)」
俺の手のひらに、蛍のような小さな光が灯った。無詠唱スキルのおかげで詠唱はいらないのだけど、それっぽいから魔法の名前だけ口にしてみる。
「わぁ……きれい」
アンリは俺の手を離れふわふわと飛んでいく光の玉を目で追いかけている。
「これって……魔法?」
「ああ。少しだけ使えるんだ。二人だけの秘密な」
自分の秘密を打ち明けるのは、相手の心を開かせるための基本だ。
俺の光を見つめるアンリの瞳から、警戒心はすっかり消え失せていた。
「……分かったわ。秘密はちゃんと守るわよ。……それと、ごめんなさい」
「ん?」
「お父さんが、怒鳴り込んでいったでしょ?わたし、遠くの音もよく聞こえちゃうの……それから、私もあっちいけなんて言って……ごめんなさい」
こんなところにいても村長の声が拾えるなんて、狩猟者スキル優秀すぎないか?
それはさておき、素直に謝れるのは、彼女が根はいい子だという証拠だ。
俺は微笑んで、手を差し伸べた。
「うん、全然気にしてないよ。じゃあ、一緒に村長さんに謝りに行こう。もう心配かけさせちゃダメだろ?」
アンリは少しだけ躊躇った後、こくりと頷いて、俺の手を小さく握り返した。
二人で村長の家に着いた頃には、あたりはかなり暗くなっていた。
「アンリ!」
村長宅の前には村長はじめたくさんの人だかりができていた。その中には村長と父さんの姿もあった。
俺は父さんに手を降って無事を伝えた。
「ああ、アンリ!怪我はないか?」
「アンリ、ごめんなさい。本当にひどいことを言ったわ」
村長と夫人は涙交じりの声でアンリに抱きついている。
「パパ、ママ……心配掛けてごめんなさい」
しおらしく謝るアンリに村長は猫なで声で答えた。
「いいんだいいんだ、アンリは何も悪くない……すべてはロナルドのところの息子、そこのシリウスが悪いのだから」
そして村長は俺を睨みつけた。
……って、えぇ!?
「……パパ?」
…あれ?アンリさん雰囲気変わってますよ?
「どうしたんだ、アンリ?パパがこいつにガツンと言って……」
「シリウスは何も悪くないでしょ!私の友達なんだから、ひどいことしたらパパとはもうお話してあげないんだからね!」
「な、なっ…………」
アンリからのきつい一言に村長はフリーズした。
クスクスと周りの大人たちからも笑いが漏れる。
「さぁアンリ、おうちに帰ってご飯にしましょう。シリウスくん、今日はアンリのことありがとうね。これからも仲良くしてあげてね」
夫人は俺に微笑みかけたあと、アンリに何やら目配せしていた。
「シリウス、ありがとう」
アンリは改めてお礼を言うと、膝から崩れて固まった村長を尻目に夫人と家に入っていった。
集まっていた大人たちも散り散り、俺も父さんと帰ることにした。
「シリウス、お手柄だったな」
「へへっ、まぁね」
この日、俺はこの世界で初めて友達を得た。
それにしてもユニークスキル、羨ましいな。
突然家に怒鳴り込んできた村長に、俺たち家族は顔を見合わせるしかなかった。
怒りの形相でずかずかと土間に入ってきた村長は、父さんの胸ぐらを掴まんばかりの勢いだ。
「ま、待ってくれ村長! いったい何が……うちのシリウスが、何かしたのか?」
父さんが必死になだめるが、村長の怒りは収まらない。
「何かしたか、だと? ああ、したさ! あのガキのせいで……うちのアンリが、アンリがいなくなったんだ!」
アンリ。村長の一人娘で、俺と同じ五歳のはずだ。会ったことはないが。
そして、村長が語った内容は、こうだった。
俺の「神童」騒ぎは、当然村長の耳にも入っていた。
そして今日の昼過ぎ、村長の奥さんが、娘のアンリに向かって、つい口を滑らせてしまったらしい。
『うちの子も、シリウスくんみたいに才能があればいいのにねえ』
悪気のない、親なら誰もが抱くような、ささやかな願望。
だが、多感な五歳の少女にとって、それは何よりも残酷な言葉だった。
アンリは泣きながら家を飛び出し、それっきり戻ってこないという。
「村の男衆で手分けして探してるんだが、どこにもいねえ! 日が暮れちまう! 森にでも入ったらどうするんだ! これもこれも、全部お前のところの変なガキが目立つせいじゃないか!」
どう考えても理不尽な八つ当たりだ。
だが、原因の一端が俺にあるのも事実。
そして何より、このままでは俺が望むスローライフからますます遠ざかっていく。
この問題は、俺が解決するしかない。
「……父さん、村長さん。俺、探してくるよ」
「シリウス!? だが、お前だってまだ子供だぞ!」
「大丈夫。俺、鼻が利くんだ。アンリって子、きっと見つけるから」
俺はそう言って、両親の制止を振り切って家を飛び出した。
もちろん、鼻など利くものか。
頼るのは、日ごろの訓練の成果。つまり魔法だ。
(……探索(サーチ))
心の中で呟くと、脳内に村の簡易的なマップが広がり、そこにいる人々の位置が光点として表示される。
これは『グランオルタナティブ』では、主にアイテムやモンスターを探すための魔法だったが、対人にも応用が利く。
魔法適性が上がっていることで、浮かび上がるマップも随分とクリアになっている。
村人たちの光点が村中に散らばっている。だが、その中に一つだけ、奇妙な場所で静止している光点があった。
意外と近いな。あれは確か――馬小屋だ。地上から少し高い場所?……屋根裏か!
◇
馬小屋に入り、梯子を上ると、干し草の山の中にうずくまる小さな影があった。
俺が近づく気配に気づき、干し草の向こうから少女が顔を上げる。
栗色の髪に、少し吊り上がった勝ち気な瞳。
涙を拭ったあとだろうか、頬が少し泥で汚れていた。
(スキル「鑑定」)
ビンゴ、彼女がアンリで間違いないようだ。
「……なによ。あんた、誰?」
棘のある声だった。
「俺はシリウス。村長さんが心配してたから、探しに来たんだ、君がアンリだろ?」
「シリウス!?あんたが……ふん、余計なお世話よ! 別にあんたには関係ないんだから、とっととあっち行って!」
強がってはいるが、声が震えている。
俺は彼女の隣に、少し距離をあけて腰を下ろした。
「すごいな、君は」
「……はあ? なにがよ」
「隠れるのが、すごく上手い。大人たちが何人も探してたのに、誰にも見つからなかったんだろ? 普通の子供にできることじゃない。君には才能があるんだろう」
俺の言葉に、アンリは虚を突かれたように目を見開いた。
「才能……?」
「ああ。たぶん、君には狩りの才能があるんだと思う。気配を消して、音を消して、素早く動くのが得意なんだろ?」
「! な、なんで、分かるのよ……」
事実アンリには「狩猟者」というユニークスキルとそこから派生して身体強化が付いているのだけど、ここで鑑定を使ったからなんていうのはなんだか無粋だな。
「なんとなく、そう思っただけだよ。その才能を伸ばせば、君はすごい狩人になれる。弓や剣の扱いも、きっと上手くなる」
「ほ、本当……なの?」
「あぁ、間違いないよ」
嫉妬していた相手に、自分でも気づいていなかった才能を真っ直ぐに認められる。
その衝撃は大きかったようだ。アンリの目から、敵意が少しずつ消えていく。
「そっか……あんた、変なやつね」
「へへっ、そうかもな」
少しの沈黙の後、俺は切り札を切ることにした。
「ねえ、アンリ。俺たちもう友達だろ?仲良くなったしるしに、一つ僕の秘密を教えてあげるよ。その代わり、大人には誰にも言うなよ?」
「な、なな、仲良くなんて……でも、良いわよ。そこまで言うなら仲良くなってあげるし、秘密だって守ってあげるわ」
……?なぜかアンリの顔が少し赤い気がしたが、きっと泣きつかれて少し暑いのだろう。
特に気にせず、俺は右手をそっと掲げ、小声で呟く。
「小灯(ライト)」
俺の手のひらに、蛍のような小さな光が灯った。無詠唱スキルのおかげで詠唱はいらないのだけど、それっぽいから魔法の名前だけ口にしてみる。
「わぁ……きれい」
アンリは俺の手を離れふわふわと飛んでいく光の玉を目で追いかけている。
「これって……魔法?」
「ああ。少しだけ使えるんだ。二人だけの秘密な」
自分の秘密を打ち明けるのは、相手の心を開かせるための基本だ。
俺の光を見つめるアンリの瞳から、警戒心はすっかり消え失せていた。
「……分かったわ。秘密はちゃんと守るわよ。……それと、ごめんなさい」
「ん?」
「お父さんが、怒鳴り込んでいったでしょ?わたし、遠くの音もよく聞こえちゃうの……それから、私もあっちいけなんて言って……ごめんなさい」
こんなところにいても村長の声が拾えるなんて、狩猟者スキル優秀すぎないか?
それはさておき、素直に謝れるのは、彼女が根はいい子だという証拠だ。
俺は微笑んで、手を差し伸べた。
「うん、全然気にしてないよ。じゃあ、一緒に村長さんに謝りに行こう。もう心配かけさせちゃダメだろ?」
アンリは少しだけ躊躇った後、こくりと頷いて、俺の手を小さく握り返した。
二人で村長の家に着いた頃には、あたりはかなり暗くなっていた。
「アンリ!」
村長宅の前には村長はじめたくさんの人だかりができていた。その中には村長と父さんの姿もあった。
俺は父さんに手を降って無事を伝えた。
「ああ、アンリ!怪我はないか?」
「アンリ、ごめんなさい。本当にひどいことを言ったわ」
村長と夫人は涙交じりの声でアンリに抱きついている。
「パパ、ママ……心配掛けてごめんなさい」
しおらしく謝るアンリに村長は猫なで声で答えた。
「いいんだいいんだ、アンリは何も悪くない……すべてはロナルドのところの息子、そこのシリウスが悪いのだから」
そして村長は俺を睨みつけた。
……って、えぇ!?
「……パパ?」
…あれ?アンリさん雰囲気変わってますよ?
「どうしたんだ、アンリ?パパがこいつにガツンと言って……」
「シリウスは何も悪くないでしょ!私の友達なんだから、ひどいことしたらパパとはもうお話してあげないんだからね!」
「な、なっ…………」
アンリからのきつい一言に村長はフリーズした。
クスクスと周りの大人たちからも笑いが漏れる。
「さぁアンリ、おうちに帰ってご飯にしましょう。シリウスくん、今日はアンリのことありがとうね。これからも仲良くしてあげてね」
夫人は俺に微笑みかけたあと、アンリに何やら目配せしていた。
「シリウス、ありがとう」
アンリは改めてお礼を言うと、膝から崩れて固まった村長を尻目に夫人と家に入っていった。
集まっていた大人たちも散り散り、俺も父さんと帰ることにした。
「シリウス、お手柄だったな」
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