手折られる花

しりうすさん〈しりかぴ工房〉

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第46話 水曜日の恋人⑩ ヤってる最中だけど眠くてしょうがない♥

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(ねむ……、眠い…。)

ヤりながらというか、ヤられながら眠くなるのはどうかと思うが眠い。



春近づく暖かい三月の午後、授業をサボって生徒会室でセックスに勤しむのは生徒会長の俺こと結城友也と、水曜日の恋人兼生徒会書記の三田遼太だ。

昼休みからモメにモメまくって五時限目をサボって何故かセックスをする流れになっている。

俺は先ほど射精した、昨日も遼太と生徒会室でセックスしたし射精もしている、別に毎日シたいワケでもないのだか、こういう流れになってしまったのだから仕方がない。

カーテンを閉めているとはいえ明るい室内、床に仰向けで寝転がされ開かされるままに開いた俺の脚の間に割り込んでいるのは遼太、もう結構な時間、俺の穴に自分のモノを擦り付けているのに全然イかない。

俺は俺で先ほど壁に手をついて立ったまま後ろからするとかいうプレイで派手にイってしまった、そんなワケで興奮が収まっている、でも遼太はイっていないからセックスに付き合っている。

抽挿でガシガシと揺さぶられる俺の体は若干脱力気味、別に気持ち良くないワケでもないのだが射精したのと日差しがポカポカ暖かくて眠い。


ねむ……、眠い…。


ヤりながらというか、ヤられながら眠くなるのはどうかと思うが眠い。

眠くてクラクラして来た、遼太、早くイかないかな?

このグダついた態度が遼太の射精を遅らせているのだろうか?

眠くて閉じ気味になっている目で現状を客観視してみると、外されるだけ外したワイシャツのボタンの中からは膨らんでいないけど胸は丸出しだし、脚もよく分からないくらい開いているし、最近は親にも見せたことない股間も微妙に勃ってるし、穴だってグチョグチョ音を出しているし、普通にエロいと思うのだが?


普通?普通が悪いのか?

もっと努力義務が必要とか?

遼太を強烈にムラっとさせるには?


眠くてクラクラする頭からは良い答えが出て来ない、ヤられながらも眠い、寝落ちしそう、遼太よ勝手に頑張ってくれ。

限界で目を閉じそうな俺に抽挿を止めた遼太が覆いかぶさり鼻先近くに顔を寄せて聞いてきた。


「眠い?、友也は眠い?」

「…眠くない、起きてる。」

「キモチいい?」

「うん、キモチいい…」

「ホントか?」

「うん、本当…」


覆いかぶさって聞いて来るから密着度が高くて暖かい、穴に挿入したまま聞いて来るのはどうかと思うけど、別に悪くない。

ああ、でも「眠そうでカワイイ!」とか言って顔をベロベロ舐めて来るのは余計だな、なんかウザイ、眠い、寝させてくれ。

俺にウザ絡みをしてくる遼太、ヤる気がなくなったんなら穴から抜けよ。

垂れた目を細めてご機嫌な様子の遼太に言った。


「やっぱ眠い、ゴメン、寝ていいか…。」

「寝てていいぞ、俺、こういうの好き!」


セックスの最中に相手に眠られるのが好き?

遼太は簡単にイかない体質だから、疲れた相手が途中で眠っちゃうコトもあったのかもしれない。


その相手は誰なのだろう?女の子?可愛かった?


「寝てていい」と了解を貰い意識が遠のく俺、体の力が抜ける…。





――数時間後――



「はぁっ!!」

目が覚めて飛び起きた。

眠るとグッスリ眠ってしまう体質の俺、学校なのに気持ち良く寝てしまった。

慌てて辺りを確認する、最後の記憶では半裸だったのに適当に服を着せられている、ブランケットのように掛けられている俺のダッフルコート、カーテンから漏れる日差しがやわらかい、壁の時計を見ると四時を過ぎている。


六時限目に出た記憶が無い、サボって生徒会室で寝ていた?


遼太、遼太は?と探すと俺の横でスクールバックを枕に気持ちよさそうに眠っていた。

気持ちよさそうだから起こすのを躊躇ったが揺さぶった。


「起きろ、遼太っ、起きろよ!」

「ん…、何?」

「何じゃない、俺を寝たままにするな、叩いてでもいいから起こせよ、六時限目もサボっちゃったじゃないかっ!」

「一応は起こしたし、先生にもテキトーに友也が調子悪いから帰るって言っておいたからダイジョウブ…。」

「全然っ、大丈夫じゃないっ!」


ギャンギャン吠える俺に「うるさい、面倒くさいな」とダルそうな顔をする遼太、よくよく考えれば勝手に眠ったのは俺なのに、寝起きだからか感情が走っている、遼太に八つ当たりをしている。

少し反省し大人しくなった俺に、遼太が大あくびをしながら「もうちょっと寝よう」と言うけど、このまま眠ったら深夜になってしまう、掴まれた手首を振り払ってネクタイを締め直していると思い出してしまった。


コイツ、俺が寝た後に勝手にイってくれたのかな?


気絶したワケではないが記憶が無い、スクールバックに緩く波打つ茶髪を乗せて目を閉じている遼太に聞いて見た。


「遼太、出した?」

「ん?何を?」

「イったのかと聞いている。」

「おう、めっちゃ出た。」

「そう…。」


本当か?寝ているヤツを相手に?

その寝ているヤツと言うのが俺なのだが、記憶が無い、いくらなんでもヤっている相手がイクとか出している瞬間は目が覚めるはずだよな?


嘘をつかれているか、気を遣われている?


遼太には、ちゃんと射精して貰わないと困る。

モテる遼太が、すぐ怒って優しくも無い俺と付き合う意味なんてセックスしかない。

関りが途切れないように好きにさせているつもりだが結果出ないと落ち込む、俺が男だからか、可愛くないからか。

俺は高校を卒業したら東京の大学に進学する予定、それまでには一年もある、一年もあるのに今さら独りに戻って過ごすのは辛い。


キチンと役立って必要とされなければいけない。


俺の横でゴロゴロとデカい猫の様に寝ている遼太、時間はまだある、今から起こしてセックスのやり直しをするかと締めたネクタイを緩めて声を掛けようとした時、遼太の目が開き思いついた様に言った。


「日曜日さ、映画行こうよ。」



…映画?、デートっぽい?

今さらデートなど必要ない気もする。


返事を渋っている俺に何度も「行こう」と誘うからOKした。
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