102 / 128
第99話 不品行な勇者
しおりを挟む
わたしとアオイ、ミズホ、そして親衛隊は『ゲート』の魔法陣を使って、バルゾラ大陸の『JOKER剣魔国』首都にある、魔王軍本部基地へと帰還してきた。ちなみに捕虜のうち若干名だけ、いっしょにバルゾラ大陸へと連れ帰っている。具体的に言うと2名。
片方は、敵精鋭部隊の指揮官であった『カンザ・アド王国』第2騎士団第5中隊中隊長、騎士ゲイルズ・フォロンバーグだ。彼は精鋭部隊の6割強から7割弱が我々に討たれた時点で、手向かいをやめて自ら降伏を申し出て来た。正直、これは予想外であったりする。
コンザウ大陸では、『リューム・ナアド神聖国』が総本山である「神教」が信じられている。他の宗教は、まさしく奇跡的だとは思うが、存在していない。まあ内部で幾つかの宗派に分かれてたりはするんだけれどね。その「神教」では、魔物に対して降伏したり、魔物との融和を考えただけで、地獄落ちになる大罪だと説いているんだ。
だから、これまでコンザウ大陸南岸諸国を叩き潰して来たけれど、逃げる敵は多かったが降伏してきた相手はいなかったんだよね。降伏勧告はときどきやったけど、諦めてやらなくなった。
でも騎士ゲイルズはこっちが降伏勧告をしてもいないのに、手向かいをやめた。配下も大人しく降伏したんだ。だから戦闘後に彼の話を聞いて見た。正直、驚いたね。
彼の母国『カンザ・アド王国』は、『リューム・ナアド神聖国』陣営から離反したいらしい。そしてその事を極秘裏に魔王たるわたしに伝える為、降伏してきたそうだ。ちなみに勇者タケルと共に奇襲してきた精鋭部隊だけど、あれは各国軍の精鋭の混成だそうで、討たれたのはほとんど他国の兵士らしい。
と言うか、精鋭部隊は勇者タケルが形式上は指揮官であったらしいね。でもアレに軍の指揮ができるわけはない。実際の指揮は、彼と『リューム・ナアド神聖国』の将が執っていたそうだ。もう1人の将に気付かれずに、直属の部下の損害を抑え、もう1人の将が討たれた時点で降伏するのはえらく骨が折れたらしい。
そんなわけで、騎士ゲイルズは改めて詳しい話を聞くために、バルゾラ大陸へ連れ帰ったんだよね。
「そして、もう1人、かあ……。」
「魔王様?」
「ああ、アオイ。バルゾラ大陸まで連れ帰った捕虜の事でさ。今、病室に閉じ込めてある方の奴。」
「ああ、あの子供っぽい勇者……。」
そう、もう1人は勇者タケル・アカギだ。彼は両手を失った状態で、気絶したままこのバルゾラ大陸本部基地へ運ばれた。今、ミズホが見張りに就いているが……。
「こっちの書類仕事も一段落したし、様子を見に行ってみるとしようか。」
「了解。」
わたしとアオイは、司令室のホワイトボードに行き先を書き込むと、敬礼して来る文官6名に答礼を返してその場を後にした。
ここは魔王軍……『JOKER剣魔国』軍本部基地の中にある、軍病院。その中でも、犯罪者や危険人物などの傷病者を収容しておくための病室だ。廊下を歩くと警備の兵たちが敬礼を送って来るので、わたしとアオイ、そして護衛に来た親衛隊員の戦闘ドロイドたちは、答礼を返す。
そして問題の、勇者タケルが軟禁されている病室の前までやって来た。数体の戦闘ドロイドと共にその場を見張っていたミズホが、こちらに敬礼を送って来た。わたしたちは答礼を返し、彼女に話しかける。
「ご苦労様、ミズホ。どんな様子だい?」
「まだ目を覚ましません。ときどきうなされてますけど。」
右手で取り出した通話水晶の映像を見ながら、ミズホは答える。この区画の病室には、監視カメラ代わりに通話水晶の端末が仕掛けてあるのだ。こちらからの映像は向こうには伝わらない、一方通行タイプのやつが。
『う、うう……。腕が、俺の……。腕が痛いよ……』
「また、うなされてます」
「術や魔法で起こしてやった方が、親切かな?」
『あ、あ、ああ……。たすけて……。死にたくない……』
ミズホの持つ通話水晶の映像を、わたしも覗き込む。点滴を打たれてベッドで眠っている勇者タケルは、いやいやをする様に首を左右に振って、汗だくでうわ言を垂れ流していた。
『いやだ、帰る、帰るんだ。死にたくない、死にたくない! 死にたくない!! うわあああぁぁぁ!?』
「「「あ、起きた」」」
『ああ、はぁっ、はぁっ。あ、ああ、夢か。ははは、夢だ、全部夢なんだ! え、あ、ああっ!? お、俺の両手……!? ゆ、夢じゃなかった!? お、俺の、俺の両腕が……。
うっく、ひぐ、ふぇ……。うええぇぇん……。ふぐぅえええぇぇぇん……』
映像の中の勇者タケルは、顔をぐしゃぐしゃにして、泣き出してしまった。やれやれ、いかに傲慢で物知らずとは言え、ちょっといじめ過ぎた気がしないでも無い。
わたしたちは、勇者タケルの病室へと入って行った。
「具合はどうかね? 勇者タケル」
「うぐぇええぇぇん……えぐ!? ひ、ま、ま、魔王!? ひ、ひいいぃぃっ!? 親衛隊の副長!? お、俺を殺す気!? い、いやだ、殺さないで! 殺さないでぇ!!」
ぱぁん!!
取り乱した勇者タケルの頬を、ミズホが張った。
「ひぅっ!?」
「殺すなら、寝てる間に殺してるわ。魔王様のお話を聞きなさい」
「は、はいっ!」
やれやれ、これで話をする準備ができたかな? わたしは『取り寄せ』の術法で自分用の椅子を虚空から取り出すと、それに座った。
「さて、勇者タケル・アカギ。お前は我々の捕虜になっている。解るな?」
「あ、う、うん……」
「素直にしていれば、我々はお前を殺すつもりはない。だが、だからと言って殺さぬ理由も無いことを、肝に銘じて置け」
勇者タケルは、一瞬頬を引き攣らせると、ぶんぶんと顔を縦に振った。
「さて、勇者タケル……。我々は、一応ながらお前の事を調査させた。……酷いもんだな?」
「え、な、何が……」
「文字通りだ。『リューム・ナアド神聖国』に召喚されて、勇者として英雄になれると舞い上がって、酒池肉林を地で行く贅沢をしていた様だな。『リューム・ナアド神聖国』に与えられるがままに。
飲み食いだけでなく、召使いや何やらの女官とか、あとは街を歩いて好みの娘がいたら、手を出したらしいな?その事については、わたしだけでなく親衛隊長や副長も、不快の念を抱いておる」
わたしの言葉に、勇者タケルは今度こそはっきりと頬を引き攣らせた。
「な、だ、あ、あれは」
「良いか? いかに怨敵『リューム・ナアド神聖国』の国民とは言え、我は下々の者にまで殺戮の手を伸ばすつもりは、更々無い。上層部や兵員以外の困窮する下層の民は、いずれ我が民となる庇護対象だ。
お前が贅沢した事そのものを責めるつもりは、さほど無い。だがな、少しは遠慮する心を持ってはおらなんだか?『リューム・ナアド神聖国』は魔王対策をお題目に、民に重税を課しておる。その過半は、魔王対策ではなく上層部が贅沢をするために、浪費されておるがな。
お前が無造作に食い散らかし、食べ飽きたらゴミ箱に投げ捨てていたのは、民の血税だ」
わたしは語気を強める。
「知らなんだか? 街に出る事もあったのだろう? 民の暮らしがいかにも貧しそうな事に気付けなかったか? それが全て、魔王のせいだと言われ、それを丸のまま鵜呑みにしていなかったか? 可愛い女の娘を自分の寝所に引っ張り込む事だけ、考えていたのか? 寝所で、その娘が妙に痩せていたのに気付かなかったのか?」
「あ、う、あ……」
「そのくせ、召喚時に与えられた能力に頼りっきりで、訓練はなおざり。まったくサボっていたわけでも無い様だが、基礎をないがしろにして派手な技ばかり覚えようとする。……肝心の勇者としても、お前は中途半端だな」
とりあえず勇者タケルを、ぐうの音も出ないほどに言葉で叩き潰した。まあ、子供だからって許される我儘の範囲を越えてるからなあ。まあだけど、これでも被害者である側面はあるからな。
さて、この後はどうするかね……。
片方は、敵精鋭部隊の指揮官であった『カンザ・アド王国』第2騎士団第5中隊中隊長、騎士ゲイルズ・フォロンバーグだ。彼は精鋭部隊の6割強から7割弱が我々に討たれた時点で、手向かいをやめて自ら降伏を申し出て来た。正直、これは予想外であったりする。
コンザウ大陸では、『リューム・ナアド神聖国』が総本山である「神教」が信じられている。他の宗教は、まさしく奇跡的だとは思うが、存在していない。まあ内部で幾つかの宗派に分かれてたりはするんだけれどね。その「神教」では、魔物に対して降伏したり、魔物との融和を考えただけで、地獄落ちになる大罪だと説いているんだ。
だから、これまでコンザウ大陸南岸諸国を叩き潰して来たけれど、逃げる敵は多かったが降伏してきた相手はいなかったんだよね。降伏勧告はときどきやったけど、諦めてやらなくなった。
でも騎士ゲイルズはこっちが降伏勧告をしてもいないのに、手向かいをやめた。配下も大人しく降伏したんだ。だから戦闘後に彼の話を聞いて見た。正直、驚いたね。
彼の母国『カンザ・アド王国』は、『リューム・ナアド神聖国』陣営から離反したいらしい。そしてその事を極秘裏に魔王たるわたしに伝える為、降伏してきたそうだ。ちなみに勇者タケルと共に奇襲してきた精鋭部隊だけど、あれは各国軍の精鋭の混成だそうで、討たれたのはほとんど他国の兵士らしい。
と言うか、精鋭部隊は勇者タケルが形式上は指揮官であったらしいね。でもアレに軍の指揮ができるわけはない。実際の指揮は、彼と『リューム・ナアド神聖国』の将が執っていたそうだ。もう1人の将に気付かれずに、直属の部下の損害を抑え、もう1人の将が討たれた時点で降伏するのはえらく骨が折れたらしい。
そんなわけで、騎士ゲイルズは改めて詳しい話を聞くために、バルゾラ大陸へ連れ帰ったんだよね。
「そして、もう1人、かあ……。」
「魔王様?」
「ああ、アオイ。バルゾラ大陸まで連れ帰った捕虜の事でさ。今、病室に閉じ込めてある方の奴。」
「ああ、あの子供っぽい勇者……。」
そう、もう1人は勇者タケル・アカギだ。彼は両手を失った状態で、気絶したままこのバルゾラ大陸本部基地へ運ばれた。今、ミズホが見張りに就いているが……。
「こっちの書類仕事も一段落したし、様子を見に行ってみるとしようか。」
「了解。」
わたしとアオイは、司令室のホワイトボードに行き先を書き込むと、敬礼して来る文官6名に答礼を返してその場を後にした。
ここは魔王軍……『JOKER剣魔国』軍本部基地の中にある、軍病院。その中でも、犯罪者や危険人物などの傷病者を収容しておくための病室だ。廊下を歩くと警備の兵たちが敬礼を送って来るので、わたしとアオイ、そして護衛に来た親衛隊員の戦闘ドロイドたちは、答礼を返す。
そして問題の、勇者タケルが軟禁されている病室の前までやって来た。数体の戦闘ドロイドと共にその場を見張っていたミズホが、こちらに敬礼を送って来た。わたしたちは答礼を返し、彼女に話しかける。
「ご苦労様、ミズホ。どんな様子だい?」
「まだ目を覚ましません。ときどきうなされてますけど。」
右手で取り出した通話水晶の映像を見ながら、ミズホは答える。この区画の病室には、監視カメラ代わりに通話水晶の端末が仕掛けてあるのだ。こちらからの映像は向こうには伝わらない、一方通行タイプのやつが。
『う、うう……。腕が、俺の……。腕が痛いよ……』
「また、うなされてます」
「術や魔法で起こしてやった方が、親切かな?」
『あ、あ、ああ……。たすけて……。死にたくない……』
ミズホの持つ通話水晶の映像を、わたしも覗き込む。点滴を打たれてベッドで眠っている勇者タケルは、いやいやをする様に首を左右に振って、汗だくでうわ言を垂れ流していた。
『いやだ、帰る、帰るんだ。死にたくない、死にたくない! 死にたくない!! うわあああぁぁぁ!?』
「「「あ、起きた」」」
『ああ、はぁっ、はぁっ。あ、ああ、夢か。ははは、夢だ、全部夢なんだ! え、あ、ああっ!? お、俺の両手……!? ゆ、夢じゃなかった!? お、俺の、俺の両腕が……。
うっく、ひぐ、ふぇ……。うええぇぇん……。ふぐぅえええぇぇぇん……』
映像の中の勇者タケルは、顔をぐしゃぐしゃにして、泣き出してしまった。やれやれ、いかに傲慢で物知らずとは言え、ちょっといじめ過ぎた気がしないでも無い。
わたしたちは、勇者タケルの病室へと入って行った。
「具合はどうかね? 勇者タケル」
「うぐぇええぇぇん……えぐ!? ひ、ま、ま、魔王!? ひ、ひいいぃぃっ!? 親衛隊の副長!? お、俺を殺す気!? い、いやだ、殺さないで! 殺さないでぇ!!」
ぱぁん!!
取り乱した勇者タケルの頬を、ミズホが張った。
「ひぅっ!?」
「殺すなら、寝てる間に殺してるわ。魔王様のお話を聞きなさい」
「は、はいっ!」
やれやれ、これで話をする準備ができたかな? わたしは『取り寄せ』の術法で自分用の椅子を虚空から取り出すと、それに座った。
「さて、勇者タケル・アカギ。お前は我々の捕虜になっている。解るな?」
「あ、う、うん……」
「素直にしていれば、我々はお前を殺すつもりはない。だが、だからと言って殺さぬ理由も無いことを、肝に銘じて置け」
勇者タケルは、一瞬頬を引き攣らせると、ぶんぶんと顔を縦に振った。
「さて、勇者タケル……。我々は、一応ながらお前の事を調査させた。……酷いもんだな?」
「え、な、何が……」
「文字通りだ。『リューム・ナアド神聖国』に召喚されて、勇者として英雄になれると舞い上がって、酒池肉林を地で行く贅沢をしていた様だな。『リューム・ナアド神聖国』に与えられるがままに。
飲み食いだけでなく、召使いや何やらの女官とか、あとは街を歩いて好みの娘がいたら、手を出したらしいな?その事については、わたしだけでなく親衛隊長や副長も、不快の念を抱いておる」
わたしの言葉に、勇者タケルは今度こそはっきりと頬を引き攣らせた。
「な、だ、あ、あれは」
「良いか? いかに怨敵『リューム・ナアド神聖国』の国民とは言え、我は下々の者にまで殺戮の手を伸ばすつもりは、更々無い。上層部や兵員以外の困窮する下層の民は、いずれ我が民となる庇護対象だ。
お前が贅沢した事そのものを責めるつもりは、さほど無い。だがな、少しは遠慮する心を持ってはおらなんだか?『リューム・ナアド神聖国』は魔王対策をお題目に、民に重税を課しておる。その過半は、魔王対策ではなく上層部が贅沢をするために、浪費されておるがな。
お前が無造作に食い散らかし、食べ飽きたらゴミ箱に投げ捨てていたのは、民の血税だ」
わたしは語気を強める。
「知らなんだか? 街に出る事もあったのだろう? 民の暮らしがいかにも貧しそうな事に気付けなかったか? それが全て、魔王のせいだと言われ、それを丸のまま鵜呑みにしていなかったか? 可愛い女の娘を自分の寝所に引っ張り込む事だけ、考えていたのか? 寝所で、その娘が妙に痩せていたのに気付かなかったのか?」
「あ、う、あ……」
「そのくせ、召喚時に与えられた能力に頼りっきりで、訓練はなおざり。まったくサボっていたわけでも無い様だが、基礎をないがしろにして派手な技ばかり覚えようとする。……肝心の勇者としても、お前は中途半端だな」
とりあえず勇者タケルを、ぐうの音も出ないほどに言葉で叩き潰した。まあ、子供だからって許される我儘の範囲を越えてるからなあ。まあだけど、これでも被害者である側面はあるからな。
さて、この後はどうするかね……。
0
あなたにおすすめの小説
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜
沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。
数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
チート魔力を持ったせいで世界を束ねる管理者に目を付けられたが、巻き込まれたくないので金稼ぎします
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる