160 / 212
第4章<光と影の激突>編
159話「星と、神」
しおりを挟む
見ていた、ただ見ていた、ずっと、ただひたすら、見ているだけだった。
この地球が生まれた瞬間から、果てしなく広がる氷の塊が太陽の熱で溶け海と化し、溶けた氷塊の中から大地が現れ、大地と海双方で生命が育まれ、大地の生態系と海の生態系が成されていく、果てしなく長いプロセスを、ずっと見続けた。
古代の生物の大半が隕石とそれによる気候変動によって滅び、生き残った生物が進化の果てに「人類」となった。
人は「心」と「知性」を持っていた。
他の生物は持ちえなかった不思議なものだ。
人は自分達に心と知恵を預けた存在しない存在を夢想し、それに「神」と名付けた。
僕達はその様を見てこう思ったんだ……
「僕達が神になってやろう」と。
僕は自分の力を自覚し、それによって「願いを叶える黒い花」を生み出した。
それを人の手に渡らせ、人々がどのような事をするのか観察し続けた。
俺の手によって生み出した黒い花で人々は巨万の富を、不死身の身体を、最強の力を、あらゆるものを手に入れた。
そして、それによって世界各地で戦争が始まった。
1度黒い花が咲いたら最後、人々はそれを求めて奪い合いと殺し合いを続けた……願いを叶える最後の一人になるまで。
私の目に映る人間というのはどうしようもなく哀れで、醜くて、愛おしくて、愛おしくて、愛おしくて、楽しい、楽しい、楽しい……。
やがて僕は人間というおもちゃでより楽しむ為の計画を考えた。
人類育成ゲーム……人間をより高次の存在に進化させるゲームだ。
その為に俺は鬼人族と異世界を生み出したのだ。
あとは「マスターピース」の誕生を待つのみ……私はその時をずっと待ち続け、そしてついに「彼」が生まれた。
彼はこの世界の「特異点」とも呼べる存在であり、それの誕生は僕によるものではなく人間と鬼人の配合による自然発生するのを待った。
そっちの方が誕生した時の楽しさが増すからだ。
人類史で数えると2005年……その時全てが揃った。
ここから始めるんだ……僕と俺と私と計画を……世界統合計画を……!
◇
狂死郎の元に闇のティアマトとシャナの2人が歩み寄り、3人のガイ・アステラが揃ってしまった。
狂死郎は良太郎の記憶干渉の力の半分を奪い取り手中に収めている。
彼らの言う「世界を繋ぐ扉」というものは一体どのようにして生み出すものなのか……鬼人の本能とマリーネは身構えていた。
「ど、どうするのよ!?」
「こうなったら無理やりにでも――」
鬼人の本能が動こうとしたその時、狂死郎が手を彼らに向けて影の鞭を操り、鬼人の本能とマリーネを拘束した。
「きゃっ!?」
「くそっ……!!」
「しばらくじっとしているんだね。さぁやろう……俺、私、世界を繋ぐ扉を開くんだ。俺、魂のストックは充分か?」
「あぁ、魂の数しめて1000個。1000体のモンスターを生み出せる。楽しみだぜ……これが一気に解き放たれるんだから。」
掌から光の球の集合体を出現させる闇のティアマト。
「私が秘密裏に作ってたゴーレム集団もいるわ。カワイイ子達だから大事に使いましょうね。」
シャナが空を裂くように手をふりかぶると、空に裂け目が現れ、その奥から無数のゴーレムが瞳を覗かせる。
彼らの準備は万全といった様子だ。
「やめなさい!!貴方達……リョータロー君の世界を……!!」
「無理だね!もう僕達は止められないよ!?」
「そうだ。2000年の時間をかけた計画を止める訳ないだろ?」
「ごめんねマリーネちゃん?」
「そもそも、人類を進化させてどうしたいのよ!進化の先に何があるって言うのよ!」
必死の形相でうったえるマリーネ。
それを聞いた3人は互いを見合った後、こう答える。
「人類を進化させたら……」
「その先は色々思いつくわよね?」
「例えば……また新たな人類を生み出して2つの人類に戦争をさせるとかさ!ハハハハハ!!」
「何よ、それ……!!」
「ガイ・アステラ……!!」
子供のような無邪気な笑みを浮かべ楽しそうにする3人に、マリーネと鬼人の本能は苦い表情を浮かべる。
「じゃあちゃちゃっとやっちゃおうか!」
「そうだねぇ!地上の様子は見てたぞ。俺達が1つになれば僕の中の記憶干渉の異能は強化される。そうだろ?」
「ええ。この肉体ともサヨナラね。まぁ未練なんてちっとも無いけど!」
意を決した3人は互いに手を取り、元の姿になろうと……
ギュンッ!!
その時、貫通魔術がシャナの頬を掠めそこから出血した。
一体何事かと思った3人、それとマリーネと鬼人の本能がそちらに振り向くと……
「させねぇよ。ガイ・アステラ……!!」
3人のガイ・アステラに人差し指を拳銃のように向けるその女性はイブだった。
イブは先程の怪我をなんとか完全に治癒し、ここまでたどり着いたのだ。
「イブか……無駄だよ!僕の計画はもう止められはしないさ。」
「動いたらお前の身体を穿つ……!」
イブはガイ・アステラに殺気を向け、指先を目標に向ける。
先程のシャナとの戦いで使った奥の手、羅刹・穿貫戟を放ち、それによってガイ・アステラを確実に倒すつもりだ。
「お前達の目的は概ね見当がついてる。闇のティアマトの中にいたガイ・アステラよ。お前が異空間でチラつかせていた情報を頼りにな。」
「世界統合計画の内容をイブに話したのか?俺。」
「いやいや、ちょっと暇だったから少しぐらいなら、って匂わせただけだぜ?そんな事もあったなぁ。」
狂死郎にそんな事もあったなぁと思い出しながらそう返す闇のティアマト。
「もう、それで計画に支障をきたしてたらどうしてたのよ!私ちょっとヒヤヒヤしたじゃない!」
「大丈夫大丈夫!どうせアイツらなんかに何もできやしないんだから!」
「全く……こうして僕が良太郎クンの力を収めた状態で3人揃う事ができたから良かったものを……。」
「まぁそういう事だしさぁ、別にいいだろ?」
「調子いいんだから~。」
イブを無視して3人でそう言い合うガイ・アステラ達。
それを見かねたイブは牽制として通常の穿貫戟を3人のガイ・アステラに放とうとするが……
「お師匠様!!」
「ッ……!!」
マリーネの呼ぶ声で後ろから自分を襲おうとしていたゴーレム、グレイバスターに気づき、イブは即座にグレイバスターに穿貫戟を放つ。
ドゴォッ!!
グレイバスターは胸に大穴を開けられその場に倒れた。
イブはさらに追撃が来ることを警戒するが、次に彼女を襲ってきたのは彼女自身の足元からで……
ズズズズ……
「……!!」
「君もマリーネや良太郎クンみたいにちょっとじっとしててね。今いい所なんだから、さ。」
自身の足元の影が足に纏わりつき拘束されてしまったイブに狂死郎は子供のように無邪気な笑みを浮かべる。
「また邪魔されない為に始めちゃいましょう!」
「そうだな。これ以上邪魔者が来たら面倒だし。」
「あぁ。俺、私、さぁ僕の中に……」
狂死郎が右手を闇のティアマト、左手をシャナに差し出すと、2人は彼の手を強く握りしめる。
アァァァァァァァァ……
すると、不気味な音を立てながら闇のティアマトとシャナの身体から発せられたエネルギーが狂死郎の身体へと吸い込まれていく。
「3人のガイ・アステラが1つに……!」
「っ……!」
「クソッ……。」
鬼人の本能、マリーネ、イブはそれをただ見ている事しかできなかった。
そして、闇のティアマトとシャナの肉体から全てのエネルギーが、いや、分裂していたガイ・アステラの2つの魂が元の魂と1つになり、魂の抜けた抜け殻となった2つの肉体は人形のようにバタンと地面に倒れる。
「ふぅ……これで僕は完全体となった。俺の中の記憶干渉の力はこれで心置き無く使えるはずだ。これから私は……世界を繋ぐ扉を開く!!フフフ……ハハハハハハハハハハ!!」
自分の目的が達成する事を確信したガイ・アステラは右手を天高く掲げ、両目を見開き、高らかに笑う。
バッ!
かと思った次の瞬間、高く掲げた右手を胸に当て、意識を集中させる。
「記憶干渉の異能は……よし、万全だ!問題なく使える!」
「やめろぉーッ!!」
ガイ・アステラに向けて必死に叫ぶ鬼人の本能だが、その声は彼には届かず……
「2つの世界を繋ぐ扉よ……開けぇぇぇ!!」
ガイ・アステラはこの世界そのものの記憶に干渉し、自らの求める新たな記憶を刻んだ。
「2つの世界は扉によって1つになる」という記憶を……。
この地球が生まれた瞬間から、果てしなく広がる氷の塊が太陽の熱で溶け海と化し、溶けた氷塊の中から大地が現れ、大地と海双方で生命が育まれ、大地の生態系と海の生態系が成されていく、果てしなく長いプロセスを、ずっと見続けた。
古代の生物の大半が隕石とそれによる気候変動によって滅び、生き残った生物が進化の果てに「人類」となった。
人は「心」と「知性」を持っていた。
他の生物は持ちえなかった不思議なものだ。
人は自分達に心と知恵を預けた存在しない存在を夢想し、それに「神」と名付けた。
僕達はその様を見てこう思ったんだ……
「僕達が神になってやろう」と。
僕は自分の力を自覚し、それによって「願いを叶える黒い花」を生み出した。
それを人の手に渡らせ、人々がどのような事をするのか観察し続けた。
俺の手によって生み出した黒い花で人々は巨万の富を、不死身の身体を、最強の力を、あらゆるものを手に入れた。
そして、それによって世界各地で戦争が始まった。
1度黒い花が咲いたら最後、人々はそれを求めて奪い合いと殺し合いを続けた……願いを叶える最後の一人になるまで。
私の目に映る人間というのはどうしようもなく哀れで、醜くて、愛おしくて、愛おしくて、愛おしくて、楽しい、楽しい、楽しい……。
やがて僕は人間というおもちゃでより楽しむ為の計画を考えた。
人類育成ゲーム……人間をより高次の存在に進化させるゲームだ。
その為に俺は鬼人族と異世界を生み出したのだ。
あとは「マスターピース」の誕生を待つのみ……私はその時をずっと待ち続け、そしてついに「彼」が生まれた。
彼はこの世界の「特異点」とも呼べる存在であり、それの誕生は僕によるものではなく人間と鬼人の配合による自然発生するのを待った。
そっちの方が誕生した時の楽しさが増すからだ。
人類史で数えると2005年……その時全てが揃った。
ここから始めるんだ……僕と俺と私と計画を……世界統合計画を……!
◇
狂死郎の元に闇のティアマトとシャナの2人が歩み寄り、3人のガイ・アステラが揃ってしまった。
狂死郎は良太郎の記憶干渉の力の半分を奪い取り手中に収めている。
彼らの言う「世界を繋ぐ扉」というものは一体どのようにして生み出すものなのか……鬼人の本能とマリーネは身構えていた。
「ど、どうするのよ!?」
「こうなったら無理やりにでも――」
鬼人の本能が動こうとしたその時、狂死郎が手を彼らに向けて影の鞭を操り、鬼人の本能とマリーネを拘束した。
「きゃっ!?」
「くそっ……!!」
「しばらくじっとしているんだね。さぁやろう……俺、私、世界を繋ぐ扉を開くんだ。俺、魂のストックは充分か?」
「あぁ、魂の数しめて1000個。1000体のモンスターを生み出せる。楽しみだぜ……これが一気に解き放たれるんだから。」
掌から光の球の集合体を出現させる闇のティアマト。
「私が秘密裏に作ってたゴーレム集団もいるわ。カワイイ子達だから大事に使いましょうね。」
シャナが空を裂くように手をふりかぶると、空に裂け目が現れ、その奥から無数のゴーレムが瞳を覗かせる。
彼らの準備は万全といった様子だ。
「やめなさい!!貴方達……リョータロー君の世界を……!!」
「無理だね!もう僕達は止められないよ!?」
「そうだ。2000年の時間をかけた計画を止める訳ないだろ?」
「ごめんねマリーネちゃん?」
「そもそも、人類を進化させてどうしたいのよ!進化の先に何があるって言うのよ!」
必死の形相でうったえるマリーネ。
それを聞いた3人は互いを見合った後、こう答える。
「人類を進化させたら……」
「その先は色々思いつくわよね?」
「例えば……また新たな人類を生み出して2つの人類に戦争をさせるとかさ!ハハハハハ!!」
「何よ、それ……!!」
「ガイ・アステラ……!!」
子供のような無邪気な笑みを浮かべ楽しそうにする3人に、マリーネと鬼人の本能は苦い表情を浮かべる。
「じゃあちゃちゃっとやっちゃおうか!」
「そうだねぇ!地上の様子は見てたぞ。俺達が1つになれば僕の中の記憶干渉の異能は強化される。そうだろ?」
「ええ。この肉体ともサヨナラね。まぁ未練なんてちっとも無いけど!」
意を決した3人は互いに手を取り、元の姿になろうと……
ギュンッ!!
その時、貫通魔術がシャナの頬を掠めそこから出血した。
一体何事かと思った3人、それとマリーネと鬼人の本能がそちらに振り向くと……
「させねぇよ。ガイ・アステラ……!!」
3人のガイ・アステラに人差し指を拳銃のように向けるその女性はイブだった。
イブは先程の怪我をなんとか完全に治癒し、ここまでたどり着いたのだ。
「イブか……無駄だよ!僕の計画はもう止められはしないさ。」
「動いたらお前の身体を穿つ……!」
イブはガイ・アステラに殺気を向け、指先を目標に向ける。
先程のシャナとの戦いで使った奥の手、羅刹・穿貫戟を放ち、それによってガイ・アステラを確実に倒すつもりだ。
「お前達の目的は概ね見当がついてる。闇のティアマトの中にいたガイ・アステラよ。お前が異空間でチラつかせていた情報を頼りにな。」
「世界統合計画の内容をイブに話したのか?俺。」
「いやいや、ちょっと暇だったから少しぐらいなら、って匂わせただけだぜ?そんな事もあったなぁ。」
狂死郎にそんな事もあったなぁと思い出しながらそう返す闇のティアマト。
「もう、それで計画に支障をきたしてたらどうしてたのよ!私ちょっとヒヤヒヤしたじゃない!」
「大丈夫大丈夫!どうせアイツらなんかに何もできやしないんだから!」
「全く……こうして僕が良太郎クンの力を収めた状態で3人揃う事ができたから良かったものを……。」
「まぁそういう事だしさぁ、別にいいだろ?」
「調子いいんだから~。」
イブを無視して3人でそう言い合うガイ・アステラ達。
それを見かねたイブは牽制として通常の穿貫戟を3人のガイ・アステラに放とうとするが……
「お師匠様!!」
「ッ……!!」
マリーネの呼ぶ声で後ろから自分を襲おうとしていたゴーレム、グレイバスターに気づき、イブは即座にグレイバスターに穿貫戟を放つ。
ドゴォッ!!
グレイバスターは胸に大穴を開けられその場に倒れた。
イブはさらに追撃が来ることを警戒するが、次に彼女を襲ってきたのは彼女自身の足元からで……
ズズズズ……
「……!!」
「君もマリーネや良太郎クンみたいにちょっとじっとしててね。今いい所なんだから、さ。」
自身の足元の影が足に纏わりつき拘束されてしまったイブに狂死郎は子供のように無邪気な笑みを浮かべる。
「また邪魔されない為に始めちゃいましょう!」
「そうだな。これ以上邪魔者が来たら面倒だし。」
「あぁ。俺、私、さぁ僕の中に……」
狂死郎が右手を闇のティアマト、左手をシャナに差し出すと、2人は彼の手を強く握りしめる。
アァァァァァァァァ……
すると、不気味な音を立てながら闇のティアマトとシャナの身体から発せられたエネルギーが狂死郎の身体へと吸い込まれていく。
「3人のガイ・アステラが1つに……!」
「っ……!」
「クソッ……。」
鬼人の本能、マリーネ、イブはそれをただ見ている事しかできなかった。
そして、闇のティアマトとシャナの肉体から全てのエネルギーが、いや、分裂していたガイ・アステラの2つの魂が元の魂と1つになり、魂の抜けた抜け殻となった2つの肉体は人形のようにバタンと地面に倒れる。
「ふぅ……これで僕は完全体となった。俺の中の記憶干渉の力はこれで心置き無く使えるはずだ。これから私は……世界を繋ぐ扉を開く!!フフフ……ハハハハハハハハハハ!!」
自分の目的が達成する事を確信したガイ・アステラは右手を天高く掲げ、両目を見開き、高らかに笑う。
バッ!
かと思った次の瞬間、高く掲げた右手を胸に当て、意識を集中させる。
「記憶干渉の異能は……よし、万全だ!問題なく使える!」
「やめろぉーッ!!」
ガイ・アステラに向けて必死に叫ぶ鬼人の本能だが、その声は彼には届かず……
「2つの世界を繋ぐ扉よ……開けぇぇぇ!!」
ガイ・アステラはこの世界そのものの記憶に干渉し、自らの求める新たな記憶を刻んだ。
「2つの世界は扉によって1つになる」という記憶を……。
0
あなたにおすすめの小説
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
異世界もふもふ食堂〜僕と爺ちゃんと魔法使い仔カピバラの味噌スローライフ〜
山いい奈
ファンタジー
味噌蔵の跡継ぎで修行中の相葉壱。
息抜きに動物園に行った時、仔カピバラに噛まれ、気付けば見知らぬ場所にいた。
壱を連れて来た仔カピバラに付いて行くと、着いた先は食堂で、そこには10年前に行方不明になった祖父、茂造がいた。
茂造は言う。「ここはいわゆる異世界なのじゃ」と。
そして、「この食堂を継いで欲しいんじゃ」と。
明かされる村の成り立ち。そして村人たちの公然の秘め事。
しかし壱は徐々にそれに慣れ親しんで行く。
仔カピバラのサユリのチート魔法に助けられながら、味噌などの和食などを作る壱。
そして一癖も二癖もある食堂の従業員やコンシャリド村の人たちが繰り広げる、騒がしくもスローな日々のお話です。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる