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半人半神性
入試1
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素晴らしき偉大なる邪神パパ上様の紹介状を鞄に大事に入れ、電車に揺られながら都会での夢のキャンパスライフに心震わせる。大丈夫だ。願書を出し忘れると言うバカアホマヌケを演じてしまったが、受験勉強はとっても頑張った。これも全ては都会で生活するため!
コンビニ、流行のお洒落、サークル活動、先輩お姉さまとの一夏のアバンチュール。それとコンビニ。そう、俺はダメ親父、じゃなかったパパ上と違って光源氏ではないから、年上のお姉さまが好みなのだ。決して田舎の御ばあちゃまほどの年上じゃない、2,3歳年上のお姉さまが。いや待てよ? ほんの少し年下なら、先輩と言われて慕われるのも悪くない。いやあ、困っちゃうなあ。
……でも俺が、殆ど、ほんのちょっぴり、すこーしだけ邪神って事は内緒にしとかないとなあ。異能学園のお姉さまの方が理解あるかな? いやいや! テレビでやってた、街中で怪異とバチバチやってた連中の養成校なんかに入ったら、とてもじゃないが普通のキャンパスライフなんて無理だ!
神様仏様! どうか私めに普通の、ふつーの学園生活を送らせてください!
(呼んだかいマイサン?)
神様つったろ! 邪神は呼んでねえよ! 大人しくお袋と乳繰り合ってろ!
あ!? パパ上様! そういやいったいどういう学園なんですか!? お姉さま一杯の花の学園ですよね!? ……っち、回線が切れたか。
まあいい。どこぞの養成校じゃなかったら、男ばっかでも街に繰り出してナ、ナ、ナンパすりゃいい! だがほにゃらら養成校は絶対にダメだ。アメリカで出来た世界第一号のなんとか養成学園は、授業で殴る蹴る、火の玉水の玉、空を飛んで地面にめり込み、休み時間は歴史が無いくせに名家と名乗ってる連中が、テメエどこ中出身よとメンチを斬り合い、完全実力主義とか取り入れて学内ランキングがどうのこうので殺伐としているらしいのだ。流石自由と資本主義の国だ。格が違う。しかも近場に怪異が現れれば実戦投入までされる始末だ。いくら怪異どもに現代兵器が効きにくいからって、学徒動員とか末期戦やってんのかよ!?
『まもなくー次の駅に到着しまーす』
あ、いけね!? ここで降りなきゃ!
色々乗り継ぎほぼ丸一日旅する事で、やって来ました都会! 都会いいいい! 駅から出るといやあ人が多い! ちょうど通勤時間なのだろうが……みんなぎんぎらぎんだっぺ! おらさついにとかいにきたっぺよ!
せや!? タクシーっつうもんにのらにゃあかん! あれかな?
「すいませーん。お金を払って目的地に送ってもらうタクシーさんで間違ってないですか?」
「え? あ、はいそうですよ。乗りますか?」
「よかったー。すいませんけどこのメモの住所までお願いしますー」
そんなポカンとした顔しないでくれたまえ。産まれてこの方タクシーなんて初めてなんだ。ともなく運ちゃんよろしくな!
「ああ、ここという事は試験を受けに来たんです?」
「そうですそうです! いやあ、ど田舎に住んでて都会に憧れてるんですよ!」
「ははあ、それはそれは。ですけど、確か今日は推薦組の試験ですよね? 何百年も歴史ある名家とか実績のある家出身の人しか推薦入試は受けれないって事は、お客さんの所も立派なお家なんでしょ? そう田舎と卑下しなくても、都会は都会で煩わしいですしね」
「いやあ、あはは」
そんなすげえ連中と一緒に試験するんか……。今さら緊張して来たぞ。いや、ウチだって負けてないどころか圧倒している。何と言っても四葉家は億単位で歴史ある家なのだ。初代がそれくらい生きてるからきっとそうだ。まあ、年代別に家系図を引くと、縦にとんでもなく長い線が出来て恐ろしい事になるが……。形式的には婿養子だけど。名前がないって我がパパ上ながら大変だねえ。
「着きましたよ」
「ありがとうごってでっかっ!? なんじゃあの校舎!?」
「ははは。いやあ、私らも学園が出来上がった時はそう言ったもんです」
緊張を馬鹿なこと考えて誤魔化していると、ついに目的地に到着した。が、校舎が巨人の入学でも想定しているのかってくらいデカイ。っつうか暫く前からずっと横に見えてた壁、ここを囲んでたのかよ! どんだけ広いんだ!? いや落ち着け貴明、学校が広いってことは、それだけ素晴らしい施設とか色々あるに違いない。それに田舎の小さな学校に通ってた身としては、マンモス校という言葉に酷く惹かれてしまう。
最終確認! パパ上の推薦状よし! 筆記用具よし! タクシー代よし!
「ありあっした!」
「頑張って下さいねー」
気のいい運ちゃんにお金を払い、ムンと気合を入れて入口の前に降り立つ。……なんかおかしくね? さっきから学園に入っている、多分同じ受験生のお嬢様、坊ちゃま達だが、和服が結構いる。流石名家の方々。すっげえ、SP連れてる子まで居るよ。お、あの子すげえ美人。大和撫子だ。ま、まあそっちはいい。普通はどっかの制服だろうけど、いいったらいい。でも何で巫女さんとか神官さんの格好してる人が入ってるん? あれ? 昔テレビで見た陰陽師っぽい人もいるぞ? どゆこと?
ここ一体何するとこ? 本当に学園? えーっと、あ、個性豊かな人達を見て気が付かなかった。案内板がある。なになに?
『異能学園試験会場』
あ、あ、あ、あの糞親父いいいいいいいいいいいいいいいいいいい!
コンビニ、流行のお洒落、サークル活動、先輩お姉さまとの一夏のアバンチュール。それとコンビニ。そう、俺はダメ親父、じゃなかったパパ上と違って光源氏ではないから、年上のお姉さまが好みなのだ。決して田舎の御ばあちゃまほどの年上じゃない、2,3歳年上のお姉さまが。いや待てよ? ほんの少し年下なら、先輩と言われて慕われるのも悪くない。いやあ、困っちゃうなあ。
……でも俺が、殆ど、ほんのちょっぴり、すこーしだけ邪神って事は内緒にしとかないとなあ。異能学園のお姉さまの方が理解あるかな? いやいや! テレビでやってた、街中で怪異とバチバチやってた連中の養成校なんかに入ったら、とてもじゃないが普通のキャンパスライフなんて無理だ!
神様仏様! どうか私めに普通の、ふつーの学園生活を送らせてください!
(呼んだかいマイサン?)
神様つったろ! 邪神は呼んでねえよ! 大人しくお袋と乳繰り合ってろ!
あ!? パパ上様! そういやいったいどういう学園なんですか!? お姉さま一杯の花の学園ですよね!? ……っち、回線が切れたか。
まあいい。どこぞの養成校じゃなかったら、男ばっかでも街に繰り出してナ、ナ、ナンパすりゃいい! だがほにゃらら養成校は絶対にダメだ。アメリカで出来た世界第一号のなんとか養成学園は、授業で殴る蹴る、火の玉水の玉、空を飛んで地面にめり込み、休み時間は歴史が無いくせに名家と名乗ってる連中が、テメエどこ中出身よとメンチを斬り合い、完全実力主義とか取り入れて学内ランキングがどうのこうので殺伐としているらしいのだ。流石自由と資本主義の国だ。格が違う。しかも近場に怪異が現れれば実戦投入までされる始末だ。いくら怪異どもに現代兵器が効きにくいからって、学徒動員とか末期戦やってんのかよ!?
『まもなくー次の駅に到着しまーす』
あ、いけね!? ここで降りなきゃ!
色々乗り継ぎほぼ丸一日旅する事で、やって来ました都会! 都会いいいい! 駅から出るといやあ人が多い! ちょうど通勤時間なのだろうが……みんなぎんぎらぎんだっぺ! おらさついにとかいにきたっぺよ!
せや!? タクシーっつうもんにのらにゃあかん! あれかな?
「すいませーん。お金を払って目的地に送ってもらうタクシーさんで間違ってないですか?」
「え? あ、はいそうですよ。乗りますか?」
「よかったー。すいませんけどこのメモの住所までお願いしますー」
そんなポカンとした顔しないでくれたまえ。産まれてこの方タクシーなんて初めてなんだ。ともなく運ちゃんよろしくな!
「ああ、ここという事は試験を受けに来たんです?」
「そうですそうです! いやあ、ど田舎に住んでて都会に憧れてるんですよ!」
「ははあ、それはそれは。ですけど、確か今日は推薦組の試験ですよね? 何百年も歴史ある名家とか実績のある家出身の人しか推薦入試は受けれないって事は、お客さんの所も立派なお家なんでしょ? そう田舎と卑下しなくても、都会は都会で煩わしいですしね」
「いやあ、あはは」
そんなすげえ連中と一緒に試験するんか……。今さら緊張して来たぞ。いや、ウチだって負けてないどころか圧倒している。何と言っても四葉家は億単位で歴史ある家なのだ。初代がそれくらい生きてるからきっとそうだ。まあ、年代別に家系図を引くと、縦にとんでもなく長い線が出来て恐ろしい事になるが……。形式的には婿養子だけど。名前がないって我がパパ上ながら大変だねえ。
「着きましたよ」
「ありがとうごってでっかっ!? なんじゃあの校舎!?」
「ははは。いやあ、私らも学園が出来上がった時はそう言ったもんです」
緊張を馬鹿なこと考えて誤魔化していると、ついに目的地に到着した。が、校舎が巨人の入学でも想定しているのかってくらいデカイ。っつうか暫く前からずっと横に見えてた壁、ここを囲んでたのかよ! どんだけ広いんだ!? いや落ち着け貴明、学校が広いってことは、それだけ素晴らしい施設とか色々あるに違いない。それに田舎の小さな学校に通ってた身としては、マンモス校という言葉に酷く惹かれてしまう。
最終確認! パパ上の推薦状よし! 筆記用具よし! タクシー代よし!
「ありあっした!」
「頑張って下さいねー」
気のいい運ちゃんにお金を払い、ムンと気合を入れて入口の前に降り立つ。……なんかおかしくね? さっきから学園に入っている、多分同じ受験生のお嬢様、坊ちゃま達だが、和服が結構いる。流石名家の方々。すっげえ、SP連れてる子まで居るよ。お、あの子すげえ美人。大和撫子だ。ま、まあそっちはいい。普通はどっかの制服だろうけど、いいったらいい。でも何で巫女さんとか神官さんの格好してる人が入ってるん? あれ? 昔テレビで見た陰陽師っぽい人もいるぞ? どゆこと?
ここ一体何するとこ? 本当に学園? えーっと、あ、個性豊かな人達を見て気が付かなかった。案内板がある。なになに?
『異能学園試験会場』
あ、あ、あ、あの糞親父いいいいいいいいいいいいいいいいいいい!
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