43 / 172
吸血鬼編
休息の獣
しおりを挟む
夜の国 ナスターセ城
ナスターセ城に帰還したセラとアレクシアは、ユーゴを伴ってアンドレイの部屋の前に来ていた。
「お爺様、セラです。帰って参りました。ユーゴ殿も一緒です」
「おお、セラや。話は聞いている。入りなさい」
「はい」
部屋に入ったセラとアレクシアは、アンドレイがとても緊張していることがすぐに分かった。
(2人に何があったのじゃ?)
「お爺様の下さった腕輪のおかげで、ユーゴ殿が来てくださり難を逃れました。ありがとうございます」
「なんの。それよりも…」
「アンドレイ翁お久しぶりです。あの時以来ですな」
「ええ…お久しぶりです。此度は孫娘を助けて頂き、このアンドレイ、感謝しております」
至って普通の会話の中で、アンドレイの緊張がさらに強くなっていくことに2人の女性は気が付く。
「いえいえ。何か縁があったのでしょう」
「そうですな…。セラよ、ユーゴ殿のお部屋は決まっておるか?」
「いえ、まだですが」
「そうか、ならば客室にご案内しなさい。細々とした事はアレクシアが」
「はい」
「…はい先代様」
(なんでまたアレクシアは顔が赤くなったんじゃ?)
祖父は特に変なことは言っていないのに、顔を赤らめたアレクシアに疑問を持つ。普段から表情を変えないアレクシアだから、余計に目立っていた。
「それではユーゴ殿こちらに」
「一段落着いたらまたこっちに来なさい。祖父と孫としてまた話そう」
「はい!」
もう会うことはないと思っていた祖父と、また孫として話せる事がセラは嬉しかった。
◆
ユーゴを客室に案内し、一息ついたセラ達は、再びアンドレイの部屋に訪れていた。
「お爺様、随分と緊張していたようですが?」
「ふふ…まあの。しかし、昔と違い随分と気配が穏やかになった…。いや、だからこそ更に恐ろしくなったと言えるのかもしれん」
やはり、セラ達は疑問であった。ユーゴから荒々しい気配や恐ろしさは感じなかったからだ。
「ふふ。疑問か?」
「はい」
「初めて会った時のあ奴は災害であった…。分かるか?竜巻、噴火…そんなモノが今にもあふれ出しそうだったのじゃ。到底人の身で宿せる力ではない」
「ですが今の彼は」
「そうそれじゃ…。全くそんなものは感じない。これっぽちも…。だが、弱くなったのではない。我が物としたのじゃ。そんな力を完全に」
「それは…」
そう聞いてもやはり恐ろしさは感じなかった。むしろ…
「ふふ、我が孫も女であったかな?違う感じ方をしたようじゃ」
「お、お爺様!?」
今だ胸と腹に宿る熱の元凶を言い当てられたようで、セラは慌ててしまう。
「ふふふふ、いやよかった。セラの嫁ぎ先を考え直さねばならなくなったが、あの男ならば一番大事な強さという点では満点じゃ。まずはそれだからの。性格の方は、強者にありがちな女を道具の様に見る奴ではないと知っているからの。変わってないとするのであれば…。うむ、なかなかいいのではないかの?」
「あ!?え!?お、お、お、お爺様のバカーーーーー!!!」
「おひい様!?」
「アレクシア、お主もじゃぞ。随分長く我が一族に仕えてくれた。自分の人生を見つけるのもいいのではないか?」
「…失礼します」
祖父から矢継ぎ早に繰り出された言葉に耐え切れなくなったセラは、部屋から飛び出してしまった。
慌てて追いかけようとするアレクシアであったが、アンドレイは彼女にも言葉を投げかけた。
「ふふ。女じゃのう…。しかしあ奴と親戚付き合いせねばならんのが唯一の問題じゃ…」
イオネスク家と婚姻が決まった時も取り乱さなかった孫娘が、ああも慌てるのが面白かったが、実際に結婚すれば、彼にとってとんでもない問題も引き連れて来るのを、ため息を吐きながら想像した。
◆
(眠れんのじゃあ…)
祖父の部屋から飛び出したセラは、ちょうどいい時間であったこともあり、そのままふて寝することにしたが、ユーゴとの結婚の事を想像すると体が熱くなり、全く眠ることが出来なくなっていた。
(ユーゴ殿と結婚…けっこん…)
彼女の中では、パトリックなどとっくに忘れた存在であり、自分が体験した結婚式はセラの中で、新郎服を着たユーゴとヴァージンロードを歩む姿を想像していた。
その後誓いの儀式で、首筋に牙を突き立てられて、彼が自分の中に入って来ると共に、己も彼の血を吸い血が自分の胎に…まじりあって……
(あああああああ!!??だめじゃあああああ!!?ねむれぬうううううう!?)
◆
(ダメだ、眠れない)
一方セラの侍女、アレクシアも眠れない夜を過ごしていた。服は普段と違いかなり薄く、自分でもはしたないと思っていたが、それどころでは無い体の熱さが原因であった。
こちらは主よりもずっと原因に心当たりがあった。
(男をこんな風に想うだなんて…)
薬で前後不覚になっていた時から、ユーゴの腕の中で力強さを感じたのに、馬車の中で長時間、至近距離で会話し、止めによく分からない空間でも腕の中にいたのだ。しかも、主も共に抱き上げられていたせいか、かなり腕の力が強く、意識が朦朧としていた時よりもずっと、男の力と熱さを感じる事になってしまった。
(ダメ…組み伏せられたいだなんて…そんな)
アレクシアもまた、セラと同じように式場で下種な吸血鬼に押さえつけられた体験が、ユーゴに両手を押さえられ、逃げられないようにされながらも、見つめられるというモノに置き換わっていた。
(先代様が仰った様に…でも自分からだなんてはしたなすぎる…。でも、もし求められて夜這いを受けたら、その時は…)
アンドレイから受けた指示を、妙な風に曲解しながら、アレクシアもまた眠るのに時間がかかりそうであった。
◆
セラとアレクシアがようやく眠りについた深夜、ユーゴは異変を察知して飛び起きた。
(セラちゃんは分かるが、アリーさんも同時に?やっこさん区別がついてないな)
即座に、来た時と同じように彼女達を取り込もうとしていた空間を迎撃。
この時間帯に、女性の部屋に行くことに罪悪感を感じながらも、アレクシアを連れてセラの部屋に向かう。
「あう…ついに初夜の時間じゃな…」
「お待ちしておりました…」
(あれ?夜這いOKサイン?というか寝ぼけてね?)
部屋に入るとどうもセラとアレクシアの様子がおかしい。顔が上気しており、潤んだ目でこちらを見つめて来るのだ。
セラは、時折唇をなめる舌とその時見える犬歯が妙に艶めかしいし、アレクシアは手を上に投げ出し、無抵抗のサインを出して、誘うようにこちらをチラチラと見てくる。
アホな事を考えながら、服を脱ぎだした2人を慌てて止めるユーゴであった。
???「強い奴はモテるのか?」
???「そりゃ勿論。人間種自体が大陸じゃトップという分けじゃないからね。開拓地に適した安全な場所から徐々に増えて行って国が興ったけど、そうなると今度は厄ネタと出くわし始めた。そのせいで、ちょっと前まで最前線じゃ一進一退の生存競争だったし、大陸の内陸部にあって、だいたい生存圏が安定している軍事力屈指の騎士の国でも、踏んづけたらえらいことになる奴とか厄ネタとかあったりするからね。そういう分けで、強さってのはすんごいステータス。勇者だけじゃなくて、性格難ありの特級がモテるのはこのため。」
???「ほほう。最近、人間種側は落ち着いてきたのだな。どうして?」
???「何十年前からか、厄ネタが突然消えたり、出くわす頻度が極端に減ったから」
???「それはまた何故?」
???「さあね」
ーある次元での会話ー
ナスターセ城に帰還したセラとアレクシアは、ユーゴを伴ってアンドレイの部屋の前に来ていた。
「お爺様、セラです。帰って参りました。ユーゴ殿も一緒です」
「おお、セラや。話は聞いている。入りなさい」
「はい」
部屋に入ったセラとアレクシアは、アンドレイがとても緊張していることがすぐに分かった。
(2人に何があったのじゃ?)
「お爺様の下さった腕輪のおかげで、ユーゴ殿が来てくださり難を逃れました。ありがとうございます」
「なんの。それよりも…」
「アンドレイ翁お久しぶりです。あの時以来ですな」
「ええ…お久しぶりです。此度は孫娘を助けて頂き、このアンドレイ、感謝しております」
至って普通の会話の中で、アンドレイの緊張がさらに強くなっていくことに2人の女性は気が付く。
「いえいえ。何か縁があったのでしょう」
「そうですな…。セラよ、ユーゴ殿のお部屋は決まっておるか?」
「いえ、まだですが」
「そうか、ならば客室にご案内しなさい。細々とした事はアレクシアが」
「はい」
「…はい先代様」
(なんでまたアレクシアは顔が赤くなったんじゃ?)
祖父は特に変なことは言っていないのに、顔を赤らめたアレクシアに疑問を持つ。普段から表情を変えないアレクシアだから、余計に目立っていた。
「それではユーゴ殿こちらに」
「一段落着いたらまたこっちに来なさい。祖父と孫としてまた話そう」
「はい!」
もう会うことはないと思っていた祖父と、また孫として話せる事がセラは嬉しかった。
◆
ユーゴを客室に案内し、一息ついたセラ達は、再びアンドレイの部屋に訪れていた。
「お爺様、随分と緊張していたようですが?」
「ふふ…まあの。しかし、昔と違い随分と気配が穏やかになった…。いや、だからこそ更に恐ろしくなったと言えるのかもしれん」
やはり、セラ達は疑問であった。ユーゴから荒々しい気配や恐ろしさは感じなかったからだ。
「ふふ。疑問か?」
「はい」
「初めて会った時のあ奴は災害であった…。分かるか?竜巻、噴火…そんなモノが今にもあふれ出しそうだったのじゃ。到底人の身で宿せる力ではない」
「ですが今の彼は」
「そうそれじゃ…。全くそんなものは感じない。これっぽちも…。だが、弱くなったのではない。我が物としたのじゃ。そんな力を完全に」
「それは…」
そう聞いてもやはり恐ろしさは感じなかった。むしろ…
「ふふ、我が孫も女であったかな?違う感じ方をしたようじゃ」
「お、お爺様!?」
今だ胸と腹に宿る熱の元凶を言い当てられたようで、セラは慌ててしまう。
「ふふふふ、いやよかった。セラの嫁ぎ先を考え直さねばならなくなったが、あの男ならば一番大事な強さという点では満点じゃ。まずはそれだからの。性格の方は、強者にありがちな女を道具の様に見る奴ではないと知っているからの。変わってないとするのであれば…。うむ、なかなかいいのではないかの?」
「あ!?え!?お、お、お、お爺様のバカーーーーー!!!」
「おひい様!?」
「アレクシア、お主もじゃぞ。随分長く我が一族に仕えてくれた。自分の人生を見つけるのもいいのではないか?」
「…失礼します」
祖父から矢継ぎ早に繰り出された言葉に耐え切れなくなったセラは、部屋から飛び出してしまった。
慌てて追いかけようとするアレクシアであったが、アンドレイは彼女にも言葉を投げかけた。
「ふふ。女じゃのう…。しかしあ奴と親戚付き合いせねばならんのが唯一の問題じゃ…」
イオネスク家と婚姻が決まった時も取り乱さなかった孫娘が、ああも慌てるのが面白かったが、実際に結婚すれば、彼にとってとんでもない問題も引き連れて来るのを、ため息を吐きながら想像した。
◆
(眠れんのじゃあ…)
祖父の部屋から飛び出したセラは、ちょうどいい時間であったこともあり、そのままふて寝することにしたが、ユーゴとの結婚の事を想像すると体が熱くなり、全く眠ることが出来なくなっていた。
(ユーゴ殿と結婚…けっこん…)
彼女の中では、パトリックなどとっくに忘れた存在であり、自分が体験した結婚式はセラの中で、新郎服を着たユーゴとヴァージンロードを歩む姿を想像していた。
その後誓いの儀式で、首筋に牙を突き立てられて、彼が自分の中に入って来ると共に、己も彼の血を吸い血が自分の胎に…まじりあって……
(あああああああ!!??だめじゃあああああ!!?ねむれぬうううううう!?)
◆
(ダメだ、眠れない)
一方セラの侍女、アレクシアも眠れない夜を過ごしていた。服は普段と違いかなり薄く、自分でもはしたないと思っていたが、それどころでは無い体の熱さが原因であった。
こちらは主よりもずっと原因に心当たりがあった。
(男をこんな風に想うだなんて…)
薬で前後不覚になっていた時から、ユーゴの腕の中で力強さを感じたのに、馬車の中で長時間、至近距離で会話し、止めによく分からない空間でも腕の中にいたのだ。しかも、主も共に抱き上げられていたせいか、かなり腕の力が強く、意識が朦朧としていた時よりもずっと、男の力と熱さを感じる事になってしまった。
(ダメ…組み伏せられたいだなんて…そんな)
アレクシアもまた、セラと同じように式場で下種な吸血鬼に押さえつけられた体験が、ユーゴに両手を押さえられ、逃げられないようにされながらも、見つめられるというモノに置き換わっていた。
(先代様が仰った様に…でも自分からだなんてはしたなすぎる…。でも、もし求められて夜這いを受けたら、その時は…)
アンドレイから受けた指示を、妙な風に曲解しながら、アレクシアもまた眠るのに時間がかかりそうであった。
◆
セラとアレクシアがようやく眠りについた深夜、ユーゴは異変を察知して飛び起きた。
(セラちゃんは分かるが、アリーさんも同時に?やっこさん区別がついてないな)
即座に、来た時と同じように彼女達を取り込もうとしていた空間を迎撃。
この時間帯に、女性の部屋に行くことに罪悪感を感じながらも、アレクシアを連れてセラの部屋に向かう。
「あう…ついに初夜の時間じゃな…」
「お待ちしておりました…」
(あれ?夜這いOKサイン?というか寝ぼけてね?)
部屋に入るとどうもセラとアレクシアの様子がおかしい。顔が上気しており、潤んだ目でこちらを見つめて来るのだ。
セラは、時折唇をなめる舌とその時見える犬歯が妙に艶めかしいし、アレクシアは手を上に投げ出し、無抵抗のサインを出して、誘うようにこちらをチラチラと見てくる。
アホな事を考えながら、服を脱ぎだした2人を慌てて止めるユーゴであった。
???「強い奴はモテるのか?」
???「そりゃ勿論。人間種自体が大陸じゃトップという分けじゃないからね。開拓地に適した安全な場所から徐々に増えて行って国が興ったけど、そうなると今度は厄ネタと出くわし始めた。そのせいで、ちょっと前まで最前線じゃ一進一退の生存競争だったし、大陸の内陸部にあって、だいたい生存圏が安定している軍事力屈指の騎士の国でも、踏んづけたらえらいことになる奴とか厄ネタとかあったりするからね。そういう分けで、強さってのはすんごいステータス。勇者だけじゃなくて、性格難ありの特級がモテるのはこのため。」
???「ほほう。最近、人間種側は落ち着いてきたのだな。どうして?」
???「何十年前からか、厄ネタが突然消えたり、出くわす頻度が極端に減ったから」
???「それはまた何故?」
???「さあね」
ーある次元での会話ー
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる