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日常編
引越し
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リガの街 ユーゴ
さて、家具は大体屋敷にある奴が使えるが、他に必要な物もあるから大きめの家具屋に来ているが…。
「ご主人様!ご主人様のお部屋にはこのベッドがいいと思います!」
「え?」
ルーが俺の部屋に置くベッドを見繕ってたみたいだが、デカい。普通の家なら部屋くらいあるぞ…。アラビアンナイトとかに出て来るイメージそのままの天蓋付きのベッドだが、いやあルーちゃんこれはちょっと。
「そうですね。昨夜は狭かったですから」
「え?」
ジネットまで!?狭かったも何も、これ以上は俺死んじゃうよ!?
助けてリリアーナ!!
ダメだ、ゆりかごを真剣な目で眺めている。
セラ!?アリー!?
「うむ。かなり余裕があるのじゃ」
「天蓋の柱に縛り付けられて…」
ダメだ!味方が居ねえ!?
後アリーちゃんはちょっとまずいかもしれん。
仕方ない腹を括ろう。
店員さーん
え?お香もセット?いやあ、これ以上気分盛り上げちゃったら死んじゃうんだって。あ、ジネット?笑顔で受け取らないで。
あ、あとすいません。追加料金払うんでどうか人手を…。
◆
さて、次は服だな。
セラとアリーを、着の身着のまま誘拐してきたから服がない。
「どうじゃだんな様?」
「うん。すんごい可愛い。流石俺の奥さん」
「えへへ」
シンプルな服とスカートの組み合わせが可愛らしい。
あ、店員さん。そんな生ゴミを見る目は止めてください。
「ほら。アリーも侍女服だけじゃなくて私服もね」
「あっ。ふふそうですね」
うーむ。しっかりとした出来栄えの侍女服だ。
あ、店長さんどうも。この間作ってもらったナース服すごくよかったです。なんて男らしいウインクなんだ。
「男の子用と女の子用…でも双子だったら…2着づつに…」
リリアーナもばっちりだ。でもそれ2,3歳用のだからね。
あ!?ジネット、ダメだって!そんな競泳水着擬きは!自分のスタイル考えて!ヤバいんだって!というかこの前チラッと言っただけの物なのにもう作ってやがるのか店長!?やだ、サムズアップだなんて。
◆
美容品も買いに行こう。
婆さんとこはダメだ。あそこは薬専門だからな。
「ご主人様!この色どうですか?」
「おお。一気に大人の色気が」
「やった」
試供品の口紅を塗ったルーだが、紫とはやるな。背伸びしてる感じがいいぞ。
「哺乳瓶は…多分いらないかしら」
多分じゃなくて絶対いらないと思うよリリアーナ。俺が保証する。
皆買ったみたいだし、食材買って帰ろうか。
◆
「料理の方は私もお手伝いします。人も多いですからね」
「アレクシアの腕前は一流なのじゃ!」
流石だ。まさに完璧侍女。
皆で調理だ。
「そういえばセラはニンニク大丈夫?」
「?特に問題は無いのじゃ」
あら、こっちの吸血鬼はニンニク大丈夫なのね。
「しいて言うならトマトの味がダメじゃ」
「そ、そう」
真逆!?しかも単なる好き嫌いなのか!
「うふふ、セラちゃんトマトがダメなのね」
「う、うんそうなのじゃ…」
会って2日目だが、セラはリリアーナの母性にやられてしまったようだ。アリーは姉代わりだったから、母親というモノを求めているのかもしれない、
そんなリリアーナも今ではすっかり料理上手だ。今も途切れなく包丁で野菜を切っている。
ん?フライパンが勝手に?ブラウニーか。
げえ!?フライパン2等兵なんたるフライパン捌き!なんでそれで野菜が飛び散らない!?
「できました!」
「よーし並べよっかルー」
「はい!」
匂いからすでにお腹が減ってくる。
「それでは頂きます」
では一口。
「うん!美味しい!」
うまあい!
「わあ。アレクシアさんすごいです」
ルー達もびっくり。今までない味付けだったから、アリーの技だろう。
「ありがとうございます」
「うん。やはりアレクシアは上手なのじゃ。その…はいだんな様、あーんなのじゃ」
ぱくっ
はっ!?つい条件反射で!
「えへへ」
顔赤くしながらセラが出して来たスプーンを口に入れたが、セラは満面の笑みだ。家族団欒の食事を楽しんでくれている様だ。思わず頭をなでてしまう。
「おひい様」
そんなセラを見て、アリーも満面の笑み。普段の無表情が嘘のようだ。
よかったよかった。
◆
シャッ シャッ
ブラシ2等兵が浴室を洗っている音を聞きながら、火と水の魔石をセットする。高温になりすぎないように作られた安全仕様だ。だがこのサイズの浴室になると、石もデカいのを引っ張り出す必要があった。
一時期流行ったから見た覚えがあるが、このローマ風浴室、一目見た時から気に入ってしまった。気に入ったんだが、この屋敷の最初の持ち主何考えてんだ?浴室ここ一つじゃん。主と使用人どう分けてたんだ?まさか使用人全員女性で後宮みたいだったとか…うっこれ以上は俺にもダメージが。
「よし、ブラシ2等。準備はいいか?」
カッ
ブラシ2等の見事な敬礼を確認すると、魔石を起動する。
よし、どんどんと溜まっていく。
さて…。風呂桶よし!石鹸よし!シャンプーよし!タオルよし!
皆には悪いが一番風呂は俺のモノだ!ははは!
ん?妙に脱衣所の方がキャピキャピしてるような…。
あ、ちょっと皆さん一斉に来られれると俺の目が!?
ああ!?
◆
し、死ぬかと思った。
血を吸ってる最中にセラはナイスバディの大人に変身するし。胸見て喜んでたけど、その後すぐに元に戻って絶望してたが。
いやしかし、マジで死ぬかと思った。空間ごとペシャンコにされた時より死ぬかと思った。まあ、それはどうという事はなかったが…。
今日もいい天気だ…。
さて、家具は大体屋敷にある奴が使えるが、他に必要な物もあるから大きめの家具屋に来ているが…。
「ご主人様!ご主人様のお部屋にはこのベッドがいいと思います!」
「え?」
ルーが俺の部屋に置くベッドを見繕ってたみたいだが、デカい。普通の家なら部屋くらいあるぞ…。アラビアンナイトとかに出て来るイメージそのままの天蓋付きのベッドだが、いやあルーちゃんこれはちょっと。
「そうですね。昨夜は狭かったですから」
「え?」
ジネットまで!?狭かったも何も、これ以上は俺死んじゃうよ!?
助けてリリアーナ!!
ダメだ、ゆりかごを真剣な目で眺めている。
セラ!?アリー!?
「うむ。かなり余裕があるのじゃ」
「天蓋の柱に縛り付けられて…」
ダメだ!味方が居ねえ!?
後アリーちゃんはちょっとまずいかもしれん。
仕方ない腹を括ろう。
店員さーん
え?お香もセット?いやあ、これ以上気分盛り上げちゃったら死んじゃうんだって。あ、ジネット?笑顔で受け取らないで。
あ、あとすいません。追加料金払うんでどうか人手を…。
◆
さて、次は服だな。
セラとアリーを、着の身着のまま誘拐してきたから服がない。
「どうじゃだんな様?」
「うん。すんごい可愛い。流石俺の奥さん」
「えへへ」
シンプルな服とスカートの組み合わせが可愛らしい。
あ、店員さん。そんな生ゴミを見る目は止めてください。
「ほら。アリーも侍女服だけじゃなくて私服もね」
「あっ。ふふそうですね」
うーむ。しっかりとした出来栄えの侍女服だ。
あ、店長さんどうも。この間作ってもらったナース服すごくよかったです。なんて男らしいウインクなんだ。
「男の子用と女の子用…でも双子だったら…2着づつに…」
リリアーナもばっちりだ。でもそれ2,3歳用のだからね。
あ!?ジネット、ダメだって!そんな競泳水着擬きは!自分のスタイル考えて!ヤバいんだって!というかこの前チラッと言っただけの物なのにもう作ってやがるのか店長!?やだ、サムズアップだなんて。
◆
美容品も買いに行こう。
婆さんとこはダメだ。あそこは薬専門だからな。
「ご主人様!この色どうですか?」
「おお。一気に大人の色気が」
「やった」
試供品の口紅を塗ったルーだが、紫とはやるな。背伸びしてる感じがいいぞ。
「哺乳瓶は…多分いらないかしら」
多分じゃなくて絶対いらないと思うよリリアーナ。俺が保証する。
皆買ったみたいだし、食材買って帰ろうか。
◆
「料理の方は私もお手伝いします。人も多いですからね」
「アレクシアの腕前は一流なのじゃ!」
流石だ。まさに完璧侍女。
皆で調理だ。
「そういえばセラはニンニク大丈夫?」
「?特に問題は無いのじゃ」
あら、こっちの吸血鬼はニンニク大丈夫なのね。
「しいて言うならトマトの味がダメじゃ」
「そ、そう」
真逆!?しかも単なる好き嫌いなのか!
「うふふ、セラちゃんトマトがダメなのね」
「う、うんそうなのじゃ…」
会って2日目だが、セラはリリアーナの母性にやられてしまったようだ。アリーは姉代わりだったから、母親というモノを求めているのかもしれない、
そんなリリアーナも今ではすっかり料理上手だ。今も途切れなく包丁で野菜を切っている。
ん?フライパンが勝手に?ブラウニーか。
げえ!?フライパン2等兵なんたるフライパン捌き!なんでそれで野菜が飛び散らない!?
「できました!」
「よーし並べよっかルー」
「はい!」
匂いからすでにお腹が減ってくる。
「それでは頂きます」
では一口。
「うん!美味しい!」
うまあい!
「わあ。アレクシアさんすごいです」
ルー達もびっくり。今までない味付けだったから、アリーの技だろう。
「ありがとうございます」
「うん。やはりアレクシアは上手なのじゃ。その…はいだんな様、あーんなのじゃ」
ぱくっ
はっ!?つい条件反射で!
「えへへ」
顔赤くしながらセラが出して来たスプーンを口に入れたが、セラは満面の笑みだ。家族団欒の食事を楽しんでくれている様だ。思わず頭をなでてしまう。
「おひい様」
そんなセラを見て、アリーも満面の笑み。普段の無表情が嘘のようだ。
よかったよかった。
◆
シャッ シャッ
ブラシ2等兵が浴室を洗っている音を聞きながら、火と水の魔石をセットする。高温になりすぎないように作られた安全仕様だ。だがこのサイズの浴室になると、石もデカいのを引っ張り出す必要があった。
一時期流行ったから見た覚えがあるが、このローマ風浴室、一目見た時から気に入ってしまった。気に入ったんだが、この屋敷の最初の持ち主何考えてんだ?浴室ここ一つじゃん。主と使用人どう分けてたんだ?まさか使用人全員女性で後宮みたいだったとか…うっこれ以上は俺にもダメージが。
「よし、ブラシ2等。準備はいいか?」
カッ
ブラシ2等の見事な敬礼を確認すると、魔石を起動する。
よし、どんどんと溜まっていく。
さて…。風呂桶よし!石鹸よし!シャンプーよし!タオルよし!
皆には悪いが一番風呂は俺のモノだ!ははは!
ん?妙に脱衣所の方がキャピキャピしてるような…。
あ、ちょっと皆さん一斉に来られれると俺の目が!?
ああ!?
◆
し、死ぬかと思った。
血を吸ってる最中にセラはナイスバディの大人に変身するし。胸見て喜んでたけど、その後すぐに元に戻って絶望してたが。
いやしかし、マジで死ぬかと思った。空間ごとペシャンコにされた時より死ぬかと思った。まあ、それはどうという事はなかったが…。
今日もいい天気だ…。
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しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
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