48 / 172
日常編
最大最強
しおりを挟む
剣の国 ユーゴ邸
「あ、リリアーナ。こっち座って」
「旦那様?」
「いいからいいから」
お休みのリリアーナを発見。座って貰おう。
「背を向けて」
「?はい」
マッサージ開始!絶対肩が凝ってる確信がある。間違いないね。
「あん」
「変な声出さないの」
「もう。旦那様が急に」
「スキンシップ、スキンシップ」
「ふふ。ではお願いしますね。肩が凝ってて」
でしょうね。揉んでて一発で分かるもの。
「セラ達は馴染めてる?」
「はふ。ええ、セラちゃんったら可愛いんですよ?」
リリアーナの母性に、セラもやられてしまったようだ。この間、お腹の辺りを抱きしめて寝ていたくらいだ。
アリーの方は、倉庫の中で眠っていた予備役達を招集して、再訓練の真っ最中。流石だ…。
「腕の方もしますねー」
「はーい」
ぷにぷにしている。餅肌?
掌もしてたら握ってきた。こいつめ。反撃の恋人繋ぎじゃ。
「うふふ」
「最後に頭を膝に乗せてくださーい」
「はーい」
頭皮マッサージ開始!さらさらしていい匂いがする。
「ねえ旦那様?」
「なんだい?」
「私、幸せです」
「俺もだよ」
そうとも、誰にも憚ることなく大声で言える。
「すう…」
頭皮マッサージした後に頭をなでてると、眠ってしまったようだ。
布団叩き2等兵、なにか薄い布団を。
よし、よくやった。
俺もしばらくこうしていよう。
◆
む?誰か来たな。
リリアーナはまだ寝てるか。慎重に…。
さて誰じゃろか?
「ごめんくださーい」
「はーい」
!?
嫌な予感がするだと!?撤退した方がいい!?
いやそんな馬鹿な…こんな街中で怪物でも現れるわけが…。
いや、心拍数も上がってきたぞ。これはいよいよダメかもしれん。
一体どんな怪物が…。
ええいままよ!
「はーい」
ん?ドアを開けたが、目の前には普通の男…。
ああああああああ!?
そのバッジはあああああ!?
「すいません。私、徴税官のマックと申します」
史上最大最強の存在だあああああああああ!?
「世帯主のユーゴ様で間違いないでしょうか?」
「は、はい」
こいつ何しにきやがった!?税は今までちゃんと払って…!?げ!?こいつまさか!?
「ご職業は造形師で間違いありませんか?」
俺の本業の稼ぎで、この屋敷はありえんだろうと気が付きやがった!!
「なにか他に副業などは?」
間違いねえ!!しかも脱税か違法行為を疑ってやがる!
「い、いえ特には」
トラブルメーカー、じゃなかったトラブル対処は入るかな…。
「そうですか。材料の石材や木材をどこかに運んだりは?」
転売もしてねえよ!!
「いえ、特には」
「ふむ。奥方は5人でお間違いない?」
「はい」
おい!どうやって食わしてんだ?ひょっとしてヒモかって思っただろ!?
「リリアーナ様以外の奥様は何かお仕事を?」
「いえ、特には」
だめだあああ!?怪しすぎる!!自分でもこいつ怪しいなって思っちゃったもん!
でもほんとの事も言えねえよ!遺跡荒らしまわったり、人に言えない仕事で稼ぎましたなんて言えねえ!
どうする!?宰相に頼むか!?だがみっともなさすぎる!
「そのですな…。まことに言い辛いのですが、おおよその申告された年収と、この土地の税がですな…」
ああああああああ!!聞きたくないいいいいいいいい!!
わし、一応王族じゃし、持参金でということで
ダメだ!幻聴が聞こえて来た!本人を連れてきてそんな話をするとそれこそ終わる!
そうだ!!
「実は、東方からこちらへ渡る前に父母から選別として、遺物を譲られておりまして、それで当分はと」
「はあ、資料には前の住居もそうしたようですが」
しまったああ!!前の家も一括で買って怪しまれたんだ!!忘れてたああ!
「ち、父と母それぞれから譲られまして」
苦しい!
「左様ですか」
「そ、それにここは作業場も大きいですからな。今まで作れなかった、大きな物も作れます。きっといい値が付くでしょう」
「はあ」
こら!ほんとかよって目を止めろ!
「まあ、リリアーナ様がいますからな。祈りの国から何か援助があったとは思っていましたが、急なことで驚いてしまいました。今日はこの辺りで失礼します」
やっぱりヒモ認定しやがった!しかも今日はってなんだよ!今日はって!
「お、お勤めご苦労様です」
「いえそれでは」
バタン
帰ったよな?間違いない帰った。
な、なんとか誤魔化せた。
◆
「わあ。大きな白石ですね!」
今日も元気一杯だねルー。ちょっと今日だけは分けて欲しい。
「でしょ?馬車で持ってきたくらいだからね」
石材屋の兄ちゃんたちは、無理ですって顔をしてたからな。
「でもこんな大きいの作って、青空市場で売れるんですか?」
「大丈夫。知り合いのオークションに出してもらうから」
持つべき者は弱みを握った知人だ。
「じゃあ俺は作業に入るね」
「はい!お夕飯に呼びに来ますね!」
「ありがと」
さて、やるか。完全に物理法則を無視して作るのは久しぶりだな。
よし!ミケランジェロ!レオナルド・ダ・ヴィンチ!俺に力を貸してくれ!
作るのは、祈りの国で長い事勇者だったから人気の、現役時のおっさん2人!
◆
某所 オークション会場
「それでは皆さんお待たせしました!本日の目玉!かつて祈りの国にて名を馳せた勇者!ドナートとベルトルドをモチーフにした白石像です!」
司会の男は、当日に変更された目玉商品を高らかに宣言し、被されていた布を勢いよくはぎとる。
『おお!』
『なんと!若い頃では無く、一番脂の乗っていた時の2人だ!』
『あれが勇者ドナートとベルトルド』
『あの顔を見ろよ。絶対に引かないって顔だ』
『どこの誰の作品だ?』
『今は枢機卿と守護騎士団の総長だっけ?』
眉間に寄せられた皺から、食いしばった歯と口周り、そして、相手を絶対に殺すと覚悟した目。顔だけではなく、鎧と服からでも伝わる筋肉の力強さに、指一本一本に伝わる神経があるような手。
そんな見事な像のモチーフは、現役最長記録を持ち、勇者にしては珍しく他国でも何度か活躍した、祈りの国の現枢機卿ドナートと、守護騎士団総長ベルトルド、そんな最も男として脂の乗っていた時期の2人であった。
『それでは皆さん!準備はよろしいでしょうか!?』
興奮する会場の火ぶたが切って降ろされた。
(ははは!"二つ首に"会って覚悟を決めた2人をモチーフにして正解だったな!この世界にまだ肖像権などない!)
そんな中、いくらで落札されるか気になってユーゴが会場に来ていた。どうやら彼の心配は杞憂に終わりそうだ。
『---!---!で落札です!』
(俺の勝ちだ徴税官!!)
「あ、リリアーナ。こっち座って」
「旦那様?」
「いいからいいから」
お休みのリリアーナを発見。座って貰おう。
「背を向けて」
「?はい」
マッサージ開始!絶対肩が凝ってる確信がある。間違いないね。
「あん」
「変な声出さないの」
「もう。旦那様が急に」
「スキンシップ、スキンシップ」
「ふふ。ではお願いしますね。肩が凝ってて」
でしょうね。揉んでて一発で分かるもの。
「セラ達は馴染めてる?」
「はふ。ええ、セラちゃんったら可愛いんですよ?」
リリアーナの母性に、セラもやられてしまったようだ。この間、お腹の辺りを抱きしめて寝ていたくらいだ。
アリーの方は、倉庫の中で眠っていた予備役達を招集して、再訓練の真っ最中。流石だ…。
「腕の方もしますねー」
「はーい」
ぷにぷにしている。餅肌?
掌もしてたら握ってきた。こいつめ。反撃の恋人繋ぎじゃ。
「うふふ」
「最後に頭を膝に乗せてくださーい」
「はーい」
頭皮マッサージ開始!さらさらしていい匂いがする。
「ねえ旦那様?」
「なんだい?」
「私、幸せです」
「俺もだよ」
そうとも、誰にも憚ることなく大声で言える。
「すう…」
頭皮マッサージした後に頭をなでてると、眠ってしまったようだ。
布団叩き2等兵、なにか薄い布団を。
よし、よくやった。
俺もしばらくこうしていよう。
◆
む?誰か来たな。
リリアーナはまだ寝てるか。慎重に…。
さて誰じゃろか?
「ごめんくださーい」
「はーい」
!?
嫌な予感がするだと!?撤退した方がいい!?
いやそんな馬鹿な…こんな街中で怪物でも現れるわけが…。
いや、心拍数も上がってきたぞ。これはいよいよダメかもしれん。
一体どんな怪物が…。
ええいままよ!
「はーい」
ん?ドアを開けたが、目の前には普通の男…。
ああああああああ!?
そのバッジはあああああ!?
「すいません。私、徴税官のマックと申します」
史上最大最強の存在だあああああああああ!?
「世帯主のユーゴ様で間違いないでしょうか?」
「は、はい」
こいつ何しにきやがった!?税は今までちゃんと払って…!?げ!?こいつまさか!?
「ご職業は造形師で間違いありませんか?」
俺の本業の稼ぎで、この屋敷はありえんだろうと気が付きやがった!!
「なにか他に副業などは?」
間違いねえ!!しかも脱税か違法行為を疑ってやがる!
「い、いえ特には」
トラブルメーカー、じゃなかったトラブル対処は入るかな…。
「そうですか。材料の石材や木材をどこかに運んだりは?」
転売もしてねえよ!!
「いえ、特には」
「ふむ。奥方は5人でお間違いない?」
「はい」
おい!どうやって食わしてんだ?ひょっとしてヒモかって思っただろ!?
「リリアーナ様以外の奥様は何かお仕事を?」
「いえ、特には」
だめだあああ!?怪しすぎる!!自分でもこいつ怪しいなって思っちゃったもん!
でもほんとの事も言えねえよ!遺跡荒らしまわったり、人に言えない仕事で稼ぎましたなんて言えねえ!
どうする!?宰相に頼むか!?だがみっともなさすぎる!
「そのですな…。まことに言い辛いのですが、おおよその申告された年収と、この土地の税がですな…」
ああああああああ!!聞きたくないいいいいいいいい!!
わし、一応王族じゃし、持参金でということで
ダメだ!幻聴が聞こえて来た!本人を連れてきてそんな話をするとそれこそ終わる!
そうだ!!
「実は、東方からこちらへ渡る前に父母から選別として、遺物を譲られておりまして、それで当分はと」
「はあ、資料には前の住居もそうしたようですが」
しまったああ!!前の家も一括で買って怪しまれたんだ!!忘れてたああ!
「ち、父と母それぞれから譲られまして」
苦しい!
「左様ですか」
「そ、それにここは作業場も大きいですからな。今まで作れなかった、大きな物も作れます。きっといい値が付くでしょう」
「はあ」
こら!ほんとかよって目を止めろ!
「まあ、リリアーナ様がいますからな。祈りの国から何か援助があったとは思っていましたが、急なことで驚いてしまいました。今日はこの辺りで失礼します」
やっぱりヒモ認定しやがった!しかも今日はってなんだよ!今日はって!
「お、お勤めご苦労様です」
「いえそれでは」
バタン
帰ったよな?間違いない帰った。
な、なんとか誤魔化せた。
◆
「わあ。大きな白石ですね!」
今日も元気一杯だねルー。ちょっと今日だけは分けて欲しい。
「でしょ?馬車で持ってきたくらいだからね」
石材屋の兄ちゃんたちは、無理ですって顔をしてたからな。
「でもこんな大きいの作って、青空市場で売れるんですか?」
「大丈夫。知り合いのオークションに出してもらうから」
持つべき者は弱みを握った知人だ。
「じゃあ俺は作業に入るね」
「はい!お夕飯に呼びに来ますね!」
「ありがと」
さて、やるか。完全に物理法則を無視して作るのは久しぶりだな。
よし!ミケランジェロ!レオナルド・ダ・ヴィンチ!俺に力を貸してくれ!
作るのは、祈りの国で長い事勇者だったから人気の、現役時のおっさん2人!
◆
某所 オークション会場
「それでは皆さんお待たせしました!本日の目玉!かつて祈りの国にて名を馳せた勇者!ドナートとベルトルドをモチーフにした白石像です!」
司会の男は、当日に変更された目玉商品を高らかに宣言し、被されていた布を勢いよくはぎとる。
『おお!』
『なんと!若い頃では無く、一番脂の乗っていた時の2人だ!』
『あれが勇者ドナートとベルトルド』
『あの顔を見ろよ。絶対に引かないって顔だ』
『どこの誰の作品だ?』
『今は枢機卿と守護騎士団の総長だっけ?』
眉間に寄せられた皺から、食いしばった歯と口周り、そして、相手を絶対に殺すと覚悟した目。顔だけではなく、鎧と服からでも伝わる筋肉の力強さに、指一本一本に伝わる神経があるような手。
そんな見事な像のモチーフは、現役最長記録を持ち、勇者にしては珍しく他国でも何度か活躍した、祈りの国の現枢機卿ドナートと、守護騎士団総長ベルトルド、そんな最も男として脂の乗っていた時期の2人であった。
『それでは皆さん!準備はよろしいでしょうか!?』
興奮する会場の火ぶたが切って降ろされた。
(ははは!"二つ首に"会って覚悟を決めた2人をモチーフにして正解だったな!この世界にまだ肖像権などない!)
そんな中、いくらで落札されるか気になってユーゴが会場に来ていた。どうやら彼の心配は杞憂に終わりそうだ。
『---!---!で落札です!』
(俺の勝ちだ徴税官!!)
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる