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蛇
紛争……ではない
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緊急案件 至急
要請者 騎士の国 魔法の国
脅威度 国家全力対応事態
騎士の国 魔法の国 周辺の特級冒険者の強制招集 現在両国とも転移妨害を中止中 転移にて至急の移動を
場所 両国国境地帯
対象 騎士の国王城 魔法学院 相当の大きさの大蛇 ギルドは大蛇と呼称
被害 両国軍の半数以上 騎士の国所属勇者トマの戦死
現状 何らかの原因で石化状態の大蛇を両国軍が遠距離から包囲 現状戦力が整うまで静観
備考 6つ相当の呪文に無傷 勇者トマの自爆魔法により目が潰れているのを確認
◆
国境地帯 騎士の国側野営地
現在、騎士の国と魔法の国は停戦状態で大蛇の対応に協力するという事で一致していた。開かれた戦端をいったん棚上げして、目の前の人間種の脅威を対処する程度の理性は十分にあったのだ。
お互いに理解できていないことが多すぎたことと、戦端を開いたのが自分側だった場合にうやむやにしようという思惑も一致していた。
そのため、国境という考えも無視して、両国軍隊が大蛇を遠巻きに取り囲むように展開していた。
「おいおいおいおい、こりゃすげえな。飛竜まで来てんのかよ」
戦斧を背負った巨漢の特級冒険者、ブラッドが感嘆の言葉を漏らす。
両国とも軍の壊滅を重く見たため、騎士の国は他の勇者や虎の子の飛竜部隊を、魔法の国はヴァンだけでなく、他の動ける評議魔導師と幾つかの遺物が持ち込まれており、戦う男にとって一種のお祭り状態にあった。
「ん?よう、双子」
「あんたも来てたのか」
「エドガーはいないの?」
知り合いである双子の特級冒険者、ダレルとパオラを発見したブラッドは彼らに声を掛ける。
双子は天敵である、特級冒険者最強のエドガーの姿を警戒しているようだった。
「エドガーもカークも砂の国で大砂蟲とバカンス中だよ。口説いたギルドの受付の姉ちゃんが言ってたから間違いない」
「また砂の国で大砂蟲かよ。まあこっちの方が大きいから僕らの方が目立つね」
「それであんたは振られたと」
「うるさいぞパオラ。俺の良さを分かってくれる女は必ずいるはずだ」
美しい女と見れば、誰これ構わず口説くことで女癖の悪いと言われるブラッドであったが、現在その成功率はゼロであった。
もう少し言動に品があればとは一部から言われているが。
「しかし偉い騒ぎだな。前の悪魔どもと比べて図体がデカいから、こっちもデカい。まあ俺様はそっちの方が楽しいからいいんだが」
「関係ないね」
「そうそう、早く終わらせて帰りたいわ」
ちらほらと顔を知っている特級や、姿や立ち振る舞いを見るに勇者と思われる者達を見ながらブラッドの発言であったが、双子にとってはどうでもいいことのようだった。
「しっかし、こんな大事になったら普段は祈りの国から勇者が来てるはずなんだが見ないな。1人か2人重症ってのはほんとみたいだな」
「ああ、ブラッド。さてはかなり早く来てるな?そもそも両国とも今まで勇者を受け入れる様なことはなかっただろ」
「そうそう、私達が来る寸前だけど、両国とも祈りの国に連絡してないことが分かって、ギルマスがキレてたからね。祈りの国は当事者じゃないから面子気にしたんでしょ」
「ははあ、男のメンツは俺様も分かる。大事なもんだ。だが、生きるって難しさはそんなこと気にしてる場合じゃないがなあ」
「あんた、たまにいいこと言うよな」
「確かに」
こういう他国の緊急事態にも派遣される、祈りの国の勇者の姿が見えないことに不思議に思ったブラッドであるが、比較的遅く到着したダレルとパオラは、騎士の国と魔法の国が面子と外交を気にして祈りの国に連絡をしていないことを知っていた。
常に魔物達との戦いにおいて最前線にいる彼ら特級冒険者にとって、外交や面子を気にして最善の手を打たない両国はある意味不思議な存在であった。
「特級冒険者達は集まってくれ!会議を始める!」
「行こうぜ」
「ああ」
司令部である天幕に続々と特級冒険者達が集まる。中ではすでに各部隊の長や勇者などが集まっていた。
「よし、では始めるぞ」
今回の戦いにおいて騎士の国側の司令官として任命された壮年の将軍であるが、国王と軍大臣ルーベンに、魔法の国に後れは取るなと言われており、非常にやり難さを覚えていた。
「魔法の国と合意ができた。まず刺激しないように拘束用の魔法陣を大蛇の周りに書く。その後に爆発性の魔石を置き、縄を地面に埋め込み物理的にも抑え込む。この時起きる様なら向こうが拘束用の遺物を使うそうだ」
魔法の国と合意できた作戦を皆と共有する。懸念があるとすれば、特注した縄でもひょっとしたら長さが足りないほどの大蛇の大きさと、魔石を爆発させたときに死ぬかという事だった。
「無事拘束できてもやはり、向こうの遺物でさらに縛り上げ、こちらは魔法や飛竜の炎弾で攻撃する。見て分かったが、単なる歩兵であいつは無理だ」
「特級のブラッドだが質問がある。俺みたいな地に足着けるタイプのはどうしたらいい?」
「大蛇が頭に乗られても反応しないのは勇者トマが証明してくれている。確実にダメージが通る部分も。最悪の場合、天馬か飛竜、魔法使いの手によって行ってもらうかもしれん」
「おうよ」
一人称が若干違うブラッドが質問する。知人に言わせれば、あれでも時と場合を選んでいるらしい。そして、返って来た答えは実にブラッド好みの物だった。
「大まかな流れは以上だ。最初の魔法陣は向こうの魔法使いと特級がやってくれる。我々は縄と魔石の方の準備だ」
皆が準備に取り掛かり始める。
◆
「こんなバカみたいな魔法陣本当に起動するんだろうな?」 「地面に書くから腰が痛い。年寄りにさせる仕事じゃない」 「魔石のチョークとインクの継ぎ接ぎでいけるのか?」 「小さい紙なら継ぎ接ぎでもいけるがこんな規模の書いたことがないからな」 「黙ってやれ、起きたらどうする」
色取り取りの服を着た魔法使い達が地面に魔法陣を書き
「おい!一番太い胴体がやっぱり無理だ!縄を足せるか!?」 「ホントに石みたいだ。死んでんじゃないか?」 「上の考えは脱皮かもって…」 「嘘だろ…」 「ドカーン…」 「死ね」 「黙ってやれつってんだろ!!」
天馬や飛竜が縄をかけ、兵士達が杭を打ち込み爆発性の魔石を運び出す
「それではヴァン導師やりましょうぞ」
「そうですなタルコ導師」
雪辱を誓う評議魔導師ヴァンともう一人のタルコが遺物の準備に取り掛かる
「評議魔導師様!お願いします!」
「応!」
【何人も動くこと叶わず】!!
鎖状の遺物から飛び出す無数の緋色の鎖
それらが大蛇の体に絡みつき、地面に埋まりだす
大陸史に於いても重要な局面を迎えようとしていた。
◆◆◆◆
最重要案件 最優先 至急 警告 危機 危険
要請者 大陸冒険者ギルド 騎士の国 魔法の国 祈りの国 エルフの森
脅威度 人種存続危機事態 大陸陥落危機事態
全特級冒険者の緊急強制招集 例外なし 最優先 他全案件の凍結 即座に転移にて騎士の国 魔法の国 祈りの国 合同特別指令室に集結すること エドガー カーク 両名は至急ギルド本部に出頭すること
場所 騎士の国 魔法の国 国境地帯
対象 騎士の国王城 魔法学院 倍相当の大蛇
被害 不明 騎士の国 魔法の国 両軍壊滅
現状 再び石化 両軍国境地帯より撤退 それぞれ最寄りの街にて戦力の再編成中
備考 対象に魔法の吸収能力 及びそれを利用しての急成長を確認 潰れていた目の再生
前作戦参加の特級冒険者 勇者 評議魔導師 天馬、飛竜等に 戦力温存目的の特別撤退命令が宣言 飛行及び機動力にて凡そ撤退に成功 特級冒険者に欠員なし
追記 現在、騎士の国、魔法の国、祈りの国による全戦力を結集しての討伐作戦が策定中であり、冒険者ギルドもすべてのリソースを割いてこれに当たる。魔法の吸収能力が判明した今、魔法の国の遺物による攻撃も効果が期待できない。しかし、ここで大蛇を止めなければ人種の存続に直結する。なんとしても止めなければならない。冒険者のみならず、全ての職員が覚悟を決めて事態に取り組んで欲しい。
冒険者ギルドマスター ターバ
◆◆◆◆
解決済み
案件 大蛇討伐
討伐者 不明
場所 騎士の国 魔法の国 国境地帯
時間 不明
手段 不明
被害 不明
現状 尾のみを残して消滅 残りは不明
備考 神々による"天罰"を祈りの国が公式に否定
追記 何でもいいから知っていたら話してくれ
冒険者ギルドマスター ターバ
■■@■■lb■■0:kdwf■■n■■d,7■■
緊急案件 至急 至急 至急
"来訪者"の妻2名の妊娠を"子宝"、"子孫繁栄"が感知。
"長寿"、"安産"が妻と子に問題はないと判断。"平和"が"来訪者"暴走の可能性無しと判断。
これにより、"来訪者"の索敵網の密度及び範囲が上昇とマクシムが報告。突如の出現は反撃の恐れあり。接触は最低限、もしくは行わない事。
接触が一度あり。妻と子供と一緒にこの地で眠るとの事。これにより取引であった元の世界の座標調査はもういいとの事。しかし、家族のために引き続き怨敵、落ちた同胞の対処は請け負うとの事。
個人的には喜ばしい事であるが、"契約"として、彼との重大な取引を完遂できなかったことは存在意義に関わる失敗であった。せめて"運送"の一部だけでも残っていれば…。
繰り返すが、"来訪者"との接触は最低限。不用意な接触は控える事。
◆
□□にとっても重大なことが重なった時期であった。
要請者 騎士の国 魔法の国
脅威度 国家全力対応事態
騎士の国 魔法の国 周辺の特級冒険者の強制招集 現在両国とも転移妨害を中止中 転移にて至急の移動を
場所 両国国境地帯
対象 騎士の国王城 魔法学院 相当の大きさの大蛇 ギルドは大蛇と呼称
被害 両国軍の半数以上 騎士の国所属勇者トマの戦死
現状 何らかの原因で石化状態の大蛇を両国軍が遠距離から包囲 現状戦力が整うまで静観
備考 6つ相当の呪文に無傷 勇者トマの自爆魔法により目が潰れているのを確認
◆
国境地帯 騎士の国側野営地
現在、騎士の国と魔法の国は停戦状態で大蛇の対応に協力するという事で一致していた。開かれた戦端をいったん棚上げして、目の前の人間種の脅威を対処する程度の理性は十分にあったのだ。
お互いに理解できていないことが多すぎたことと、戦端を開いたのが自分側だった場合にうやむやにしようという思惑も一致していた。
そのため、国境という考えも無視して、両国軍隊が大蛇を遠巻きに取り囲むように展開していた。
「おいおいおいおい、こりゃすげえな。飛竜まで来てんのかよ」
戦斧を背負った巨漢の特級冒険者、ブラッドが感嘆の言葉を漏らす。
両国とも軍の壊滅を重く見たため、騎士の国は他の勇者や虎の子の飛竜部隊を、魔法の国はヴァンだけでなく、他の動ける評議魔導師と幾つかの遺物が持ち込まれており、戦う男にとって一種のお祭り状態にあった。
「ん?よう、双子」
「あんたも来てたのか」
「エドガーはいないの?」
知り合いである双子の特級冒険者、ダレルとパオラを発見したブラッドは彼らに声を掛ける。
双子は天敵である、特級冒険者最強のエドガーの姿を警戒しているようだった。
「エドガーもカークも砂の国で大砂蟲とバカンス中だよ。口説いたギルドの受付の姉ちゃんが言ってたから間違いない」
「また砂の国で大砂蟲かよ。まあこっちの方が大きいから僕らの方が目立つね」
「それであんたは振られたと」
「うるさいぞパオラ。俺の良さを分かってくれる女は必ずいるはずだ」
美しい女と見れば、誰これ構わず口説くことで女癖の悪いと言われるブラッドであったが、現在その成功率はゼロであった。
もう少し言動に品があればとは一部から言われているが。
「しかし偉い騒ぎだな。前の悪魔どもと比べて図体がデカいから、こっちもデカい。まあ俺様はそっちの方が楽しいからいいんだが」
「関係ないね」
「そうそう、早く終わらせて帰りたいわ」
ちらほらと顔を知っている特級や、姿や立ち振る舞いを見るに勇者と思われる者達を見ながらブラッドの発言であったが、双子にとってはどうでもいいことのようだった。
「しっかし、こんな大事になったら普段は祈りの国から勇者が来てるはずなんだが見ないな。1人か2人重症ってのはほんとみたいだな」
「ああ、ブラッド。さてはかなり早く来てるな?そもそも両国とも今まで勇者を受け入れる様なことはなかっただろ」
「そうそう、私達が来る寸前だけど、両国とも祈りの国に連絡してないことが分かって、ギルマスがキレてたからね。祈りの国は当事者じゃないから面子気にしたんでしょ」
「ははあ、男のメンツは俺様も分かる。大事なもんだ。だが、生きるって難しさはそんなこと気にしてる場合じゃないがなあ」
「あんた、たまにいいこと言うよな」
「確かに」
こういう他国の緊急事態にも派遣される、祈りの国の勇者の姿が見えないことに不思議に思ったブラッドであるが、比較的遅く到着したダレルとパオラは、騎士の国と魔法の国が面子と外交を気にして祈りの国に連絡をしていないことを知っていた。
常に魔物達との戦いにおいて最前線にいる彼ら特級冒険者にとって、外交や面子を気にして最善の手を打たない両国はある意味不思議な存在であった。
「特級冒険者達は集まってくれ!会議を始める!」
「行こうぜ」
「ああ」
司令部である天幕に続々と特級冒険者達が集まる。中ではすでに各部隊の長や勇者などが集まっていた。
「よし、では始めるぞ」
今回の戦いにおいて騎士の国側の司令官として任命された壮年の将軍であるが、国王と軍大臣ルーベンに、魔法の国に後れは取るなと言われており、非常にやり難さを覚えていた。
「魔法の国と合意ができた。まず刺激しないように拘束用の魔法陣を大蛇の周りに書く。その後に爆発性の魔石を置き、縄を地面に埋め込み物理的にも抑え込む。この時起きる様なら向こうが拘束用の遺物を使うそうだ」
魔法の国と合意できた作戦を皆と共有する。懸念があるとすれば、特注した縄でもひょっとしたら長さが足りないほどの大蛇の大きさと、魔石を爆発させたときに死ぬかという事だった。
「無事拘束できてもやはり、向こうの遺物でさらに縛り上げ、こちらは魔法や飛竜の炎弾で攻撃する。見て分かったが、単なる歩兵であいつは無理だ」
「特級のブラッドだが質問がある。俺みたいな地に足着けるタイプのはどうしたらいい?」
「大蛇が頭に乗られても反応しないのは勇者トマが証明してくれている。確実にダメージが通る部分も。最悪の場合、天馬か飛竜、魔法使いの手によって行ってもらうかもしれん」
「おうよ」
一人称が若干違うブラッドが質問する。知人に言わせれば、あれでも時と場合を選んでいるらしい。そして、返って来た答えは実にブラッド好みの物だった。
「大まかな流れは以上だ。最初の魔法陣は向こうの魔法使いと特級がやってくれる。我々は縄と魔石の方の準備だ」
皆が準備に取り掛かり始める。
◆
「こんなバカみたいな魔法陣本当に起動するんだろうな?」 「地面に書くから腰が痛い。年寄りにさせる仕事じゃない」 「魔石のチョークとインクの継ぎ接ぎでいけるのか?」 「小さい紙なら継ぎ接ぎでもいけるがこんな規模の書いたことがないからな」 「黙ってやれ、起きたらどうする」
色取り取りの服を着た魔法使い達が地面に魔法陣を書き
「おい!一番太い胴体がやっぱり無理だ!縄を足せるか!?」 「ホントに石みたいだ。死んでんじゃないか?」 「上の考えは脱皮かもって…」 「嘘だろ…」 「ドカーン…」 「死ね」 「黙ってやれつってんだろ!!」
天馬や飛竜が縄をかけ、兵士達が杭を打ち込み爆発性の魔石を運び出す
「それではヴァン導師やりましょうぞ」
「そうですなタルコ導師」
雪辱を誓う評議魔導師ヴァンともう一人のタルコが遺物の準備に取り掛かる
「評議魔導師様!お願いします!」
「応!」
【何人も動くこと叶わず】!!
鎖状の遺物から飛び出す無数の緋色の鎖
それらが大蛇の体に絡みつき、地面に埋まりだす
大陸史に於いても重要な局面を迎えようとしていた。
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要請者 大陸冒険者ギルド 騎士の国 魔法の国 祈りの国 エルフの森
脅威度 人種存続危機事態 大陸陥落危機事態
全特級冒険者の緊急強制招集 例外なし 最優先 他全案件の凍結 即座に転移にて騎士の国 魔法の国 祈りの国 合同特別指令室に集結すること エドガー カーク 両名は至急ギルド本部に出頭すること
場所 騎士の国 魔法の国 国境地帯
対象 騎士の国王城 魔法学院 倍相当の大蛇
被害 不明 騎士の国 魔法の国 両軍壊滅
現状 再び石化 両軍国境地帯より撤退 それぞれ最寄りの街にて戦力の再編成中
備考 対象に魔法の吸収能力 及びそれを利用しての急成長を確認 潰れていた目の再生
前作戦参加の特級冒険者 勇者 評議魔導師 天馬、飛竜等に 戦力温存目的の特別撤退命令が宣言 飛行及び機動力にて凡そ撤退に成功 特級冒険者に欠員なし
追記 現在、騎士の国、魔法の国、祈りの国による全戦力を結集しての討伐作戦が策定中であり、冒険者ギルドもすべてのリソースを割いてこれに当たる。魔法の吸収能力が判明した今、魔法の国の遺物による攻撃も効果が期待できない。しかし、ここで大蛇を止めなければ人種の存続に直結する。なんとしても止めなければならない。冒険者のみならず、全ての職員が覚悟を決めて事態に取り組んで欲しい。
冒険者ギルドマスター ターバ
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解決済み
案件 大蛇討伐
討伐者 不明
場所 騎士の国 魔法の国 国境地帯
時間 不明
手段 不明
被害 不明
現状 尾のみを残して消滅 残りは不明
備考 神々による"天罰"を祈りの国が公式に否定
追記 何でもいいから知っていたら話してくれ
冒険者ギルドマスター ターバ
■■@■■lb■■0:kdwf■■n■■d,7■■
緊急案件 至急 至急 至急
"来訪者"の妻2名の妊娠を"子宝"、"子孫繁栄"が感知。
"長寿"、"安産"が妻と子に問題はないと判断。"平和"が"来訪者"暴走の可能性無しと判断。
これにより、"来訪者"の索敵網の密度及び範囲が上昇とマクシムが報告。突如の出現は反撃の恐れあり。接触は最低限、もしくは行わない事。
接触が一度あり。妻と子供と一緒にこの地で眠るとの事。これにより取引であった元の世界の座標調査はもういいとの事。しかし、家族のために引き続き怨敵、落ちた同胞の対処は請け負うとの事。
個人的には喜ばしい事であるが、"契約"として、彼との重大な取引を完遂できなかったことは存在意義に関わる失敗であった。せめて"運送"の一部だけでも残っていれば…。
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そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
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