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全てを食らうもの編
全てを食らう蟲の王
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見るものが見れば、タカアシガニの様だとと評するであろうその虫は、最初は単なる節足動物でしかなかった。しかしある時、森で魔力溜まりを最初に発見した事で、その蟲の運命は大きく変わった。
こんこんと星から溢れる純度の高い魔力を独占し、後に気付いた生物たちを魔力によって強化された体を持って排除し、その亡骸から得られた魔力によってさらに蟲は強くなっていった。
いつしか森の支配者として君臨するようになった蟲は一つの疑問を持った。もっと多くの魔力が溢れる地は無いだろうか。もっと多くの獲物がいる地は無いだろうか、と。
ある意味向上心や探求心といったものに動かされて、森を離れた蟲であったが、最初は上手く行っていた。蟲が生物を貪りつくしたために、生物が居なくなった森に比べて、進出した平野や大河は多くの生物に溢れており、食うものに困らなかったのだ。
しかし、他の超大型化した爬虫類や、重力をある程度気にしなくていいため巨体を持つ海洋生物に、それなりの大きさのある蟲は、食い応えのある餌と認識され深い傷を負い、一度森に逃げ帰ることとなってしまった。
傷を負った蟲は、自分の原点ともいえる魔力溜まりの上で長い休眠状態となり、しばしの眠りについた。
そして再び蟲が目覚めた時、生物たちは大きく変容していた。小型化して速さを得た小動物に対応できなかった大型の生物たちが、次々に姿を消していたのだ。
蟲が目覚めた時は、森に再び命が溢れていたためそれを食すことで満足していたが、やがて再び森の生物を食い尽くすと、かつて生存の危機を覚えた平原に再び進出する事になる。そこで蟲が目撃したのは、かつての天敵達が姿を消した、まさに楽園が広がっていた。
蟲にとっては元より森の素早い生物たちを食していたため、今の環境は何の苦にならなかった。
歓喜して平原の動物たちを粗方食い荒らした頃には、足の一本一本がまるで大木の様になり、その体を維持するためにさらに多くの獲物を食し、魔力を得る必要があった。
そのため足で獲物を突き刺して食していた蟲は、より効率よくするため口の周りに無数の触手を生やし、それで獲物を絡めとって口に入れこむ様になった。
そして蟲は、更なる獲物、更なる質の高い魔力を求めて、大地を揺らしながら陸地中を蹂躙し闊歩するが、どんどんと大きくなる体に、小さな獲物では全く足しにならなくなり始めた。
旅の途中で火を噴く山という珍しいものを発見した蟲は、そこに途轍もない火の魔力が溜まっていることに気がついた。
恐る恐るながらその山に近づいた蟲であったが、火の魔力の吸収に何ら問題が無いことを知ると、大喜びでその山に取り付いて、長い年月を掛けながら魔力を吸収し始める。
途中、かつて平原で見かけたような鱗のある生物が空を飛び、炎を口か出して襲い掛かって来た時は、蟲の小さな脳でも驚愕したが、その頃には蟲の体は火を噴く火山そのものであり、逆にその生物を返り討ちにして糧とした。大方火の魔力を吸いつくしていた蟲にとって、この生物は新たな御馳走であった。もう火も噴かなくなっていた山を後にすると、山々の間を歩き回ってこの空を飛ぶ生物を探し始めた。
しかし、探せども全く見つからず、そのうち飢餓に苛まれ始めた蟲は、海に大きな生き物達がいたのを思い出し、なんとか餓死する前に海に到着する事が出来た。
陸地に比べて大きな生物の多い海は、蟲にとって新たな楽園であった。
慣れない水中に戸惑いながらも、さらに触手の数を増やしていた蟲はそれを巧みに操り、普段と同じように動くもの全てを貪りつくす。
蟲の王が食って食って食い尽くしている途中、何か靄のような魔力が水中に漂っている事に気づき近寄ると、今まで見たことのない生物が靄の向こうからこちらを覗き込んでおり、それと目が合う。すると靄からその生物が飛び出して蟲の王に襲い掛かった。蟲の王は歓喜した。今まで見たことが無いほどの高純度の魔力が目の前にやって来たのだ。未知の生物による、見たことのない攻撃に多少驚いたものの、蟲の王は普段と同じように触手を突き立て己の口に運ぼうとする。
幾つもの触手がその生物の体に突き刺さった時であった。なんとその生物の体が水に変わり、靄の方へ逃げ出したのだ。逃がしてなるものかと触手で追いかける蟲の王であったが、逃げ出して靄の中へ飛び込んだ水が、靄に何かを張り付けた。気にせず靄に触手を入れようとすると、その貼り付けられた何かに触手が阻まれる。
せっかくのご馳走を目の前にしていた蟲の王は、怒りながら何度も何度も触手を突き立てるが、貼り付けられた何かはびくともしない。暫くそうしていたが、蟲の王を再び飢餓が襲い始める。そうなると蟲の王はもっと食べやすいものを探すしかなかった。しぶしぶその場を離れて新たな獲物を探し始めた。
ある時、より大きな獲物を求めてどんどんと深海に進出していた時である。大地の裂け目から途轍もない魔力が噴き出している地点を見つける。
最も海深い場所に存在していた、その星の裂け目から湧き出る魔力に蟲の王は一目散に取り付いた。
星そのもののエネルギーといっていい魔力にかなりの長期間満足していた蟲であったが、更なる肥大化を遂げた体を維持するのに、溢れていた魔力だけでは足りなくなる。
そのため蟲の王は、触手を大地の裂け目に突っ込み、魔力を無理やり吸い取り始めた。
長い年月…。本当に長い年月の間、その体が海溝を飛び出した頃である。ついに大地から吸い取れる魔力が枯渇してしまった。
その事を残念に思った蟲の王であったが、この時はまだ他の場所に移ればいいと楽観視しており、また移動し始めた。しかしである、海も陸も、その巨体に見合った途方もない数の触手を駆使して探しても、探しても探しても命も魔力も感じる事が出来ない。
星が既に枯死していることなど想像もできなかった蟲の王は、このままでは餓死すると焦燥感に駆られ始めたが、生存本能のなせる業か、奇跡的にかつて靄の向こうに消えた存在の事を思い出した。
最早場所などはとうの昔に忘れ去っていたが、触手で必死に探し回るとなんとか餓死する前に靄を見つける事が出来た。
幸い触手で陸地や海を捜索していたため、蟲の王からそう離れていない地点に靄があることが分かると、慌てて移動を開始する。
既に触手で何度も靄の向こうに行こうとしていたが、かつてと同じように何かに阻まれる。触手からそれを感じていた蟲の王は怒り狂うが、恐らく己の足ならばそれを突破できる事も分かり、必死にその巨体を動かして移動する。
巨大化しすぎて鈍重な体を動かしながら、なんとか餓死する前に辿り着いた蟲の王は、海底に足を付けても見下ろす位置に存在するようになった靄にその足を突き立てた。
甲高い音を立てて、その貼り付けられたものが壊されたと感じた蟲の王は、これで新しい獲物たちを見つけられると歓喜してその靄の中に体を無理やり入れようとした。
蟲の王は新たな楽園を見つけ出したのだ。
その時であった。
「こぉのムシケラ風情がああああああ!テメエのせいで子供の成長記録が途絶えたんだぞ!死ねやああああああ!」
こんこんと星から溢れる純度の高い魔力を独占し、後に気付いた生物たちを魔力によって強化された体を持って排除し、その亡骸から得られた魔力によってさらに蟲は強くなっていった。
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ある意味向上心や探求心といったものに動かされて、森を離れた蟲であったが、最初は上手く行っていた。蟲が生物を貪りつくしたために、生物が居なくなった森に比べて、進出した平野や大河は多くの生物に溢れており、食うものに困らなかったのだ。
しかし、他の超大型化した爬虫類や、重力をある程度気にしなくていいため巨体を持つ海洋生物に、それなりの大きさのある蟲は、食い応えのある餌と認識され深い傷を負い、一度森に逃げ帰ることとなってしまった。
傷を負った蟲は、自分の原点ともいえる魔力溜まりの上で長い休眠状態となり、しばしの眠りについた。
そして再び蟲が目覚めた時、生物たちは大きく変容していた。小型化して速さを得た小動物に対応できなかった大型の生物たちが、次々に姿を消していたのだ。
蟲が目覚めた時は、森に再び命が溢れていたためそれを食すことで満足していたが、やがて再び森の生物を食い尽くすと、かつて生存の危機を覚えた平原に再び進出する事になる。そこで蟲が目撃したのは、かつての天敵達が姿を消した、まさに楽園が広がっていた。
蟲にとっては元より森の素早い生物たちを食していたため、今の環境は何の苦にならなかった。
歓喜して平原の動物たちを粗方食い荒らした頃には、足の一本一本がまるで大木の様になり、その体を維持するためにさらに多くの獲物を食し、魔力を得る必要があった。
そのため足で獲物を突き刺して食していた蟲は、より効率よくするため口の周りに無数の触手を生やし、それで獲物を絡めとって口に入れこむ様になった。
そして蟲は、更なる獲物、更なる質の高い魔力を求めて、大地を揺らしながら陸地中を蹂躙し闊歩するが、どんどんと大きくなる体に、小さな獲物では全く足しにならなくなり始めた。
旅の途中で火を噴く山という珍しいものを発見した蟲は、そこに途轍もない火の魔力が溜まっていることに気がついた。
恐る恐るながらその山に近づいた蟲であったが、火の魔力の吸収に何ら問題が無いことを知ると、大喜びでその山に取り付いて、長い年月を掛けながら魔力を吸収し始める。
途中、かつて平原で見かけたような鱗のある生物が空を飛び、炎を口か出して襲い掛かって来た時は、蟲の小さな脳でも驚愕したが、その頃には蟲の体は火を噴く火山そのものであり、逆にその生物を返り討ちにして糧とした。大方火の魔力を吸いつくしていた蟲にとって、この生物は新たな御馳走であった。もう火も噴かなくなっていた山を後にすると、山々の間を歩き回ってこの空を飛ぶ生物を探し始めた。
しかし、探せども全く見つからず、そのうち飢餓に苛まれ始めた蟲は、海に大きな生き物達がいたのを思い出し、なんとか餓死する前に海に到着する事が出来た。
陸地に比べて大きな生物の多い海は、蟲にとって新たな楽園であった。
慣れない水中に戸惑いながらも、さらに触手の数を増やしていた蟲はそれを巧みに操り、普段と同じように動くもの全てを貪りつくす。
蟲の王が食って食って食い尽くしている途中、何か靄のような魔力が水中に漂っている事に気づき近寄ると、今まで見たことのない生物が靄の向こうからこちらを覗き込んでおり、それと目が合う。すると靄からその生物が飛び出して蟲の王に襲い掛かった。蟲の王は歓喜した。今まで見たことが無いほどの高純度の魔力が目の前にやって来たのだ。未知の生物による、見たことのない攻撃に多少驚いたものの、蟲の王は普段と同じように触手を突き立て己の口に運ぼうとする。
幾つもの触手がその生物の体に突き刺さった時であった。なんとその生物の体が水に変わり、靄の方へ逃げ出したのだ。逃がしてなるものかと触手で追いかける蟲の王であったが、逃げ出して靄の中へ飛び込んだ水が、靄に何かを張り付けた。気にせず靄に触手を入れようとすると、その貼り付けられた何かに触手が阻まれる。
せっかくのご馳走を目の前にしていた蟲の王は、怒りながら何度も何度も触手を突き立てるが、貼り付けられた何かはびくともしない。暫くそうしていたが、蟲の王を再び飢餓が襲い始める。そうなると蟲の王はもっと食べやすいものを探すしかなかった。しぶしぶその場を離れて新たな獲物を探し始めた。
ある時、より大きな獲物を求めてどんどんと深海に進出していた時である。大地の裂け目から途轍もない魔力が噴き出している地点を見つける。
最も海深い場所に存在していた、その星の裂け目から湧き出る魔力に蟲の王は一目散に取り付いた。
星そのもののエネルギーといっていい魔力にかなりの長期間満足していた蟲であったが、更なる肥大化を遂げた体を維持するのに、溢れていた魔力だけでは足りなくなる。
そのため蟲の王は、触手を大地の裂け目に突っ込み、魔力を無理やり吸い取り始めた。
長い年月…。本当に長い年月の間、その体が海溝を飛び出した頃である。ついに大地から吸い取れる魔力が枯渇してしまった。
その事を残念に思った蟲の王であったが、この時はまだ他の場所に移ればいいと楽観視しており、また移動し始めた。しかしである、海も陸も、その巨体に見合った途方もない数の触手を駆使して探しても、探しても探しても命も魔力も感じる事が出来ない。
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最早場所などはとうの昔に忘れ去っていたが、触手で必死に探し回るとなんとか餓死する前に靄を見つける事が出来た。
幸い触手で陸地や海を捜索していたため、蟲の王からそう離れていない地点に靄があることが分かると、慌てて移動を開始する。
既に触手で何度も靄の向こうに行こうとしていたが、かつてと同じように何かに阻まれる。触手からそれを感じていた蟲の王は怒り狂うが、恐らく己の足ならばそれを突破できる事も分かり、必死にその巨体を動かして移動する。
巨大化しすぎて鈍重な体を動かしながら、なんとか餓死する前に辿り着いた蟲の王は、海底に足を付けても見下ろす位置に存在するようになった靄にその足を突き立てた。
甲高い音を立てて、その貼り付けられたものが壊されたと感じた蟲の王は、これで新しい獲物たちを見つけられると歓喜してその靄の中に体を無理やり入れようとした。
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