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日常編
6人衆誕生
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ユーゴ邸 sideユーゴ
はっ!?顔に感じるこの重さと息苦しさは!?
「むにゃ。旦那様ぁ」
やはりリリアーナか。
久しぶりに、寝ぼけて俺の顔に胸を押し付けている。起きなかったら、危うく窒息死するところだった…。
「よしよし」
おっと、今度は頭を抱えられて撫でられた。
多分、クリスと夢の中で遊んでいるな。
「旦那様は頑張り屋さん過ぎます。よしよし。すう」
…違った。
どうやら甘やかされているのは俺らしい。
寝てるのに、凄い慈しみの感情が感じ取れる。気恥ずかしいような、嬉しいような。何とも言えない暖かさが心から溢れて来る。
「ママ。パパ。えへへ」
む。クリスがベビーベッドからこっちを見て、笑っているのが気配で分かるぞ!
ママとパパが仲良しで笑っているのか、自分と同じように甘やかされているのを可笑しがってるのか…。
息子にばっちり見られてるのは、流石に恥ずかしいな!
「ん?あ!?こらおっぱいお化け!最近無くなったと思えばすぐこれだ!離れんか!」
「はれ?あら。おはようございます旦那様、ジネットさん」
「いいから離れろ!」
「えへへ」
「えっへ」
起きたジネットが、窒息寸前だった俺の状態に気がつき、リリアーナを引き剥がそうとする。
どうやらコレットも起きたようで、それを見てクリスと一緒に笑っていた。
うむ。今日もママ達とパパは仲良しだよ!
◆
「がちゃこん。次はー…。何処行こうか?」
「おにわ!」
「にあ!」
「おいあ!」
ソフィアちゃんを肩車して、両腕にそれぞれ子供達を乗せた、いつものスタイルで屋敷を歩き回っている。
婆さんは、ソフィアちゃんがこの屋敷に慣れたと判断して、エルフの森と海の国を行ったりと、小大陸への帰還事業に関わっているらしい。
小大陸から逃げてきた人々にとっては悲願と言っていいが、そうなるとソフィアちゃんともお別れか…。寂しくなるし、子供達も泣いてしまうだろう…。
「えーそれでは、お庭ー。お庭へ参りまーす。がしゃこん。ん?」
おっと。この気配は3人衆だな。
ちょうどいい。このまま迎えに行こう。
「えー。このまま、3人衆の皆様を迎えに行きます。がしゃこん」
「おにいちゃんたち!?」
「にーに!」
「にー!」
何度かソフィアちゃんと商店街に行っているから、3人衆全員と面識のあるソフィアちゃんと、家に来ては遊んでくれるから、コレットとクリスも大喜びだ。
「あ、おっさんだ」
「俺らが来るたんび、出て来てくれるよな」
「なにか感知魔法?」
鋭いな3人衆。だが、流石に気配を感知しているとは思うまい。
「いつもの完全装備だな」
「3人も抱えてふらついてないからな、意外とあのおっさん逞しいよな」
「昔のボク達にもああやってた」
「そういやそうだったな!」
「ははは!」
懐かしいな。確かにまだがきんちょ達が幼かった時も、今の様に肩と腕にそれぞれ乗せて歩き回ったもんだ。
「おっす。3人衆よ」
「よっ!」
「おっす!」
「こんにちわ」
そんな会話を聞きながら、門の前にいる3人衆に声をかける。
「おにいちゃんたち、こんにちわ!」
「にーに!」
「にー!」
俺の上にいる子供達も、手を振りながら興奮して挨拶している。
あ、こらクリス。身を乗り出すのは危ないから止めなさい。
「えーそれでは、次はリビングー。リビングへ参りまーす。がしゃこん」
「リビングー!」
「りーぐ!」
「ぐー!」
「今すげえ記憶が刺激された!」
「俺も俺も」
「懐かしい」
なんだか懐かしそうな3人衆だが。
そうか。昔3人衆を乗せてた時も、同じような口上だったな。
◆
「うわすげえ。滑り台だ」
「家の中にあるとかどんだけだよ」
「流石だね」
ふっふっふ。家が広くてよかったと今でも思ってるぞ。
「えーご乗車ありがとうございます。今後ともパパ馬車を、どうぞご利用ください」
「おにいちゃん!」
「にーに!」
「にー!」
子供達を降ろすと、皆3人衆の所へ走っていく。
パパはちょっと寂しいぞ。
「おっすソフィア!それ回転だ!」
「おお!また重くなったなクリス!」
「成長の証。でもコレットには身長だけ言及」
「わーい!」
「えへへ!」
「えっへ!」
抱きついて来た子供達を、3人衆がそれぞれ抱え上げて回転し始めるが、店の手伝いで重いものを運んでいるのか、体幹もしっかりしていて危な気が無い。
それにしても子供達の、あの楽しみ様…。やっぱり、小さな子供には回転なんだな!今夜俺もやるぞ!
それはそれとして、机の上に置いてあった写真でパシャリ。
うむ。笑顔の子供6人が回転している写真だ。
タイトルは…。6人衆の笑顔でいいか。後でアルバムに入れなければ。
「それ着地だ!」
「上手く立てるかなあ?」
「頭を打たないようにね」
「あはは!めがまわるー!」
「えっへ!えっへ!」
「えへへへ!」
回された側のソフィアちゃん達がカーペットに足を付けたが、やはり目が回っているため、コテンとしゃがみ込んだ。しかし、それが楽しくて仕方ないらしく、笑いながらもう一度立とうとしている。
「おにいちゃん!もういっかい!」
「にーに!」
「にー!」
「よし!あと何回かしたら、次はかけっこだ!」
「あんまりやりすぎは良くないからな。多分」
「次は体を横にして回ってみよう」
もう一度写真をパシャリ。
うん。本当にいい画が撮れた。
はっ!?顔に感じるこの重さと息苦しさは!?
「むにゃ。旦那様ぁ」
やはりリリアーナか。
久しぶりに、寝ぼけて俺の顔に胸を押し付けている。起きなかったら、危うく窒息死するところだった…。
「よしよし」
おっと、今度は頭を抱えられて撫でられた。
多分、クリスと夢の中で遊んでいるな。
「旦那様は頑張り屋さん過ぎます。よしよし。すう」
…違った。
どうやら甘やかされているのは俺らしい。
寝てるのに、凄い慈しみの感情が感じ取れる。気恥ずかしいような、嬉しいような。何とも言えない暖かさが心から溢れて来る。
「ママ。パパ。えへへ」
む。クリスがベビーベッドからこっちを見て、笑っているのが気配で分かるぞ!
ママとパパが仲良しで笑っているのか、自分と同じように甘やかされているのを可笑しがってるのか…。
息子にばっちり見られてるのは、流石に恥ずかしいな!
「ん?あ!?こらおっぱいお化け!最近無くなったと思えばすぐこれだ!離れんか!」
「はれ?あら。おはようございます旦那様、ジネットさん」
「いいから離れろ!」
「えへへ」
「えっへ」
起きたジネットが、窒息寸前だった俺の状態に気がつき、リリアーナを引き剥がそうとする。
どうやらコレットも起きたようで、それを見てクリスと一緒に笑っていた。
うむ。今日もママ達とパパは仲良しだよ!
◆
「がちゃこん。次はー…。何処行こうか?」
「おにわ!」
「にあ!」
「おいあ!」
ソフィアちゃんを肩車して、両腕にそれぞれ子供達を乗せた、いつものスタイルで屋敷を歩き回っている。
婆さんは、ソフィアちゃんがこの屋敷に慣れたと判断して、エルフの森と海の国を行ったりと、小大陸への帰還事業に関わっているらしい。
小大陸から逃げてきた人々にとっては悲願と言っていいが、そうなるとソフィアちゃんともお別れか…。寂しくなるし、子供達も泣いてしまうだろう…。
「えーそれでは、お庭ー。お庭へ参りまーす。がしゃこん。ん?」
おっと。この気配は3人衆だな。
ちょうどいい。このまま迎えに行こう。
「えー。このまま、3人衆の皆様を迎えに行きます。がしゃこん」
「おにいちゃんたち!?」
「にーに!」
「にー!」
何度かソフィアちゃんと商店街に行っているから、3人衆全員と面識のあるソフィアちゃんと、家に来ては遊んでくれるから、コレットとクリスも大喜びだ。
「あ、おっさんだ」
「俺らが来るたんび、出て来てくれるよな」
「なにか感知魔法?」
鋭いな3人衆。だが、流石に気配を感知しているとは思うまい。
「いつもの完全装備だな」
「3人も抱えてふらついてないからな、意外とあのおっさん逞しいよな」
「昔のボク達にもああやってた」
「そういやそうだったな!」
「ははは!」
懐かしいな。確かにまだがきんちょ達が幼かった時も、今の様に肩と腕にそれぞれ乗せて歩き回ったもんだ。
「おっす。3人衆よ」
「よっ!」
「おっす!」
「こんにちわ」
そんな会話を聞きながら、門の前にいる3人衆に声をかける。
「おにいちゃんたち、こんにちわ!」
「にーに!」
「にー!」
俺の上にいる子供達も、手を振りながら興奮して挨拶している。
あ、こらクリス。身を乗り出すのは危ないから止めなさい。
「えーそれでは、次はリビングー。リビングへ参りまーす。がしゃこん」
「リビングー!」
「りーぐ!」
「ぐー!」
「今すげえ記憶が刺激された!」
「俺も俺も」
「懐かしい」
なんだか懐かしそうな3人衆だが。
そうか。昔3人衆を乗せてた時も、同じような口上だったな。
◆
「うわすげえ。滑り台だ」
「家の中にあるとかどんだけだよ」
「流石だね」
ふっふっふ。家が広くてよかったと今でも思ってるぞ。
「えーご乗車ありがとうございます。今後ともパパ馬車を、どうぞご利用ください」
「おにいちゃん!」
「にーに!」
「にー!」
子供達を降ろすと、皆3人衆の所へ走っていく。
パパはちょっと寂しいぞ。
「おっすソフィア!それ回転だ!」
「おお!また重くなったなクリス!」
「成長の証。でもコレットには身長だけ言及」
「わーい!」
「えへへ!」
「えっへ!」
抱きついて来た子供達を、3人衆がそれぞれ抱え上げて回転し始めるが、店の手伝いで重いものを運んでいるのか、体幹もしっかりしていて危な気が無い。
それにしても子供達の、あの楽しみ様…。やっぱり、小さな子供には回転なんだな!今夜俺もやるぞ!
それはそれとして、机の上に置いてあった写真でパシャリ。
うむ。笑顔の子供6人が回転している写真だ。
タイトルは…。6人衆の笑顔でいいか。後でアルバムに入れなければ。
「それ着地だ!」
「上手く立てるかなあ?」
「頭を打たないようにね」
「あはは!めがまわるー!」
「えっへ!えっへ!」
「えへへへ!」
回された側のソフィアちゃん達がカーペットに足を付けたが、やはり目が回っているため、コテンとしゃがみ込んだ。しかし、それが楽しくて仕方ないらしく、笑いながらもう一度立とうとしている。
「おにいちゃん!もういっかい!」
「にーに!」
「にー!」
「よし!あと何回かしたら、次はかけっこだ!」
「あんまりやりすぎは良くないからな。多分」
「次は体を横にして回ってみよう」
もう一度写真をパシャリ。
うん。本当にいい画が撮れた。
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