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日常編
子供達と遊ぼう!
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ユーゴ邸 sideユーゴ
やあ少尉。
カッ!
うむ。この一月大変ご苦労だった。グレン君たちがいたから、仕事の量も多かっただろう。その勤務を称えて、君を今日から中尉に任命する。はいリボンに星のシールをぺたりと。
うむ。似合っているぞ。
カッ!
本題なんだが聞いてくれ…。
昨日は本当に参った…。コレットとクリスが、中々泣き止まなかったんだ。お兄ちゃんとお姉ちゃんはって…。ソフィアちゃんも悲しそうだったし…。
実はソフィアちゃんが港の国に帰るときは、絶対子供達も泣くから、月に一回くらいの頻度で婆さんを連れて、向こうに様子見がてら、遊びに行こうかと考えてたんだけど、グレン君とジェナちゃんは王族だからなあ…。
気軽に会える立場じゃないし、周りも困るだろう。俺だって、国王様とウチの子供を遊ばせてくださいって言われたら困るしな…。
何か催しものがあって、招待でもされない限りなかなか難しいよなあ。こればっかりは我慢してもらうしかないか…。
出会いがあれば別れもある。それも人生だろう。乗り越えなければ。
だから子供達と全力で遊ぶのだ!協力してくれ中尉!
カッ!
◆
「えっへえっへ!」
「えへへ!」
「わあすっごーい!」
流石中尉だ。
屋敷の一番大きいカーペットに憑りついた中尉が、俺と子供達を乗せて、庭でふよふよと浮いており、子供達は柔らかい感触にゴロゴロと転がりながら、空中での散歩に笑い転げていた。
「ほらクリス。空中飛行だ」
「えへへへ!」
「パパ!コーも!コーも!」
「わたしも!」
「よーし順番だ」
その転がっているクリスを腕で持ち上げると、体と地面が水平になるよう横にして、空中で飛行しているような体勢にする。
すると、それに興奮しているクリスが羨ましくなったようで、コレットとソフィアちゃんも次は私と言って来たので、順番に疑似的な空中飛行を楽しんでもらった。
「あらあらうふふ。クリスはお空を飛んでるの?」
「ママ!」
「それクリス。ママのとこまで飛んでくんだ」
「えへへへ!」
コレットとソフィアちゃんにもやって、またクリスの番になった時、リリアーナが様子を見に来たので、そのまま中尉に向かって貰うと、クリスは手足をパタパタさせて、加速しているような動作をする。
「まあクリス。飛ぶのが上手ね」
「えへへ!」
そのままリリアーナにクリスを渡すと、クリスは笑顔のまましっかりと母に抱き着きついた。
「ママも!」
「あらあら。それじゃあお邪魔しましょうか」
するとクリスは、ママもカーペットに乗ってとお願いし、リリアーナも一緒に庭巡りに参加する事となった。
あ、そうだ。中尉、一部だけ柔らかくできる?飛んでも大丈夫?よし、じゃあ頼む!
「それ、トランポリンだ」
「わ、わ、わ!?」
「えっへえっへ!」
中央だけ柔らかくなった部分に、優しくコレットとソフィアちゃんを投げると、まるでトランポリンの様に中尉が動いてくれて、子供達は驚きながらもぴょんぴょんと跳ねまわる。
「クーも!」
「うふふ」
2人が羨ましくなったのだろう、リリアーナに甘えて抱きついていたクリスも、母から離れて一緒にジャンプしだす。
「皆上手ね。ほら、私の所へ来て」
「リーママ!」
「うふふ、最初はコレットちゃんね。それ!」
「えっへえっへ!」
「わたしも!」
「うふふ、それ!」
「あはは!」
「ママ!クーも!クーも!」
「行くわねクリス。それ!」
「えへへ!」
トランポリンの反動で、リリアーナにジャンプして抱きついたコレットを、彼女はそのまま抱きしめると、柔らかくコレットを放って、次にやって来たソフィアちゃんも同じようにする。
口が裂けても言えないが、種族的に恐らく大陸の頂点に位置する、ハイエルフの生まれのリリアーナは、その位階の高さも相まって、細腕なのにそこらの高位冒険者よりも筋力が高い。
「わん!」
(ボクも!)
「にゃー」
(私も)
どうやら笑い声を聞きつけたポチとタマが、屋敷の裏手から走ってやって来る。
「ぽち!」
「たま!」
おお!今ハッキリとポチとタマの事を呼んだぞ!
(今クリス、ボクの事はっきり言った!)
(コレットも)
「きゃあ!」
「えっへ!」
ポチとタマも嬉しかったのだろう。
それぞれクリスとコレットの事を舐め回し、悲鳴なのか笑い声なのか分からない声を出させている。
「タマもぴょんぴょん!」
「ポチも!」
(うん!)
(了解)
「わあ。タマちゃんポチちゃんすごい!」
犬と猫がモデルだけあってか、タマとポチはソフィアちゃんよりも高く飛び上がり、子供達を笑わせている。
「よかったですね旦那様。皆あんな笑顔に」
「うん。そうだね」
ポチとタマがやって来たことにより、絨毯が狭くなってしまったので、静かに地面に降りてリリアーナと共に、後ろで子供達が落ちない様に見守りながら歩いていると、彼女がそう話しかけて来る。
リリアーナも子供達が泣いていた事を気にしていたので、今の笑いながら飛び回っている姿を見て安心したのだろう。笑顔で見つめていた。
「でもそろそろ、お水を飲まないといけませんね。ついでにおやつにしましょう」
「だね。あれだけ汗もかいてるし」
はしゃぎすぎて、子供達が水分不足になるといけない。
準備をしに行くリリアーナを見送って、また子供達を見守る。
そうとも、子供は笑顔が一番だ。
やあ少尉。
カッ!
うむ。この一月大変ご苦労だった。グレン君たちがいたから、仕事の量も多かっただろう。その勤務を称えて、君を今日から中尉に任命する。はいリボンに星のシールをぺたりと。
うむ。似合っているぞ。
カッ!
本題なんだが聞いてくれ…。
昨日は本当に参った…。コレットとクリスが、中々泣き止まなかったんだ。お兄ちゃんとお姉ちゃんはって…。ソフィアちゃんも悲しそうだったし…。
実はソフィアちゃんが港の国に帰るときは、絶対子供達も泣くから、月に一回くらいの頻度で婆さんを連れて、向こうに様子見がてら、遊びに行こうかと考えてたんだけど、グレン君とジェナちゃんは王族だからなあ…。
気軽に会える立場じゃないし、周りも困るだろう。俺だって、国王様とウチの子供を遊ばせてくださいって言われたら困るしな…。
何か催しものがあって、招待でもされない限りなかなか難しいよなあ。こればっかりは我慢してもらうしかないか…。
出会いがあれば別れもある。それも人生だろう。乗り越えなければ。
だから子供達と全力で遊ぶのだ!協力してくれ中尉!
カッ!
◆
「えっへえっへ!」
「えへへ!」
「わあすっごーい!」
流石中尉だ。
屋敷の一番大きいカーペットに憑りついた中尉が、俺と子供達を乗せて、庭でふよふよと浮いており、子供達は柔らかい感触にゴロゴロと転がりながら、空中での散歩に笑い転げていた。
「ほらクリス。空中飛行だ」
「えへへへ!」
「パパ!コーも!コーも!」
「わたしも!」
「よーし順番だ」
その転がっているクリスを腕で持ち上げると、体と地面が水平になるよう横にして、空中で飛行しているような体勢にする。
すると、それに興奮しているクリスが羨ましくなったようで、コレットとソフィアちゃんも次は私と言って来たので、順番に疑似的な空中飛行を楽しんでもらった。
「あらあらうふふ。クリスはお空を飛んでるの?」
「ママ!」
「それクリス。ママのとこまで飛んでくんだ」
「えへへへ!」
コレットとソフィアちゃんにもやって、またクリスの番になった時、リリアーナが様子を見に来たので、そのまま中尉に向かって貰うと、クリスは手足をパタパタさせて、加速しているような動作をする。
「まあクリス。飛ぶのが上手ね」
「えへへ!」
そのままリリアーナにクリスを渡すと、クリスは笑顔のまましっかりと母に抱き着きついた。
「ママも!」
「あらあら。それじゃあお邪魔しましょうか」
するとクリスは、ママもカーペットに乗ってとお願いし、リリアーナも一緒に庭巡りに参加する事となった。
あ、そうだ。中尉、一部だけ柔らかくできる?飛んでも大丈夫?よし、じゃあ頼む!
「それ、トランポリンだ」
「わ、わ、わ!?」
「えっへえっへ!」
中央だけ柔らかくなった部分に、優しくコレットとソフィアちゃんを投げると、まるでトランポリンの様に中尉が動いてくれて、子供達は驚きながらもぴょんぴょんと跳ねまわる。
「クーも!」
「うふふ」
2人が羨ましくなったのだろう、リリアーナに甘えて抱きついていたクリスも、母から離れて一緒にジャンプしだす。
「皆上手ね。ほら、私の所へ来て」
「リーママ!」
「うふふ、最初はコレットちゃんね。それ!」
「えっへえっへ!」
「わたしも!」
「うふふ、それ!」
「あはは!」
「ママ!クーも!クーも!」
「行くわねクリス。それ!」
「えへへ!」
トランポリンの反動で、リリアーナにジャンプして抱きついたコレットを、彼女はそのまま抱きしめると、柔らかくコレットを放って、次にやって来たソフィアちゃんも同じようにする。
口が裂けても言えないが、種族的に恐らく大陸の頂点に位置する、ハイエルフの生まれのリリアーナは、その位階の高さも相まって、細腕なのにそこらの高位冒険者よりも筋力が高い。
「わん!」
(ボクも!)
「にゃー」
(私も)
どうやら笑い声を聞きつけたポチとタマが、屋敷の裏手から走ってやって来る。
「ぽち!」
「たま!」
おお!今ハッキリとポチとタマの事を呼んだぞ!
(今クリス、ボクの事はっきり言った!)
(コレットも)
「きゃあ!」
「えっへ!」
ポチとタマも嬉しかったのだろう。
それぞれクリスとコレットの事を舐め回し、悲鳴なのか笑い声なのか分からない声を出させている。
「タマもぴょんぴょん!」
「ポチも!」
(うん!)
(了解)
「わあ。タマちゃんポチちゃんすごい!」
犬と猫がモデルだけあってか、タマとポチはソフィアちゃんよりも高く飛び上がり、子供達を笑わせている。
「よかったですね旦那様。皆あんな笑顔に」
「うん。そうだね」
ポチとタマがやって来たことにより、絨毯が狭くなってしまったので、静かに地面に降りてリリアーナと共に、後ろで子供達が落ちない様に見守りながら歩いていると、彼女がそう話しかけて来る。
リリアーナも子供達が泣いていた事を気にしていたので、今の笑いながら飛び回っている姿を見て安心したのだろう。笑顔で見つめていた。
「でもそろそろ、お水を飲まないといけませんね。ついでにおやつにしましょう」
「だね。あれだけ汗もかいてるし」
はしゃぎすぎて、子供達が水分不足になるといけない。
準備をしに行くリリアーナを見送って、また子供達を見守る。
そうとも、子供は笑顔が一番だ。
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