162 / 172
ちょっとしたサプライズ
6
しおりを挟む
sideコレット
「うむ。私の服なら少し大きいだけだな」
「ですねー」
「ありがとうリンお姉ちゃん」
「なに気にするな」
お風呂に入る前に、着替えが無い事に気が付いて、それならばとルーお姉ちゃんとリンお姉ちゃんが、私物の服を見繕ってくれたが、やっぱりルーお姉ちゃんの服は私には少し小さかったので、リンお姉ちゃんが服を貸してくれた。
よく分からない遺物に巻き込まれて、過去の自分に会ったり家族に会ったりと、トンデモ体験をしたが、自分の家族は今も昔も変わらないらしい。急に表れた私達を温かく迎えてくれた。ママは私の世話を焼きたがり、パパもとにかく私達を構おうとするのは全く変わらない。
「クリス。女性陣が風呂に入ったら、男同士で入ろう」
「一人で入るよ」
「え!?」
「寮も部屋にお風呂ついてるから、そっちの方が慣れてるし」
「ちょ!? でも一緒のベッドでは寝るんだよね!?」
「え!?」
今もパパは、男同士ということで、クリスと一緒にお風呂に入ろうと考えていたみたいだけど、照れ屋さんなクリスに拒否されていた。ついでに一緒に寝るのものだ。
「コレット!?」
「私はママと寝るから」
「え!?」
おっと、こっちに飛び火してきたが、もうママと一緒に寝る事が決まってる。
「ジネット!? リリアーナ!? 子供達が反抗期に!?」
「あなた、子供達も年頃ですから」
「あらあらうふふ」
「そ、そんな……」
目に見えて狼狽しているパパが、ママ達に助けを求めているが、残念ながらお年頃なので提案は却下だ。でも暫く家に帰ってなかったので、過去ではあるがママと一緒には寝よう。別に寂しかったわけでは無いが。
「パパ!クーと!」
「コーと!」
「ううう……クリスううう、コレットおおおお!」
「やー!えへへ!」
「やなのー!えっへえっへ!」
「そんなああああああああああああああ!?」
そんなパパを憐れに思ったのか、過去の自分達がパパのズボンを引っ張ってアピールしていたが、どうやらフェイクだったようだ。嬉しなき寸前のパパがしゃがむと、そのまま逃げ去ってしまい、パパは崩れ落ちてしまった。
未来の我が家でも弟妹たちがよくする光景を目にして、思わず笑ってしまいそうになる。どうやら自分達も昔はやっていた様だ。
⦅クリス!それじゃあボクと一緒に寝よう!⦆
⦅私はコレットと⦆
「え? うーん、いいよ」
「うん」
⦅わーい!⦆
⦅歓喜⦆
ポチのお願いに、仕方ないなあといった風に言っているクリスだが、寮ではよく2人で寝ていることを、タマから聞いている。恥ずかしがり屋さんだから、一人で寝てないことを知られたくないのだろう。まあ私もタマと一緒に寝ているが。
タマもポチも、未来の寮に置いてきてしまった。急いで帰らないと、2人だけでなく、周りの皆も心配しだすだろう。
「そう気にしないでいいさ。戻ってもそう時間は経ってないはずだからね」
「そうなのお婆ちゃん?」
「ああ。時神自身がそうだったらしい。2日くらい過去に滞在しても、戻ってきたらほんの数秒だったみたいだね」
「へえ」
よかった。どうやら皆に心配かける事はない様だ。
「おばあちゃん。その神様は未来へ行けなかったの?」
「いんや、過去だけだったみたいだね」
「そっかあ。おっきくなったわたしを見てみたかったなあ」
「フェッフェッ。まあ10年なんてあっという間さ」
お婆ちゃんとソフィアお姉ちゃんが、一時期ウチにいたのは写真で知っていたけど、丁度その時期だったようで、2人がいたのは驚いた。
お婆ちゃんは、朝初めてあった時はなんだか元気が無さそうだったけど、今は普段通り、優しい目で私達を見てくれている。クリスも心配していたから、よかったよかった。
「こっちへおいでコレット、クリス」
「うん」
「どうしたの?」
「優しい子達だ」
ソファに座っているお婆ちゃんのところへクリスと行くと、お婆ちゃんに頭を撫でられた。私たちの好きな、お婆ちゃんの暖かい手だ。照れ屋なクリスも黙って撫でられている。
パシャパシャパシャ
パパが静かになったと思ったら、写真を撮りまくっていた。昔から写真魔の様だ。今でも私達が何かする度に写真を撮ってはアルバムを作っている。もう、部屋一つがアルバム部屋として埋まってる。それに小さい時は、パパの仕事は写真家と彫刻家の両方だと思っていたくらいだ。
「全く……撮るんじゃないよ」
「まあまあいいじゃないか」
お婆ちゃんも呆れ顔でパパを見ているが、そのまま窓を向いて頭痛を感じているような顔になった。何か外にあるのだろうか。
「おばあちゃんわたしも!」
「クーも!」
「コーも!」
「はいよ」
頭を撫でられている私達を羨ましく思ったソフィアお姉ちゃんたちが、お婆ちゃんの周りに集まり始めた。それを優しい目で見ている私達の家族。
例え過去でも、私の家族は皆温かかった。
「さてクリス。パパとお風呂に」
「入らないってば」
「じゃあママと」
「絶対嫌だからね!」
「さあコレット。ちゃんと髪を手入れするわよ」
ちょっと温かすぎるかもだけど。
「うむ。私の服なら少し大きいだけだな」
「ですねー」
「ありがとうリンお姉ちゃん」
「なに気にするな」
お風呂に入る前に、着替えが無い事に気が付いて、それならばとルーお姉ちゃんとリンお姉ちゃんが、私物の服を見繕ってくれたが、やっぱりルーお姉ちゃんの服は私には少し小さかったので、リンお姉ちゃんが服を貸してくれた。
よく分からない遺物に巻き込まれて、過去の自分に会ったり家族に会ったりと、トンデモ体験をしたが、自分の家族は今も昔も変わらないらしい。急に表れた私達を温かく迎えてくれた。ママは私の世話を焼きたがり、パパもとにかく私達を構おうとするのは全く変わらない。
「クリス。女性陣が風呂に入ったら、男同士で入ろう」
「一人で入るよ」
「え!?」
「寮も部屋にお風呂ついてるから、そっちの方が慣れてるし」
「ちょ!? でも一緒のベッドでは寝るんだよね!?」
「え!?」
今もパパは、男同士ということで、クリスと一緒にお風呂に入ろうと考えていたみたいだけど、照れ屋さんなクリスに拒否されていた。ついでに一緒に寝るのものだ。
「コレット!?」
「私はママと寝るから」
「え!?」
おっと、こっちに飛び火してきたが、もうママと一緒に寝る事が決まってる。
「ジネット!? リリアーナ!? 子供達が反抗期に!?」
「あなた、子供達も年頃ですから」
「あらあらうふふ」
「そ、そんな……」
目に見えて狼狽しているパパが、ママ達に助けを求めているが、残念ながらお年頃なので提案は却下だ。でも暫く家に帰ってなかったので、過去ではあるがママと一緒には寝よう。別に寂しかったわけでは無いが。
「パパ!クーと!」
「コーと!」
「ううう……クリスううう、コレットおおおお!」
「やー!えへへ!」
「やなのー!えっへえっへ!」
「そんなああああああああああああああ!?」
そんなパパを憐れに思ったのか、過去の自分達がパパのズボンを引っ張ってアピールしていたが、どうやらフェイクだったようだ。嬉しなき寸前のパパがしゃがむと、そのまま逃げ去ってしまい、パパは崩れ落ちてしまった。
未来の我が家でも弟妹たちがよくする光景を目にして、思わず笑ってしまいそうになる。どうやら自分達も昔はやっていた様だ。
⦅クリス!それじゃあボクと一緒に寝よう!⦆
⦅私はコレットと⦆
「え? うーん、いいよ」
「うん」
⦅わーい!⦆
⦅歓喜⦆
ポチのお願いに、仕方ないなあといった風に言っているクリスだが、寮ではよく2人で寝ていることを、タマから聞いている。恥ずかしがり屋さんだから、一人で寝てないことを知られたくないのだろう。まあ私もタマと一緒に寝ているが。
タマもポチも、未来の寮に置いてきてしまった。急いで帰らないと、2人だけでなく、周りの皆も心配しだすだろう。
「そう気にしないでいいさ。戻ってもそう時間は経ってないはずだからね」
「そうなのお婆ちゃん?」
「ああ。時神自身がそうだったらしい。2日くらい過去に滞在しても、戻ってきたらほんの数秒だったみたいだね」
「へえ」
よかった。どうやら皆に心配かける事はない様だ。
「おばあちゃん。その神様は未来へ行けなかったの?」
「いんや、過去だけだったみたいだね」
「そっかあ。おっきくなったわたしを見てみたかったなあ」
「フェッフェッ。まあ10年なんてあっという間さ」
お婆ちゃんとソフィアお姉ちゃんが、一時期ウチにいたのは写真で知っていたけど、丁度その時期だったようで、2人がいたのは驚いた。
お婆ちゃんは、朝初めてあった時はなんだか元気が無さそうだったけど、今は普段通り、優しい目で私達を見てくれている。クリスも心配していたから、よかったよかった。
「こっちへおいでコレット、クリス」
「うん」
「どうしたの?」
「優しい子達だ」
ソファに座っているお婆ちゃんのところへクリスと行くと、お婆ちゃんに頭を撫でられた。私たちの好きな、お婆ちゃんの暖かい手だ。照れ屋なクリスも黙って撫でられている。
パシャパシャパシャ
パパが静かになったと思ったら、写真を撮りまくっていた。昔から写真魔の様だ。今でも私達が何かする度に写真を撮ってはアルバムを作っている。もう、部屋一つがアルバム部屋として埋まってる。それに小さい時は、パパの仕事は写真家と彫刻家の両方だと思っていたくらいだ。
「全く……撮るんじゃないよ」
「まあまあいいじゃないか」
お婆ちゃんも呆れ顔でパパを見ているが、そのまま窓を向いて頭痛を感じているような顔になった。何か外にあるのだろうか。
「おばあちゃんわたしも!」
「クーも!」
「コーも!」
「はいよ」
頭を撫でられている私達を羨ましく思ったソフィアお姉ちゃんたちが、お婆ちゃんの周りに集まり始めた。それを優しい目で見ている私達の家族。
例え過去でも、私の家族は皆温かかった。
「さてクリス。パパとお風呂に」
「入らないってば」
「じゃあママと」
「絶対嫌だからね!」
「さあコレット。ちゃんと髪を手入れするわよ」
ちょっと温かすぎるかもだけど。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる