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4:みだれゆくこころ(1)
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金曜日の校外水泳授業も無事に終わった。
三年生はバスを降りるとに賑やかに解散していった。
週末を控えた校舎から生徒たちの喧騒が消えても、里玖は職員室に残っていた。
目の前のパソコンには、来週の指導案が表示されている。
だが、彼女の指はキーボードの上で何度も止まっていた。本当は一刻も早く、保育園へ七海を迎えに行かなければならないのに。
(あの泳ぎ方……)
脳裏に焼き付いて離れないのは、午後のプールで見た朝倉翔生の泳ぎだ。
二十五メートルの中ほどまで、一度も浮上せずバサロで潜航し続けたあの潜水。
水上に姿を現していた時間は短かったはずなのに、里玖の目にはそれが「彼」にしか見えなかった。
――沖島海斗。
胸の奥が、きゅっと縮む。
海斗の泳ぎを初めて見たのは、たまたま一年の里玖のクラスと三年の海斗のクラスが同じ時間帯になった、中学の水泳授業だったか。
あの頃の海斗は、がむしゃらで、粗削りで、でも誰より速かった。
水しぶきを上げながら、一直線に前へ突き進む姿が印象的だった。
(あれじゃない。たしか海で……)
里玖の脳裏に、夏の海が広がる。
海上自衛隊の休日、隊の家族交流を兼ねたバーベキューで訪れた海岸。
海斗は海水浴でも“遊び”ではなく“勝負”を好んだ。
「乾杯は、あのブイまで競争してからな!」
そう言って海に飛び込んだ海斗は、他の隊員たちと競り合いながら、驚くほど無駄のない、静かで力強いフォームで波を切っていた。
隊のリーダーと競り合い、最後に勝ったときの誇らしげな笑顔まで、昨日のことのように思い浮かべられる。
そしてそのときの泳ぎ方が、今日の翔生と重なってしまう。
(……似てるだけ。上手い人の泳ぎは、似るもの)
そう自分に言い聞かせても、心は納得してくれない。
翔生の泳ぎが、海斗の泳ぎと重なりながら、何度も脳裏で再生される。
「了解です」と短く張りのある返事。
反省文の、丸っこくて可愛い文字。
そして、今日のあの泳ぎ。
(どうして……こんなに重なって見えるんだろう)
胸がざわつく。
(……私が、朝倉君を意識しすぎているだけ?)
朝倉翔生は確かに整った顔立ちをしている。
派手な金髪さえ――教師としては決して推奨できるものではないが――映画俳優のようにサマになっていると思う。
最近登校しだしたせいで、下級生がアイドルのように騒ぎたてている気持ちも理解できる。
(いやいやいやいや)
里玖は心の中で激しく首を振った。
(ありえない。生徒を異性として意識するなんて、絶対に……)
里玖は強く首を振り、逃げるようにパソコンを閉じた。職員室には、もう彼女一人しか残っていなかった。
* * *
土曜日の夕方。海斗はアキトと共に、河口近くの堤防へと自転車を走らせた。
翔生は釣りをしなかったらしい。海斗はアキトから予備の竿を借り、潮の香りに胸を躍らせていた。
六月初めの福博市は、日が長い。
十八時を過ぎても太陽は高く、海面をキラキラと照らしている。
「今の時期はキス狙いたいねえ」
アキトが張り切って仕掛けを投げる。海斗も久しぶりの感触を楽しみながら糸を垂らしたが、あいにく気温が高すぎるのか、魚の反応はいま一つだった。
糸を垂らした海面は、鏡のように静かだった。
「昨日の激泳ぎ、マジですごかったわ。翔生、やっぱスイミング通ってたんやね」
「……そうかもな。記憶はないけど。お、引いてるぞ」
「おっ! ……ちぇ、フグかよ」
膨らんだちびフグを苦笑いで逃がしながら、アキトがふと思い出したように言った。
「それにしても二組優勝したのに、早川ちゃん、ちょっと元気なかったね」
やはりアキトの目にもそう映っていたか。
昨日の里玖は、確かに笑顔が少なかった。始終笑顔だった若林先生に比べると対照的に思えたほどだった。
帰りのバスに乗る前、里玖から「朝倉君、よく頑張ったね」と声をかけられた。
だがその声はどこかこわばっている感じで、口調も不自然な感じだった。
そのくせバスの中では何度も目が合っては、不自然に逸らされる。隣の杏奈が、そのたびに不機嫌そうに海斗の腕を掴んできた。
思い当たることは海斗が知る限りはない。
(前に、こいつ(翔生)が何かしたのか?)
そういえば翔生は、不登校気味の問題児だったという。授業中居眠りしていても教師からノータッチということは、とんでもなくアンタッチャブルな生徒だったのか。
(わからない……)
考えながら視線を移した水平線の靄の中に、ピンクがかった夕日が溶け込んでいく。
「ぜんぜん釣れんね~」
アキトがぼやく。堤防の上に陣取るまわりの釣り人もあまり釣れていないようだ。
これまでの釣果は小さなハゼが数匹。
「唐揚げちょっぴりってとこかね~」
海斗がバケツを覗き込んだそのとき――
「うわ、なんかきた!」
アキトの竿が、ガツンと大きくしなった。よどんでいた空気が一気に変わる。必死にリールを巻くアキト。
必死に巻き上げると、釣り糸の先には――
「タコ!?」
中型のタコが、八本の足をにゅるにゅる絡めて、逃げようともがいていた。
「貸せ、暴れるぞ」
海斗は素早く網を差し入れ、ひょいとすくい上げた。
「ひゃー、気持ちわり~、これどうすればいいと!?」
「こう」
海斗は迷いなくタコを掴むと、躊躇なく頭(胴体)を裏返し、慣れた手つきで内臓を取り除いた。
「おえぇぇ~! きも! ショウ、お前なんでそんな平気なん!?」
「海自の……いや、サバイバル動画で見たんだよ」
結局、今日の釣果はそのタコが一番の大物になった。今夜は「タコパ」だ。 家政婦には外食すると伝えてある。
海斗はキッチンに立つと、大量の塩でタコのぬめりを手際よく取り、吸盤の汚れを洗い流した。
「おま、事故からこっち、チート能力覚醒してね? スキルツリー解放した?」
「解放してねえよ」
「じゃ、異世界から別の異能者が転生してねえ?」
(転生だけ、ちょっと当たってる)
アキトの冗談に、海斗は包丁を動かしながら不敵に笑い返しつつ冗談を返す。
「実は……異世界の料理人やん。内緒にしとって」
「やっぱり~!」
と冗談に冗談の調子をあわせながら、アキトは隠す収納の棚から迷いなくタコ焼き器を取り出した。
タコの下ごしらえができたので、たこ焼きはアキトに任せる。
アキトは、手際よく生地を作り、タコ焼き器の上で転がし始めた。かなり手馴れてる焼き方だ。
海斗はその横で、タコの足を器用に薄くそぎ、見事な刺身に仕立てた。ハゼの幼魚は二度揚げして、骨まで食べられる香ばしい唐揚げにする。
「ほい、異世界料理一丁」
アキトの目の前にスキレットを差し出す。ぐつぐつとオリーブオイルが音を立てる。ニンニクの香ばしさも食欲をそそる、タコとじゃがいものアヒージョだ。
アヒージョにはアクセントでパプリカを振ってある。これは海斗が艦艇乗り時代に訪れたスペインの港・フェロルで覚えた味だ。
「なにこれ、おしゃれすぎん!?」
「この油を白米にかけてみ~」
アヒージョといえば通常バゲットだが、海斗はタコのお刺身用のご飯に、アヒージョの油をかけてみることをすすめた。
「うまっ!油やばっ! 」
白米とアヒージョを頬張り、アキトは大はしゃぎだ。
「最高! ショウ、マジで店出せるって!」
(いや、店出す準備してたんだがな、先週まで)
少しだけ胸の奥が苦しくなったのをごまかすように、アキトのたこ焼きを頬張る――高校生にしては、かなりの腕前だ。
「お前のたこ焼きも、カリふわでめっちゃうめえよ」
(……くーっ、これにビールがあれば完璧なのにな!)
未成年の体に閉じ込められた元・酒好きの海自隊員にとって、それが今一番の試練だった。
三年生はバスを降りるとに賑やかに解散していった。
週末を控えた校舎から生徒たちの喧騒が消えても、里玖は職員室に残っていた。
目の前のパソコンには、来週の指導案が表示されている。
だが、彼女の指はキーボードの上で何度も止まっていた。本当は一刻も早く、保育園へ七海を迎えに行かなければならないのに。
(あの泳ぎ方……)
脳裏に焼き付いて離れないのは、午後のプールで見た朝倉翔生の泳ぎだ。
二十五メートルの中ほどまで、一度も浮上せずバサロで潜航し続けたあの潜水。
水上に姿を現していた時間は短かったはずなのに、里玖の目にはそれが「彼」にしか見えなかった。
――沖島海斗。
胸の奥が、きゅっと縮む。
海斗の泳ぎを初めて見たのは、たまたま一年の里玖のクラスと三年の海斗のクラスが同じ時間帯になった、中学の水泳授業だったか。
あの頃の海斗は、がむしゃらで、粗削りで、でも誰より速かった。
水しぶきを上げながら、一直線に前へ突き進む姿が印象的だった。
(あれじゃない。たしか海で……)
里玖の脳裏に、夏の海が広がる。
海上自衛隊の休日、隊の家族交流を兼ねたバーベキューで訪れた海岸。
海斗は海水浴でも“遊び”ではなく“勝負”を好んだ。
「乾杯は、あのブイまで競争してからな!」
そう言って海に飛び込んだ海斗は、他の隊員たちと競り合いながら、驚くほど無駄のない、静かで力強いフォームで波を切っていた。
隊のリーダーと競り合い、最後に勝ったときの誇らしげな笑顔まで、昨日のことのように思い浮かべられる。
そしてそのときの泳ぎ方が、今日の翔生と重なってしまう。
(……似てるだけ。上手い人の泳ぎは、似るもの)
そう自分に言い聞かせても、心は納得してくれない。
翔生の泳ぎが、海斗の泳ぎと重なりながら、何度も脳裏で再生される。
「了解です」と短く張りのある返事。
反省文の、丸っこくて可愛い文字。
そして、今日のあの泳ぎ。
(どうして……こんなに重なって見えるんだろう)
胸がざわつく。
(……私が、朝倉君を意識しすぎているだけ?)
朝倉翔生は確かに整った顔立ちをしている。
派手な金髪さえ――教師としては決して推奨できるものではないが――映画俳優のようにサマになっていると思う。
最近登校しだしたせいで、下級生がアイドルのように騒ぎたてている気持ちも理解できる。
(いやいやいやいや)
里玖は心の中で激しく首を振った。
(ありえない。生徒を異性として意識するなんて、絶対に……)
里玖は強く首を振り、逃げるようにパソコンを閉じた。職員室には、もう彼女一人しか残っていなかった。
* * *
土曜日の夕方。海斗はアキトと共に、河口近くの堤防へと自転車を走らせた。
翔生は釣りをしなかったらしい。海斗はアキトから予備の竿を借り、潮の香りに胸を躍らせていた。
六月初めの福博市は、日が長い。
十八時を過ぎても太陽は高く、海面をキラキラと照らしている。
「今の時期はキス狙いたいねえ」
アキトが張り切って仕掛けを投げる。海斗も久しぶりの感触を楽しみながら糸を垂らしたが、あいにく気温が高すぎるのか、魚の反応はいま一つだった。
糸を垂らした海面は、鏡のように静かだった。
「昨日の激泳ぎ、マジですごかったわ。翔生、やっぱスイミング通ってたんやね」
「……そうかもな。記憶はないけど。お、引いてるぞ」
「おっ! ……ちぇ、フグかよ」
膨らんだちびフグを苦笑いで逃がしながら、アキトがふと思い出したように言った。
「それにしても二組優勝したのに、早川ちゃん、ちょっと元気なかったね」
やはりアキトの目にもそう映っていたか。
昨日の里玖は、確かに笑顔が少なかった。始終笑顔だった若林先生に比べると対照的に思えたほどだった。
帰りのバスに乗る前、里玖から「朝倉君、よく頑張ったね」と声をかけられた。
だがその声はどこかこわばっている感じで、口調も不自然な感じだった。
そのくせバスの中では何度も目が合っては、不自然に逸らされる。隣の杏奈が、そのたびに不機嫌そうに海斗の腕を掴んできた。
思い当たることは海斗が知る限りはない。
(前に、こいつ(翔生)が何かしたのか?)
そういえば翔生は、不登校気味の問題児だったという。授業中居眠りしていても教師からノータッチということは、とんでもなくアンタッチャブルな生徒だったのか。
(わからない……)
考えながら視線を移した水平線の靄の中に、ピンクがかった夕日が溶け込んでいく。
「ぜんぜん釣れんね~」
アキトがぼやく。堤防の上に陣取るまわりの釣り人もあまり釣れていないようだ。
これまでの釣果は小さなハゼが数匹。
「唐揚げちょっぴりってとこかね~」
海斗がバケツを覗き込んだそのとき――
「うわ、なんかきた!」
アキトの竿が、ガツンと大きくしなった。よどんでいた空気が一気に変わる。必死にリールを巻くアキト。
必死に巻き上げると、釣り糸の先には――
「タコ!?」
中型のタコが、八本の足をにゅるにゅる絡めて、逃げようともがいていた。
「貸せ、暴れるぞ」
海斗は素早く網を差し入れ、ひょいとすくい上げた。
「ひゃー、気持ちわり~、これどうすればいいと!?」
「こう」
海斗は迷いなくタコを掴むと、躊躇なく頭(胴体)を裏返し、慣れた手つきで内臓を取り除いた。
「おえぇぇ~! きも! ショウ、お前なんでそんな平気なん!?」
「海自の……いや、サバイバル動画で見たんだよ」
結局、今日の釣果はそのタコが一番の大物になった。今夜は「タコパ」だ。 家政婦には外食すると伝えてある。
海斗はキッチンに立つと、大量の塩でタコのぬめりを手際よく取り、吸盤の汚れを洗い流した。
「おま、事故からこっち、チート能力覚醒してね? スキルツリー解放した?」
「解放してねえよ」
「じゃ、異世界から別の異能者が転生してねえ?」
(転生だけ、ちょっと当たってる)
アキトの冗談に、海斗は包丁を動かしながら不敵に笑い返しつつ冗談を返す。
「実は……異世界の料理人やん。内緒にしとって」
「やっぱり~!」
と冗談に冗談の調子をあわせながら、アキトは隠す収納の棚から迷いなくタコ焼き器を取り出した。
タコの下ごしらえができたので、たこ焼きはアキトに任せる。
アキトは、手際よく生地を作り、タコ焼き器の上で転がし始めた。かなり手馴れてる焼き方だ。
海斗はその横で、タコの足を器用に薄くそぎ、見事な刺身に仕立てた。ハゼの幼魚は二度揚げして、骨まで食べられる香ばしい唐揚げにする。
「ほい、異世界料理一丁」
アキトの目の前にスキレットを差し出す。ぐつぐつとオリーブオイルが音を立てる。ニンニクの香ばしさも食欲をそそる、タコとじゃがいものアヒージョだ。
アヒージョにはアクセントでパプリカを振ってある。これは海斗が艦艇乗り時代に訪れたスペインの港・フェロルで覚えた味だ。
「なにこれ、おしゃれすぎん!?」
「この油を白米にかけてみ~」
アヒージョといえば通常バゲットだが、海斗はタコのお刺身用のご飯に、アヒージョの油をかけてみることをすすめた。
「うまっ!油やばっ! 」
白米とアヒージョを頬張り、アキトは大はしゃぎだ。
「最高! ショウ、マジで店出せるって!」
(いや、店出す準備してたんだがな、先週まで)
少しだけ胸の奥が苦しくなったのをごまかすように、アキトのたこ焼きを頬張る――高校生にしては、かなりの腕前だ。
「お前のたこ焼きも、カリふわでめっちゃうめえよ」
(……くーっ、これにビールがあれば完璧なのにな!)
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