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第1章
四話
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膝を抱えたまま、俯いてぶつぶつ呟き続ける少年の対処に困った三郎達は、とりあえず処分を保留する事にした。
平たく言うなら放置だ。
かといって、昨日の蛇や先程の猪みたいな獰猛な動物がいる森に、こんな状態で置き去りにするのも心配である。
なので、三郎達は少年が正気にかえるまでご飯を食べながら待つ事にした。
消えかけていた焚き火に、薪を追加して火を強める。
そして、昨夜のように蛇肉を串焼きにし始めた。
蛇は骨と皮ばかりで食べられる部分が少ないとは言え、流石に5メートルを超えると肉の量も多い。
未だ皮を剥いでいない肉が半分近く残っている。
「う~む、旨いだけにこのまま腐らせるのも、もったいないなぁ」
「わんわん!」
残っている肉を見ながら呟いた三郎を見上げて、シローが訴えかける。
「お、どうしたのじゃ?」
「わぉん!」
「おお、なるほど。もっと欲しかったのか」
「わぅん!」
「そうか、そうか。よし、ちょっと待っておれよ」
どうやら、シローはお代わりが欲しかったようだ。
三郎は一旦片付けた包丁を、旅行李から再び取り出すと、木にぶら下げてある蛇の方へと歩いていく。
そして、端から十センチ位の場所に包丁を当てる。
「これ位で良いか?」
「わぅん!」
シローが返事するのを見て、蛇を手際よく切り分けた。
するりと皮を剥ぎ取ると、シローの目の前に肉を置く。
シローはそれを足で器用に押さえつけながら、食べ始める。
「よしよし、たんと食えよ」
シローは返事すらせず、一心不乱に食べている。
その様子を見て、三郎は空腹感が増した気がした。
しかし、串焼きが出来上がるまでには、まだまだ時間がかかる。
「お、そうじゃ」
三郎は懐の中を探る。
そこには、眠っているミドリと団子の残りがあった。
ミドリを起こさないようにそっと団子の包みを取り出す。
「少し固くなっておるが、焼けば良かろう」
残っていた団子三つをそれぞれ串に刺し、焚き火で炙りだす。
火にかざした団子から、香ばしい良い匂いが漂ってきた頃に、少年はやっと呟くのを止めて顔を上げた。
「お、やっと正気に戻ったか?」
それを見た三郎は、立ち上がって少年の方へと向かう。
「ほら、食べるか?」
三郎は少年の前にしゃがむと、団子の刺さっている串を差し出す。
少年は団子と三郎の顔を何度か見比べる。
「良いんですか?」
「もちろん。散々走り回っておったみたいだからな、腹も減ってるだろう?」
「えぇ、まぁ・・・」
少年はおずおずと串を受け取る。
「ありがとうございます」
礼を言って団子をかじる。
「どうじゃ、旨いか?」
「はい」
少年は返事はするが、やはり元気がなさそうだ。
「もうちょっとしたらあれも焼けるからな。良かったら食ってくれ」
焚き火の周りにある串焼きを指差すと、三郎も団子を食べようと口を開ける。
「ぴぃ」
寝ていたはずのミドリが懐から出てきた。
「匂いに釣られて起きてきたか。おぬしも食べるか?」
「ぴぴぃ」
「鬼退治、付いてくるか?」
「ぴぃっ!」
「よしよし、ならばおぬしにも団子をやろう!」
笑いながら団子を地面に置く。
ミドリは肩から飛び降りると、団子をつつき始めた。
平たく言うなら放置だ。
かといって、昨日の蛇や先程の猪みたいな獰猛な動物がいる森に、こんな状態で置き去りにするのも心配である。
なので、三郎達は少年が正気にかえるまでご飯を食べながら待つ事にした。
消えかけていた焚き火に、薪を追加して火を強める。
そして、昨夜のように蛇肉を串焼きにし始めた。
蛇は骨と皮ばかりで食べられる部分が少ないとは言え、流石に5メートルを超えると肉の量も多い。
未だ皮を剥いでいない肉が半分近く残っている。
「う~む、旨いだけにこのまま腐らせるのも、もったいないなぁ」
「わんわん!」
残っている肉を見ながら呟いた三郎を見上げて、シローが訴えかける。
「お、どうしたのじゃ?」
「わぉん!」
「おお、なるほど。もっと欲しかったのか」
「わぅん!」
「そうか、そうか。よし、ちょっと待っておれよ」
どうやら、シローはお代わりが欲しかったようだ。
三郎は一旦片付けた包丁を、旅行李から再び取り出すと、木にぶら下げてある蛇の方へと歩いていく。
そして、端から十センチ位の場所に包丁を当てる。
「これ位で良いか?」
「わぅん!」
シローが返事するのを見て、蛇を手際よく切り分けた。
するりと皮を剥ぎ取ると、シローの目の前に肉を置く。
シローはそれを足で器用に押さえつけながら、食べ始める。
「よしよし、たんと食えよ」
シローは返事すらせず、一心不乱に食べている。
その様子を見て、三郎は空腹感が増した気がした。
しかし、串焼きが出来上がるまでには、まだまだ時間がかかる。
「お、そうじゃ」
三郎は懐の中を探る。
そこには、眠っているミドリと団子の残りがあった。
ミドリを起こさないようにそっと団子の包みを取り出す。
「少し固くなっておるが、焼けば良かろう」
残っていた団子三つをそれぞれ串に刺し、焚き火で炙りだす。
火にかざした団子から、香ばしい良い匂いが漂ってきた頃に、少年はやっと呟くのを止めて顔を上げた。
「お、やっと正気に戻ったか?」
それを見た三郎は、立ち上がって少年の方へと向かう。
「ほら、食べるか?」
三郎は少年の前にしゃがむと、団子の刺さっている串を差し出す。
少年は団子と三郎の顔を何度か見比べる。
「良いんですか?」
「もちろん。散々走り回っておったみたいだからな、腹も減ってるだろう?」
「えぇ、まぁ・・・」
少年はおずおずと串を受け取る。
「ありがとうございます」
礼を言って団子をかじる。
「どうじゃ、旨いか?」
「はい」
少年は返事はするが、やはり元気がなさそうだ。
「もうちょっとしたらあれも焼けるからな。良かったら食ってくれ」
焚き火の周りにある串焼きを指差すと、三郎も団子を食べようと口を開ける。
「ぴぃ」
寝ていたはずのミドリが懐から出てきた。
「匂いに釣られて起きてきたか。おぬしも食べるか?」
「ぴぴぃ」
「鬼退治、付いてくるか?」
「ぴぃっ!」
「よしよし、ならばおぬしにも団子をやろう!」
笑いながら団子を地面に置く。
ミドリは肩から飛び降りると、団子をつつき始めた。
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