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五章 食べるんだ
八十三話
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「よう、体調はもう大丈夫なのか?」
「あぁ、もう大丈夫だよ。実習に二週も出れなくて悪かったね」
合同実習に出るのも久し振りだ。
俺とツクモが抜けてる間は、二階層の入口付近でレベル上げをしていたと吉根が言っていた。まあ、斥候と魔法使いの二枚が抜けてる状態だと、先に進むのは難しいからね。
その間に、過半数のパーティーが二階層に進出している。
トップのパーティーは、既にボス部屋を発見していると聞いている。
ただ、攻略までは至っていないそうだ。
「じゃ、行くっスよ」
吉根の号令の下、俺達は二階層の廊下を進む。【偵察術】のおかげで、罠もすぐに発見できるし、解除もできるようになった。
マッピングも脳内に浮かぶものを、メモ帳に写していくけど、それも随分と正確かつ綺麗に書けるようになっている。
「次の角、エネミーが三体いる。ゴブリンだ」
「了解っス」
吉根や市場君たちもレベル上げの成果が出ていて、エネミーの駆除も淀みなく行っている。
ツクモが魔法を使わなくても、あっという間にゴブリン三体を仕留めてしまった。
「今日はボス部屋までの道を発見出来たら良いな」
「そっスね」
吉根と市場君が今日の目標を話している。
確かに、幾つかレベルも上がっているようだし、二階層での立ち回りも馴れてきているから、一気に進んでしまいたいところだろう。
周囲を見ると、何組かのパーティーがそれぞれの方向へと進んでいる。
二階層は迷路型ではあるけれど、別に正解の道順があるわけではなく、ボス部屋の場所さえ分かればいくつかのルートがあるそうだ。
もし、正規のルートが一本道だったら、全員同じ道を進んで行って、探索どころじゃなくなるだろうね。それはそれで面白いかもしれないけどね。
「拾い終わりました」
「了解っス」
天子田さんがゴブリンの魔石を拾い終わる。腰ミノも一つ落ちていたけど、安定の放置だ。
クラスメイトで売った人がいたみたいだけど、十円にもならなかったらしい。単なる藁らしく、キャンプの時の焚き付けにしかならないとか。以来、誰も拾わなくなったので、通路には腰ミノが点々と落ちているようになっていた。
そう思うと、ゴブリンは実入りが少ないな。
「じゃあ、取り敢えずこの道をまっすぐ行こうか。マップも埋めて行きたいし」
「そっスね。ボス部屋も奥の方にありそうっス」
この前来たときは、手前をうろうろしてたので、今度は奥まで行こうと提案する。吉根や市場君、泉ヶ丘さんも同意してくれた。
みんな二階層の入口付近をうろうろするのには飽き飽きしていたみたいだ。
歩調を合わせて歩きだしたけど、敏捷値が高くなっているために、ついつい先行し過ぎてしまう。その度に立ち止まり、辺りの様子を窺うように見回す。
実際、【偵察術】の熟練度は低いから、何か見落としている可能性もあるので、無駄じゃないだろう。地図も書き上げる時間も出来るしね。
結果的に斥候としての役割を十全にこなせるようになったってことだね。
ちょうど一時間ほど歩いたところで立ち止まる。脳内地図には扉があると表示してあるにも関わらず、実際にはただの壁面が続いているだけだからだ。
「どうしたっス?」
「いや、どうやらここに隠し扉があるみたいなんだ」
「隠し扉?」
俺が指差す場所に、みんなの視線が集中する。だけど、見た目には扉があるなんて思えない。
「本当にあるんスか?」
「言われてみれば微かに魔力を感じる」
「本当か、ミキ?」
「本当」
泉ヶ丘さんの言葉で、信憑性が増したようだ。まあ、見た目ただの壁だから信じれなくても仕方ない。
「で、どうしよう?開ける?」
前回はエネミーネストを引き当てたから、ちょっと心配になったから、みんなに意見を求めてみた。
「あぁ、もう大丈夫だよ。実習に二週も出れなくて悪かったね」
合同実習に出るのも久し振りだ。
俺とツクモが抜けてる間は、二階層の入口付近でレベル上げをしていたと吉根が言っていた。まあ、斥候と魔法使いの二枚が抜けてる状態だと、先に進むのは難しいからね。
その間に、過半数のパーティーが二階層に進出している。
トップのパーティーは、既にボス部屋を発見していると聞いている。
ただ、攻略までは至っていないそうだ。
「じゃ、行くっスよ」
吉根の号令の下、俺達は二階層の廊下を進む。【偵察術】のおかげで、罠もすぐに発見できるし、解除もできるようになった。
マッピングも脳内に浮かぶものを、メモ帳に写していくけど、それも随分と正確かつ綺麗に書けるようになっている。
「次の角、エネミーが三体いる。ゴブリンだ」
「了解っス」
吉根や市場君たちもレベル上げの成果が出ていて、エネミーの駆除も淀みなく行っている。
ツクモが魔法を使わなくても、あっという間にゴブリン三体を仕留めてしまった。
「今日はボス部屋までの道を発見出来たら良いな」
「そっスね」
吉根と市場君が今日の目標を話している。
確かに、幾つかレベルも上がっているようだし、二階層での立ち回りも馴れてきているから、一気に進んでしまいたいところだろう。
周囲を見ると、何組かのパーティーがそれぞれの方向へと進んでいる。
二階層は迷路型ではあるけれど、別に正解の道順があるわけではなく、ボス部屋の場所さえ分かればいくつかのルートがあるそうだ。
もし、正規のルートが一本道だったら、全員同じ道を進んで行って、探索どころじゃなくなるだろうね。それはそれで面白いかもしれないけどね。
「拾い終わりました」
「了解っス」
天子田さんがゴブリンの魔石を拾い終わる。腰ミノも一つ落ちていたけど、安定の放置だ。
クラスメイトで売った人がいたみたいだけど、十円にもならなかったらしい。単なる藁らしく、キャンプの時の焚き付けにしかならないとか。以来、誰も拾わなくなったので、通路には腰ミノが点々と落ちているようになっていた。
そう思うと、ゴブリンは実入りが少ないな。
「じゃあ、取り敢えずこの道をまっすぐ行こうか。マップも埋めて行きたいし」
「そっスね。ボス部屋も奥の方にありそうっス」
この前来たときは、手前をうろうろしてたので、今度は奥まで行こうと提案する。吉根や市場君、泉ヶ丘さんも同意してくれた。
みんな二階層の入口付近をうろうろするのには飽き飽きしていたみたいだ。
歩調を合わせて歩きだしたけど、敏捷値が高くなっているために、ついつい先行し過ぎてしまう。その度に立ち止まり、辺りの様子を窺うように見回す。
実際、【偵察術】の熟練度は低いから、何か見落としている可能性もあるので、無駄じゃないだろう。地図も書き上げる時間も出来るしね。
結果的に斥候としての役割を十全にこなせるようになったってことだね。
ちょうど一時間ほど歩いたところで立ち止まる。脳内地図には扉があると表示してあるにも関わらず、実際にはただの壁面が続いているだけだからだ。
「どうしたっス?」
「いや、どうやらここに隠し扉があるみたいなんだ」
「隠し扉?」
俺が指差す場所に、みんなの視線が集中する。だけど、見た目には扉があるなんて思えない。
「本当にあるんスか?」
「言われてみれば微かに魔力を感じる」
「本当か、ミキ?」
「本当」
泉ヶ丘さんの言葉で、信憑性が増したようだ。まあ、見た目ただの壁だから信じれなくても仕方ない。
「で、どうしよう?開ける?」
前回はエネミーネストを引き当てたから、ちょっと心配になったから、みんなに意見を求めてみた。
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