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第1話「アメリカンドッグケーキ~その2~」
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第1話「アメリカンドッグケーキ~その2~」
夏子は、ソーセージの仕込みが終わると、ミキサーを洗い、乾燥させると、メロンパンをざく切りにしてミキサーで粉砕していった。それをボウルに取り分け、次にパンの耳を微細パン粉にしていき、袋に入れた。
「なっちゃん、食パンの耳のパン粉は量の水増しでわかんねんけど、メロンパンは何の為に入れんの?」
と尋ねる陽菜に
「砂糖も値段あがってしもたから、その埋め合わせや。普通に薄力粉と砂糖でホットケーキミックス作ったら、1人前で砂糖40グラム使うねん。そしたら45人で二袋やろ。メロンパンは、砂糖の塊みたいなもんやん!ふくらみが悪かったり、欠けたり、焦げたり、結構焼き損ねが出るからな。ここのパン屋さん、糖尿やから自分で食べることも無いしな。廃棄品をもらってくれば0円!0円!」
と笑って答えた。
15リットルのボウルに、パン粉、メロンパンの粉、薄力粉の重さを測り、投入した。電卓をたたきながら、別のボウルに卵を割入れた牛乳を投入し先に混ぜ、元の粉の入ったボウルに入れると「粘りが出ると固くなってしまうから、混ぜ過ぎんようにな!」と注意して、混ぜるのを陽菜に任せた。
夏子はスーパー宮崎からもらってきた、しなびかかったほうれん草を氷水に漬け、茎の先を落とすと、半分をみじん切りにして陽菜が混ぜるボウルに入れた。
「こないしたら、ケーキに混ざってほうれん草に見えへんから、子供もしっかり野菜食べよるやろ!年寄りは、カリウムも鉄もビタミンも一度にとれてええやん。残りの半分は「おひたし」と「バターソテー」にするわな。」
「へー、さすがニコニコプロレスの料理番のなっちゃん!そこまで考えてんねんや!」
「モチのロンやがな!貧乏所帯の料理番任されとったら、知恵もつくで!」
蒸しあがった、手製ソーセージをパイプから押し出し、バットに並べて5センチほど切ると、夏子は、陽菜の口に放り込んだ。
「う、旨っ!市販のハーブソーセージより美味しいで!万能スパイスの味はともかく、ハーブの他に…、このさわやかな香りは何なん、なっちゃん?」
「あー、それは「紫蘇」や!屋上で植えたやつ、プランターいっぱいに「ぼーぼー」に生えてるやろ!安いもんやからたくさん入れたで!思わず、ビールかワインが飲みたくなる味やろ!陽菜ちゃん、先にこっそり飲んでしまうか?ケラケラケラ。」
つまみ食いが終わると、ボール紙を25ミリ幅にカットしていくつかのサイズの輪にしてホッチキスで止めた。アルミホイルを巻きつけ、簡易のセルクルが出来上がった。食べ盛りの中学生、高校生には直径15センチ。高齢者と小学生には12センチ。幼児には10センチと7センチのモノを作った。
「なっちゃん、私、アメリカンドッグは好きでよう食べんねんけど、ケーキで食べたことないから、焼き方も含めて一回作って見せてくれへん?」
陽菜が、頼むとフライパンにセルクルを置き、そこにソーセージを放射状に120度間隔で3本並べると、食パンの耳とメロンパンのパン粉と薄力粉にベーキングパウダー、卵、牛乳、ほうれん草の微塵切りのタネを流し込んだ。
メロンパン独特の甘い香りが立ち上る。フライパンで片面3分、ひっくり返して2分。夏子オリジナルの「アメリカンドッグケーキ」が出来上がった。
まずは、オーソドックスにケチャップとマスタードで半分食べ、残りは、メロンパンの粉を牛乳で煮込んだペーストを塗って食べた。
「がおっ!どっちもめっちゃ美味しい!ソーセージの味が絶品なんとほうれん草がいいアクセントになってるわ。ケチャップも甘いソースもどっちも合うなぁ!これは、思わずお替りしたくなってしまうな!きっと子供ら喜んでくれるで!なっちゃん、もう一枚焼いてくれる?」
夏子が意地悪な顔で陽菜に言った。
「あかん!陽菜ちゃん、やめとき!」
「えー、なんでそんな意地悪言うんよ!まだまだたくさん材料用意してるやん!」
とふてくれされて、「ぶう」たれると、
「陽菜ちゃん、今、食べた1枚200グラムで700キロカロリー以上あんねん!今日は、ジムのトレーニング無いから、2枚食べたら思いっきりカロリーオーバーやねん!」
「うーん…」と腕を組んで、悩む陽菜は呟いた。
「恐るべき、アメリカンドッグケーキ…。これは「悪魔飯」認定やな…。」
夕方5時、子供たちが西沢米穀特設リング会場倉庫に集まってきた。夏子と陽菜は、小学生の部のリーダーの奥村武雄や中学、高校生のボランティアリーダーに焼き方を教え、焼けた分から在宅の高齢者に配食していった。会場まで来られる高齢者を小中学生が迎えに行き、リング前に設置されたホットプレートで、各リーダーたちが焼いていった。ほうれん草のおひたしもバターソテーも大人気で皆が「美味しい!美味しい!」と喜んでくれている顔を見るのは楽しかった。
様子をうかがいに来た直とまりあも、来場者の「良い」反応を見て、夏子と陽菜を褒めた。まりあは、「皮無しハーブソーセージは、「Barまりあ」でも使うわ!」と言って、残っていたものを買い取ってくれたので、今日の経費収支は結果的にプラスで配食とこども食堂と市民サロン給食を行うことができた。
二時間が立ち、ほぼ皆が食べ終えた。夏子特製のアメリカンドッグケーキは、利用者の子供も高齢者も「美味しい」、「旨い」と好評で、誰もが残すことなく、「ぺろり」と皿を空にしているのを見て直も感心した。夏子と陽菜は、残りの材料をホットプレートにのせ「最後、5人分あるけど欲しい人おるかー?」と皆に声をかけた。
そこに、お替りを申し出てきた幼稚園の男の子たちから、
「なっちゃん、陽菜ちゃん、めちゃくちゃ美味しかったで!ふたりともいい奥さんになるで!僕が結婚してあげよか!」
とプロポーズされ、会場に大きな笑い声がわいた。
「あー、ありがとうね!ただ、大阪では、お姉ちゃんたちは、18歳以下の男の子とは付き合われへんことになってるから、親戚とかでイケメンのお兄ちゃんがおったら紹介してな!」
と真面目に答えた夏子に、
「夏子、お前、幼稚園児に何を頼み込んどんねん!」
と直の空気投げが決まり、夏子はくるりと空中で一回転して、床に背中からたたきつけられた。
再び、会場から大きな笑い声がわきあがった。
第1話 おしまい
「アメリカンドックケーキ」
夏子は、ソーセージの仕込みが終わると、ミキサーを洗い、乾燥させると、メロンパンをざく切りにしてミキサーで粉砕していった。それをボウルに取り分け、次にパンの耳を微細パン粉にしていき、袋に入れた。
「なっちゃん、食パンの耳のパン粉は量の水増しでわかんねんけど、メロンパンは何の為に入れんの?」
と尋ねる陽菜に
「砂糖も値段あがってしもたから、その埋め合わせや。普通に薄力粉と砂糖でホットケーキミックス作ったら、1人前で砂糖40グラム使うねん。そしたら45人で二袋やろ。メロンパンは、砂糖の塊みたいなもんやん!ふくらみが悪かったり、欠けたり、焦げたり、結構焼き損ねが出るからな。ここのパン屋さん、糖尿やから自分で食べることも無いしな。廃棄品をもらってくれば0円!0円!」
と笑って答えた。
15リットルのボウルに、パン粉、メロンパンの粉、薄力粉の重さを測り、投入した。電卓をたたきながら、別のボウルに卵を割入れた牛乳を投入し先に混ぜ、元の粉の入ったボウルに入れると「粘りが出ると固くなってしまうから、混ぜ過ぎんようにな!」と注意して、混ぜるのを陽菜に任せた。
夏子はスーパー宮崎からもらってきた、しなびかかったほうれん草を氷水に漬け、茎の先を落とすと、半分をみじん切りにして陽菜が混ぜるボウルに入れた。
「こないしたら、ケーキに混ざってほうれん草に見えへんから、子供もしっかり野菜食べよるやろ!年寄りは、カリウムも鉄もビタミンも一度にとれてええやん。残りの半分は「おひたし」と「バターソテー」にするわな。」
「へー、さすがニコニコプロレスの料理番のなっちゃん!そこまで考えてんねんや!」
「モチのロンやがな!貧乏所帯の料理番任されとったら、知恵もつくで!」
蒸しあがった、手製ソーセージをパイプから押し出し、バットに並べて5センチほど切ると、夏子は、陽菜の口に放り込んだ。
「う、旨っ!市販のハーブソーセージより美味しいで!万能スパイスの味はともかく、ハーブの他に…、このさわやかな香りは何なん、なっちゃん?」
「あー、それは「紫蘇」や!屋上で植えたやつ、プランターいっぱいに「ぼーぼー」に生えてるやろ!安いもんやからたくさん入れたで!思わず、ビールかワインが飲みたくなる味やろ!陽菜ちゃん、先にこっそり飲んでしまうか?ケラケラケラ。」
つまみ食いが終わると、ボール紙を25ミリ幅にカットしていくつかのサイズの輪にしてホッチキスで止めた。アルミホイルを巻きつけ、簡易のセルクルが出来上がった。食べ盛りの中学生、高校生には直径15センチ。高齢者と小学生には12センチ。幼児には10センチと7センチのモノを作った。
「なっちゃん、私、アメリカンドッグは好きでよう食べんねんけど、ケーキで食べたことないから、焼き方も含めて一回作って見せてくれへん?」
陽菜が、頼むとフライパンにセルクルを置き、そこにソーセージを放射状に120度間隔で3本並べると、食パンの耳とメロンパンのパン粉と薄力粉にベーキングパウダー、卵、牛乳、ほうれん草の微塵切りのタネを流し込んだ。
メロンパン独特の甘い香りが立ち上る。フライパンで片面3分、ひっくり返して2分。夏子オリジナルの「アメリカンドッグケーキ」が出来上がった。
まずは、オーソドックスにケチャップとマスタードで半分食べ、残りは、メロンパンの粉を牛乳で煮込んだペーストを塗って食べた。
「がおっ!どっちもめっちゃ美味しい!ソーセージの味が絶品なんとほうれん草がいいアクセントになってるわ。ケチャップも甘いソースもどっちも合うなぁ!これは、思わずお替りしたくなってしまうな!きっと子供ら喜んでくれるで!なっちゃん、もう一枚焼いてくれる?」
夏子が意地悪な顔で陽菜に言った。
「あかん!陽菜ちゃん、やめとき!」
「えー、なんでそんな意地悪言うんよ!まだまだたくさん材料用意してるやん!」
とふてくれされて、「ぶう」たれると、
「陽菜ちゃん、今、食べた1枚200グラムで700キロカロリー以上あんねん!今日は、ジムのトレーニング無いから、2枚食べたら思いっきりカロリーオーバーやねん!」
「うーん…」と腕を組んで、悩む陽菜は呟いた。
「恐るべき、アメリカンドッグケーキ…。これは「悪魔飯」認定やな…。」
夕方5時、子供たちが西沢米穀特設リング会場倉庫に集まってきた。夏子と陽菜は、小学生の部のリーダーの奥村武雄や中学、高校生のボランティアリーダーに焼き方を教え、焼けた分から在宅の高齢者に配食していった。会場まで来られる高齢者を小中学生が迎えに行き、リング前に設置されたホットプレートで、各リーダーたちが焼いていった。ほうれん草のおひたしもバターソテーも大人気で皆が「美味しい!美味しい!」と喜んでくれている顔を見るのは楽しかった。
様子をうかがいに来た直とまりあも、来場者の「良い」反応を見て、夏子と陽菜を褒めた。まりあは、「皮無しハーブソーセージは、「Barまりあ」でも使うわ!」と言って、残っていたものを買い取ってくれたので、今日の経費収支は結果的にプラスで配食とこども食堂と市民サロン給食を行うことができた。
二時間が立ち、ほぼ皆が食べ終えた。夏子特製のアメリカンドッグケーキは、利用者の子供も高齢者も「美味しい」、「旨い」と好評で、誰もが残すことなく、「ぺろり」と皿を空にしているのを見て直も感心した。夏子と陽菜は、残りの材料をホットプレートにのせ「最後、5人分あるけど欲しい人おるかー?」と皆に声をかけた。
そこに、お替りを申し出てきた幼稚園の男の子たちから、
「なっちゃん、陽菜ちゃん、めちゃくちゃ美味しかったで!ふたりともいい奥さんになるで!僕が結婚してあげよか!」
とプロポーズされ、会場に大きな笑い声がわいた。
「あー、ありがとうね!ただ、大阪では、お姉ちゃんたちは、18歳以下の男の子とは付き合われへんことになってるから、親戚とかでイケメンのお兄ちゃんがおったら紹介してな!」
と真面目に答えた夏子に、
「夏子、お前、幼稚園児に何を頼み込んどんねん!」
と直の空気投げが決まり、夏子はくるりと空中で一回転して、床に背中からたたきつけられた。
再び、会場から大きな笑い声がわきあがった。
第1話 おしまい
「アメリカンドックケーキ」
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