『相思相愛ADと目指せミリオネラ突如出演の激闘20日間!ウクライナ、ソマリア、メキシコ、LA大激戦!なっちゃん恋愛小説シリーズ第3弾!』

あらお☆ひろ

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「勝負の行方」

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「勝負の行方」

 10月17日午前10時、KCBSのスタジオで「目指せ!ミリオネラ!」の収録が再開された。まず、ディレクターのジェフが冒頭で十分に渡り昨晩の事件の顛末を説明した。この時点で事件の詳細を報道しているのはCBSと今朝の「デイリーLA」だけだった。ジェフは「夏子・陽菜組」の第四回戦で取り逃がしたマフィアのボスであるホセ・カルロス・メレンデスが組織壊滅の報復として「目指せ!ミリオネラ!」出演者であるマリリンとマドンナを誘拐したものと伝えた。
 二人は精神的なショックを受けてはいるものの、身体的には誘拐時に受傷した軽い打ち身だけで済み、今日の収録にも参席できる旨が伝えられた。番組としては今後犯罪組織、反社に対する「お題」についてはリスクを精査し出演者に危険が及ばないよう検討を進めると今後の方針を発表して、画面はいつものスタジオ風景に切り替わった。

 まずは、マリリン・マドンナ組の第四回戦の最終日の結果が放映された。最終日、残り時間三十分までメトロの出口で「ハリケーン被害に遭った小学校再建のために寄付をお願いしまーす!」と声をからし、必死にチラシを配るマリリンとマドンナの姿を盛り上げるBGMが流れ、「気温30度の中、二人の呼びかけは6時間にわたった」とのテロップが画面に浮かぶ。「早く学校に行きたい」と言っていた子供たちのインタビュー動画がその間に挿入される。(どうせ、実際には三十分配ってへんねやろ。さっきから「影」の角度が全く変わってへんぞ!)と夏子は思いながらモニターを見ていた。
 そしていよいよラストシーンで、最終日残り五分で目標を達成し、最終獲得金額は101万ドルを記録し喜ぶマリリンとマドンナの姿が映し出され、配布したチラシ数、宣伝訪問したFM局、CATV局の数、参加してくれたボランティアの子供たちの数が画面に表示され、ナレーションから課題はクリアしたことが伝えられた。
 残すは夏子・陽菜組の「メキシコ人身売買組織との人質解放交渉代行」の最終結果による二組の勝負に視聴者の興味は移ったが、テレビ画面は夏子と陽菜の映像にはならなかった。
 テレビのモニターは、その後、本日未明に誘拐事件から解放後にKCBSに戻った後の二人の記者会見がダイジェストで放映された。マリリンは、夏子と陽菜を名指しはしなかったが、対戦チームの人脈を過度に使った無茶な「お題」達成行動の被害者であると訴えた。マドンナはKCBS局からの拉致監禁から解放までの数時間の恐怖を語った。
 VTRが流れる間スタジオでマリリンは既にジェフから結果を聞いているようで余裕の笑みで夏子に向けバリカンをちらつかせ、挑発してくる。
 
 続いて夏子・陽菜組の最終日のVTRが流された。「目標の100万ドルには残り9万ドル。マリリン・マドンナチームに勝利するには10万ドル以上が必要!今回のミッション成功報酬は500万ドル!成功すれば獲得報酬は「目指せ!ミリオネラ」史上最高の591万ドル!ぶっちぎり勝利か?敗北か?」とテロップが視聴者を煽った。
 人質交換交渉場所に指定された廃工場のものものしい雰囲気と銃を構えた二十人を超えるマフィアの映像に緊張感が走る。司会進行役が「明らかに前の三日と取引の雰囲気が違いますねー!」とコメントを入れると、人質のシャーロットを連れたホセが登場するシーンが映し出された。シャーロット・ハムシュは13歳であることを考慮し、モザイクがかけられている。そこから「生音声」は途切れテロップで「マフィアたちとの約束を破り、GPSをボスのホセに仕込んだことにマフィアは怒っている!」と表示された。
 「えっ!それは違う!」とADのジャリルが声を上げたが、VTRはそのまま放映され続ける。続いて「一発逆転を目論む「夏子・陽菜組」は最後の手段に出た!」のテロップが出ると同時に、夏子がシャーロットの暴行を受けてついた痣に気づいて「何が人質を傷つけないじゃい!」と「怒りの電流」が流れたことの解説は無く、いきなりホセに殴りかかるシーンになった。その直後、場面が飛んで「閃光弾」が放り込まれるシーンに画面は移った。画面が真っ白になる中、明らかに十数人が突入してきたかのような効果音が加えられている。実際には戦闘に加わったのは夏子・陽菜チームの六名とエイノ、ハンス、ジョセフだけだったにも関わらず「人脈を駆使した圧倒的武力を持つ特殊部隊によりマフィアたちは即時壊滅したが、詰めが甘くボスの「ホセ」は取り逃がした!」とナレーションが重ねられた。
 
 稀世や直の激闘はほぼ映し出されることはなく、黒の目だし帽のエイノたち三人が何度もカットを変えて映し出された。最後の偽ダイナマイトのシーンもホセの確保よりもシャーロットの安全のために退避したことは語られずあたかも「作戦失敗」をイメージさせるVTRになっていた。(うーん、ここまでやるか…。まるでなっちゃんと陽菜ちゃんがマフィア以上に極悪非常な悪玉みたいな描き方やない…。)とアグネスから英語のテロップとナレーションの内容を聞かされた稀世は思ったが、夏子と陽菜は平然としている。
 最終的にジョセフが呼んだICPOがメレンデスファミリーを連行するところでVTRは終了し、ホセのアジトで保護された子供たちや、保護基金として30万ドルを提供したエピソードはすべてカットされていた。
 司会者が「さて、VTRも終わりました!では、夏子・陽菜組の最終獲得報酬は!」と叫んだところでCMに入った。ジャリルがインカムを使って、ディレクター室のジェフに文句を言っている姿を見た夏子が「ジャリル、ええんよ!私らは気にしてへんから。」と声をかけジャリルも指定のポジションに戻った。
 
 CMが終わり、視聴者の投票では圧倒的に夏子・陽菜組支持が多い中、審査員はマリリン・マドンナ組に票が分かれた。司会者が「さて、勝負の最終結果は?」と叫ぶと、出演者背後の大型モニターに「101万ドル対61万ドル!WINNER アグネス・マドンナ組!」と表示された。大きな文字表示の下に「※夏子・陽菜組は特殊部隊経費30万ドル相殺済み」とあった。「おー!」という歓声と、「えー!」という不満の声が入り混じった。番組ホームページでも「人質は解放されたんだから500万ドルじゃないの?」、「いや、報酬は身代金の1%だから、払う前だから報酬は無しでしょ。」、「えー、それってひどくない?」、「日本人ペア頑張ったのに可哀そう」、「いや、頑張ったのは特殊部隊であって二人は指示しただけでしょ?」と書き込みが「賛否」ごちゃまぜに次々と増えていく。
 そんな状況をまったく気にしないそぶりで、司会者が「はーい、20日間、いや21日間お疲れさまでした!マリリン・マドンナ、コングラッチュレーション!ミリオン達成&勝利!本当におめでとうー!」とマリリン・マドンナ組の勝ち名乗りをあげ、アシスタントの女性が「101万ドル」と書かれた大きな小切手のパネルを持って出てきた。司会者が受け取り、席を立ちステージ中央に出てきたマリリンとマドンナに手渡そうとすると、審査員席の初老の男が立ち上がり、「その結果、ちょっと待ってください!」と叫んだ。
 声をあげたのは番組のメインスポンサーで、第四回戦のスタート時点の収録を欠席していたメイン審査員のリチャード・ハムシュだった。シナリオにないリチャードの動きにジェフは慌てたがメインスポンサーの会長であり、番組での肩書で「ライオンズクラブLA会長」であり地元の名士である以上無理に発言を止めることはできない。カメラマンが条件反射で向け、レンズでリチャードが大写しになる。ジャリルは、リチャードの顔を見てあることに気づき、夏子と陽菜の席を振り返ると(えっ、この人って…、あの人に似てる…?)夏子も気づいたようだった。
 マリリンチーム側のADがステージに上がり、リチャードを座るように促しつつ、ジェフに指示を仰いだ。ジェフの指示は「一度、マイクを持たせろ。」だった。
 
  一瞬の混乱はあったものの、スタジオは落ち着きを取り戻した。リチャードは席に腰を下ろすと、ワイヤレスマイクを手渡されると「この勝負全体について質問があります。」と切り出した。司会者は、ディレクター席に目配せするとジェフは「GO」サインを出した。
「視聴者の皆さん、審査員のリチャード・ハムシュです。今の勝負について、疑問がありますので制作サイドに三つ質問をしたいと思います。まず一つは、私が欠席した第三回戦の放映回ですが、マリリン・マドンナ組の最終日にニューヨークのラウンジで大盤振る舞いをした「福祉家」は実在するんですか?」
の質問にジェフは頭を抱えた。リチャードは、マイクを持ち、発言を続けた。
「後日、私はVTRを見直しました。皆さんもご存じの通り、私は移民です。1991年に内乱状態になったアフリカの国からアメリカに移り元々の魚介商の知識を頼りにダウンタウンで商売を起こしました。その後、運よく1995年に日本からロスに来たメジャーリーガー投手の大活躍にあやかり、その投手の投法を元にネーミングした「トルネード巻き寿司」をきっかけとする和食ブームにのっかり、全米のレストランやホテルに海産物を下ろす輸入海鮮商として「財」を成すことができました。一移民の私にチャンスを与えてくれた合衆国に感謝の念を持ち、勇退後はライオンズクラブ活動に参加し福祉活動に尽力してまいりました。今では全米に福祉関係の知り合いが多くいるのですが、先週出てきたニューヨークの篤志家は見たことも会ったこともありません。気になり、調べたのですが存在が確認できません。」

 ジェフは司会者にインカムで「おい、「後日、調べて来週の番組で改めて案内させてもらいます。」と言って切り上げろ。」と指示をした。司会者がその旨を発言し、リチャードを座らせようとすると「あと二つ質問は残ってます!」と再度マイクを持って話し出した。ジェフは強引にワイヤレスマイクの電源を落としたが、リチャードは司会者に「マイク「貸してください。」と声をかけ、本当にマイクが故障したと思った司会者がマイクを手渡した。ジェフはディレクター席で舌打ちをした。
「二つ目の質問は、同じく第三回戦の事ですが、夏子・陽菜チームが「改心」させた海賊たちに「30万ドル」の「投資」、いや「寄付」と言うべき「出資」がなされていることが番組では語られず、海賊退治に30万ドルを使ったという内容で放送されていたのですが、この話の真実はどこにあるのでしょうか?
 ジブチからのCBSの現地ニュースでは、夏子・陽菜チームが海賊たちのこの後の生活の為にジブチ駐留の米軍から中古のプレハブ冷凍庫と冷蔵庫や食品加工機の「払下げ」を20万ドルで受けたこと、今後の漁船や施設の運営費としてさらに10万ドルを差し出した事実が今の時点でもこの番組では放映されないのはどういうことなのでしょうか?彼女たちが救った海賊の一名から詳細を私自身が聞いたので間違いはないと思うのですが…。
 さらに付け加えるなら、この施設に先日、二人がした海賊たちへの出資の趣旨に賛同し、立て替えた者からCBSあてに「夏子・陽菜」チームの投資の補填分として30万ドルの振り込みがあるはですがそれは獲得報酬に加算されないのですか?」

 場内はざわつき、番組ホームページには「そのニュース俺も見た!」、「なつ&陽菜めっちゃいいやつ!」、「偏向報道?CBSは日本人が嫌い?」、「今の話が本当でも101万対91万で勝負は同じでしょ」、「いや、ソマリアの30万ドルが戻ってるなら121万ドルで逆転!」とリアルタイムの投稿が次々と入ってくる。
 「おいおい、このおっさんいったい何を言い出すんや?なんか、ようわからんけど私らの味方してくれてんのとちゃうの?」、「それとも「あげて」から「落とす」の「どっきり」なんやろか?」、「それやったら嫌やな…。ん?羽藤さんに振りっぱなしにして寝てしもたけど、もしかして夜中にかかってきた電話の人?」、「えっ?なにそれ?」と夏子と陽菜は席で耳打ちし合った。
 番組は混乱し、司会者はジェフの指示で「すみません、ここで再度CMに入りまーす!しばらくの御待ちを―!」と強引に生放送をカットした。
 リチャードの突然の発言乱入で番組の進行は大きく妨げられ特別編の放送終了予定時間を迎え、再度、結末は午後11時から放映と言う過去に例を見ない混乱を経て放送は終了した。

 ジェフは青い顔をして右往左往している。スタジオでは収録終了後、リチャードが夏子と陽菜の席来て「サンクス、ミス夏子!サンクス、ミス陽菜!よくぞ二人で私の家族を救ってくれました。」とふたりにハグをした。間近で見るリチャードの顔を見て夏子は確信した。
「もしかして、あなたは…。」
 ジャリルの通訳を介してリチャードは夏子に微笑んだ。サポートメンバー席からニコニコメンバーもステージに上がると、リチャードは一人、また一人と丁寧に握手してはハグを繰り返した。
 その時、スーツ姿のケネス警部が四人の制服警官を引き連れスタジオにのり込んできた。



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