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3*ライル
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こんにちは、どうも。
魔術師団でキース師長の補佐をしています、ライル・アスケンバーと申します。
魔法師団に入り早四年、今日もかっちりと黒いローブを着こなし、仕事場へと向かいます。
目指すは、『黒の賢者』と呼ばれるキース師団長。
そう、僕はキース師団長をこよなく敬愛し、そして崇拝しています。
僕の上司は皆さんご存知の通りキース・ソルシエと言いまして、魔術師として最高位の宮廷魔術師長の位についており、又、この国にとどまらず、各国で『黒の賢者』としての異名で通っている本当にすごい人なんです!
でもそのことを鼻にかけることもなく、仕事もまじめに取り組み、今まで一度も有給休暇を取ったのを見たことありません。
仕事の態度はもとより、誰に対しても分け隔てなく物腰柔らかい態度で接してくださるので、男女関係なくみんなから慕われています。
フィリップ王太子殿下からの信頼も厚く、個人的に任されている仕事も多いらしく、将来は宰相ではないかとも噂されています。
そんな素晴らしい上司の元で働けることに、俺を含め魔術師棟のみんなが誇らし気に思っています。
加えて、大変見目もよろしく、国内の有力貴族の令嬢から果ては他国の王女までも「一度でいいから抱かれててみたいわ!」と熱い視線を送ってアピールしていますが、たとえどんな美女が言い寄ろうが誰にも靡くことはなかったです。
さすが僕たちの上司! かっこいいっす!
でも今まで全く女の影がないことから、もしかして「男色家なのでは??」なんて下っ端魔術師達と少々疑ったこともあったけれど……、それは内緒です。
そんな敬愛する師長が時々、コッソリと机の引き出しから取り出した写真を眺めては、「ハア、」と熱い溜息をついているのを見かけたので、もしかしてどこかに想う人がいるんだなとは思っていました。
でも、敬愛する師長が、まさか女に現を抜かすことはないだろうとも思っていました。
そう、あの日までは。
魔術師団でキース師長の補佐をしています、ライル・アスケンバーと申します。
魔法師団に入り早四年、今日もかっちりと黒いローブを着こなし、仕事場へと向かいます。
目指すは、『黒の賢者』と呼ばれるキース師団長。
そう、僕はキース師団長をこよなく敬愛し、そして崇拝しています。
僕の上司は皆さんご存知の通りキース・ソルシエと言いまして、魔術師として最高位の宮廷魔術師長の位についており、又、この国にとどまらず、各国で『黒の賢者』としての異名で通っている本当にすごい人なんです!
でもそのことを鼻にかけることもなく、仕事もまじめに取り組み、今まで一度も有給休暇を取ったのを見たことありません。
仕事の態度はもとより、誰に対しても分け隔てなく物腰柔らかい態度で接してくださるので、男女関係なくみんなから慕われています。
フィリップ王太子殿下からの信頼も厚く、個人的に任されている仕事も多いらしく、将来は宰相ではないかとも噂されています。
そんな素晴らしい上司の元で働けることに、俺を含め魔術師棟のみんなが誇らし気に思っています。
加えて、大変見目もよろしく、国内の有力貴族の令嬢から果ては他国の王女までも「一度でいいから抱かれててみたいわ!」と熱い視線を送ってアピールしていますが、たとえどんな美女が言い寄ろうが誰にも靡くことはなかったです。
さすが僕たちの上司! かっこいいっす!
でも今まで全く女の影がないことから、もしかして「男色家なのでは??」なんて下っ端魔術師達と少々疑ったこともあったけれど……、それは内緒です。
そんな敬愛する師長が時々、コッソリと机の引き出しから取り出した写真を眺めては、「ハア、」と熱い溜息をついているのを見かけたので、もしかしてどこかに想う人がいるんだなとは思っていました。
でも、敬愛する師長が、まさか女に現を抜かすことはないだろうとも思っていました。
そう、あの日までは。
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