80 / 126
第九章 前に進むため、動き出す(十九歳)
080 証拠集め1
しおりを挟む
グールを狂わせる薬物、ブラッドオブグールことBG。原材料は人間の血肉という、この世で最もおぞましい薬である。
その薬の製造、流通、販売を一手に担っているのは、ハーヴィストン侯爵家。私がお世話になっているモリアティーニ侯爵家と並び、ローミュラー王国で古くから続く名家と名高い家らしい。
『そもそもハーヴィストン侯爵家は、グール派。我がモリアティーニ侯爵家は人間派と、かねてより敵対していたんですよ』
ロドニールの説明によると、まさに両家は因縁の仲らしい。
よって、一連の計画をロドニールによって聞かされた、モリアティーニ侯爵は。
『ふむ、いずれは叩かねばならぬと思っておった所じゃ。オミッドの奴を叩けば、他にもホコリは出るじゃろう。あの若造の苦しむ顔が見ものじゃな。グハハハハ』
などと、大変嬉しそうだったらしい。
因みにオミッドとは、ハーヴィストン侯爵の名前のようだ。
私からするとハーヴィストン侯爵は全然若造ではない。しかし歩く生き字引き。現在生き残る私達の誰よりも歳を重ねている、モリアティーニ侯爵から見たら、大抵の人が若造に見えるのは致し方ない。
そんなわけで、誰に反対されるでもなく、むしろ大手を振り、ハーヴィストン侯爵を私たちが叩く事に、みんなが賛成してくれた。
私としても、この計画には乗り気だ。というのも、BGのせいで、ある意味人生を狂わされたような所があるから。
そもそもギルバートがBGを飲まなければ、予定通りフェアリーテイル魔法学校を、ルーカスと共に無事に卒業出来るはずだったのである。そんな個人的な恨みもあり、意気込んでハーヴィストン侯爵家を叩くつもりでいた。勿論その方法は武力一択。全てを破壊してやるぞという、脳筋極振りの勢いだったのだが。
何やらルーカスの頭の中には成功への道筋。そのプランが綿密に練られているとのこと。
『これが成功したら、戦争は一気に収束に向かうはずだ』
自信たっぷり。久々明るい顔をしたルーカスを前に、私は黙って従うことにした。
そのプランの中で私は、ハーヴィストン侯爵家から、BGに関する帳簿を秘密裏に手に入れるという役割を与えられた。そして現在、その任務を達成するため、私は素性を隠しハーヴィストン侯爵家に潜り込む寸前といったところ。
私とロドニールは、玄関前に付けられた馬車から降車している。
「お気をつけ下さい」
いかにも紳士といった感じ。タキシードに身を包む、ロドニールが馬車から降りる私の手をとる。
因みに、本日の彼は魔法でその容姿を変更させているので、いつもの金髪碧眼の凛々しい姿ではない。この国で一番多いとされる、ブラウンヘアーに茶色い瞳をした、わりとどこにでも居そうな青年の姿となっている。
個人的な願望を述べると、折角の舞踏会なのでいつもの見目麗しいロドニールのまま参加して欲しかった。とは言え、今日の舞踏会は遊びではない。立派な任務なので我慢だ。
「ありがとう」
ロドニールにエスコートされ、馬車から優雅に降り立つ私も、変身魔法で容姿を変えている。
自慢のピンクヘアーはブロンドに。そして空色の瞳は、グレーへと変更済だ。着ているドレスは、これでもかと、ふわふわとチュールが広がる薄緑色。これはモリアティーニ侯爵に急遽仕立ててもらった、いわゆる勝負服である。
「何だか緊張しますね」
ロドニールは小声で囁くように告げる。
「そう?私は今、とても嬉しいけど」
「嬉しいですか?」
「そう、嬉しいの」
私はついうっかり緩みそうになる口元を、ギュッと結ぶ。そして、久しぶりに目にする、玄関口となる半円形のアーチを見上げる。
前回訪れた時は、バスケットの中からチラリと確認しただけだった。しかし現在の私はあの時と同じ、変身魔法で容姿を変更しているとは言え、マンドラゴラではない。立派な人間の姿だ。
私は雨樋の上に飾られた、ガーゴイルの像を仁王立ちで見上げる。
「くくく、ようやく帰ってきたわよ」
マンドラゴラに変身させられた時に受けた、数々の嫌がらせ。それに対する、復讐の幕開けである。
***
現在私は、無事潜入に成功し、ハーヴィストン侯爵邸で行われる舞踏会に参加している所だ。
荘厳な雰囲気が漂う高い天井には、壮大なシャンデリアが垂れ下がっている。きらびやかで、ゴージャスな照明に照らされるこの空間には彫刻が飾られ、いかにも手の込んだ装飾的な木の床が一面に敷かれている。
壁にかけられた鏡に反射する光が、部屋の華やかさを倍増させていた。
そんな中、ホールの中央ではハーヴィストン侯の一人娘である、ラベンダー色のドレスに身を包んだリリアナが、婚約者であるルーカスと仲睦まじく踊っている。
(そっか、まだ婚約破棄してないんだ)
私はその事実に少しだけガッカリする。
私の記憶が正しければ、ルーカスはフェアリーテイル魔法学校を卒業したら、リリアナと婚約破棄すると言っていた。けれど実際には、ルーカスは私と同じ。卒業ではなく中退だ。よって、婚約破棄していない。それは至極当たり前の事だと、私は自分を納得させる。
「気になりますか?」
カクテルグラスを口につけたまま、優雅に踊るルーカスたちを眺める私に、ロドニールから声がかかる。
「お似合いだなって、そう思うだけ」
私はリリアナの姿を遠巻きに眺めながら、素直に思った事を告げる。
ルーカスと同じグールであって、親の仇もないリリアナはルーカスにお似合いだ。
「確かに、絵になる二人ですね」
「えぇ」
「ところで……」
ふいに、ロドニールの視線が私の背後へと向けられる。
「ん?」
「ハーヴィストン候が、お見えになりました」
「なるほど」
私が振り返ると、そこにはタキシードに身を包む老年の男性、ハーヴィストン侯爵の姿があった。やや小柄でありながら、鋭い目つきと程よく皺が刻まれた顔は、何となく計算高い性格を表しているように思えた。
(あんな顔してたっけ)
短く刈り込まれたヒゲといくぶん薄くなった髪の毛を眺め、そんな感想を漏らす。もっと観察したいと思うも、舞踏会の主催者であるハーヴィストン侯爵は、すぐに多くの人に囲まれてしまった。
「彼が広間にいるうちに」
ロドニールが私の耳元で囁く。
「そうね」
今日の目的は、ルーカスとリリアナのダンスを眺める事でも、ハゲ親父を観察する事でもない。
(悪事の証拠を発見しないと)
気合を入れ直した私は、ハーヴィストン侯爵に挨拶をしようと集まる人の波をかき分け、広間の出口へと向かったのであった。
その薬の製造、流通、販売を一手に担っているのは、ハーヴィストン侯爵家。私がお世話になっているモリアティーニ侯爵家と並び、ローミュラー王国で古くから続く名家と名高い家らしい。
『そもそもハーヴィストン侯爵家は、グール派。我がモリアティーニ侯爵家は人間派と、かねてより敵対していたんですよ』
ロドニールの説明によると、まさに両家は因縁の仲らしい。
よって、一連の計画をロドニールによって聞かされた、モリアティーニ侯爵は。
『ふむ、いずれは叩かねばならぬと思っておった所じゃ。オミッドの奴を叩けば、他にもホコリは出るじゃろう。あの若造の苦しむ顔が見ものじゃな。グハハハハ』
などと、大変嬉しそうだったらしい。
因みにオミッドとは、ハーヴィストン侯爵の名前のようだ。
私からするとハーヴィストン侯爵は全然若造ではない。しかし歩く生き字引き。現在生き残る私達の誰よりも歳を重ねている、モリアティーニ侯爵から見たら、大抵の人が若造に見えるのは致し方ない。
そんなわけで、誰に反対されるでもなく、むしろ大手を振り、ハーヴィストン侯爵を私たちが叩く事に、みんなが賛成してくれた。
私としても、この計画には乗り気だ。というのも、BGのせいで、ある意味人生を狂わされたような所があるから。
そもそもギルバートがBGを飲まなければ、予定通りフェアリーテイル魔法学校を、ルーカスと共に無事に卒業出来るはずだったのである。そんな個人的な恨みもあり、意気込んでハーヴィストン侯爵家を叩くつもりでいた。勿論その方法は武力一択。全てを破壊してやるぞという、脳筋極振りの勢いだったのだが。
何やらルーカスの頭の中には成功への道筋。そのプランが綿密に練られているとのこと。
『これが成功したら、戦争は一気に収束に向かうはずだ』
自信たっぷり。久々明るい顔をしたルーカスを前に、私は黙って従うことにした。
そのプランの中で私は、ハーヴィストン侯爵家から、BGに関する帳簿を秘密裏に手に入れるという役割を与えられた。そして現在、その任務を達成するため、私は素性を隠しハーヴィストン侯爵家に潜り込む寸前といったところ。
私とロドニールは、玄関前に付けられた馬車から降車している。
「お気をつけ下さい」
いかにも紳士といった感じ。タキシードに身を包む、ロドニールが馬車から降りる私の手をとる。
因みに、本日の彼は魔法でその容姿を変更させているので、いつもの金髪碧眼の凛々しい姿ではない。この国で一番多いとされる、ブラウンヘアーに茶色い瞳をした、わりとどこにでも居そうな青年の姿となっている。
個人的な願望を述べると、折角の舞踏会なのでいつもの見目麗しいロドニールのまま参加して欲しかった。とは言え、今日の舞踏会は遊びではない。立派な任務なので我慢だ。
「ありがとう」
ロドニールにエスコートされ、馬車から優雅に降り立つ私も、変身魔法で容姿を変えている。
自慢のピンクヘアーはブロンドに。そして空色の瞳は、グレーへと変更済だ。着ているドレスは、これでもかと、ふわふわとチュールが広がる薄緑色。これはモリアティーニ侯爵に急遽仕立ててもらった、いわゆる勝負服である。
「何だか緊張しますね」
ロドニールは小声で囁くように告げる。
「そう?私は今、とても嬉しいけど」
「嬉しいですか?」
「そう、嬉しいの」
私はついうっかり緩みそうになる口元を、ギュッと結ぶ。そして、久しぶりに目にする、玄関口となる半円形のアーチを見上げる。
前回訪れた時は、バスケットの中からチラリと確認しただけだった。しかし現在の私はあの時と同じ、変身魔法で容姿を変更しているとは言え、マンドラゴラではない。立派な人間の姿だ。
私は雨樋の上に飾られた、ガーゴイルの像を仁王立ちで見上げる。
「くくく、ようやく帰ってきたわよ」
マンドラゴラに変身させられた時に受けた、数々の嫌がらせ。それに対する、復讐の幕開けである。
***
現在私は、無事潜入に成功し、ハーヴィストン侯爵邸で行われる舞踏会に参加している所だ。
荘厳な雰囲気が漂う高い天井には、壮大なシャンデリアが垂れ下がっている。きらびやかで、ゴージャスな照明に照らされるこの空間には彫刻が飾られ、いかにも手の込んだ装飾的な木の床が一面に敷かれている。
壁にかけられた鏡に反射する光が、部屋の華やかさを倍増させていた。
そんな中、ホールの中央ではハーヴィストン侯の一人娘である、ラベンダー色のドレスに身を包んだリリアナが、婚約者であるルーカスと仲睦まじく踊っている。
(そっか、まだ婚約破棄してないんだ)
私はその事実に少しだけガッカリする。
私の記憶が正しければ、ルーカスはフェアリーテイル魔法学校を卒業したら、リリアナと婚約破棄すると言っていた。けれど実際には、ルーカスは私と同じ。卒業ではなく中退だ。よって、婚約破棄していない。それは至極当たり前の事だと、私は自分を納得させる。
「気になりますか?」
カクテルグラスを口につけたまま、優雅に踊るルーカスたちを眺める私に、ロドニールから声がかかる。
「お似合いだなって、そう思うだけ」
私はリリアナの姿を遠巻きに眺めながら、素直に思った事を告げる。
ルーカスと同じグールであって、親の仇もないリリアナはルーカスにお似合いだ。
「確かに、絵になる二人ですね」
「えぇ」
「ところで……」
ふいに、ロドニールの視線が私の背後へと向けられる。
「ん?」
「ハーヴィストン候が、お見えになりました」
「なるほど」
私が振り返ると、そこにはタキシードに身を包む老年の男性、ハーヴィストン侯爵の姿があった。やや小柄でありながら、鋭い目つきと程よく皺が刻まれた顔は、何となく計算高い性格を表しているように思えた。
(あんな顔してたっけ)
短く刈り込まれたヒゲといくぶん薄くなった髪の毛を眺め、そんな感想を漏らす。もっと観察したいと思うも、舞踏会の主催者であるハーヴィストン侯爵は、すぐに多くの人に囲まれてしまった。
「彼が広間にいるうちに」
ロドニールが私の耳元で囁く。
「そうね」
今日の目的は、ルーカスとリリアナのダンスを眺める事でも、ハゲ親父を観察する事でもない。
(悪事の証拠を発見しないと)
気合を入れ直した私は、ハーヴィストン侯爵に挨拶をしようと集まる人の波をかき分け、広間の出口へと向かったのであった。
0
あなたにおすすめの小説
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
夫と愛し合った翌朝、一方的に離縁されました【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
美しい公爵夫人マルグリートは、冷徹な夫ディートリヒと共に、王国の裏で密かに任務をこなす“悪女”。
だがある日、突然夫から離婚を言い渡される。しかもその裏には、平民の愛人の存在が──。
失意の中、王命で新たな婚約者・エルンストと結ばれることに。
どうやら今回の離婚再婚は、王家の陰謀があるよう。
「悪女に、遠慮はいらない」
そう決意した彼女は、華やかな舞踏会で王に真っ向から言い放つ。
「わたくし、人の家庭を壊しておきながら悪びれない方に、下げる頭は持っていませんの。
王族であられる前に、人におなりくださいませ。……失礼」
愛も、誇りも奪われたなら──
今度はこの手で、すべてを取り戻すだけ。
裏切りに燃える、痛快リベンジ・ロマンス!
⚠️本作は AI の生成した文章を一部に使っています。タイトル変えました。コメディーです。主人公は悪女です。
侯爵家の婚約者
やまだごんた
恋愛
侯爵家の嫡男カインは、自分を見向きもしない母に、なんとか認められようと努力を続ける。
7歳の誕生日を王宮で祝ってもらっていたが、自分以外の子供を可愛がる母の姿をみて、魔力を暴走させる。
その場の全員が死を覚悟したその時、1人の少女ジルダがカインの魔力を吸収して救ってくれた。
カインが魔力を暴走させないよう、王はカインとジルダを婚約させ、定期的な魔力吸収を命じる。
家族から冷たくされていたジルダに、カインは母から愛されない自分の寂しさを重ね、よき婚約者になろうと努力する。
だが、母が死に際に枕元にジルダを呼んだのを知り、ジルダもまた自分を裏切ったのだと絶望する。
17歳になった2人は、翌年の結婚を控えていたが、関係は歪なままだった。
そんな中、カインは仕事中に魔獣に攻撃され、死にかけていたところを救ってくれたイレリアという美しい少女と出会い、心を通わせていく。
全86話+番外編の予定
お好きになさって下さい、私は一切気にしませんわ
Kouei
恋愛
婚約者のクレマンド様は、いつも私との約束を破ってばかり。
理由は決まって『従妹ライラ様との用事』
誕生日会にすら来なかった彼に、私はついに告げた。
「どうぞ、私以外のご令嬢をエスコートするなり、お出かけするなり、関係を持つなり、お好きになさって下さい。私は一切気にしませんわ」
二人の想いは、重なり合えるのだろうか ……
※他のサイトにも公開しています。
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
(完結)姑が勝手に連れてきた第二夫人が身籠ったようですが、夫は恐らく……
泉花ゆき
恋愛
蘭珠(ランジュ)が名門である凌家の嫡男、涼珩(リャンハン)に嫁いで一年ほど経ったころ。
一向に後継ぎが出来ないことに業を煮やした夫の母親は、どこからか第二夫人として一人の女性を屋敷へ連れてくる。
やがてその女が「子が出来た」と告げると、姑も夫も大喜び。
蘭珠の実家が商いで傾いたことを口実に、彼女には離縁が言い渡される。
……けれど、蘭珠は知っていた。
夫の涼珩が、「男女が同じ寝台で眠るだけで子ができる」と本気で信じているほど無知だということを。
どんなトラブルが待っているか分からないし、離縁は望むところ。
嫁ぐ時に用意した大量の持参金は、もちろん引き上げさせていただきます。
※ゆるゆる設定です
※以前上げていた作の設定、展開を改稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる