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47.結論
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ナツ、マリア、ハートで体当たりしたら、こんな結果になったわ。自信はこれからつけていかなきゃならないけれど、私は今、幸せな気持ちよ。
オキヨは再び外に出るための準備をしながら、そう思った。ふと視線を感じ、顔を上げると、俊がもう支度を終えて、オキヨの大きな体を眺めていた。どこか優しい目をして、彼は言う。
「俺って、オキヨが太っていることがそんなに気にならないんだけどさ。着替えているのを見ていると、全くセクシーじゃなくて、とにかくコケティッシュだね。面白い」
「女の着替えを面白がるなんて、聞いたことがないわ。でも面白いっていうのはなんとなく分かるの。着ぐるみが着替えようとして、奮闘している感じ? 」
「うはははは、本当にそんな感じ」
「支度できたわよ。ご飯に連れていってくれる? 」
「では、安くて美味い寿司屋へゴー。冷静に考えると、ワインをチンチンより、その方が俺達らしいんじゃない? 」
「確かにそうね」
「お茶で乾杯しよう」
「ワサビで泣けばいいわね」
「では、行くとしますか」
二人は部屋の扉を開けて、外へ出ていった。ふとオキヨが振り返ると、窓の外には月が浮かぶ、全ての不安を肯定に書き換えていくかのように。
もう涙とはさよならよ。今の私に必要なのは、心からの笑顔だけ。
オキヨはそっと、ドアを閉めた。
オキヨは再び外に出るための準備をしながら、そう思った。ふと視線を感じ、顔を上げると、俊がもう支度を終えて、オキヨの大きな体を眺めていた。どこか優しい目をして、彼は言う。
「俺って、オキヨが太っていることがそんなに気にならないんだけどさ。着替えているのを見ていると、全くセクシーじゃなくて、とにかくコケティッシュだね。面白い」
「女の着替えを面白がるなんて、聞いたことがないわ。でも面白いっていうのはなんとなく分かるの。着ぐるみが着替えようとして、奮闘している感じ? 」
「うはははは、本当にそんな感じ」
「支度できたわよ。ご飯に連れていってくれる? 」
「では、安くて美味い寿司屋へゴー。冷静に考えると、ワインをチンチンより、その方が俺達らしいんじゃない? 」
「確かにそうね」
「お茶で乾杯しよう」
「ワサビで泣けばいいわね」
「では、行くとしますか」
二人は部屋の扉を開けて、外へ出ていった。ふとオキヨが振り返ると、窓の外には月が浮かぶ、全ての不安を肯定に書き換えていくかのように。
もう涙とはさよならよ。今の私に必要なのは、心からの笑顔だけ。
オキヨはそっと、ドアを閉めた。
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