りぷれい

桃青

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3.

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 父と私はまたテーブルにつき、つけっぱなしだったEテレをつまらなそうに見始めた。
 ハトがいた。白いハトだ。そのハトが喋った。その上おかしなことまで言っていた。
 それだけのことだ。不思議な出来事だったけれど、特に日常に影響があったとは思えない。
 それだけのことだったのだ。その時の私はそう思おうとしていた。
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