剣と魔法があっても一般人

ソ土ルク、

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11、町中の様子

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「サーチ、待たせた、講習会終わったぞ。」


「おうりょーかい、そんじゃ今日はどうする? オススメは宿探しの後訓練して町巡りだな。」


「それじゃ、そうしよう。 依頼も、やって、みたいけど、どれだけ時間、掛かるかわからないからな。」


「まあ、依頼は無くなる事もないし明日で良いと思うぞ。 それにどんな依頼をやるかにもよるが、町の構造を覚えていないと困ることも多いしな。」


「やっぱ、そうだよな。 サーチはオススメの宿とか食べ物屋とかあるのか?」


「もちろん。 まあビレッジさんからなるべくトシオ主体で行動して、俺はあくまで補助だとは言われてるから、自分で選ぶのも経験だと思うぞ?」


「それはあるが、何を基準に、見るかとか、どんなのが、良いのか、把握もしたい、から、今回は、サーチのオススメの、所で頼む。 使えるコネは、使わないと、もったいないしな。」


「そういうことなら案内するぜ。 ギルドからも近いから一先ず宿屋取っておくか。 今のトシオの所持金でも問題はないから安心していいからな。」


早速酒場での会計を済ませ、サーチがオススメの宿へと向かう。

ギルドからは歩いて3分位で、石造りの建物だった。

高さは4階建てのビルくらいで、外装はかなりピカピカに磨かれてある。

これかなり高いんじゃないかと心配になったが、俺の所持金でも問題ないと言ってたからには、そこまで高くないんだろう。

因みに俺の今の所持金は10万マル。

うち、ビレッジさんから7万マル、俺が手伝いや魔物との戦いで稼いだのが3万マル位なので、一般人として暮らすなら問題ないが、冒険者としては心許ない。


ただ、ビレッジさんからお下がりではあるが、片手剣と盾は貰ったので、ちゃんと依頼をこなしていけば問題無さそうだ。

そんな金銭の心配をしながらサーチオススメの宿、(ストール)に入ると、ホテルの受付のようになっていた。

内装は魔法か何かで改造しているのか、石造りの内装なのに表面がツルツルになっていて、まるで大理石のようだった。

そんな中に、価値はわからないが、机や椅子などの材質わからない物で作られた調度品が並べられており、見るだけで楽しめる。


受付に着くと、部屋割りを聞かれた。

本当は1部屋で取る方が経費削減として良いのだが、誰が好き好んで男と2人で過ごしたいのかと思い、俺とサーチ1部屋ずつ取った。

まあ、サーチはムラーノに戻るし頼ってばっかりでは俺の為にもならないと言われたので、お金の心配は一先ず置いておいた。

サーチの滞在期間である1月はここで過ごすことになったので、俺も同じく1月で支払いを行う。


部屋は前払いで何日過ごすか決めて部屋を取っておくシステムで、1月毎に割引が適用され長期間滞在するほど安くなるそうだ。

因みに1月契約、朝の食事付きで8万マルだったが、食費事態はそれほど物価は高くないようなので、武器や防具をいきなり壊さなければお金の問題はない。

部屋のセキュリティもギルドカードを鍵として使えるらしく、安全に関してはかなり保証されてるみたいだ。

ただ、やはりそれでも盗難が0になるわけでは無いそうだし、期限を過ぎたりすると自動的にロック解除がされるそうなので注意は必要だ。


早速割り当てられた部屋へと入ると、大きさ的には1Kで、キッチンも簡易的物が作られた、トイレも水洗式だった。

これは勇者が最も力を入れた事業だったらしく、町のあちこちにトイレがあり、どれも魔法で水を流すシステムが採用されていて、日本のと同じくらい使いやすかった。

ベットも備え付けられており、俺が日本のホテルに泊まった時よりも柔らかくて、寝心地が良さそうだった。

本当に魔法の力は素晴らしく、日本での科学技術が魔法で所々再現されており、また独自に進化もしているので、過ごしやすいのに新鮮という不思議な感覚を味わっていた。


いつまでもこうしていると、部屋から出たく無くなるので、早速先程の受付に簡単な荷物だけ持ち向かう。

受付の休憩スペースには既に準備を終えたサーチがいたので、宿を離れて町中を散策していく。

町は基本的に4つの区画に別れる。


1つ目は商業区。

日本で言うところのショッピングセンター的な所で、武器や防具、日用品まで何でも揃っている。

店舗に店を構えてる所もあれば、屋台もあったりと見ているだけでも十分楽しめるエリアだ。


2つ目が冒険者区。

俺が今いる場所で、初心者用の武器や防具を売っている所や、冒険者向けの日用品、怪しげな露店があったり、食事処や、宿泊施設等がある。

品揃えは商業区が1番だが、ここには値段が安かったり掘り出し物があったりと、冒険者が利用しやすくなるように作られている。


3つ目が居住区。

ここは持ち家であったり、一般人が多く住む区画だ。

細かく言えば、ここは貴族区と一般区に別れる。

富裕区には、国から称号を与えられたり、財産を沢山持ってる人だったりが集まり、高級な建物が数多く並んでいる。

一般区には、昼は仕事し夜は家族で過ごしたりする日本の一般家庭に近い生活をしている人が多く、建物は似たり寄ったりの物が多い。

中には冒険者もパーティー同士で住んでいたりするそうだが、パーティーが多くなれば広い家を買わなければ手狭になってしまうし、少ない人数なら宿に泊まった方が安く済むそうなのであまり多くはないらしい。

ただ、自分で好きなように部屋をアレンジしたり、帰る家を用意してモチベーションを保ったりする冒険者もいるらしい。


最後に飲食区。

ここがこれから向かうところで、名前の通り食べ物屋が集まっている区画だ。

レストランから屋台、高級料理から酒場まで何でもあり、冒険者も一般人も富裕層も誰もが通う区画だ。


町の中心にそれぞれの区に向かうメインの道があり、この道沿いにある建物が最も高価で、セキュリティや店の質が高くなっている。

その分、利用料金や家賃も高くなっているので、一概にメインの店が良いわけではない。

このメインの道を壁へ向かってそれぞれの区画を抜けていくと、門があり外に出られるようになっている。


町の中心を基準に東が居住区、西が商業区、南が冒険者区、北が飲食区になっている。

どの区画もそうだが、メインの道はいくつもの細い道とも繋がっており、これがいわば商店街とか、住宅街のようにメインの道よりもより一般人向けな店や建物が並んでいる。

見分け方として、道の大きさが全く違い、細い道は馬車が1台と通行人が通れるくらいの広さしかない。

その分、馬車は一方通行になっており、迂回路等が多くあり、入り組んでいて道に迷いやすい。

ただ、あくまでそれは馬車で通る場合であり、歩く場合には特に通行制限はないので、最悪は門を参考に進めばメイン通路に出れるので問題はない。


そんな説明をサーチに受けながらウンタの町を歩いていく。

新しい町の風景に対する興奮、様々な人種に対する興奮、これから冒険者としてやっていくワクワク感等でウキウキしながら、見える景色やお店の名前等をしっかりと覚えて進んでいくと、サーチのオススメの店へと到着した。

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