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第6章 消えた村。
世界。
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「え、えーと、ミーコさん……?」
「ああ、こっちで会うのは初めてだったかい?」
ころころと猫神様(ミーコさん?)が笑う。
「時折、様子はのぞいていたんだけどねぇ」
「……やっぱり、猫神様なの?」
「まぁ、そうだけど、ミーコでいいよ」
気に入っていた名前だったし、と本人(本猫? 本神様?)が言うので、ミーコさんと呼ばせてもらう事にした。
「まずは、あたしの事から話しておこうか」
違う世界を気まぐれに行き来するミーコさんは、十数年前に、たまたま私の家にいたらしい。
まぁ、神様には一休みするくらいの事だったらしいが。
確かに、少しというか、だいぶ猫離れした猫ではあったが、まさか神様だったとは……。
あれ?
「こっちの世界に転生させてくれたのって、ミーコさんなんだよね?」
「ああ、そうだよ」
目の前で猫をかばって車にはねられたのがあの時の子供だったとはねぇ、とミーコさんはやれやれという風にため息をついた。
「……運命かと思ったよ、皮肉な事に」
「あいつが聞いたら、複雑だろうな」
海神様が笑って言った。
「?」
何の話だ?
ちらりと女神様を見ると、私と同じように首を傾げていた。
「説明をした方がいいじゃろう、猫神」
「ここまできたら、知っておくべきではないかの」
「そうだねぇ」
ミーコさんは、じっと私の顔を見た。
「まずは、この世界について話しておこう」
「あ、うん」
「この世界のほかにもいくつもの世界があって、それが並び、絡み合い、互いに影響を及ぼしあっているんだよ」
んー?
つまり、あっちやこの世界のほかにも別の世界があるというわけだな。
まぁ、猫神は色々な世界を行き来しているって事だったし、不思議な話でもないか。
「この世界は特に影響を受けやすくてねぇ、別の世界から迷い込んでくるもの達もいるのさ」
ああ、真珠国とかか。
「エルフやドワーフも、元は違う世界の住人だったのじゃ」
「それと、魔導の塔の連中もだな」
…………は?
いや、エルフとかは分かるような気もするけど。
魔導の塔が異世界から来ていた!?
「最初は元の世界に戻るための方法を探していたらしいんだがな……」
海神様がため息をつく。
「いつの間にか、手段や目的が歪んでしまったらしい」
ぽかんとしているところをみると、女神様も知らなかったようだ。
ふるき神々しか知らないという事か。
「わらわは、違う世界のもの達を面白いと思ったが」
火の神様はドワーフ達の住む火山都市ガーネットに本殿があるし、そう言うのも分かる気がする。
「だが、それが気にくわんという神もおるのじゃ」
「……」
みんな好きで来たわけでもなさそうだし、そんな風に思われても困るだろう。
まぁ、神様にはこっちの気持ちとかはどうでもいいんだろうけど。
「今回の騒ぎも、元はそれが原因での」
「!」
まさか、黒い霧はどこかの神様のせいだったのか!?
「ああ、こっちで会うのは初めてだったかい?」
ころころと猫神様(ミーコさん?)が笑う。
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「まぁ、そうだけど、ミーコでいいよ」
気に入っていた名前だったし、と本人(本猫? 本神様?)が言うので、ミーコさんと呼ばせてもらう事にした。
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確かに、少しというか、だいぶ猫離れした猫ではあったが、まさか神様だったとは……。
あれ?
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「……運命かと思ったよ、皮肉な事に」
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「?」
何の話だ?
ちらりと女神様を見ると、私と同じように首を傾げていた。
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「あ、うん」
「この世界のほかにもいくつもの世界があって、それが並び、絡み合い、互いに影響を及ぼしあっているんだよ」
んー?
つまり、あっちやこの世界のほかにも別の世界があるというわけだな。
まぁ、猫神は色々な世界を行き来しているって事だったし、不思議な話でもないか。
「この世界は特に影響を受けやすくてねぇ、別の世界から迷い込んでくるもの達もいるのさ」
ああ、真珠国とかか。
「エルフやドワーフも、元は違う世界の住人だったのじゃ」
「それと、魔導の塔の連中もだな」
…………は?
いや、エルフとかは分かるような気もするけど。
魔導の塔が異世界から来ていた!?
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海神様がため息をつく。
「いつの間にか、手段や目的が歪んでしまったらしい」
ぽかんとしているところをみると、女神様も知らなかったようだ。
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「だが、それが気にくわんという神もおるのじゃ」
「……」
みんな好きで来たわけでもなさそうだし、そんな風に思われても困るだろう。
まぁ、神様にはこっちの気持ちとかはどうでもいいんだろうけど。
「今回の騒ぎも、元はそれが原因での」
「!」
まさか、黒い霧はどこかの神様のせいだったのか!?
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