ふたりの執事にくすぐら令嬢

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もっと愛して、くすぐって

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「んっ……ふふ、ふふふっ、あぁ……っ、だめ、なのに……もっと……」

シーツの上、綾乃は横たわったまま、両手を小さく胸元に寄せ、身体をくねらせていた。
頬は紅潮し、瞳は潤み、その表情は抗えぬ悦びと、止められぬ愛しさに染まっていた。

「綾乃様……おや、“だめ”と仰りながら、そんなふうに腰を揺らして……」
礼司がくすりと微笑みながら、指先をゆっくりとわき腹に滑らせる。

その瞬間、綾乃の身体がびくんと跳ねた。

「ふぁっ……あっ、くすぐっ、たっ……いのにっ……ふふっ、うふふふふっ……」

くすぐったい。
だけど、その先にあるもの――心を委ねられる安堵と、愛される確信と、与えられる快感が、彼女のすべてを溶かしていた。

「もっと、ですか……?」
遼真が静かに問いかけ、指先で綾乃の太腿の付け根をそっとなぞった。
皮膚の一番薄い部分――敏感な神経が集まるそこを、愛撫のように、くすぐりのように、たっぷりと。

「ん、んんっ、あぁっ、うふふふふっ……もっと……っ、くすぐって……ふたりで、もっと……っ」

はっきりと、綾乃は求めた。
その声は甘えでも媚びでもない。心を許しきった者が、愛をねだる声。

「綾乃様、そんなに……可愛らしく求められてしまっては、我々も……」

「お応えしないわけにはまいりませんね」

礼司と遼真の手が、ふたたび舞い踊るように綾乃の身体を愛撫する。
わき腹、肋骨、下腹、太腿の内側――そのすべてを心得た動きで、逃がさず、翻弄し、慈しみ、悦ばせる。

「ふぁぁっ、やっ、やぁっ、ふふっ、ふふふふふっ、もう……っ、あははっ、うふふっ、もぉ……!」

笑いながら、綾乃は涙を滲ませていた。
くすぐったさが、幸福感で心の奥まで満たしていく。
ふたりの執事は、まるで彼女の“好き”という感情の奥深くを読み取り、そこにぴたりと指を添えるように、くすぐり続ける。

「お可愛らしい……その笑顔の奥に、こんなにも深い悦びがあるとは」

「我々にしか見せない綾乃様――どうか、このまま、もっと……お預けください」

指が、舌が、頬を、耳を、首筋を、背筋を撫で、時にそっと歯を立てるように、くすぐり混じりのキスを落とす。
愛撫とくすぐりの境界は、もはや曖昧だった。

綾乃は両腕を伸ばし、まるでふたりに抱きつくように身体をゆだねた。

「ふたりとも……好き……好きなの……だから……お願い、もっと、くすぐって……わたしを……わたしだけを……」

その言葉に、ふたりの執事の動きが、ふっと一瞬止まる。

「――承りました」

礼司の囁き。
遼真の微笑み。

そして――
次の瞬間、ふたりのくすぐりが、まるでハーモニーのように重なり合い、綾乃を新たな悦びの階層へと誘った。
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