156 / 274
157 公爵家にお仕えしませんか?
しおりを挟む
ウィザ・メラニアルは白狼のストーンブリードを連れて、公爵家の庭で寛いでいた。
所謂日向ぼっこ中である。
公爵家の紅一点のご令嬢ノエミも側に張り付き、
「すちゅぅ」
と甘えた声で囁きながら白狼の毛皮に顔を埋めている。
「ウィザ先生!」
トレモルが探しに来た。もう鍛錬の時間だっただろうか?
体が温まってうとうとしかけていたウィザは、ハッとした。
「トレモル、こっちよ」
「ああ、ノエミ様も!おやつ、一緒にいかがですか?」
「おやつ食べりゅ」
ノエミは本当はちゃんと喋れるのだが、時折舌足らずに喋ると皆がめちゃくちゃ可愛がってくれるのに味をしめた。
そんなノエミの罠に簡単にかかったトレモルは
「食堂まで抱っこしていこうね」
甘ったれのノエミを抱き上げて歩き始める。
「トレモル!食堂って公爵様の?私は行けないわ」
「大丈夫、ドルたちもみんな使用人用の食堂にいるから、先生も行きましょう」
もうこの食堂から離れられないんじゃないかと思うほど、ここで食べるあらゆる物に取り憑かれているウィザだが、こんな風におやつと誘われるのは初めてで、ちょっと胸がドキドキしている。
「料理長が新しいレシピを作ったから、みんなで試食会をするんですよ」
トレモルの言葉は、ドキドキを加速させた。
「試食会、いつもすーっごく美味しいんです」
「おいしいんでしゅ」
ウィザは期待に目の前がクラクラし始めた。
食堂に着くと、もうドレイファスもグレイザールも席についている。
「この方が鞭使いの先生ですか?」
見かけない料理人が、爆発的に売れている薄鉄鍋を手にドレイファスに訊ねると、
「そう、ウィザ・メラニアル先生だよ。先生、離れの料理長のボンディです」
ふたりとも紹介してくれた。
「じゃあ、早速食べてもらおうかな」
見たことのない四角く焼き上げられた菓子の断面に、干した木の実や果実が混ぜこまれ、小さな穴がたくさん開いている。
「干し果物を入れたケーキです。甘いクレーメをのせてティーと楽しんで」
見たことがない物にウィザの目は吸いついているが、こどもたちは
「新しいケーキだね」
と意外と普通にしている。
ウィザは公爵家で初めてクレーメの存在を知り、カリカリのブレッドにのせて食べることにハマッているが、今度はケーキだと?ケーキってなんだ?と小首を傾げながらこどもたちの真似をして口に入れると。
「なっ、これ!」
「美味いかね?」
ボンディにこくこくこくと、高速で首を縦に振る。
信じられない舌触りと味、こんな食べ物が公爵家には普通にあるのだとと知ると、ずるいなと思ってしまう。
「ドレイファス様は気に入りましたでしょうか?」
「気に入りましたでしょう!」
面白がって語尾を真似たドレイファスに、皆が吹き出す。
「では、本館のデザートに採用ということで」
会話の中にふと違和感を感じたウィザは、
「離れって?」
口にしていた。
「離れ、そか、ウィザ先生は知らないんだね」
ドレイファスが言ったので、てっきり答えをくれるものだと思ったのだが、それ以上は誰もそれに触れようとしない。
とても気になったが、訊いていい雰囲気とは思えず、踏み込むのはやめた。
「鞭使いの先生、離れに興味があるみたいだったぞ」
ボンディがマトレイドに報せている。
「うん、メルクルも言っていたな。いっそ取り込んでしまったらどうかと」
「ドリアン様もそれでいいと?」
「ああ。鞭の鍛錬を取り入れた騎士たちの動きがよりなめらかになったとゾーラン様も評価されていらっしゃるからな。身上調査も問題なかったし、彼女が望めばそうなるだろう」
「そこまで考えているなら、下手に彼女に探らせず、さっさと話を詰めたほうがいいんじゃないか?」
マトレイドはただ頷き、ボンディはその肩をぽんぽんと軽く叩いて情報室を出ていった。
ドリアンに報告すると、こちらはそれほど深く考えていない。
「そうか。前にも言ったがこちらはいつでもよいぞ。ゾーランの評価も高いし、ノエミがよく懐いていると聞いている。ノエミにもそろそろ護衛が必要だから、それを任せてもよいだろう。シエルドのアーサのようにな」
「あ!なるほど」
「問題は冒険者をやめてもいいと言ってくれるかだな」
「わかりました。手を尽くします」
とは言ったものの。
「誰が彼女の首に鈴をつけるかなんだよなあ」
執務室を辞して、考えごとをしながら廊下を歩いていると、庭で噂のウィザとメルクルが狼を挟んで話しているのが見えた。
「ん?」
とても仲が良さそうだった。
メルクルは誰とでも仲良くなれる性格だが、ウィザと話しこむメルクルは、なんというか少し違う表情や仕草が見て取れる。
「んん?あれ?もしかしてメルクル、そうなのかな!」
貴族家出身だと、嫡男以外は叙爵するか、婿養子先でも見つからない限り、なかなか結婚ができない。相手が平民なら別だが。
メルクル・・・というか、グゥザヴィ家は相手の出自はきっとそんなに気にしないだろう。
「よし、これで行こう」
マトレイドはまずミルケラに相談した。
「え、メル兄に好きな人が?」
「ああ、たぶん」
「どんな人?」
コバルドも興味津々だ。
「鞭使いのAランクの冒険者で、テイマーだから白狼を連れて歩いている」
グゥザヴィ家のふたりは目を丸くしたが、
「なんかメルらしいなあ」
「そうそう、普通じゃないのがいい!」
笑っている。
「彼女平民なんだが」
「問題ないよ、兄たちの嫁さんはみんな平民だ」
いい感じである。
「じゃあ、メルクルの気持ちを探ってくれないか?」
「ああ。明日からしばらく本館で食事してみるよ」
ミルケラが実に楽しそうにニヤニヤしながらコバルドに言うと
「いや、俺も見に行きたいんだけど」
参戦を仄めかすが、マトレイドがそれを押しとどめる。
「あのな、わかっているのか知らんが、君ら兄弟瓜三つだから!ふたりで雁首並べたらさすがに不審がられるぞ」
というわけで、ミルケラが本館の使用人食堂で張り込みを開始する。
まあたいして待たずにウィザは現れ、テーブルに座るミルケラを見つけると、機嫌よく声をかけてきた。
「メルクルおはよう!」
「あ、メルクルは兄で、私はミルケラです」
「え!あっ!弟さんなの?本当にそっくりね!」
からからと笑うウィザをミルケラはいいなと思った。メルクルの隣りに並ぶ姿が想像できたのだ。
「よかったらご一緒しませんか?」
ミルケラが誘うと、特に構えもせず前に座る。
冒険者といえば、庭師はレベルの差はあってもみんな冒険者の端くれだ。しかし、その誰とも違う、アーサとも違う、女だてらにという言葉が似合いそうな豪胆さが垣間見えた。
「フォンブランデイル公爵家にはもう慣れましたか?」
「ええ、おかげさまで」
「居心地いいでしょう、ここ?」
「そうねえ。今まで知らなかった世界。自分が今ここにいることが可笑しいくらいなのよ。少なくともまだフィットはしてないわね」
「じゃあ仕事が終わったら辞めちゃうんですか?」
「そうねえ、それがなんとも。ここでの暮らしに慣れてきちゃうと、なんだかもう冒険者として、旅と戦いを続ける緊張感に耐えきれないんじゃないかって心配もあって。こちらの使用人になって残ったらと勧めてくれる人もいるから、ちょっと考えているところなの」
もしかしてメルクルが勧めているのだろうかと頭を掠めたが。
「そう、使用人になるの、私もお勧めしますよ!」
「でも所詮は冒険者あがりの平民だしと、気が引けてもいるのよね」
なるほどとミルケラは考えた。
ウィザは至極真っ当な感覚の持ち主だと。
ふわっとアーサ・オウサルガが頭に浮かんだ。
彼はサンザルブ侯爵家に仕えることになったとき、どう思ったのだろう。
「でも辞めたらこれ食べられなくなるのよね」
迷いを滲ませた小さな声を、ミルケラの耳が拾う。
─もしかして食いしん坊か?─
「食事、美味いでしょ?」
きらきらとウィザの瞳が反応する。
「最高!本当に最高よ。ブレッド一つ取っても、何が違ったらこんなに美味しくなるのかしらって。クレーメ?卵焼き?あのいいにおいの黄色い油は何?いろいろと旅してきたけど、どこでも見たことも食べたこともないものばかりが出されて、一体公爵家ってどうなってるの?」
ウィザが話し出してから一番饒舌に語ったのは料理についてだった。
─これはやっぱり食いしん坊だな─
ミルケラは悟られないように俯いて笑いを噛み殺し、キリっと整えた顔を上げた。
「長くいれば、もっとたくさんの美味いものが食べられますよ。辞めるなんてもったいないなー」
最後にさらりと言うと、ウィザが悔しそうな顔をしたのが見え、ミルケラは笑わずにいることに集中する。
「そ、それじゃ、もう行かなくては。またそのうちに」
離れに戻ると、マトレイドに面会して先程のウィザの様子を話した。
「そうか。メルクルのことはともかく、ここに残ることは見込みがありそうだな」
「平民なのにって抵抗感があるようなんで、次にアーサ先生が来たら話してみてもらうのはどうかなって」
「なるほど、いいなそれ。頼んでおこう。それでミルケラ、会ってみてどうだった?」
くすっと笑う。
「すごくいい、メル兄と似合いだと思ったな。メル兄が彼女が好きならいくらでも応援したいよ」
「うん、じゃあ次はメルクルを頼むな」
所謂日向ぼっこ中である。
公爵家の紅一点のご令嬢ノエミも側に張り付き、
「すちゅぅ」
と甘えた声で囁きながら白狼の毛皮に顔を埋めている。
「ウィザ先生!」
トレモルが探しに来た。もう鍛錬の時間だっただろうか?
体が温まってうとうとしかけていたウィザは、ハッとした。
「トレモル、こっちよ」
「ああ、ノエミ様も!おやつ、一緒にいかがですか?」
「おやつ食べりゅ」
ノエミは本当はちゃんと喋れるのだが、時折舌足らずに喋ると皆がめちゃくちゃ可愛がってくれるのに味をしめた。
そんなノエミの罠に簡単にかかったトレモルは
「食堂まで抱っこしていこうね」
甘ったれのノエミを抱き上げて歩き始める。
「トレモル!食堂って公爵様の?私は行けないわ」
「大丈夫、ドルたちもみんな使用人用の食堂にいるから、先生も行きましょう」
もうこの食堂から離れられないんじゃないかと思うほど、ここで食べるあらゆる物に取り憑かれているウィザだが、こんな風におやつと誘われるのは初めてで、ちょっと胸がドキドキしている。
「料理長が新しいレシピを作ったから、みんなで試食会をするんですよ」
トレモルの言葉は、ドキドキを加速させた。
「試食会、いつもすーっごく美味しいんです」
「おいしいんでしゅ」
ウィザは期待に目の前がクラクラし始めた。
食堂に着くと、もうドレイファスもグレイザールも席についている。
「この方が鞭使いの先生ですか?」
見かけない料理人が、爆発的に売れている薄鉄鍋を手にドレイファスに訊ねると、
「そう、ウィザ・メラニアル先生だよ。先生、離れの料理長のボンディです」
ふたりとも紹介してくれた。
「じゃあ、早速食べてもらおうかな」
見たことのない四角く焼き上げられた菓子の断面に、干した木の実や果実が混ぜこまれ、小さな穴がたくさん開いている。
「干し果物を入れたケーキです。甘いクレーメをのせてティーと楽しんで」
見たことがない物にウィザの目は吸いついているが、こどもたちは
「新しいケーキだね」
と意外と普通にしている。
ウィザは公爵家で初めてクレーメの存在を知り、カリカリのブレッドにのせて食べることにハマッているが、今度はケーキだと?ケーキってなんだ?と小首を傾げながらこどもたちの真似をして口に入れると。
「なっ、これ!」
「美味いかね?」
ボンディにこくこくこくと、高速で首を縦に振る。
信じられない舌触りと味、こんな食べ物が公爵家には普通にあるのだとと知ると、ずるいなと思ってしまう。
「ドレイファス様は気に入りましたでしょうか?」
「気に入りましたでしょう!」
面白がって語尾を真似たドレイファスに、皆が吹き出す。
「では、本館のデザートに採用ということで」
会話の中にふと違和感を感じたウィザは、
「離れって?」
口にしていた。
「離れ、そか、ウィザ先生は知らないんだね」
ドレイファスが言ったので、てっきり答えをくれるものだと思ったのだが、それ以上は誰もそれに触れようとしない。
とても気になったが、訊いていい雰囲気とは思えず、踏み込むのはやめた。
「鞭使いの先生、離れに興味があるみたいだったぞ」
ボンディがマトレイドに報せている。
「うん、メルクルも言っていたな。いっそ取り込んでしまったらどうかと」
「ドリアン様もそれでいいと?」
「ああ。鞭の鍛錬を取り入れた騎士たちの動きがよりなめらかになったとゾーラン様も評価されていらっしゃるからな。身上調査も問題なかったし、彼女が望めばそうなるだろう」
「そこまで考えているなら、下手に彼女に探らせず、さっさと話を詰めたほうがいいんじゃないか?」
マトレイドはただ頷き、ボンディはその肩をぽんぽんと軽く叩いて情報室を出ていった。
ドリアンに報告すると、こちらはそれほど深く考えていない。
「そうか。前にも言ったがこちらはいつでもよいぞ。ゾーランの評価も高いし、ノエミがよく懐いていると聞いている。ノエミにもそろそろ護衛が必要だから、それを任せてもよいだろう。シエルドのアーサのようにな」
「あ!なるほど」
「問題は冒険者をやめてもいいと言ってくれるかだな」
「わかりました。手を尽くします」
とは言ったものの。
「誰が彼女の首に鈴をつけるかなんだよなあ」
執務室を辞して、考えごとをしながら廊下を歩いていると、庭で噂のウィザとメルクルが狼を挟んで話しているのが見えた。
「ん?」
とても仲が良さそうだった。
メルクルは誰とでも仲良くなれる性格だが、ウィザと話しこむメルクルは、なんというか少し違う表情や仕草が見て取れる。
「んん?あれ?もしかしてメルクル、そうなのかな!」
貴族家出身だと、嫡男以外は叙爵するか、婿養子先でも見つからない限り、なかなか結婚ができない。相手が平民なら別だが。
メルクル・・・というか、グゥザヴィ家は相手の出自はきっとそんなに気にしないだろう。
「よし、これで行こう」
マトレイドはまずミルケラに相談した。
「え、メル兄に好きな人が?」
「ああ、たぶん」
「どんな人?」
コバルドも興味津々だ。
「鞭使いのAランクの冒険者で、テイマーだから白狼を連れて歩いている」
グゥザヴィ家のふたりは目を丸くしたが、
「なんかメルらしいなあ」
「そうそう、普通じゃないのがいい!」
笑っている。
「彼女平民なんだが」
「問題ないよ、兄たちの嫁さんはみんな平民だ」
いい感じである。
「じゃあ、メルクルの気持ちを探ってくれないか?」
「ああ。明日からしばらく本館で食事してみるよ」
ミルケラが実に楽しそうにニヤニヤしながらコバルドに言うと
「いや、俺も見に行きたいんだけど」
参戦を仄めかすが、マトレイドがそれを押しとどめる。
「あのな、わかっているのか知らんが、君ら兄弟瓜三つだから!ふたりで雁首並べたらさすがに不審がられるぞ」
というわけで、ミルケラが本館の使用人食堂で張り込みを開始する。
まあたいして待たずにウィザは現れ、テーブルに座るミルケラを見つけると、機嫌よく声をかけてきた。
「メルクルおはよう!」
「あ、メルクルは兄で、私はミルケラです」
「え!あっ!弟さんなの?本当にそっくりね!」
からからと笑うウィザをミルケラはいいなと思った。メルクルの隣りに並ぶ姿が想像できたのだ。
「よかったらご一緒しませんか?」
ミルケラが誘うと、特に構えもせず前に座る。
冒険者といえば、庭師はレベルの差はあってもみんな冒険者の端くれだ。しかし、その誰とも違う、アーサとも違う、女だてらにという言葉が似合いそうな豪胆さが垣間見えた。
「フォンブランデイル公爵家にはもう慣れましたか?」
「ええ、おかげさまで」
「居心地いいでしょう、ここ?」
「そうねえ。今まで知らなかった世界。自分が今ここにいることが可笑しいくらいなのよ。少なくともまだフィットはしてないわね」
「じゃあ仕事が終わったら辞めちゃうんですか?」
「そうねえ、それがなんとも。ここでの暮らしに慣れてきちゃうと、なんだかもう冒険者として、旅と戦いを続ける緊張感に耐えきれないんじゃないかって心配もあって。こちらの使用人になって残ったらと勧めてくれる人もいるから、ちょっと考えているところなの」
もしかしてメルクルが勧めているのだろうかと頭を掠めたが。
「そう、使用人になるの、私もお勧めしますよ!」
「でも所詮は冒険者あがりの平民だしと、気が引けてもいるのよね」
なるほどとミルケラは考えた。
ウィザは至極真っ当な感覚の持ち主だと。
ふわっとアーサ・オウサルガが頭に浮かんだ。
彼はサンザルブ侯爵家に仕えることになったとき、どう思ったのだろう。
「でも辞めたらこれ食べられなくなるのよね」
迷いを滲ませた小さな声を、ミルケラの耳が拾う。
─もしかして食いしん坊か?─
「食事、美味いでしょ?」
きらきらとウィザの瞳が反応する。
「最高!本当に最高よ。ブレッド一つ取っても、何が違ったらこんなに美味しくなるのかしらって。クレーメ?卵焼き?あのいいにおいの黄色い油は何?いろいろと旅してきたけど、どこでも見たことも食べたこともないものばかりが出されて、一体公爵家ってどうなってるの?」
ウィザが話し出してから一番饒舌に語ったのは料理についてだった。
─これはやっぱり食いしん坊だな─
ミルケラは悟られないように俯いて笑いを噛み殺し、キリっと整えた顔を上げた。
「長くいれば、もっとたくさんの美味いものが食べられますよ。辞めるなんてもったいないなー」
最後にさらりと言うと、ウィザが悔しそうな顔をしたのが見え、ミルケラは笑わずにいることに集中する。
「そ、それじゃ、もう行かなくては。またそのうちに」
離れに戻ると、マトレイドに面会して先程のウィザの様子を話した。
「そうか。メルクルのことはともかく、ここに残ることは見込みがありそうだな」
「平民なのにって抵抗感があるようなんで、次にアーサ先生が来たら話してみてもらうのはどうかなって」
「なるほど、いいなそれ。頼んでおこう。それでミルケラ、会ってみてどうだった?」
くすっと笑う。
「すごくいい、メル兄と似合いだと思ったな。メル兄が彼女が好きならいくらでも応援したいよ」
「うん、じゃあ次はメルクルを頼むな」
71
あなたにおすすめの小説
追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件
言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」
──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。
だが彼は思った。
「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」
そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら……
気づけば村が巨大都市になっていた。
農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。
「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」
一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前!
慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが……
「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」
もはや世界最強の領主となったレオンは、
「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、
今日ものんびり温泉につかるのだった。
ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!
捨てられた者同士でくっ付いたら最高のパートナーになりました。捨てた奴らは今更よりを戻そうなんて言ってきますが絶対にごめんです。
亜綺羅もも
恋愛
アニエル・コールドマン様にはニコライド・ドルトムルという婚約者がいた。
だがある日のこと、ニコライドはレイチェル・ヴァーマイズという女性を連れて、アニエルに婚約破棄を言いわたす。
婚約破棄をされたアニエル。
だが婚約破棄をされたのはアニエルだけではなかった。
ニコライドが連れて来たレイチェルもまた、婚約破棄をしていたのだ。
その相手とはレオニードヴァイオルード。
好青年で素敵な男性だ。
婚約破棄された同士のアニエルとレオニードは仲を深めていき、そしてお互いが最高のパートナーだということに気づいていく。
一方、ニコライドとレイチェルはお互いに気が強く、衝突ばかりする毎日。
元の婚約者の方が自分たちに合っていると思い、よりを戻そうと考えるが……
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
君だけの呼び名
章槻雅希
ファンタジー
カリーナは自分は王子様に愛されていると確信していた。だって、彼は私にだけ特別な呼び名をくれたから。
異世界のロシア語と同じような言語形態を持つ国であり、名前には友人や親戚が呼ぶ略称、家族・恋人・主君が呼ぶ愛称がある。更には隠されたもう一つの呼び名もあり、複雑な名前の言語形態はそれを有効活用されているのだった。
『小説家になろう』『アルファポリス』に重複投稿、自サイトにも掲載。
【完結】巻き込まれたけど私が本物 ~転移したら体がモフモフ化してて、公爵家のペットになりました~
千堂みくま
ファンタジー
異世界に幼なじみと一緒に召喚された17歳の莉乃。なぜか体がペンギンの雛(?)になっており、変な鳥だと城から追い出されてしまう。しかし森の中でイケメン公爵様に拾われ、ペットとして大切に飼われる事になった。公爵家でイケメン兄弟と一緒に暮らしていたが、魔物が減ったり、瘴気が薄くなったりと不思議な事件が次々と起こる。どうやら謎のペンギンもどきには重大な秘密があるようで……? ※恋愛要素あるけど進行はゆっくり目。※ファンタジーなので冒険したりします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる