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第5話
「え?トーソルド様がいらしていたの?」
ヤミーとマイルスが並んで報告すると、意外そうに訊ねたアニエラに
「はい、私とマイルス様で撃退しておきました!」
ヤミーが胸を張って声高らかにドヤーっと言った。
「まあ!撃退なんて、ここはトーソルド様のお屋敷ですわよ」
「違います!ここはジャブリック様もお認めになられたとおり、アニエラ夫人のお屋敷です。ロイリー騎士爵様は自ら屋敷を出奔されたのでございますから」
マイルスまでしたり顔でそう言うのだ。
「まあまあ、あまり虐めるとトーソルド様が拗ねて本当に帰らなくなりますわよ」
「構いません!私どもはロイリー伯爵のお力添えを頂き、アニエラ様と屋敷をお守りする所存でございますから」
ロイリー伯爵ジャブリックは、マイルスから逐一報告を受けていた。
叙爵して家を構えたとは言え、ロイリー伯爵家の一員として政略結婚を結んだのにその体たらくぶり。
「ちっ」
珍しく、ジャブリックが舌打ちをしたほど、それはジャブリックを苛立だせた。
「騎士団長・・・にしておくか」
何かの連絡は通常トーソルドが属する分隊長にするのが常だが、今回ジャブリックは直の上司を飛び越して、騎士団長ホガース侯爵宛てに書状を認める。
「身内の恥・・・だが、きっともうとうにご存知であろう。中途半端に隠して相談するよりあけすけにしたほうが互いに良いに違いない。気が重いが」
そう呟きながら。
近衛騎士団長ダリル・ホガース侯爵にジャブリック・ロイリー伯爵から面会の申入れが届いたのはその日の午後。
「珍しいことだな」
そう言いながら、腕は立つが身持ちが悪いと噂のトーソルド、その父からの相談ということで下世話な好奇心が芽生えており、翌日すぐに時間をあけると返事を返した。
ヤミーとマイルスが並んで報告すると、意外そうに訊ねたアニエラに
「はい、私とマイルス様で撃退しておきました!」
ヤミーが胸を張って声高らかにドヤーっと言った。
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「違います!ここはジャブリック様もお認めになられたとおり、アニエラ夫人のお屋敷です。ロイリー騎士爵様は自ら屋敷を出奔されたのでございますから」
マイルスまでしたり顔でそう言うのだ。
「まあまあ、あまり虐めるとトーソルド様が拗ねて本当に帰らなくなりますわよ」
「構いません!私どもはロイリー伯爵のお力添えを頂き、アニエラ様と屋敷をお守りする所存でございますから」
ロイリー伯爵ジャブリックは、マイルスから逐一報告を受けていた。
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「ちっ」
珍しく、ジャブリックが舌打ちをしたほど、それはジャブリックを苛立だせた。
「騎士団長・・・にしておくか」
何かの連絡は通常トーソルドが属する分隊長にするのが常だが、今回ジャブリックは直の上司を飛び越して、騎士団長ホガース侯爵宛てに書状を認める。
「身内の恥・・・だが、きっともうとうにご存知であろう。中途半端に隠して相談するよりあけすけにしたほうが互いに良いに違いない。気が重いが」
そう呟きながら。
近衛騎士団長ダリル・ホガース侯爵にジャブリック・ロイリー伯爵から面会の申入れが届いたのはその日の午後。
「珍しいことだな」
そう言いながら、腕は立つが身持ちが悪いと噂のトーソルド、その父からの相談ということで下世話な好奇心が芽生えており、翌日すぐに時間をあけると返事を返した。
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